這是自古以來多次成為王朝都城的重要之地,寺院眾多,文化與藝術發達的城市。
安祿山軍進入洛陽城內,再次展開無止境的殺戮與搶掠。已經看不見理性與理想的影子。
雷梧依然無法認同這一切。
在被分配的兵舍休息時,天色漸暗之際,宇文平帶著同伴準備外出。
他慌忙追上去喊道。
「等等,宇文平。我不允許我的部隊做出凶惡之事。違者必將受罰,你要轉告他們」
雖然說得強硬,但宇文平卻避開了目光。
「我理解您的心情,但剝奪士兵們的樂趣似乎也不太好」
「胡亂傷害他人,這算什麼樂趣」
他憤怒地瞪著眼,不明白為何他們無法理解。宇文平等人苦笑著返回舍內。
雷梧親自站崗,守在兵舍入口。
從附近的兵舍中,帶著扭曲笑容的士兵們陸續外出。
遠處傳來喧鬧聲。
「是椋鳥嗎」
這樣低語後,雷梧搖了搖頭。
「不對。這是」
那是無數人的慘叫聲。
雷梧怒視著夕陽。
只有太陽西沉的姿態是美麗的。諷刺地擁有洛陽之名的這座城市,卻如此悲慘地迎來黃昏。
但這裡是安祿山確定的目的地。
從此以後會變好的。
也許吧。
王朝的更迭,本就是屢見不鮮的事。
雖然想要設法說服自己,但那不絕於耳的慘叫聲,卻是勝過一切的真實。
然而情況驟然改變。
當進軍到洛陽以西的潼關時,安祿山軍的快速進擊在此被阻止了。
這處被山岳與黄河夾峙的要塞,起初由封常清與高仙芝二位將軍把守,之後改由猛將哥舒翰接替。
(日文原文)
古来から何度も王朝の都となった要地で、寺院が多く、文化と芸術の発展した街だった。
安禄山軍はその洛陽城内に乗り込み、またも際限の無い虐殺と略奪を始めた。もう理性も理想も見えはしない。
雷梧はやはり、これに納得できなかった。
あてがわれた兵舎で休んでいると、日の暮れかかった頃、宇文平が仲間を連れて外へ出ようとしている。
慌てて追いすがり、声をかけた。
「待て、宇文平。僕の部隊には凶行を許さない。従わない者には罰を与えると言っておけ」
強く言ったのだが、宇文平は目をそらせた。
「お気持ちは分かりますが、兵たちの楽しみを奪ってしまうのもどうかと」
「無闇に人を傷つけて、何が楽しみだ」
どうして分からないのだ、と目を怒らせた。宇文平たちは苦笑しながら、舎内へ戻る。
雷梧は自ら見張りになって、兵舎の入り口に立った。
近隣の兵舎からは、歪んだ笑顔の兵士がぞろぞろ出かけていく。
遠くから、騒がしい音がした。
「椋鳥かな」
そうつぶやいてから、雷梧は頭を振る。
「違う。これは」
あまりにも多くの、人の悲鳴だった。
雷梧は夕陽をにらむ。
沈んでいく姿が美しいのは、太陽だけだ。皮肉な名を持つ洛陽は、こんなにも惨めに暮れてしまう。
だがここは、安禄山が定めた目的地だ。
これからは良くなる。
かもしれない。
王朝の交代は、幾度も行われてきたことだ。
どうにか納得したかったが、絶え間なく響く悲鳴は、何にも勝る真実だった。
しかし状況は一変した。
洛陽の西、潼関へ進軍すると、安禄山軍の快進撃もここで止められたのである。
山岳と黄河に挟まれたこの要害は、まず封常清と高仙芝の二将軍に守られ、その後、哥舒翰という猛将に替わった。