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小說 達人專欄

《 看不見落陽 》30/43

城作也 | 2025-03-13 12:00:33 | 巴幣 302 | 人氣 48


第二天,雷梧被安祿山召見,詢問哥舒翰的心境。

「是嗎。不愧是哥舒翰,竟然看穿了我們的意圖。」

聽完匯報,安祿山冷笑道。

如此巨大的變化,讓雷梧不寒而慄。

「那麼果然是想利用那位大人嗎?」

一道不悅的目光投來。

「還能怎樣?那傢伙的名聲可以利用,僅此而已。……好了雷梧,你去刑場吧。」

「刑場?」

突如其來的命令讓他驚訝地問道。

「聽說你差點被火抜歸仁殺死。行刑已經安排好了。你去砍下他的頭。」

時間近乎正午。

馬軍練習場邊緣的刑場已經聚集了不少人。全都是燕軍士兵。行刑台周圍用高柵欄隔開。

雷梧讓警衛打開柵欄,走向行刑台。

火抜歸仁在那裡。他的頭被按在腰高的台子上。

「雷將軍,您來得真早。觀眾實在太吵了。」

宇文平站在一旁,緊緊抓著綁住火抜歸仁的繩子。

雷梧感到猶豫不決。他害怕承受火抜歸仁的全部怨恨。但要救他似乎也會留下禍根。

「動手吧。他已經瘋了。」

雷梧驚訝地俯身察看火抜歸仁的臉。他目光渙散,口涎直流,喃喃自語著。

「我不想死。不想死啊……」

同情之心油然而生。他從得意忘形突然跌入絕望。換作是誰恐怕都無法保持清醒。

雷梧想要結束他的痛苦,拔出了劍。但宇文平說道:

「這裡有個正合適的東西。」

他遞來一把青銅打造的粗大匕首。那正是雷梧永遠不會忘記的,火抜歸仁的武器。何等諷刺。

雷梧接過匕首,對準他的脖子揮下。

人頭應聲落地。

燕軍士兵們一片嘩然。








(日文原文)


 翌日、雷梧は安禄山に呼び出され、哥舒翰の心境を聞かれた。
「そうか。さすが哥舒翰、こちらの手の内は読んでいたか」
 話を聞いて、安禄山は冷笑する。
 あまりの変貌に、雷梧はぞっとした。
「ではやはり、あの方を利用しようと?」
 じろりと、機嫌の悪そうな目が来た。
「他にあるか? 奴の声は使える、それだけだ。……もういい雷梧、お前は刑場へ行け」
「刑場へ?」
 急な命令に、驚いて聞き返す。
「火抜帰仁に、殺されかけたそうだな。刑は待たせてある。お前が首を刎ねてこい」

 時刻はほぼ正午。
 馬軍練習場はずれにある刑場は、かなりの人だかりになっていた。燕兵ばかりである。処刑台の周囲は、高い柵で隔離してあった。
 雷梧は警護兵に柵を開けさせ、台へ向かう。
 火抜帰仁がいた。腰の高さの台に、頭を載せられている。
「雷将軍、お早く。観客がうるさくて」
 脇には、宇文平が立っていた。火抜帰仁を縛った縄をしっかりと持っている。
 雷梧は、気が進まなかった。火抜帰仁の恨みを一身に受けるのが怖い。かといって、助ける事も禍根になりそうである。
「やりましょう。もう、狂っちまってます」
 驚き、火抜帰仁の顔をのぞき込んだ。目は焦点が合わず、涎を垂らし、何か言っている。
「死にたくない。シニタクナイ……」
 同情が沸いた。有頂天から突然、絶望へ叩き落とされたのだ。誰だって正気ではいられないだろう。
 雷梧は、苦しみを止めてやりたくて剣を抜く。しかし、宇文平が言った。
「ちょうどいいものがありますよ」
 熟銅の、ごつい匕首が差し出された。忘れもしない、火抜帰仁自身の得物である。何とも皮肉だった。
 雷梧は受け取り、項を狙って振る。
 すとんと、首が落ちた。
 燕兵たちがどよめく。

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