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阿魯庫雷姆公爵領篇二 二百六十七話 現出原形的邪惡神,杰佐雷金

作者:SPT草包│2018-11-19 23:36:56│巴幣:10│人氣:500
四度目は嫌な死属性魔術師
討厭第四次的死屬性魔術師
作者:デンスケ
第十一章 アルクレム公爵領編二 二百六十七話 正体を現す邪悪神、ゼーゾレギン
第十一章 阿魯庫雷姆公爵領篇二 二百六十七話 現出原形的邪惡神,杰佐雷金
原文連結

『いたぞ!』
『在那裡!』
『追えっ! 地上に降臨させるな!』
『追! 別讓他降臨到地上!』
 アルダ勢力の神々の神域では、大騒ぎになっていた。
 在阿魯達勢力的眾神神域裡,變成了大騷動。

 『山の神』ボルガドンに封印されていると思われていた、二柱の邪悪な神、『強奪の悪神』フォルザジバルと『共食いの邪神』ゼーゾレギン。それが実際には、ゼーゾレギンがボルガドンとフォルザジバルを喰って吸収し、封印されているように偽っていた。
 被認為是被『山之神』波爾加東封印的兩柱邪惡神,『強奪的惡神』佛魯扎吉巴路和『共食的邪神』杰佐雷金。那個實際上是杰佐雷金吃了波爾加東和佛魯札吉巴路並吸收掉,偽裝成像是被封印著。
 それが明らかになったためである。
 是因為那個變得明朗了。

 愕然とした神々だったが、すぐに自分達の中に巣食っていた間者を捕まえにかかった。
 眾神雖然愕然,卻馬上去捕捉蟄伏在他們自己裡面的間諜。
 間者とは、『山の神』ボルガドンの御使い。そう偽っていた、ゼーゾレギンの御使い達の事だ。彼の御使い達は、擬態人間のように姿を自在に変化させ、他の御使いを吸収同化するような能力は持たないが、優れたスパイだった。
 所謂的間諜是『山之神』波爾加東的御使。如此偽裝著的是杰佐雷金的御使們。他的御使們能像是擬態人類般讓身姿自在變化,雖沒擁有像是吸收同化其他御使的能力,但卻是出色的特務。

 十万年以上、神々の目を欺き続けたのだから。御使いの中には他の地属性の神々に謁見し、何度となく直接言葉を交わした者もいたのだが、その正体が邪悪神の走狗である事を気がつかれる事はなかったのだから。
 因為持續欺騙著眾神的目光十萬年以上。在御使裡面雖然也有謁見其他地屬性的眾神,多次直接互相寒暄的人,但因為沒有注意到那個原形是邪惡神的走狗。

『これで全てか?』
『這些就是全部嗎?』
『少なくとも、我々の手が及ぶ範囲に存在する御使いはこれで全てだ。尤も、残っていたのは自我を持たない、魔力で創られた御使いばかりのようだが』
『至少,在我們觸手可及的範圍裡存在的御使這接就是全部了。不過,剩下來的似乎沒有自我,就只是被用魔力創造的御使』
『事前にばれる事を予想し、己の近くに引き戻していたという事か……法の杭を打たれても、本体に影響が出ないように。なんと狡猾な奴だ』
『是預料到會事前敗露,要拉回到自己附近嗎……就算被打上法之樁,本體好像也不會出現影響。是多麼狡猾的傢伙』

 アルダ勢力の神々に仕える英霊達は、捕獲したゼーゾレギンの御使い達を見降ろしながら、悔しげに顔を歪ませる。数だけで考えれば中々の戦果だが、実際は切り捨てられたトカゲの尻尾を拾い集めたのと変わらないのだから、当然だろう。
 侍奉阿魯達勢力的眾神的英靈們,一邊俯視捕獲到的杰佐雷金的御使們,一邊懊悔地扭曲著臉。雖然只考慮數量的話是相當不錯的戰果,但因為不會改變實際上是將被割捨的蜥蜴尾巴撿在一起,當然的吧。

『何故約十万年もの間、神々にとっても長い時間、奴らの正体に誰も気がつかなかったのだ。幾ら、吸収したボルガドンの魔力や神格を利用していたとしても、おかしいではないか!』
『為何約十萬年之間,對於眾神來說也是很長的時間,卻誰都沒有注意到那些傢伙的原形。就算多少利用了吸收掉的波爾加東的魔力及神格,不也很奇怪嗎!』
 ラムダの神々は全知全能、万能無限からは遠い存在だ。しかし、人間を超越した存在である事に違いはない。
 拉姆達的眾神因為全知全能、萬能無限所以是遙遠的存在。可是,沒有不同於身為超越人類的存在。
 その神々ならもっと早く、ゼーゾレギンの存在に気がつく事が出来たのではないか?
 若是那些眾神,不能夠更早注意到杰佐雷金的存在嗎?

『奴の存在がもっと早く明らかになっていれば、『雷雲の神』フィトゥン殿も自棄を起こす事はなかっただろうに……!』
『那傢伙的存在能更早變明朗的話,也不會引發『雷雲之神』費圖恩殿下自暴自棄吧……!』
 風属性の神に仕える英霊が、そう運命の皮肉を嘆いた。本物の戦いから遠ざかった故に、神としての道を踏み外したフィトゥンがゼーゾレギンの存在に気がついていれば、彼は邪悪神との戦いに嬉々として赴き、それで満足していたかもしれない。
 侍奉風屬性的神的英靈如此感嘆命運的捉弄。從真正的戰鬥遠離的緣故,踩偏作為神的道路的費圖恩能注意到杰佐雷金的存在的話,他會歡天喜地地奔赴與邪惡神的戰鬥,就此滿足也說不定。

 神にあるまじき最期を迎える事も、なかったのではないだろうか? そう思う英霊に、槍を持っている英霊は首を横に振った。
 讓神迎接不該有的臨終,並不是沒有的吧? 拿著槍的英靈對如此想的英靈左右搖了搖頭。
『無理を言うな。確かに神々なら、邪悪な企みに気がつく事が出来るだろう。だが、逃げた者達も含めてゼーゾレギンの御使い達の頭の中に、邪悪な企みが無いのでは気がつきようがないだろう』
『別說辦不到的事。確實眾神的話,是能注意到邪惡的企圖。但是,不會注意到包含逃跑的人們在內,在杰佐雷金的御使們腦袋中邪惡的企圖吧』

『何を言っている!? 邪悪神が邪悪ではないとでも言うのか!?』
『你在說什麼!? 能說邪惡神並不邪惡嗎!?』
『違う。ただ単に、俺達が捕まえた御使いも、逃げた御使いも、この十万年間普通の御使いと同じ事しかしていなかったから、怪しいと神々ですら疑わなかったのだと言いたかったのだ』
『不是。只是單純地因為我們抓到的御使也好,還是逃跑的御使也罷,在這十萬年間只做著與普通的御使相同的事,想說的是異常到甚至連眾神都沒有懷疑』

『な、何だと? そんなはずが……』
『你、你說什麼? 那應該是……』
 言われた英霊は思い返してみるが、ゼーゾレギンの御使い達は十万年の間怪しい言動を見せた事はなかった。それどころか、極めて真面目に御使いとしての務めを果たしていたように見えた。
 被說的英靈試著回想,杰佐雷金的御使們十萬年間都沒有展現奇怪的言行。不僅如此,看起來像是極為認真地完成了作為御使的任務。

 特定の情報について不自然な調査をしたり、手に入れた情報を秘匿したり、偽情報を他の神々の御使いに流して混乱を引き起こそうとしたり。そんな事は何一つしていない。
 又是做了關於特定情報的不自然的調查,又是隱匿得到的情報,又是打算將偽情報流給其他眾神的御使引起混亂。那種事情任何一個都沒做。
 自分の主人以外の神々にも敬意を持って対応し、この世界の維持管理を『眠っている』と評していた主人のボルガドンの分も調整し、ヴァンダルーに関する情報も残らず報告していた。
 對自己的主人以外的眾神也抱持敬意應對著,將這個世界的維持管理評價為『睡著了』的主人波爾加東的份也調整了,有關范達魯的情報也毫不遺漏的報告著。

『確かに……おかしなところが一つもない』
『確實……奇怪的地方一個也沒有』
『ここ数日は様子がおかしかったが、それは事を起こす事をゼーゾレギンから伝えられていたからだろう』
『這幾天的樣子雖然很奇怪,但那是因為被杰佐雷金傳達了會發生事情吧』
『では、こいつ等は何がしたかったんだ?』
『那麼,這些傢伙在做什麼?』
 斧を肩に担いだ英霊が訝しげな顔で顎に手を当てると、他の英霊が答えた。
 將斧頭扛在肩膀上的英靈用可疑的臉將手貼在下巴上後,其他的英靈回答了。

『『法命神』アルダを頂点とする、神々の動向を探るためだろう。自身が疑われていないか、神々に大きな隙がないか確かめるために。……普通の御使いも、主である神に見聞きした事を報告しているので、これも怪しい動きとは言えないがな』
『是為了將『法命神』阿魯達作為頂點,探查眾神的動向吧。為了確認自己有沒有被懷疑,眾神裡有沒有大的空隙。……由於普通的御使也會向身為主人的神報告所見所聞,這也不能說是可疑的行動呢』

『それだけなのか? やろうと思えば、大規模な悪事も働けただろうに。我々は誰一人奴の正体に気がついていなかったのだから』
『只有那個嗎? 想幹的話,大規模的壞事也會做吧。因為我們任何一個人都沒發現那傢伙的原形』

『確かに、魔王グドゥラニスに率いられていた邪悪な神々の一柱とは思えない、臆病とすら感じる程の慎重さだ。御使いは勿論、僕の擬態人間達にやらせてきただろう事も含めても。
『確實,不認為是被魔王古都拉尼斯率領的邪惡眾神的一柱,感覺到甚至是膽小程度的慎重。御使不用說,也包含我讓擬態人類們做的事。
 だが、その臆病なほどの慎重さのせいで、ゼーゾレギンの存在に誰も気がつかなかったのだろう?』
 但是,因那份膽小般慎重的緣故,誰都沒有注意到杰佐雷金的存在吧?』

 槍を持つ英霊の言葉に、他の英霊達も『確かに』と頷いた。今回の一件……ゼーゾレギンがヴァンダルーの【魔王】スキルを狙って起こした事件がなければ、神々は今もゼーゾレギンの正体に気がついていなかっただろう。そして数百年後か数千年後か、いつか英霊達の言う『大規模な悪事』をゼーゾレギンが起こしていたかもしれない。
 其他的英靈也對持槍的英靈的話語『的確』地點頭。這次的這件事……杰佐雷金若沒有引發瞄準范達魯的【魔王】技能的事件的話,眾神現在也不會注意到杰佐雷金的原形吧。然後數百年後或數千年後,遲早杰佐雷金會引發英靈們稱為的『大規模壞事』也說不定。

『それを考えれば、今回はヴァンダルーのお蔭という事になるのか。複雑な気分だな。ルークやヨシュアを含めた、数多の英霊を滅ぼした魔王に救われるとは』
『考慮到那個的話,這次變成托范達魯的福嗎。很複雜的心情呢。被滅了包含盧克及約書亞、許多英靈的魔王拯救』
『フンッ、魔王と言っても奴は人間だ。異世界からの転生者であっても、侵略者ではない。この世界そのものがどうにかなってしまえば、奴自身も困る。それだけの事だ。恩義を感じる必要はない』
『呼,就算說是魔王那傢伙也是人類。就算是來自異世界的轉生者,也並非是侵略者。這個世界其本身會變成怎樣的話,那傢伙自己也會困擾。只是那樣而已。沒必要感到恩情』

『しかし、これからどうする? 我々は見ているだけでいいのか? もしゼーゾレギンが勝ち、ヴァンダルーを吸収同化すれば、とんでもない事になるぞ』
『可是,今後該怎麼辦? 我們只要看著就好了嗎? 假如杰佐雷金贏了,吸收同化了范達魯的話,會變成荒誕不羈的事情喔』
『その逆でも、とんでもないことになる。ヴァンダルーがゼーゾレギンを喰えば、奴の力は増すばかりだ』
『那個反過來也會變成荒誕不羈的事情。范達魯吃掉杰佐雷金的話,那傢伙的力量就只會增加』
 英霊達がそう言いだすが、槍を持つ英霊は溜め息を吐いた。
 英靈們如此說了出來,持槍的英靈嘆了一口氣。

『見ているだけでと言うが、見ている事しか出来ないの間違いだろう。地上に降臨しようにも、我々の神の加護を受けた英雄候補達は、アルクレムの都から離れて一人も残っていない。『荒野の聖域』周辺も含めてな』
『雖說就只要看著,但毫無疑問只能看著吧。打算降臨到地上,也因受到我們的神加護的英雄候補們,從阿魯庫雷姆的首都離開一個人都沒留下。也包含『荒野的聖域』周邊呢』
 神々は育ちきっていない英雄候補を害されないよう、彼らをアルクレムから離れた場所に向かわせ、ヴァンダルーから遠ざけた。
 眾神為了不讓還沒培養起來的英雄候補受害,讓他們朝向離開阿魯庫雷姆的地方,從范達魯那遠離。

 誘導に失敗してアルクレムから三日程しか離れていない、モークシーの町に向かった者達もいるが、今から彼等をアルクレムに戻らせても、間に合わないだろう。
 雖也有誘導失敗朝向只離阿魯庫雷姆三天左右的、摩庫希之城的人們,但就算讓他們從現在開始回到阿魯庫雷姆,也來不及吧。

『確かに、その通りだが……魔王に託すくらいなら、いっそ!』
『確實,雖然就是那樣……但如果要託付給魔王,不如乾脆點!』
『自力で降臨するような自棄は起こさないでくれ。起こしたとしても、最悪の場合お前の言う魔王に降臨する途中で撃ち抜かれて終わる』
『請不要引發像用自力降臨的自暴自棄。就算打算引發,最壞的情況也要在被你所說的魔王在降臨途中擊穿前結束』
 同僚を止める槍を持った英霊だが、今の状況に思う事がないわけではない。
 雖然持槍的英靈制止了同僚,但也不是沒有在想現在的狀況。

『それよりも、まず捕まえたこいつ等を封印して貰うため、神々の元に戻るのが先だ。その後は、恐らく他の邪悪な神々の封印が正常かどうか確かめる事になるだろう。第二第三のゼーゾレギンが潜んでいたら、それこそ世界の命運に関わるからな』
『比起那些,首先為了要讓抓到的這些傢伙們受到封印,要先回到眾神的身邊。那之後,恐怕會變成要確認其他邪惡眾神的封印是否正常吧。因為第二第三個杰佐雷金潛藏著的話,這才有關到世界的命運呢』

 しかし、自分達が魔王と呼び、英霊や神の魂を喰ったヴァンダルーに任せるしかないのが現実だった。
 可是,只能交給他們自己稱呼為魔王、吃掉英靈及神之魂的范達魯卻是現實。
 出来れば共倒れになって欲しいところだが、そうはならないだろうと思いながら。
 可以的話雖然希望變成一同倒下,但卻想著不可能變成那樣吧。



 三代目魔王を自称するゼーゾレギンの野望は、魔王グドゥラニスになり代わる事だが、実はそれでもまだ通過点に過ぎない。
 自稱為第三代魔王的杰佐雷金的野心,雖然是取代成為魔王古都拉尼斯,但其實那也只不過是必經階段而且。
 魔王となり、その力を使って神々の頂点を自称する『法命神』アルダを喰らって吸収同化する。
 成為魔王,使用那份力量吃掉自稱為眾神頂點的『法命神』阿魯達吸收同化。

 それによってゼーゾギレンは、『魔王』であると同時に『法命神』、この世界の光と闇の双方に君臨し、人類を支配する唯一無二の存在となるのだ。
 杰佐雷金藉由那個,身為『魔王』同時是『法命神』,君臨這個世界的光芒與黑暗雙方,支配人類成為獨一無二的存在。

 そして世界と人類を管理する。意味もなく滅ぼすような真似はしない。この世界が無くなれば、ゼーゾレギンも困るのだから。世界の管理は今まで通り行い、人類が滅亡しないよう守護もするつもりだ。
 然後管理世界和人類。不做毫無意義的消滅的模仿。因為這個世界沒了的話,杰佐雷金也會困擾。世界的管理如同往常的進行,為了人類不會滅亡也打算要守護。
 『魔王』としてのゼーゾレギンは魔物を創造し、災害を起こし、病を流行らし、愚か者を戦乱に駆り立てる。災いを起こして人類が増え過ぎないよう、力をつけすぎないよう間引いて管理する。
 作為『魔王』的杰佐雷金創造魔物,引發災害,流行疾病,驅使愚者引發戰亂。為了會引發災禍的人類不會增加過頭、不會過於增強實力而疏苗管理著。

 そして『法命神』としてのゼーゾレギンが人々の祈りに応えて、信者の中にいる英傑に加護を与えて魔物を倒させ、災害や病から立ち上がり復興するための力を与え、戦乱に傷ついた人々を癒す。
 然後作為『法命神』的杰佐雷金回應人們的祈禱,給予在信徒裡面的英傑加護使其打倒魔物,給予為了從災害或疾病中站起來復興的力量,治療在戰亂中受傷的人們。
 人類は『魔王』ゼーゾレギンを畏怖し、救いを『法命神』ゼーゾレギンに求め祈る。
 人類畏懼『魔王』杰佐雷金,向『法命人』杰佐雷金請求祈禱救贖。

 人類の祈りと畏れ、両方を独占する存在となった時、この世界はゼーゾレギンへ捧げるための食料を生産する人類牧場となるのだ。
 成為獨佔人類的祈禱與恐懼兩方面的存在的時候,這個世界就變成了生產著為了獻給杰佐雷金的食物的人類牧場。

 そのために十万年以上の時間を、邪神とは思えない程大人しく過ごした。この世界は何れ自分が手に入れる牧場、これはその為の実験……予行演習だと思えば、家畜である人類を繁栄させるために悩むのも、下僕である擬態人間を動かすのも、苦ではなかった。
 為此老實的度過了不認為是邪神般的十萬年以上的時間。這個世界總歸是自己得到的牧場,認為這個是為此的實驗……預備演習的話,為了讓身為家畜的人類繁榮而煩惱或,讓身為僕人的擬態人類行動都不覺得苦。

 実際、人々は封印された悪神である『強奪の悪神』フォルザジバルを恐れ、『山の神』ボルガドンに祈りを捧げた。どちらもゼーゾレギンである事を知りもしないで。
 實際上,人們懼怕身為被封印的惡神『強奪的惡神』佛魯扎吉巴路,獻上祈禱給『山之神』波爾加東。沒人知道哪邊都是杰佐雷金。
 このマッチポンプが上手く機能すると確かめたゼーゾレギンは、具体的に自分が世界の闇と光に君臨するための策を練った。
 確認這個搬弄是非坐享其成順利的作用的杰佐雷金,具體地演練著為了自己能君臨世界的黑暗與光芒的策略。

 そして潜伏している間に本拠地である『荒野の聖地』を、本物の聖地だと思わせ、人間達に【魔王の欠片】や邪悪な神の封印を自主的に納めさせようとし、幾らかは成功した。
 然後在潛伏著的期間,讓身為根據地的『荒野的聖地』被認為是真正的聖地,打算讓人類們自主地接受是【魔王的碎片】或邪惡神的封印,多少是成功了。
 後は傷を癒し、力を蓄えるだけだ。そして数百年後、再びアルダとヴィダが争い出したら寄り代に宿って、各地の【魔王の欠片】の封印を奪い、それらの力を使い、アルダ達神々を倒して吸収同化して更に力を高めるつもりだった。
 之後就只是治療傷口、積蓄力量。然後數百年後,阿魯達和維達再次開始爭執的話打算寄宿於憑依上,奪走各地的【魔王的碎片】的封印,使用那些力量,打倒阿魯達他們眾神吸收同化並且提高力量。

 もしヴィダ派とアルダ派、両勢力の神々が再び大きな争いを始めていれば、ゼーゾレギンは野望達成のために動き出していただろう。
 假如維達派和阿魯達派兩勢力的眾神再次開始大大的爭執的話,杰佐雷金會為了達成野心而開始行動吧。
 だが、ヴァンダルーが転生した事で、全ての歯車が狂いだした。驚くべき速さで力を身につけ、グドゥラニス同様に魂を砕き、神々にすら滅びをもたらす異世界からの転生者。
 但是,因范達魯轉生了,全部的齒輪開始錯亂。以令人驚訝的速度掌握力量,與古都拉尼斯同樣會碎魂,甚至為眾神帶來毀滅的來自異世界的轉生者。

 アルダ勢力の神々を倒し、勢力を弱めてくれた事自体は好都合だが、魔王の欠片を集め、次々に吸収しているのは都合が悪かった。
 能去打倒阿魯達勢力的眾神、削弱勢力本身雖然很方便,但收集魔王的碎片、接連不斷地吸收著很不方便。
 何れ、この『荒野の聖地』にも来るに違いない。その時ゼーゾレギンが封印されていない事や、擬態人間の存在に気がつかれたら、十万年以上の努力は全て水泡に帰す。
 不久,肯定也會來到這個『荒野的聖地』。那個時候杰佐雷金沒有被封印或、擬態人類被注意到的話,十萬年以上的努力全部都會化為泡影。

 まずヴァンダルーに喰われないよう逃げねばならないが、逃げ延びても僕の擬態人間と人々からの信仰を失う。
 首先必須要為了不被范達魯吃掉而逃跑,就算逃脫掉葉會失去來自我的擬態人類和人們的信仰。
 更に、アルダの『法の杭』から逃げる為、逃げ続けなければならない。
 並且,為了從阿魯達的『法之樁』逃跑,必須不斷逃跑。
 それぐらいならヴァンダルーを倒して喰らい、魔王の欠片とヴァンダルーの力を手に入れ、そのまま『法命神』アルダをも喰らうと言う、一見無謀な策に出るとゼーゾレギンは決めた。
 得出所謂那樣的話就打倒范達魯吃掉他,得到魔王的碎片和范達魯的力量,緊接著也吃掉『法命神』阿魯達,那乍看魯莽的策略的杰佐雷金決定了。

 少しでも勝率を上げるために、ヴァンダルーがアルクレム公爵と会談を行うこの日を決行の日と定めた。
 為了多少提高勝算,堅決進行之日定在范達魯與阿魯庫雷姆公爵進行會談的這一天。
 アルダ勢力の神々が自身の英雄候補達をアルクレムから遠ざけ、更に擬態人間を使って偽顔剥ぎ魔をでっち上げ、人々からアルダが司る法への信用を落とした。そして人々が顔剥ぎ魔を義賊として賞賛しても、逆に社会不安を煽る賊として畏れても、ゼーゾレギンの力となる。
 阿魯達勢力的眾神讓自身的英雄候補們從阿魯庫雷姆遠離,並且使用擬態人類捏造了偽剝臉魔,讓來自人們對阿魯達掌管的法的信用跌落。然後人們不論是將剝臉魔作為義賊讚賞,還是反過來恐懼作為煽動社會不安的賊,都會成為杰佐雷金的力量。

 そして遂に【魔王】スキルを、ヴァンダルーを魔王たらしめているスキルを手に入れたのだ。
 然後終於得到【魔王】技能,使范達魯成為魔王的技能。

『さあ、恐れおののくがいい! これが新たなる魔王の力だ! ふはははははははは!』
『來吧,可以怕到發抖! 這就是新的魔王的力量! 呼哈哈哈哈哈哈哈哈!』
 寄り代に宿ったゼーゾレギンが、哄笑をあげると、それに合わせて彼の肉体が膨れ上がった。ひょろりとした四肢が、見るからに薄かった胴体と首回りが、太く逞しくなる。
 憑依寄宿的杰佐雷金發出轟笑後,配合那個的他的肉體膨脹起來。纖細的四肢、一看就很單薄的軀幹和脖圍,變得粗大雄壯。

 それを見たヴァンダルーは、ゼーゾレギンが何をしたのかピンときた。
 看到那個的范達魯來了杰佐雷金做了什麼的靈感。
「【魔王の欠片】ですか」
「【魔王的碎片】嗎」
『正解だ。この十万年の間、人間達が我の下へ届けてくれたものを、【吸収同化】したのだ!』
『正解。這十萬年間,將人類們送達到我之下的東西【吸收同化】了!』

 当初、ゼーゾレギンの策では、【魔王の欠片】を吸収同化していくと言うものだった。
 當初,杰佐雷金的策略指的是,所謂吸收同化【魔王的碎片】。
 他の欠片の使用者と違い、【魔王の欠片】を吸収同化によってゼーゾレギンの一部としたため、欠片が暴走する事はない。……欠片一つを吸収同化するのに、千年以上かかるのが難点だったが。
 與其他碎片的使用者不同,因為作為經由吸收同化【魔王的碎片】的杰佐雷金的一部分,碎片不會暴走。……明明是吸收同化一個碎片,卻花費了千年以上是難處。

『だが、貴様の【魔王】スキルによって、これからは【吸収同化】が間に合わなかった欠片も使う事が出来る。ハハハハ!
『但是,經由你小子的【魔王】技能,今後【吸收同化】湊合不了的碎片也能使用了。哈哈哈哈!
 更に、我が僕達が十万年かけて集めたスキルを合わせれば、貴様等を倒す事も不可能ではない!」
 並且,吾合併我們花了十萬年收集來的技能的話,打倒你小子們也不是不可能!」

 ゼーゾレギンは、『荒野の聖地』に残っていた擬態人間達を自身の寄り代に吸収し、そのスキルを全て宿していた。優れたスキルはゴルディとその補佐である『相棒』に渡していたため、殆どのスキルは5レベル以下だ。
 杰佐雷金將殘留在『荒野的聖地』的擬態人類們當自身的憑依吸收掉,全部寄宿著那個技能。因為出色的技能交給了戈爾迪和身為那位輔佐的『搭檔』,大部分的技能是等級5以下。
 しかし、同じスキル同士を次々に統合させ、レベルを強引に上げていく。
 可是,接連不斷整合同樣的技能們,強行提高等級。

『さあ、古き魔王よ! 王座を明け渡してもらうぞ!』
『來吧,古老的魔王喔! 請讓出王座吧!』
 存在感も、物理的な体積も倍以上に膨れ上がったゼーゾレギンが、隙のない踏み込みで間合いを詰め、拳を振るおうとする。
 不論存在感或、物理的體積都倍數以上膨脹起來的杰佐雷金,用毫無縫隙的深入填補空檔,打算揮舞拳頭。

「【死砲】」
 その前に、ヴァンダルーが【死砲】を魔力のごり押しで発動させた。しかし、黒い光線はスキルのレベルが足りないためか、収束が途中で乱れて無数の【死弾】に変化して飛び散った。
 在那之前,范達魯用高壓的魔力讓【死砲】發動。可是,因為黑色光線的技能等級不夠嗎,收束在途中紊亂變化成無數的【死彈】飛散開來。

『ぬぐあっ!?』
『唔咕啊!』
 不意を突かれたゼーゾレギンは足を止めて回避に専念するが、散弾の幾つかを受けてしまう。その彼に、グファドガーンが攻撃を仕掛けた。
 被刺個措手不及杰佐雷金停下腳步專注在迴避上,受到了幾發散彈。古法德岡對那樣的他開始攻擊。

「貴様如きが、至高なる御座につこうなど、傲慢にも程がある。身の程を弁えよ」
「就你這小子,妄想要坐到至高的御座上,傲慢也要有個程度。認清身分吧」
 エルフの美少女に擬態した寄り代の姿を現し、縦に裂けて体内の亜空間に収納している蜘蛛の脚に似た器官を繰り出した。
 顯現擬態成精靈美少女的憑依的身姿,陸續放出收納在縱向裂開的體內的亞空間裡類似蜘蛛的腳的器官。

 小柄な少女の中にあったとは信じ難い長さと太さの蜘蛛の脚、その先端に生えた鉤爪が縦横無尽に振るわれ、ゼーゾレギンを攻め立てる。
 在嬌小少女的體內是難以置信的又長又粗的蜘蛛腳,長在那前端的溝爪被盡情揮舞著,猛攻著杰佐雷金。
『至高なる御座だと!? 貴様が崇拝していたのは魔王ではなく、ザッカートであったはずだぞ!』
『妳說是至高的御座!? 妳崇拜著的應該是札卡特而非魔王吧!』
 しかし、ゼーゾレギンは【格闘術】の武技【柳流し】でグファドガーンの節足を捌き、逆に掴みとって圧し折ってしまう。外骨格が砕け、青い体液が飛び散る。
 可是,杰佐雷金用【格鬥術】的武技【擺柳】處理著古法德岡的節足,反過來抓住折斷了。外骨骼碎裂,綠色體液飛濺。

「その通りだ。偉大なるヴァンダルー・ザッカートが在る座こそ、至高なる御座である」
「就是如此。偉大的范達魯.札卡特才該在座,至高的御座」
 しかし、痛みを感じないのか、節足を何本か折られる程度では大したダメージにならないのか、その声に動揺は見られなかった。
 可是,是沒感覺到痛嗎,以被折了好幾隻節足的程度也成不了多大的傷害嗎,那聲音裡不見動搖。

「……別に魔王の座自体は渡しても構わないのですけどね、俺は。ところで、足を捕食されたらスキルを奪われるのではないですか?」
「……魔王之座本身就算交出去我也不會特別介意就是了呢。話說回來,被捕食掉腳的話不是會被奪走技能嗎?」
「その危険を予想したので、まずは私が。私はグファドガーンの寄り代。スキルを奪われても、後日また寄り代に宿り直せば元通りです」
「由於預料到了那種危險,首先就是我。我是古法德岡的憑依。就算被奪走技能,日後再次寄宿到憑依上就會重回原樣了」

 グファドガーンの寄り代にとって、節足の数本程度は人間にとっての小指程度でしかない。擬態人間に捕食されたとしても、スキルを奪われる事はないはずだ。
 對於古法德岡的憑依來說,節足的數個程度對於人類來說只是小指頭的程度。就算被擬態人類捕食,應該也不會被奪走技能。
 しかし、相手は擬態人間ではなく、その創造主であるゼーゾレギンの寄り代だ。擬態人間よりも強力なスキル強奪能力を持っていても、おかしくはない。
 可是,對手並非擬態人類,而是身為那個創造主的杰佐雷金的憑依。就算擁有比擬態人類還強力的技能掠奪能力也不奇怪。

 それを確かめるために得意な空間属性魔術ではなく、彼女は肉弾戦で挑んだのである。
 為了確認那個,她是用肉搏戰挑戰而不是用擅長的空間屬性魔術。
「しかし、この様子ではその危険性は無いようです。邪悪神の寄り代とは言え、スキルの強奪は擬態人間と同じと見るべきかと」
「可是,以這個情況來看好像沒有那個危險性。雖說是邪惡神的憑依,技能的掠奪看起來應該跟擬態人類一樣」
 圧し折った節足を捕食する様子がない事から、グファドガーンはそう判断した。
 因為沒有捕食折斷的節足,古法德岡如此判斷了。

『抜かせっ。貴様のスキルに興味を覚えんだけだ!』
『放肆。只是對妳的技能有興趣而已!』
 そう言いながら、更に繰り出された節足を叩き折るゼーゾレギン。しかし、その言葉はただのハッタリで、実際はグファドガーンの判断が正しかった。
 杰佐雷金一邊如此說著,一邊敲斷更被陸續放出的節足。可是,那句話只是虛張聲勢,實際上古法德岡的判斷是正確的。

 スキルの強奪は、ゼーゾレギンが元々司っていた『共食い』に、彼が吸収したフォルザジバルが司っていた『強奪』が合わさった事で、偶然誕生した能力だ。
 技能的掠奪是杰佐雷金在原本就掌管著的『共食』上,因合併掉他吸收的佛魯扎吉巴路掌管著的『強奪』,而偶然誕生的能力。
 『時と術の魔神』リクレントが作り上げ、魔王グドゥラニスが干渉し、そして『ステータスの神』達が運営するステータスシステム。彼らのスキル強奪は、そのシステムからすれば不正利用だ。
 『時與術的魔神』里庫連特製作完成,魔王古都拉尼斯干涉,然後『狀態之神』們營運著狀態系統。他們的技能掠奪經由那個系統來做的話,就是不正常利用。

 そのためか神であるゼーゾレギンも、スキル強奪に関しては創造物である擬態人間と同じ程度でしかない。彼が『ステータスの神』を喰らえば、変わるかもしれないが……今は、これが限界である。
 因此身為神的杰佐雷金也是,有關技能掠奪也只有與身為創造物的擬態人類同樣的程度。他吃掉『狀態之神』的話,雖會改變也說不定……但現在這就是極限了。

「私の空間属性魔術に、貴様が興味を持たない訳がない」
「你不是對我的空間屬性魔術沒興趣」
 しかし、ゼーゾレギンのハッタリも、グファドガーンの自負の前には脆くも崩れ去った。
 可是,杰佐雷金的虛張聲勢也在古法德岡的自負前一下子就崩潰了。
『そう言う事なら、もう様子見をする必要はない!』
『那樣說的話,就已經沒有看情況的必要了!』
 そう叫んで前に出たのは、首にチョーカーを嵌め、拘束具と鎖を連想させる鎧に身を包んだ女だった。
 在如此叫喊之前出現的是,在脖子上嵌入項鍊,讓人聯想到拘束具和鎖鏈的鎧甲包覆身體的女人。

『ヴァンダルー様になり代わろうという不敬、ヴァンダルー様の腹を満たす事で償うがいい!』
『說要取代范達魯大人是大不敬,以填滿范達魯大人的肚子來補償就可以了!』
 モークシーの犯罪組織をほぼ完全に掌握したため、一日休暇を取ってヴァンダルーの影に潜んでいたヴァンパイアゾンビ、『蝕帝の猟犬』アイラである。
 是因為幾乎完全掌握了摩庫希的犯罪組織,取得一天休假潛藏在范達魯的影子裡的吸血鬼殭屍,『蝕帝的獵犬』愛菈。

『ガアアア! パウヴィナの分もっ、殺す!』
『嘎啊啊啊! 也有帕烏薇娜的分,殺掉!』
『『『アアアアアアア!』』』
『『『啊啊啊啊啊啊啊!』』』
 更にアルクレム公爵達にはまだ刺激が強いだろうと、パウヴィナと一緒に影から出なかった、複数の人間や魔物の死体を繋ぎ合わせて創られたラピエサージュと、ヒュドラの首にそれぞれ異なる種族の美女の上半身を縫い付けて創られたヤマタが加わる。
 並且對阿魯庫雷姆公爵們來說刺激還太強,沒有與帕烏薇娜一起從影子裡出來,互相連接複數的人類及魔物的屍體被創造的菈琵艾莎鳩和,在多頭蛇的脖子上縫上各自不同的種族的美女上半身被創造的雅瑪塔。

『アンデッドまで連れ込んでいたとは……!』
『居然連不死族都帶進來……!』
 嫌悪感も露わにゼーゾレギンが叫ぶ。
 嫌惡感也暴露的杰佐雷金大叫。
 まだヴァンダルー達は気がついていないが、彼のスキル強奪が可能な対象に、アンデッドは含まれていない。アンデッドはそもそも生きておらず、人間だった者であって、人間ではないためだ。
 范達魯他們雖還沒注意到,但他的技能掠奪可能的對象裡,不包含不死族。因為不死族原本就沒活著,即便有是人類的人,也不是人類。

 だからこそ、ゼーゾレギンはヴァンダルーが邪魔なアンデッドを連れてこないだろう都で、ゴルディにスキルを奪わせたのだが……。
 正因為如此,杰佐雷金才會在范達魯不會將不死族帶進來的首都裡,讓戈爾迪去奪走技能就是了……。
「ばれなければいいのです、ばれなければ」
「沒有暴露就好了,沒有暴露的話」
 ヴァンダルーの順法精神は、理由がなければ破らないが、相応の理由があれば破ってもやむない、と言う程度だったため、彼は強力なアンデッドと戦う羽目になっていた。
 因為范達魯的守法精神,雖沒有理由就不會打破,但有相應的理由不得已就會打破的程度,他變成要跟強力的不死族戰鬥的困境。

 しかしゼーゾレギンは、同じ神を二柱吸収した邪悪神だ。変身したアイラの【惨殺屍剣術】やラピエサージュの怪力、ヤマタの多重音波砲を受けても大きなダメージは負わず、すぐに対応しようとする。
 可是杰佐雷金是吸收了兩柱同樣的神的邪惡神。就算受到變身了的愛菈的【慘殺屍劍術】及菈琵艾莎鳩的怪力、雅瑪塔的多重音波砲也沒負上多大的傷害,打算馬上對應。
 だが、それでも遅すぎた。
 但是,儘管如此也太遲了。

「神殿内、及び周辺に生命反応無し。巻き添えが出る心配もないので……【大骸炎獄滅連弾】、収納」
「在神殿內、以及周邊沒有生命反應。因為不必擔心出現牽連……【大骸炎獄滅連彈】,收納」
 ヴァンダルーの周囲に一つ一つが巨大な黒い炎で出来た髑髏が出現し、次の瞬間光に逆らって形を変え、伸びた影にアイラ達の姿が飲み込まれる。
 在范達魯的周圍出現一個一個以巨大的黑色火炎形成的骷髏,下個瞬間逆光改變形狀,愛菈她們的身影被伸長的影子吞沒。

『っ!? 取り戻したばかりの魔術で、これ程の術を行使できるはずが――!?』
『!? 用剛拿回來的魔術,應該無法使用這種程度的法術――!?』
「これは【神霊魔術】ですから。では、宜しく」
「因為這個是【神靈魔術】。那麼,請多指教」
『はい! 皆行きますよ!』
『是! 各位走吧!』

 黒い髑髏に姿を変えたレビア王女達がゼーゾレギンに突撃していく。嘗て、ハートナー公爵領に存在した奴隷鉱山を消滅させた大魔術によって、ゼーゾレギンとその背後にあった神殿が飲み込まれ、轟音が響き渡った。
 改變身姿成黑色骷髏的蕾碧亞公主們往杰佐雷金突擊去了。藉由曾經消滅掉存在於哈透納公爵領的奴隸礦山的大魔術,杰佐雷金與在那背後的神殿都被吞沒,轟鳴響徹四方。
 これで終わったかと思われたが……土煙を割くようにして黒い刃が飛び出してきて、ヴァンダルーに迫った。
 雖會被認為這樣就結束了……但就像是要割開煙塵般的黑色刀刃飛了出來,迫近了范達魯。



 ヴァンダルーが去った後の別邸での戦いは、早くも決着の時が迫っていた。
 在范達魯離去之後的別墅裡的戰鬥,很快就迫近了解決之時。
「ええい! 奴らにだけでかい顔をさせるものか! 我が【轟炎剣術】で塵にしてくれる!」
「嘿咿! 只是讓他們長威風嗎! 就用吾之【轟炎劍術】化為塵土吧!」
 『轟炎の騎士』ブラバティーユが、ゴルディの祖父よりも前の『崩山の騎士』の姿の擬態人間に切りかかる。
 『轟炎的騎士』布拉巴提悠切開比戈爾迪的祖父還之前的『崩山的騎士』的身姿的擬態人類。

「確かにっ、このままじゃ良いところがない!」
「確實,這樣下去的話沒有好處!」
 『遠雷の騎士』セルジオが、自身の大伯母の姿に擬態した擬態人間と切り結びながらそう同意する。
 『遠雷的騎士』瑟爾吉歐一邊與擬態成自己姑婆的身姿的擬態人類交鋒,一邊如此同意。
 彼等『アルクレム五騎士』は、サムの中に公爵が保護されたため、公爵の護衛をラルメイアに任せ、前線に出ていた。
 他們『阿魯庫雷姆五騎士』因為公爵在薩姆裡面被保護著,將公爵的護衛託給拉魯梅伊亞,來到了前線。

「舐められたものだ。お前達の腕は、今までの『アルクレム五騎士』の平均的な水準から出るものではない」
「被小看了啊。你們的本領並沒有超脫至今的『阿魯庫雷姆五騎士』的平均水準」
「腕は我々の方が若干だか、優れている。この意味が分かるな?」
「本領雖然是我們這邊好一些,但你們很優秀。能懂這個意義嗎?」
 擬態人間達はそう言いながら、それぞれブラバティーユとセルジオに攻撃を繰り出す。その言葉通り、彼らの動きは洗練されていて無駄がなく、敵ながら見事な武術だと思わせる。
 擬態人類一邊如此說,一邊各自陸續對布拉巴提悠和瑟爾吉歐放出攻擊。如同那話語,他們的動作被洗練得毫無浪費,會認為是儘管是敵人卻很漂亮的武術。

 しかし、ゴルディの先祖役が放った鋭い斬撃はブラバティーユの剣に「ぬぅん!」と受け止められ。ジスティナの隙が無いはずの槍捌きを、セルジオが盾で回避する。
 可是,戈爾迪的祖先角色釋放的銳利斬擊被布拉巴提悠的劍「唔!」的接下。瑟爾吉歐用盾迴避吉絲緹娜應該沒有空隙的操槍。
「確かに技は見事。地力も十分、だが同じ『アルクレム五騎士』で、そこまで実力に違いが出る訳なかろうが!」
「技巧確實很漂亮。實力也很充分。但是同樣的『阿魯庫雷姆五騎士』,到此為此實力上也會出現不同吧!」
 ブラバティーユの言う通り、歴代『崩山の騎士』を務めた擬態人間達は、ある一定以上に強くならないようにしていた。それは、表舞台で活躍しすぎると神々の注目を浴び、擬態人間である事が暴かれる可能性があったからだ。
 如同布拉巴提悠所言,擔任歷代『崩山的騎士』的擬態人類們,不會有著某固定以上的強大。那個是因為,太過活躍於舞台上會沐浴著眾神的關注,有身為擬態人類的事會被揭發的可能性。

「こっちは本物の大伯母上と同じスキルに能力値なんだろうが……お前が使っているのは、うちの家に伝わる槍術だ! お蔭で他の武術より先が読みやすいぜ!」
「這邊雖是與真正的姑祖母同樣的技能加上能力值……但你使用著的是流傳在我家的槍術! 多虧如此才能很容易比他的武術還先判讀啊!」
 そして他者からスキルを奪う事が出来る擬態人間は、それ故に自力で独自の武術や魔術を編み出す事を苦手としていた。そのため、スキルを奪った後自らの武術に組み込むような事はせず、そのままの方向性で使い続けていた。
 然後能從其他人那奪走技能的擬態人類,因而很不擅長自力編出獨自的武術或魔術。為此,做不到奪走技能之後編組自己的武術,以那樣的方向性繼續使用著。

「皆の偽物は、これで全部か」
「大家的冒牌貨,這些就是全部嗎」
「ほぼ見かけ倒しでござったな。サイモン殿達も、変身したら一気に勝てたようでござるし」
「幾乎是虛有其表呢。賽門殿下他們也是,變身的話好像一口氣贏了」
 擬態人間の屍を乗り越えて、ギザニアとミューゼが息を吐く。擬態人間達はモークシーの町でダルシア達が披露した変身装具についても知っていた。しかし、当然だが知っているだけでその機能を再現する事は出来なかった。
 跨越過擬態人類的屍骸,吉薩妮亞和繆澤呼了一口氣。擬態人類們也知道關於妲露希亞她們在摩庫希之城披露的變身裝具。可是,雖然是當然的但就只是知道而已,沒辦法再現那個機能。

 ……見た目だけは再現できたので、見た目だけ変身する偽物もいたが。
 ……由於只有外觀能再現,也有只有外觀變身的冒牌貨就是。
「ザディリス……ボクが偽物を倒すのが遅れたばっかりに、知らない所で変身姿を披露する事になっちゃってごめんね」
「札蒂莉絲……我打倒冒牌貨太慢了,造成在不知道的地方披露了變身姿態很抱歉」
 魔術とブレスで氷像と化した偽ザディリスを砕きながら、プリベルは本物のザディリスに詫びていた。
 普莉貝爾一邊用魔術和吐息打碎化為冰雕的偽札蒂莉絲,一邊對真正的札蒂莉絲道著歉。

 だが、彼女達の活躍もあって、残っている擬態人間はブラバティーユ達相手をしている、過去の人間に擬態した数人だけだ。既にゴルディの『相棒』も倒れている。
 但是,也有因她們的活躍,剩下的擬態人類作為布拉巴提悠他們的對手,只剩擬態成過去的人類的數人。戈爾迪的『搭檔』也已經倒下了。
「最早目的は果たした! 我等擬態人間は、創造主ゼーゾレギン様の駒に過ぎん。このまま貴様等を足止めする事に、我々の命は費やす!」
「目的已經完成了! 我等擬態人類不過就是創造主杰佐雷金大人的棋子。就這樣禁止你們外出,耗費吾等的性命!」

 新しく擬態人間を産みだす事を止めたゴルディが、変身したダルシアと鍔迫り合いを演じながらそう宣言する。
 停止生產新擬態人類的戈爾迪,一邊與變身了的妲露希亞短兵相接一邊如此宣言著。
 その瞳には死に対する恐怖はない。
 那瞳孔裡沒有對死的恐懼。

「それは、立派な覚悟だと思うわ。でも、私達を足止めする事に意味があるとは思えないのだけど?」
「我認為那是崇高的覺悟喔。但是,我不認為禁止我們外出是有意義的就是了?」
「貴様等ほどの戦力を足止めする事に、意味がないはずがない」
「禁止妳們那樣的戰力外出,應該不會沒有意義」
「まあ、普通ならそうなのかもね。でも、あの子には味方が多いのよ!」
「算了,普通的話也許是那樣吧。但是,那孩子有很多伙伴喔!」

 乾いた音がして、ゴルディの剣にダルシアが持つ戦闘用包丁が食い込む。彼の剣は、倒れた『相棒』から回収した宝剣なのだが……。
 發出清脆的聲音,妲露希亞拿著的戰鬥用菜刀陷入戈爾迪的劍裡。他的劍雖然是從倒下的『搭檔』那回收的寶劍……。

「くっ! 上位スキルの所有者は厄介だな。【白炎獣推参】! 【氷竜推参】! 【鋼の連刃】!」
「庫! 上位技能的所有者是個麻煩呢。【白炎獸造訪】! 【冰竜造訪】! 【鋼之連刃】!」
 このままでは宝剣が切断される。そう見て取ったゴルディは、【詠唱破棄】スキルで魔術を発動させ、超高熱の炎で出来た狼に、氷で出来たドラゴン。そして無数の刃を出現させる。
 這樣下去寶劍會被切斷。如此看清的戈爾迪用【廢棄詠唱】讓魔術發動,以超高熱的火炎形成的狼加上,用冰形成的龍。然後讓無數的刀刃出現。

 彼ら擬態人間は奪ったスキルを分割する事は出来ないが、スキルが同じなら統合する事は可能だ。それによってゴルディは自身のスキルのレベルをある程度上げている。
 他們擬態人類雖無法分割奪走的技能,但技能同樣的話整合是可能的。戈爾迪根據那個某程度提高自己的技能等級。
 しかし、上位スキルに覚醒しているのは、元々彼自身が覚醒させた【盾術】と【鎧術】の上位スキル、【崩山盾術】と、【山壁守護術】だけだった。
 可是,覺醒成上位技能的只有原本他本身就覺醒的【盾術】和【鎧術】的上位技能,【崩山盾術】、【山壁守護術】。

 上位スキルへの覚醒はスキルの熟練度だけではなく、所有者自身の経験が必要なのだ。1レベルや2レベルのスキルを数十、数百統合しても届きはしない。
 要往上位技能覺醒並非只有技能的熟練度,所有者自身的經驗是必要的。就算整合數十、數百等級1或等級2的技能也不到達到。

 更に、同じ名称のスキルでも中身は全く異なる事がある。
 並且,即便是同樣名稱的技能也會有內容完全不一樣的事。
 【剣術】で例えれば、レイピアのような細身の剣を使う刺突主体の【剣術】と、バスタードソードのような大きな剣を振り回す【剣術】。両者はシステム上の呼称は同じ剣術でも、中身は全く異なる。
 以【劍術】為例的話,是使用像西洋劍般細長的劍突刺主體的【劍術】和,揮舞像混用劍般的大劍的【劍術】。兩者系統上的稱呼即便同樣是劍術,內容卻完全不一樣。

 こうした中身が異なるスキルは、名称が同じでも統合する事が出来なかった。
 像這樣內容不同的技能,即便名稱相同也無法整合。
 しかし魔術系スキルは属性が同じなら、大体統合する事が出来る。それを利用してダルシア達を攻撃しようとするゴルディだったが―
 可是魔術系技能屬性相同的話,大致都能整合。戈爾迪雖打算利用那個攻擊妲露希亞她們―

「【氷腕群推参】!」
「【冰臂群造訪】!」
「えぇぇぇぇぇい!」
「嘿咿!」
「【限界超越】、【千刃乱斧】!」
「【極限超越】、【千刃亂斧】!」

 しかし、炎の狼はプリベルが作り出した無数の氷の腕によって押しつぶされ、氷の竜はパウヴィナのオリハルコンの棍棒で砕かれ、無数の刃はバルディリアの武技によって阻まれた。
 可是,炎狼藉由普莉貝爾製作出來的無數冰之臂被壓爛了,冰竜被帕烏薇娜的歐里哈爾肯棍棒打碎了,無數的刀刃藉由芭露迪莉亞的武技被阻止了。

「あなたは逃がすと厄介そうだから、生け捕りなんてことは言わない! 【微塵斬】! 【雷蹴爪】!」
「因為讓你跑了似乎會很麻煩,不會說什麼要生擒的! 【微塵斬】! 【雷蹴爪】!」
 ダルシアの包丁が閃きゴルディが全身から血飛沫を上げ、【混沌】によって猛禽類の鉤爪が生えた足による蹴りが腹に減り込む。
 妲露希亞的菜刀閃過,戈爾迪濺起來自全身的血沫,根據藉由【混沌】長在腳上的猛禽類的鉤爪,踢擊陷入腹部。

「こ、こうなれば……貴様のスキルを道連れに!」
「這、這樣的話……就將妳的技能帶上路!」
 死が目前に迫っている事を悟ったゴルディは、ヴァンダルーにしたように腹部を変化させダルシアの脚を捕食しようとした。
 體悟到死迫近眼前的戈爾迪,就像范達魯一樣讓腹部變化打算捕食妲露希亞的腳。
「っ!?」
「!?」
 だが、ヴァンダルーの腕と違って、ダルシアのオリハルコン製の骨は切断する事が出来なかった。
 但是,與范達魯的手臂不同,無法切斷妲露希亞的歐里哈爾肯製的骨頭。

「貴様、この骨は!?」
「妳這個骨頭是!?」
「私があなたと肉弾戦をしていた理由が分かった?」
「知道我與你做肉搏戰的理由了?」
 ダルシアは脚を、胴体に生じた口に咥え込んだままのゴルディごと上げると、動きのとれない彼の首を戦闘用包丁で刎ねた。
 妲露希亞將腳連同依然叼在生長在軀體上的嘴裡的戈爾迪抬起後,用戰鬥用菜刀砍掉他的頭。

 これで別邸での戦いにはほぼ決着が着いたのだが、その時、遠くから爆音が響いた。
 就這樣對在別墅的戰鬥來說雖然幾乎到達了解決,但那個時候,從遠方響起了轟鳴聲。





――――――――――――――



名前:ギザニア
名字:吉薩妮亞
年齢:38歳
二つ名:【武姫】、【牛姫】
別名:【武姬】、【牛姬】
ランク:9
位階:9
種族:大ウシオニサムライマスター(アラクネ大型種)
種族:大牛鬼武士大師(阿剌克涅大型種)
レベル:90
等級:90
ジョブ:刀巫女
職業:刀巫女
ジョブレベル:7
職業等級:7
ジョブ履歴:戦士見習い、戦士、剣士、サムライ、魔剣使い、サムライマスター、鬼武者、狂戦士、節足闘士
職業履歷:實習戰士、戰士、劍士、武士、魔劍使、武士大師、鬼武者、狂戰士、節足鬥士

・パッシブスキル
・被動技能
闇視(暗視から変化!)
闇視(從暗視變化!)
剛力:1Lv(怪力から覚醒!)
剛力:1Lv(從怪力覺醒!)
敏捷強化:7Lv(UP!)
刀装備時攻撃力増強:中(刀装備時攻撃力強化から覚醒!)
高裝備時攻擊力增強:中(從刀裝備時攻擊力強化覺醒!)
身体強化:甲殻複眼体毛:9Lv(UP!)
能力値強化:忠誠:6Lv(UP!)
能力値強化:魔道:4Lv(UP!)
糸精製:2Lv
高速治癒:7Lv(UP!)
毒分泌:2Lv(UP!)

・アクティブスキル
・主動技能
刀術:10Lv(UP!)
鎧術:7Lv(UP!)
格闘術:8Lv(UP!)
高速走行:4Lv(UP!)
限界突破:10Lv(UP!)
極限突破:10Lv(UP!)
連携:7Lv(UP!)
魔刀限界突破:6Lv(UP!)
魔刀極限突破:6Lv(UP!)
並列思考:2Lv(UP!)
御使い降臨:5Lv(UP!)
御使降臨:5Lv(UP!)
料理:1Lv(NEW!)
弓術:3Lv(NEW!)

・ユニークスキル
・獨特技能
ザナルパドナの加護
札那魯帕多納的加護
ガレスの加護
迦雷斯的加護
ヴァンダルーの加護(NEW!)
范達魯的加護(NEW!)



名前:ミューゼ
名字:繆澤
年齢:73
二つ名:【水晶刃】
別名:【水晶刃】
ランク:10
位階:10
種族:クリスタルエンプーサクノイチマスター
種族:水晶恩普薩女忍者大師
レベル:95
等級:95
ジョブ:クリスタルクノイチ
職業:水晶女忍者
ジョブレベル:12
職業等級:12
ジョブ履歴:盗賊見習い、盗賊、暗殺者、暗闘士、クノイチ、クノイチマスター、幻術使い、鎌腕使い、水晶剣士
職業履歷:實習盜賊、盜賊、暗殺者、暗鬥士、女忍者、女忍者大師、幻術使、鐮腕使、水晶劍士


・パッシブスキル
・被動技能
怪力:7Lv(UP!)
闇視
敏捷増強:3Lv(敏捷強化から覚醒&UP!)
敏捷增強:3Lv(從敏捷強化覺醒並提升!)
能力値強化:任務:6Lv(UP!)
身体強化:甲殻鎌:10Lv(UP!)
忍具装備時攻撃力強化:極大(UP!)
結晶体精製:6Lv(UP!)
火属性耐性:5Lv(UP!)
気配感知:4Lv (NEW!)
毒耐性:3Lv(NEW!)

・アクティブスキル
・主動技能
擬態:6Lv(UP!)
晶刃腕術:1Lv(格闘術から覚醒!)
晶刃腕術:1Lv(從格鬥術覺醒!)
投擲術:7Lv(UP!)
鎧術:7Lv(UP!)
忍び足:9Lv(UP!)
躡腳:9Lv(UP!)
開錠:6Lv(UP!)
開鎖:6Lv(UP!)
罠:5Lv(UP!)
陷阱:5Lv(UP!)
限界突破:7Lv
極限突破:7Lv
暗殺術:7Lv(UP!)
無属性魔術:1Lv
魔術制御:3Lv(UP!)
風属性魔術:4Lv(UP!)
発光:4Lv(UP!)
御使い降魔:2Lv(NEW!)
御使降魔:2Lv(NEW!)

・ユニークスキル
・獨特技能
ザナルパドナの加護
札那魯帕多納的加護
リオエンの加護
里歐艾恩的加護
ヴァンダルーの加護(NEW!)
范達魯的加護(NEW!)
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