あら王子様、婚約破棄した私に何の御用ですか?啊啦王子殿下,找解除婚約的我有什麼事嗎?
作者:日又猫
謝罪謝罪
原文連結蒸らした紅茶を2つのティーカップに注いでいく。白い湯気が辺りを漂った。把悶好的紅茶倒入茶杯裡。白色的蒸氣飄盪在附近。
ライリーは一言も喋ることなく、少しおどおどとした様子で俯いていた。萊利一句話都沒說,以有點提心吊膽的樣子低著頭。
目の前にカップの乗ったソーサーを置く。向かいに座るとやっと口を開き始めた。把放了茶杯的茶碟放在眼前。坐到對面後終於開始開口了。
「ついこの前、親父に勘当された。勝手なことをした罰だって。二度と国に帰ってくるなって」「不久之前,我被老爹斷絕父子關係。是肆意妄為的處罰。被說了不要再回國了」
「……それは大変でしたね。何かあったのですか?」「……那真糟糕呢。是出了什麼事了嗎?」
マリアの問いに、ライリーの目が泳ぐ。口をモゴモゴさせながら、呟くように言った。面對瑪麗亞的提問,萊利的目光游移。儘管口裡含糊不清,還是像呢喃般說了。
「その……ナターシャが、俺以外にも男を作っていたんだ……大臣の息子にも、手を出していた」「那個……娜塔夏有著除了我以外的男人……也對大臣的兒子、出手了」
なんと、そんなことをしていたのか。マリアは学生時代のナターシャを思い浮かべる。金色の巻き髪をたなびかせ、常に男を引き連れていた。竟然、做了那種事嗎。瑪麗亞想起了學生時代的娜塔夏。飄逸的金色捲髮,總是帶著男人。
「……お前との婚約を無断で破棄した上、二股するような女と結婚しようとしたものだから……親父が怒ってしまったんだ」「因為擅自解除了與妳的婚約之外,還打算與劈了腿的女人結婚……老爹生氣了」
「それで、国を追われたのですか」「於是,就被趕出國了嗎」
「ああ。今、エトワールは大変な状況で……周辺の国との折り合いが悪いらしい。そんな中で、こんな騒ぎを起こしたものだから……」「對。現在、艾特瓦爾情況很糟糕而且……與周邊國家的相處似乎不好。因為在那情況下,發生了這種騷動……」
ライリーは紅茶に口をつける。カチャカチャと皿の鳴る音。喉仏が動いた。萊利喝了口紅茶。盤子發出喀嚓喀嚓聲。喉結動了。
「うまいな……これはマリアが淹れたのか?」「真好喝呢……這是瑪麗亞泡的嗎?」
「はい、そうです」「是的,沒有錯」
「そうか……俺はやっぱり、間違ったんだな」「是嗎……我果然、搞錯了呢」
ライリーはカップを置き、席を立つ。床に座り込むと、手をついて深々と頭を下げた。萊利放下茶杯,離開座位。坐在地板上後,撐著手深深地低下頭來。
土下座だ。是磕頭謝罪。
「頼む、俺と一緒にエトワールに帰ってくれ!」「拜託,與我一起回艾特瓦爾去!」
あのプライドの高い男が、ここまでするなんて。那個驕傲自大的男人,竟然做到如此地步。
ライリーは頭を地面スレスレまで下げながら、叫ぶように言った。萊利一邊把頭低到幾乎接近地面,一邊叫喊般地說了。
「俺は第三王子で、兄たちよりも魔法の力も劣った。だから貧乏貴族の娘をあてがわれたのかと、自暴自棄になっていたんだ」「我是第三王子且,魔法力比哥哥們還拙劣。所以才會認為是不是被許配了貧窮貴族的女兒而自暴自棄」
今にも泣きそうなライリー。確かにその話は聞かされていた。現在也快要哭出來的萊利。確實那話有聽說過。
魔法を第一とするこの世界では、王族には魔力の高さが求められると。在把魔法當作第一的這個世界裡,王族被要求了高超的魔力。
「そんな時にナターシャに会って、恋をして……だけど、あいつは悪魔だった。男に媚びるばかりで、お茶の一つも淹れられないような奴だったんだ」「在那時候遇見了娜塔夏、戀愛了……可是,那傢伙是個惡魔。就只會對男人諂媚,是連一杯茶都不會泡的傢伙啊」
ライリーはティーカップに目を向ける。カップから流れ出た琥珀が縁(ふち)を濡らしていた。萊利把目光朝向了茶杯。從杯子裡流出的琥珀沾濕了邊緣。
「コレを飲んで、確信したよ。俺に必要なのは、やっぱりマリアだった」「喝了這個、我確信了喔。我需要的、果然是瑪麗亞」
ライリーは上目遣いでこちらを見つめる。萊利眼睛朝上注視著這邊。
「国を追い出されてから、ずっとお前を探していた。きっと一人みじめに暮らしているんだろうと思ってな」「被趕出國後、我一直在尋找著妳。我想妳一定是一個人過著悲慘的生活吧」
ライリーは立ち上がり、マリアの目の前へやってくると、手を差し出した。萊利站了起來,走到瑪麗亞的眼前後,伸出了手。
「こんな森の中で寂しいだろう?お前と一緒なら、きっと親父も許してくれる。またお城で暮らそう、マリア!」「在這種森林裡面很寂寞吧?如果與妳在一起,老爹一定也會原諒我的。再次在城裡生活吧,瑪麗亞!」
期待のこもった眼差しと、差し出された手を交互に見る。交換看著充滿期待的眼神與、被伸出來的手。
マリアはふわりと笑顔を浮かべ、一言だけ言った。瑪麗亞輕輕地浮現笑容,只說了一句話。
「お断りします」「我拒絕」