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TERRA BATTLE活動劇情歸檔——夢幻終章(12) P結局

一騎 | 2017-03-10 00:49:38 | 巴幣 0 | 人氣 108

這篇貼文單純是把活動〈夢幻終章/ラストストーリー/ The Last Story〉 的
日文劇情歸檔
因為本活動劇情並沒有明確分章,譯者便自行分段,以利歸檔。




(エンディングP)

「カナン…俺は、君を救い出す…ッ!」

エルザは手にした剣をすて、
無防備に守護獣カナンの懐に飛び込む。
それを反射的に払いのけようとした
守護獣カナンの右腕が逆に弾き飛ばされた。

「あれは…古の障壁…!?」
「なぜ、エルザが!?」

「うおおおおおお!」

エルザは、異邦の印の刻まれた右手を、
守護獣カナンに侵食させていく。

声にならない。
搾り出されるうめき声が止まらない。
エルザはきつく歯を食いしばって耐える。



(エンディングP)

溶岩流を浴びたかと錯覚するほどの熱を
受けながら、なおもエルザの右手は
守護獣の肉体へズブズブと入り込む。

「カナン、手を伸ばせ…俺はここだ。
ここにいるッ!」



(エンディングP)

守護獣カナンは拒絶し、エルザの手を押し返す。

「これからやっとお前たちの時間が始まるんだ!
カナン! 諦めてんじゃねえよ!」

しかし、セイレンがエルザの手を掴み、
さらに深くまで押し込まれた。
セイレンの腕が焼ける。

「セイレン! バカヤロウ!」

ジャッカルが狂化し、守護獣へと挑みかかる。

マナミアは自らの精神を省みず、
治癒の魔法を放ちつづける。

ユーリスはその身を灼き尽くしかねない
膨大な魔力を燃焼させ、極大の炎の雨を降らせる。

みなが自らを犠牲にして、
たったひとつの望みのもとに、手をとった。

もう二度と、あの日を繰り返さないために。



(エンディングP)

「一緒に帰るんだ、カナンッ!」



(エンディングP)

ふと、柔らかい感触がエルザの右手に触れた。



(エンディングP)

音もなく光が溢れた。

禍々しい咆哮をあげ続けた守護獣は、
綺麗さっぱりいなくなっていた。

代わりに…



(エンディングP)

手を握り合う、エルザとカナンの姿があった。



(エンディングP)

それから数日がたった。

激しい戦いで消耗したエルザとカナンは
ようやく意識を取り戻した。

まだベットからは出られないカナンを見舞い
エルザがやってきた。

あいにく着替えの最中ということで
給仕に釘を刺され、顔を伺えなかったが、
扉ごしにいくばくかの会話はできた。

そんなふたりを切り裂くように、
扉ごしに冷たい声が聴こえた。

「エルザ殿、ご同道を」



(エンディングP)

エルザは、カナンへの反逆の罪、
そして脱獄という罪に対し、査問を
受けることになっていた。

だが、多くの証言によってその罪は
覆されるだろう。

「行ってくる」
「うん」
「すぐ、戻るよ」

カナンは、その短い会話が、
まるで今生の別れのような、
ひどく切ないものに思えた。



(エンディングP)

数日後、城下町では宴の準備が始まっていた。
長く昏睡状態だったカナンが、快復したとあって
街はてんやわんやの大騒ぎになったのだ。

アルガナン家万歳の声があちこちで聴こえる。

虚空を花火が彩り、
大地では飲めや歌えやの大騒ぎだ。
今宵、とても素晴らしい夜になるだろう。



(エンディングP)

そんな光景を、眩しそうに見る男が居た。
右腕を包帯で乱暴にぐるぐる巻きにした男。
さらに目深のローブをかぶって、
およそ祭りの雰囲気にはそぐわない。

闖入者に街の人々は嫌味な視線を送る。

いたたまれなくなったか、
その男は踵を返し、門の外へと出て行った。



(エンディングP)

包帯の男は、小高い丘からルリの街と
夜空で爆ぜる花火を見ていた。

「いつかまた、帰ってくるから…」

風がふき、包帯がほどける。

そこには、赤黒くにじみ、
脈動する異邦の印があった。

「この戦いが、終わったら…」



(エンディングP)

「それって、いつ?」



(エンディングP)

包帯の男は驚いて振り返った。
瑠璃色のワンピースを着たカナンが、
立っていた。

「わけありみたいね?
だけど、無理には訊かない。
私は…カナン」

ふっ、と包帯の男は笑って答えた。

「俺は…エルザ」

それが、カナンがアルという偽名を使っていた頃、
ふたりが出会いを果たした日に交わした会話、
そのものだった。

だが、あの時はカナンが隠れ、
エルザがカナンを見つけたはずだ。
立場は逆転したようだ。

だから、エルザはこう答えるほかなかった。



(エンディングP)

「ありがとう。君は、とってもいい人だ」



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