惨めに捨てられた伯爵夫人は第二王子と精霊神たちに想われ思い出す慘被拋棄的惡之伯爵夫人回想起被第二王子與眾精靈神戀慕
作者:砂礫レキ
2話2話
原文連結 第一王子のルーク様には幼い時分に将来を誓った婚約者がいらっしゃる。 第一王子路克大人在幼年時分有了宣誓將來的婚約者。
けれど第二王子のアレス様は十七歳の現在でもまだ特定の相手がいらっしゃらないという。 但是第二王子亞雷斯大人在十七歲的現在也還沒有特定的對象。
結果、まだ学生の身である彼は校内の女生徒たちに日夜追い掛け回される羽目となっているらしい。 結果,還是學生之身的他似乎變成了日夜被校內女學生們到處追趕的困境。
次男のため王の座につくのは難しいだろうがそれでも次期王弟という身分は非常に高い。 雖然因為是次男要登上國王寶座很難,但儘管如此名為下任王弟的身分也非常的高。
それに加えてアレス王子は絶世の美男だ。 再加上亞雷斯王子是絕世的美男。
同世代に生まれた貴族の娘たちが妻の座を狙うことはなんら不思議ではない。 同世代出生的貴族女兒們會瞄準妻子寶座也絲毫不會不可思議。
「でもあの子、強引なタイプが本当苦手なのよね」「但是那孩子真的很不擅長強硬的類型呢」
「貴女の子供なのに?」「明明是妳的小孩?」
「どういう意味よ」「什麼意思啦」
「そのままの意味よ」「就是那個意思喔」
目の前のマリアが不服そうにぶすくれるが正直どの口が言っているのかと呆れている。 眼前的瑪麗亞雖不服氣似地鬧著彆扭,但老實說我愣住於是哪張嘴所說的啊。
学生時代の彼女は魅力的な異性に対し積極的など通り越して奔放という言葉すら足らず、手あたり次第という表現がぴったりの有様だったのだ。 學生時代的她對有魅力的異性是連名為超越積極的奔放這句話都不夠形容,見機行事的表現恰如其分。
清純そうなおぼこい外見を裏切る手練手管で男をとっかえひっかえし最終的に王妃という国で最も高貴な女性の立場に収まったのはもはや女怪としか呼べない。 以背叛清純似的處女外表的花招手段讓男人換了又換,最終滿意於名為王妃的國家裡最高貴的女性立場早就只能稱為女怪了。
「授業以外の時間は常に女生徒に追い掛け回されているらしくて、このままだと登校拒否か女嫌いになりそうなのよ」「上課以外的時間似乎常常被女學生到處追趕,這樣下去可能會變得拒絕上學或討厭女人喔」
「…教師から生徒たちへ王子に対し必要以上に関わらないよう指導して貰うことはできないの?」「…不能從教師那要求給學生們做不要對王子有必要以上的關係的指導嗎?」
「あはは、馬鹿ねディアナ。恋愛脳舐めないでよ。先生に叱られるぐらい屁のツッパリにもならないわ」「啊哈哈,笨蛋呢狄亞娜。不要小看戀愛腦喔。被老師責罵有個屁用啊」
「ハァ…貴女が現役の頃にアレス王子が同級生でなくてよかったわ。付き合うかノイローゼになるまで追い詰めそうだもの」「唉…妳在現役的時候亞雷斯王子不是同學真是太好了啊。直到交往或神經衰弱為止都會窮追不捨那樣的」
息子が一方的な恋愛感情に苦労しているというのに、母親の方は相変わらずである。 明明是所謂兒子為單方面的戀愛感情辛勞著,但母親這邊卻是老樣子。
しかし彼女の話を聞いている内になんとなくだが婚約の意味が掴めてきた。 不過在聽她說話的期間總覺得掌握住了訂婚的意義。
マリアが望んでいるのは自分の息子に対する女除けの存在なのだ。 瑪麗亞所期望著的是對比自己的兒子能驅除女人的存在。
「アレス王子はフリーだから女生徒に狙われる。ならば婚約者を宛がえばいい。理屈はわかるけど…どうして年増の私なの?」「亞雷斯王子因為是自由的而被女學生瞄準。那樣的話給著婚約者就好了。雖然明白箇中原由…但為什麼是年紀大的我?」
私の疑問に対しマリアは何も答えなかった。 對於我的疑問瑪麗亞什麼都沒有回答。
ただへらりと笑って。 只是傻傻的笑了。
「私の口からは言えないわ。そんなに野暮じゃないもの」「不能從我嘴裡說喔。我才沒那麼樣地不知好歹」
理由なら本人に聞いて。 理由的話要問本人。
そう告げて卓上のベルを鳴らす。 如此告知鳴響了桌上的鈴。
それは二人だけのお茶会の終わりを告げる音色だった。 那是宣告只有兩人的茶會結束的音色。