切換
舊版
前往
大廳
主題

【翻譯】千年戰爭AIGIS角色好感事件——古代龍ハクノカミ

一騎 | 2019-04-23 21:08:45 | 巴幣 24 | 人氣 753

古代龍ハクノカミ
古代龍 波久神
好感度
台詞
0%

これからよろしく頼むぞ、王子。さぁ、まずは寝床を用意せい。
今後請多多關照,王子。快、先準備張睡床。
15%

……なんじゃ? わらわの寝顔をじろじろと見よって。
……咋啦?看妾身的睡臉,看得這樣明目張膽。
30%

起きろじゃと? ……嫌じゃ。わらわはまだ寝足りないのじゃ。
叫妾身起床?……不依。妾身還沒睡夠呢。
50%

なぜこうも毎日のようにわらわを外へ連れ出そうとする?
為何你每日,都如此想把妾身,帶到外頭?
60%

……しつこい奴じゃの、おぬしは。そんなにわらわのことが好きか?
……汝這廝,還真夠纏人呀。就那麼喜歡妾身嗎?
80%

……たまにはおぬしの言う通り、外へ出てやるとするか。
……偶爾就照汝說的,出外逛逛好啦。
100%

王子、わらわを導くのじゃ。わらわは何処へでもついて行くぞ。
王子,你可要帶好妾身啊。妾身無論何處,都會隨汝前往。
副官

命令なら後にしてくれ。わらわは二度寝で忙しいのじゃ。
命令等等再下。妾身正忙著睡回籠覺哪。



自譯名的「波」「久」字都是參考《古事紀》裡有實際使用例的文字,
對應「ハ」「ク」。

「ノ」在上古到平安時期左右都會出現在連接 氏–名 或是 名-稱號 當中,
是一種同位格用法,不用翻譯。

「神」就是「カミ」 一個尊稱。




事件一



「呼~,呼~……」

「すぅ、すぅ……」



一位堪稱絕世的美女,
躺在睡床上發出安穩的睡息。

絶世の、と称しても差し支えないほどの美女が、
寝台の上に身を横たえて安らかな寝息を立てている。



我盯著那美貌好一陣子,
最後下定決心,抓住她的肩膀輕輕搖了搖。

俺はしばしその美しさに見惚れていたが、
やがて意を決し、彼女の肩を掴んで軽く揺すった。



「呼啊啊…………嗯?」

「ふぁあ…………ん?」



「……咋啦,是你啊?」

「……なんじゃ、おぬしか?」



這位醒來的美女,
睡眼惺忪地抬頭看我,
一邊張大了嘴打呵欠。

目覚めた美女は、
俺を眠そうな目で見上げつつ、
大口を開けて欠伸をする。



難得一張美臉都糟蹋了;我苦笑心想。
同時我也想到,對她來說,或許人類價值觀中的美醜,
都是無關緊要的。這讓我反而可以接受。

せっかくの美貌が台無しだな、と苦笑を覚えつつ、
同時に俺は、彼女にとっては人間の価値観における美醜など
どうでもよいことなのだろうな、と妙に納得する。



想想也是理應當然。
畢竟她——波久神,可是條自世界創世那時,
就一直活到今天,人稱古代龍的龍。

それもそのはず。
彼女——ハクノカミは、世界創世の頃より
生き続けているとされる、古代龍と呼ばれる龍なのだから。



「……咋啦?一直盯著別人的臉。」

「……なんじゃ? 他人の顔をじろじろと見よって」



「你都來打擾妾身安睡了,
應該是有什相應的理由唄?」

「わらわの眠りを妨げたからには、
相応の理由があるのじゃろうな?」



對著皺眉的波久神,
我告知來訪的理由。

眉根をひそめるハクノカミに、
俺は来訪の理由を告げる。



「……擔心就過來看看?」

「……心配になって見に来た?」



「因為打從妾身來了汝國以來,
都不出房門,一直在睡覺是麼?」

「わらわがおぬしらの国へ来て以来、
部屋を出ずに寝てばかりいるからか?」



「……哼。多管閒事。
在被那啥女神給硬叫醒之前,
妾身可睡了千年有餘噯?」

「……ふん。いらぬ節介というものじゃ。
あの何とかという女神だかに無理矢理起こされる前は、
わらわは千年も眠り続けていたのじゃぞ?」



「而且,對妾身來說區區千年,短喔。」

「尤も、わらわにとっては千年でも短いくらいだがの」



才混著呵欠說完,
波久神就一副「沒什麼好再說的了」的樣子,
把毯子往上拉,蓋住了臉。

欠伸混じりにそう言うと、
彼女は、これ以上話すことはないと言わんばかりに
毛布の裾を引き上げて顔を覆った。



我稍作思考後,把毯子掀開,對她好勸歹勸:
「難得妳都願意來王國了,不逛逛可惜嘛。」
希望她走出戶外和人們交流。

俺はしばしの思考の後にその毛布をまくり上げ、
せっかく王国へ来てもらったのだから、と
外へ出て人々交流するようにやんわりと勧める。



「……不依。妾身還睡不夠哪。」

「……嫌じゃ。わらわはまだ寝足りないのじゃ」



「幫忙收集龍玉碎片之恩,
應該已經靠著協助汝等戰鬥當作報答了。
沒有道理再給區區人類命令哪。」

「龍玉の欠片を集めてもろうた恩には、
おぬしらの戦いに協力することで報いておる筈じゃ。
それ以上のことを人間風情に命じられる筋合いはないわ」



對著「瞭了就把被子還來」地瞪著我的波久神,
我詢問她為何就這麼討厭外出。

わかったら布団を返せ、と俺を睨むハクノカミに、
なぜそこまで頑なに外出を疎むのだ、と訊ねる。



聽她說睡不夠,
但在請她同行作戰時的善戰樣子看來,
她會這麼貪睡或許是有別的理由。

寝足りないと彼女は言うが、
戦へ同行して貰った際の活躍ぶりなどから察するに、
彼女が惰眠を貪るのには別の理由がありそうなのだ。



「哈……汝可真是煩人哪。」

「ふぁ……めんどくさい奴じゃのう、おぬしは」



波久神對我露骨地打了個大大的呵欠。

露骨に大きな欠伸をしてみせるハクノカミ。



「……好唄。就特別和汝講講
妾身為何要一直沉睡。」

「……まぁよかろう。おぬしには特別に、
わらわが眠り続ける理由を教えてやる」



波久神的視線驀地筆直貫穿我,令我不禁端正姿勢。

ふいにハクノカミの視線が真っ直ぐに俺を射抜き、
思わず俺は居住まいを正す。



「妾身為何會厭惡與外界交流,
一直沉睡不醒的理由,就是——」

「わらわが外界との交流を疎んじ、
眠り続ける理由、それは——」



「——因為妾身太過於美麗了,
要是頻繁在汝等人類面前現身,
就怕會引起騷動哪。」

「——わらわが美しすぎる故、
おぬしら人間どもの前に頻繁に現しては
騒ぎが起きる恐れがあるからじゃ」



原來如此。我露出微笑。

なるほど、と俺は笑みをこぼす。



波久神這番話,
搞不好單純只是稚拙的藉口,
但我覺得她其實是有思考過才講的。

ハクノカミの言葉は、
単なる稚拙な言い訳なのかもしれないが、
その実よく考えられたものであるように俺には思えた。



要否定她的話,
不外乎就表示要侮辱她的美貌。
我不可能對這古代龍那般無禮。  

彼女の言葉を否定することは、
とりもなおさず彼女の美貌を侮辱することになる。
そのような無礼を古代龍相手に働くわけにはいくまい。



「妾身也是在用妾身的方式,在愛著這個世界。」

「わらわはわらわなりに、この世界を気に入っておる」



「所以,妾身是不會想因為自己傾國的美貌,
引起騷動,破壞世界均衡的。」

「よって、わらわのこの傾国の美貌ゆえに、
騒ぎを起こして世の均衡を崩しとうないのじゃ」



「到底世界還是保持自然的樣子最美麗啦 ♪」

「世界はありのままの姿が一番美しいのじゃからな♪」



發表完這篇甚至都有點虛情假意的論調,
波久神就從我手中搶回被子從頭蓋上,
不一會兒就開始發出香甜的睡息。

白々しいまでの言葉を並べ立てると、
ハクノカミは俺の手から布団を奪い返して頭からかぶり、
ほどなく気持ちよさそうな寝息をたてはじめた。



我聳聳肩表示無奈,
判斷要再多說服也只會招來她的反感,
便靜靜地離開了房間。

やれやれと俺は肩をすくめ、
これ以上の説得は彼女の反感を買うだけだと判断して
静かに部屋を後にした。



但是,心裡想要多多認識波久神的想法,
比起造訪之前反而是變得更強了。

だが、ハクノカミのことをもっとよく知りたいという想いは、
部屋を訪れる前よりもむしろ強くなっていたのだった。




事件二




「嗯……呼啊啊……」

「ん……ふぁあ……」



一如往常,搖了搖波久神的肩膀。
她張大了嘴打了個呵欠。

いつものように寝ているハクノカミの肩を揺らすと、
彼女は大きく口を開けて欠伸を漏らした。



「……咋啦,又是汝啊。
還是學不乖,想要帶妾身到外邊去呀?」

「……なんじゃ、またおぬしか。
また性懲りもなく、わらわを外へ連れ出そうというのか?」



很睏地揉了揉眼,
波久神不敢相信地皺著眉,抬頭看我。

眠たげに目をこすり、
呆れたように眉をひそめて俺を見上げる。



「為什要這樣每天來煩妾身哪?
汝也是一方國君,
應該是沒什閒暇讓汝亂晃呀。」

「なぜこうも毎日のようにわらわに構うのじゃ?
おぬしとて一国を預かる身、
暇を持て余しているわけでもあるまいに」



我對納悶的波久神回答:
因為我想讓彼此關係更和睦。

いぶかるハクノカミに俺は、
互いの親睦を深めたいからだと返答する。



於是她便大大地嘆了口氣,從蓋到胸部的被子
伸出覆著綠色鱗片的右手展示給我看。

すると彼女は深く溜息をつき、胸まで覆う布団から
緑色の鱗に覆われた右手を差し出して俺に示した。



「……看看這手。和妾身藏不住尾巴一個樣,
這邊的手咋看都不像是人類。」

「……この手を見よ。尻尾が隠せんのと同様に、
こちら側の手はどーしても人間に似よらんのじゃ」



我瞅著波久神的龍手,
回了句「那沒差啊。」

俺は差し出された彼女の龍の手をしげしげと眺め、
それがどうしたと返した。



「……汝可真奇異哪。
常人要不都感到恐懼,要不就是覺得噁心。」

「……妙な奴よの、おぬしは。
常人なら恐れを抱くか、気味悪く思うかのどちらかじゃろうに」



「龍人我已經看習慣了。」我回道。
波久神靜靜地搖頭否認。

竜人なら見慣れている、と返すと、
ハクノカミは静かにかぶりを振った。



「妾身可不是龍人。
是汝等人類管叫古代龍的,
真真正正的龍。」

「わらわは竜人ではない。
おぬしら人間が古代龍と呼ぶところの、
れっきとした龍じゃ」



「現在是沒了力量,變成像人類這般弱不禁風的樣子。」

「今は力を失い、人の似姿に身をやつしているがの」



「可要是妾身取回原來的力量,
要毀滅人類,也不是不可能喔?」

「わらわが本来の力を取り戻せば、
人間どもを滅ぼすことも不可能ではないのじゃぞ?」



「但妳不會那麼做吧」我回問道。

そんなことはしないだろう、と俺が聞き返すと、



「當然。
誰要沒事惹事,去毀滅人類呀。」

「当り前じゃ。
誰が人間を滅ぼすなんて面倒くさいことをするか」



「而且先前也講過,
妾身要取回原來的力量,
少說也得花他個數千年哪。」

「それに前も言ったとおり、
わらわが本来の力を取り戻すには
数千年程度は時間が必要なのじゃ」



一臉憤慨地說完,
波久神忽然又放棄似地嘆息,接著道:

ぶぜんとした表情でそう言うと、
ふいにハクノカミは、諦めたように嘆息して言った。



「……可是,就算妾身這麼講,
真心相信的頂多就汝而已了吧。」

「……じゃが、そうわらわが言ったところで、
本気で信じる者はおぬしくらいのものじゃろうな」



什麼意思啊,我問道;
波久神頭痛似地用手按住額頭。

どういう意味だ、と俺が訊ねると、
ハクノカミは頭痛を覚えたように額を手で押さえた。



「唉呀……汝就搞不懂是不。」

「まったく……そんなこともわからんのか」



「要知道身邊有個能夠毀滅世間的存在,
平常人可沒辦法完全拂去恐懼的。
哪怕再怎麼講,自己不會的。」

「世を破滅に導かねん存在が身近におると知れば、
常人ならば完全に恐れを払拭することなどできんものじゃ。
そんなことはせぬと、いくら説かれようともな」



的確,或許如此。我認同道。

確かにそんなものかもしれない、と俺は認める。



然後我問波久神,所以妳才不想在人們面前露面的嗎。
她靜靜地點頭肯定。

そして、だから人々の前に姿を晒したくないのかと訊ねると、
ハクノカミは静かに頷いた。



「……正是如此。」

「……その通りじゃ」



「讓汝等人類心生無用的不安,並非妾身所望。」

「おぬしら人間に無用な不安を抱かせるのは、
わらわの望むところではない」



「因為疑神疑鬼或是妄尊自大而導致人類相殘,
在妾身就寢千年以前,就見得不勝繁數囉……」

「疑心暗鬼や誇大妄想を因として人間どもが相争うのを、
千年の眠りに就く前に幾度となく見せられてきたからの……」



「……懂麼?妾身像這樣,
沒事就在房裡乖乖睡大覺,
也是為了汝等人類好哇。」

「……わかったか? わらわがこうして
用のない限り居室でおとなしく眠り続けているのは、
おぬしら人間のためでもあるんじゃ」



說完,波久神閉上眼,打了個大大的呵欠。

そう言ってハクノカミは目をつぶり、大きな欠伸をする。



由於擁有著可能毀壞世界平衡的強大力量,
波久神才自己選擇走上不干涉主義的道路。

世界の均衡を崩しかねない、強大な力を有するが故に、
自ら非干渉主義をとる道を選んだハクノカミ。



或許就像她說的那樣,那也是為了我們人類好。

それは彼女の言うように、我々人間のためでもあるのだろう。



但是,就算知道了她的感想,
我個人想要和她更親近的想法,還是沒有改變。

だが、そんな彼女の想いを知っても尚、
彼女とより親しくなりたいという
俺個人の想いは変わらない。



「……汝這廝,可真纏人哪。
就那麼喜歡妾身麼?」

「……しつこい奴じゃの、おぬしは。
そんなにわらわのことが好きか?」



對著一臉尷尬的波久神,
我半開玩笑地回覆「搞不好喔」。
她稍稍羞紅了臉。

呆れ顔のハクノカミに、
そうかもしれないと冗談交じりに返すと、
彼女はほんの少しだけ頬を染めた。



「……啊~真是,瞭啦瞭啦。」

「……あ~もう、わかったわかった」



忽然彈起蓋著的被子,
波久神在床上猛然挺起上半身。

ふいに掛け布団を跳ね上げると、
ハクノカミは寝台の上でむくりと上体を起こした。



「被汝這樣每天來房間,
搞不好會讓外頭亂傳啥流言蜚語哪。」

「こうも毎日のように部屋に来られては、
しょーもない噂が持ち上がらんとも限らんからの」



「偶爾就照汝說的,去外頭溜搭好啦。」

「たまにはおぬしの言う通り、外へ出てやるとするか」



波久神把雙手反交叉在頭上,邊打呵欠邊說道。

頭の上で手を組んで欠伸をしながら言う。



「……可是,妾身又不了解這個國家,
而且像之前講的,應該也有人,會對妾身投以好奇的目光。
每碰一次就要自我介紹,也是挺勞神的。」

「……じゃが、わらわはこの国のことはよく知らんし、
以前に言うたように、わらわに好奇の視線を注ぐ者もおろう。
そうした奴らに会うたびに逐一自己紹介するのも面倒じゃ」



「所以……王子。汝來帶帶妾身唄。」

「よって……王子。おぬしがわらわを案内せい」



「話說在前,妾身可不跟汝以外的人哪。
除了最瞭解妾身的汝,沒其他能和妾身作伴的。」

「言っておくが、おぬし以外の者にはついていかぬからな。
わらわのことを一番よく理解するおぬしにしか、
わらわの伴に務まらんからの」



「小事一樁」我伸出右手,
牽起床上波久神的右手。

お安い御用だ、と俺は右手を伸ばし、
寝台の上のハクノカミの右手を取る。



於是乎,她在一瞬間的猶豫後,
用覆著鱗片的龍手輕輕回握我的右手,

すると彼女は、一瞬だけためらった後に、
鱗に覆われた龍の手で俺の右手をそっと握り返して、
その手を支えに寝台から立ち上がった。



「……唔嗯。那麼王子,帶妾身走唄。」

「……うむ。それでは王子、わらわを導くのじゃ」



「汝去的任何地方,妾身都會跟過去的。」

「おぬしが赴くところ、
わらわは何処へなりとついて行くぞ」



如此這般,我們兩人離開了房間。

そうして俺たち二人は、
部屋を後にしたのだった。




事件三



「呼……總算能回來啦。
果然還是房裡的被子最安心囉♪」

「ふぅ……ようやく戻ってこれたか。
やはり部屋の布団が一番落ち着くのう♪」



一回到自己的房間,
波久神就像擁住久別不見的戀人一樣,
歡喜地撲身到床上的被子。

自室に戻るなりハクノカミは、
久しぶりに会った恋人に抱きつくかのように、
寝台の布団に嬉々として身を投げた。



「別一回來就馬上躺下喔。」我一說完,
波久神便猛地從枕頭抬起臉來,說:

帰ってきて早々寝転がるなよ、と俺が言うと、
彼女はむくりと枕から顔をもたげて、



「還能咋辦哪。妾身累啦。」

「仕方ないであろう。わらわは疲れたのじゃ」



「感謝汝硬是拉妾身到外頭,
要人陪汝這也晃那也晃吶。」

「おぬしに無理やり外に連れ出され、
散歩に付き合わされたおかげでな」



說完,她又有些不服氣似地打了個呵欠。

そう言って、少しだけ不服そうに欠伸をする。



我唉聲嘆了口氣,指正說
「妳也滿開心的不是嘛。」

俺はやれやれと溜息を落とし、
お前も楽しんでいたじゃないか、と指摘した。



我先前帶波久神到王城附近的城鎮。
在那裡見識到她旺盛的食慾,
讓我驚訝地想她居然能夠維持得住那合度的體形。

先ほどまでハクノカミを連れて城下町に繰り出していた俺は、
そこで彼女の旺盛な食欲を見せつけられ、
よくもまあ整った体型を維持していられるものだと呆れたものだ。



「哼哼……以為妾身是誰哪?
汝等人類常識,要以為可以通用在妾身身上,可大錯特錯囉。」

「ふふん……わらわを誰と心得る?
おぬしら人間の常識がわらわに通用すると思ったら大間違いじゃ」



說著這般戲言,
波久神又「呼啊」一聲,要不客氣地張開大口打呵欠。

などと戯けたことを言いながら、
くぁっ、と遠慮もなく大口を開けてあくびをする。



才正這麼想,她卻突然擺出一反常態的老實表情說:

かと思うと、なにやら急に神妙な顔持ちになり、



「……哎,是沒想到跟汝外出還挺樂呵,這不否認。」

「……まぁ、おぬしとの外出が
思いのほか楽しかったことは否定はせん」



「……可有點樂過頭啦。那可不成。」

「……が、少しばかり楽しすぎたのじゃ。それがいかん」



隨後就立刻把被子蓋到頭,
除了長長的龍尾巴,把全身都蓋得密不透風。

と言いざま頭まで布団を被り、
長い龍の尾の先を除く全身をすっぽりと覆い隠した。



「活得長壽,
不快活的時間必然就會變長哪……」

「長く生きておると、
楽しくない時間のほうが必然的に長くなるものでな……」



從被團中聽得見一陣悶聲漏出。

くぐもった声が布団の中から漏れ聞こえる。



「那些快活的往日種種,
都會把不快活的時候,給攪得無聊無趣哪……」

「楽しかった日々の記憶が、
そうでない時期を退屈で仕方のないものにしよるのじゃ……」



的確,波久神講的
搞不好並非不可能。

確かに、そういうことは
あり得ない話ではないかもしれない。



「所以就說囉,平安無事最好啦♪」

「平穏無事が一番、ということじゃ♪」



悠哉的聲音,從被團中這麼告訴我。

のほほんとした声が、布団の中からそう告げる。



「說不定確實如此,」
我邊說邊把手伸向被緣,想要拉開被團。

確かにそうかもしれないが、と言いながら
俺は布団を剥ごうとしてその裾に手をかける。



但是下個瞬間,
絕世美貌的上半部分,從被團邊緣突然湊了出來。

だが、その次の瞬間、
絶世の美貌の上半分が布団の裾からひょっこりと生えた。



「……但是,和汝出外溜搭,
也瞭解汝要救這個世界的理由了。」

「……じゃが、おぬしと外を歩いてみて、
おぬしが世を救わんと願う理由もわかった」



「市場的商人們,
還有準備魔物攻擊在訓練的士兵們,
所有人都認真過著每一天的生活……」

「市場で物を売る者どもも、
魔物の襲撃に備え訓練をする兵どもも、
皆懸命に、日々の暮らしを営んでおる……」



「汝是想,守護那些人是麼?」

「おぬしは、そういう者どもを守りたいのじゃな?」



「對。」我點頭同意。
波久神表情得意,連聲點頭。

ああ、と俺が頷くと、
ハクノカミはしたり顔をして、うんうんと頷いた。



「……既然汝清楚了,
妾身就再也沒有理由外出了哪?」

「……ということがわかった以上、
わらわが外に出る理由はもうないな?」



說完又再次想要鑽回被團深處。

と言って再び布団の奥に引っ込もうとするハクノカミ。



「最好是那樣啦。」
我一邊說,一邊把蓋住她的被子扒開。

なぜそうなる、と言いながら
俺は彼女を覆う布団を引き剥がす。



「唔……為什就這麼執著,
想要打擾妾身安眠吶……」

「うぅ……なぜこうも執拗に
わらわの眠りを妨げようとするのじゃ……」



還不是你老是不肯外出,不肯和他人交流;
我半感煩燥地回她。

お前が頑なに外出と他者との交流を
拒もうとするからだろう、と呆れ混じりに返す。



如果波久神是真的討厭,那我也不打算強求,
但是到之前為止外出的當中,有人向她搭話時,
她都還很開興地在回應,這我可是看在眼裡。

むろん本気で嫌ならば強要するつもりはないが、
先刻までの外出中、誰かに話しかけられた際に
彼女がそれに快く応じていたのを俺は見ている。



「誰叫……誰叫汝牽著手溜搭,
先前都讓人家看咱們怪不是麼……」

「だって……おぬしが手を繋いで歩くから、
先ほどは皆から妙な目で見られたではないか……」



波久神鬧彆扭似地低聲怨道。

拗ねたようにそうぼやくハクノカミ。



我指正她說,的確先前牽手的可能是我,但不放手的是妳吧。

確かに先に手を繋いだのは俺だったかもしれないが、
手を離さなかったのはお前だろう、と指摘すると、



「唔、煩欸……有什法子麼。
妾身又不瞭解路……」

「う、うるさい……仕方ないではないか。
わらわは道を知らんのじゃから……」



她的臉頰有些羞紅,小聲地低語道。

彼女は微かに頬を染め、小声でそう囁いた。



「而且,還有個人講妾身和汝很登對……」

「それに、ある者などは
わらわとおぬしをお似合いなどと……」



對著說完後臉羞紅得頗為可愛的波久神,
我說「又沒什麼關係。」

と言って愛らしく顔を赤らめるハクノカミに、
別にいいじゃないか、と俺は言った。



「啥……汝說什東西?」

「なッ……なにを言うておる?」



驚訝地睜圓了眼,波久神從睡床挺起身子。

驚いたように目を丸くして
ハクノカミは寝台から身を起こす。



「妾身可是……可是尊龍呀?
可是汝等人類叫做古代龍的,
備受恐懼……相當避諱的存在呀?」

「わらわは……龍なのじゃぞ?
おぬしら人間が古代龍と呼ぶところの、
恐れ多き……忌避すべき存在なのじゃぞ?」



就算妳跟我講,
嘴邊都還吊著口水,根本沒有說服力。

と言われても、
口端からよだれを垂らしながらではまるで説得力がない。



「唔……少、少小看妾身!
要是妾身取回原來的力量,
要毀滅汝等人類也是——」

「うっ……あ、甘く見るでない!
わらわが本来の力を取り戻せば、
おぬしら人間どもを滅ぼすことも——」



——比起被人那麼想,
不覺得被人想成和我很登對,要好得太多了嗎。

——と皆に思われるよりは、
俺とお似合いと思われる方が余程いいではないか。



「…………」

「…………っ」



「……呃、汝不介意麼?
被說,和妾身,呃……很登對。」

「……お、おぬしは気にならんのか?
わらわと、その……お似合いと言われて」



「對喔。」我稍微動了動腦。

そうだな、と俺はしばし考えを巡らせる。



然後我對她說,是會有點不好意思,
但有人覺得我是合乎波久神這麼個美女的伴,
那我也倒挺開心的。

それから、多少気恥ずかしくはあるが
ハクノカミほどの美女に相応しい相手と
思われたのなら嬉しい、と伝えた。



「……唉唉。
汝要再多多敬畏妾身吶……」

「……まったく。
おぬしはもっと、わらわを畏敬せい……」



聲音驚呆地說完,
波久神拉起被緣藏起羞紅的臉。

呆れたような声でそう言うと、
ハクノカミは布団の裾を引き上げて赤らんだ顔を隠した。



「……睡了。管汝愛咋講,妾身都要睡了。」

「……寝る。なんと言われようと寝るからな」



我聳了聳肩表示無奈,但這時,

やれやれと俺が肩をすくめた、その時。



一陣敲門聲響起,我回顧背後。

扉を叩く音が響き、俺は背後を振り向いた。



「呼啊啊……這次是誰吶?
又想來打擾妾身安眠的。」

「ふぁあ……今度は誰じゃ?
わらわの眠りを妨げようとするのは」



我代替低聲抱怨得語焉不詳的波久神開門。
門剛開,眼前就是一片不可置信的光景。

むにゃむにゃとぼやくハクノカミの代わりに
扉を開けた途端、信じられない光景がそこに広がっていた。



照映在我眼中的,
是成半圓形把房門包圍的大批同伴。

俺の目に映ったのは、
扉を半円状に取り囲む大勢の仲間たち。



聽他們說,那個波久神終於外出和大夥交流,
想要開個小宴會以茲紀念。

聞けば、あのハクノカミがついに外に出て
皆と交流したことを記念してささやかな宴を開きたいという。



「咋、這……汝等這幹啥吶!?」

「な、な……なんじゃ、おぬしらは!?」



「…………啥,宴會?」

「…………なに、宴?」



「誰、誰要去啥宴會啊!
妾身可絕對不去吶!」

「だ、誰が宴なぞ行くか!
わらわは絶対に行かぬからな!」



被招待的正客都這麼講了,那也沒辦法。
我要大家稍待片刻,暫時關上房門。

と招待された正客が言うからには仕方なく、
俺は皆に少し待ってもらうように伝えて一旦扉を閉めた。



然後,我重新面向別開臉在鬧脾氣的波久神,
對她輕聲勸道:「難得大家邀請,不去嗎。」

そして、つんと顔をそむけるハクノカミに向き直り、
せっかく誘われたんだから行かないか、と囁く。



「……不依,妾身要睡了。」

「……嫌じゃ、わらわは寝る」



說完波久神就想要拉起被子。
我抓住她的手,告訴她,大家都在等。

と言って布団を引き上げようとする
ハクノカミの手をつかみ、皆待ってるんだぞ、と告げる。



「哼……管人類咋想的,完全沒興趣。
妾身現在吶,可是困得快死囉……呼啊啊……」

「フン……人間どもにどう思われようが知ったことか。
わらわはいま、死ぬほど眠いのじゃ……ふぁあ……」



波久神故意打了個大呵欠,緊閉雙眼。

わざとらしく大きなあくびをして、固く目を閉じる。



就在我抱著頭,不知該如何是好時,
波久神好看的嘴唇忽然動了。

どうしたものか、と俺が頭を抱えていると、
ふいにハクノカミの形の良い唇が動いた。



「……說來,有一部分人類之間
似乎流傳著這樣一段童話哪。」

「……そういえば、一部の人間どもの間では
こんなおとぎ話が伝わっているようじゃな」



「說,有個像妾身一樣,久睡不醒的公主……」

「わらわのように、
永き眠りを貪り続けた姫がいる、と……」



那故事我好像聽過。
是在講有個公主因為某個法師的詛咒,
有好長一段時日都耗費在醒不來的睡眠當中。

その話なら知っている気がする。
とある魔法使いの呪いによって、
長い年月を覚めない眠りのうちに費やた姫の物語。



是一位王子讓那位公主醒來的。
然後,他讓公主甦醒的辦法是……

その姫を目覚めさせたのは、一人の王子だった。
そして、彼が姫を目覚めさせた方法は……。



我無言地眺望了眼前這位美女的睡臉,一陣子後,
我下定決心把臉湊近,奪去了她水潤的雙唇。

俺はしばらく無言で眼前の美女の寝顔を眺めた後、
意を決して顔を寄せ、その瑞々しい唇を奪った。



「嗯……」

「ん……っ」



稍許晃眉,外緣裝飾著長睫毛的雙眸,微微睜開。

微かに眉が揺れたかと思うと、
長いまつげに縁取られた瞳が薄らと開いた。



「醒來了嗎?」聽我這麼一問,
波久神作了個委婉的苦笑。

目が覚めたか、と俺が訊ねると、
ハクノカミはやんわりと苦笑して、



「真是……汝這小夥子,膽子真夠大哪。」

「まったく……おぬしという奴は、大した奴じゃの」



她訝異地說完,
一邊打著大大的呵欠,一邊從床上挺起上半身。

呆れたようにそう言うと、
大きなあくびをしながら寝台から上体を起こした。



「呼啊啊……沒轍啦,就去去唄。」

「ふぁあ……仕方ない、行ってやるか」



「到底今個兒,怕是有陣子睡不上好覺囉……」

「どうせ今日はもう、しばらくは眠れそうにないしの……」



語畢,
波久神將覆著龍鱗的右手對我伸了過來。

そう言って、
龍の鱗で覆われた右手をこちらに差し出してくる。



我恭敬地牽起那隻手,
心情像是出手幫助下馬車的貴婦人,
幫助她從睡床上站起身來。

俺はその手を恭しく取ると、
馬車から降りる貴婦人に手を貸すような心持ちで、
彼女が寝床から身を起こすのを手伝ったのだった。




翻這篇的時候最讓我難過的還是,我怎麼樣都模擬不出少說兩千年前的中文表現......
啊不對啊小說也得等到魏晉,先秦時期根本就沒有「劇本」這種文體,
根本就不知道當時的口語表現是如何。
因為翻了這篇,當初腦衝硬是要弄成文言文版本的黑風水好感台詞,我也是拆成兩份表現了。
書到用時真的方恨少,但是要從何讀起又不知道,就不管啦。

創作回應

擬月
辛苦了_(:3」∠ )_
2019-04-24 02:32:40
追蹤 創作集

作者相關創作

更多創作