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第一部士兵的女兒 尾聲

作者:SPT草包│2017-08-02 23:45:43│贊助:4│人氣:281
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 決着
第一部士兵的女兒 尾聲
原文連結

 身体は沸騰するほど熱いのに、頭の芯は冷え切っているようで、いつもよりずっと身体が軽くなっているような気がする。
 明明身體像是沸騰般的灼熱,腦袋裡面卻似乎變冷了起來,感覺身體似乎比平常變得更輕盈了。
 わたしがじっと見据えているだけで、ドアの近くでふんぞり返って立っていた神殿長の顔から血の気が引いたように真っ青になっていくのがわかった。
 我就只是直盯著不動,能明白從在門的附近仰著上半身站著的神殿長的臉上逐漸變成像是臉色發白般的鐵青。

 そんな顔をするくらいなら、最初からひどいことしなきゃいいのに。バカじゃないの。
 如果呈現了那種臉,從最初就不要做過分的事不就好了嗎。這不就是個笨蛋嗎。

「マイン、魔力が漏れている。感情を抑えるんだ!」
「瑪茵,魔力泄露了。抑制感情啊!」

 どんどん顔色の変っていく神殿長を見たのだろう、神官長が血相を変えて、ガタッと立ち上がって叫んだ。
 是看到了臉色不斷逐漸改變的神殿長吧,神官長臉色大變,嘎嗒地站了起來大叫著。
 思わぬところから声がかかって、わたしが神殿長から神官長へと視線を向ける。
 從意想不到的地方發出聲音,我將視線從神殿長轉往神官長。
 わたしの視界から神殿長の姿が消えた瞬間、神殿長がその場にドサリと重い荷物が落ちたように崩れて座りこんだ音が耳に届いた。
 神殿長的身姿從我的視野消失的瞬間,神殿長當場咚地像是沉重的行李掉落般崩垮坐了下去的聲音傳達到了耳朵裡。
 わたしの視界から外れると動けるようになるようで、縫いとめられたように動かなかった神官達が神殿長に駆け寄り、声をかける様子が耳に届き始める。神殿長の無事を問う声を遠くに聞きながら、わたしは神官長に問いかけた。
 似乎從我的視野偏離後就變得像是能動了,像是被縫住般無法動彈的神官們往神殿長跑過去、發出聲音的樣子開始傳達到耳朵裡。一邊遠遠地聽到問著神殿長的平安的聲音,我一邊問著神官長。

「どうやって抑えるの?」
「該怎麼抑制呢?」

 わたしが怒りを込めて神官長を見据えながら首を傾げると、胸元を押さえて神官長が低く呻いた。
 我注入了憤怒一邊直盯著神官長一邊歪頭不解後,按著胸口的神官長低沉呻吟著。

「ぐっ……、いつも、しているだろう?」
「咕……,總是,在做的吧?」
「話し合いをしたいと言って呼び出しておきながら、いきなりの命令口調で、強硬手段に出た上に、反撃したら極刑なんて言う相手に、どうやってこの怒りを抑えればいいの? わからないよ」
「對於一邊說了想要協商而先傳呼,一邊用突然的命令語調、在使用強硬手段上,說了反擊的話就極刑之類的對象,該怎麼做才可以抑制這個憤怒呢? 我不知道唷」

 ふいっと神官長から視線を外して、再び神殿長を視界に収める。床にへたりと座り込んでいた神殿長は、先程と違って見上げなくてもわたしと視線が合う位置に顔があった。
 突然將視線從神官長那移開,再次將神殿長收入視野裡。癱軟地坐入了地板的神殿長,跟才剛不一樣就算沒有仰視臉也是在跟我視線相對的位置上。
 ひっと声を引きつらせ、顔を恐怖に染めた神殿長が滑稽なほどに全身を震わせながら、少しでもわたしから距離を置こうとする。
 唏地繃緊著聲音,儘管將臉染上了恐怖的神殿長滑稽般地顫抖著全身,也打算盡量保持跟我的距離。

 変な顔。
 奇怪的臉。

 好々爺の顔とも、傲岸不遜な顔とも違う。わたしのような虚弱幼女を相手に、まるで怪物とか化物でも見たような顔だ。
 不論是跟好爺爺的臉,還是桀傲不遜的臉都不一樣。以像我般的虛弱小女孩為對象,簡直就好像看到怪物還是妖怪般的臉。
 次から次へと顔を変える神殿長に何とも言えない苛立ちを感じて、一歩、足を踏み出した。
 對一個接一個地改變著臉色的神殿長感受到無法形容的焦躁,一步,把腳踏了出去。

「く、来るな! 来るな! こっちに来るな!」
「別、別過來! 別過來! 別過來這裡!」

 ぜいぜいと息苦しそうに呼吸をしながら、神殿長は恐慌状態に陥ったように、何度も何度も同じ言葉を繰り返している。
 一邊吁吁地做著呼吸困難似的呼吸,神殿長一邊像是陷入恐慌狀態,好幾次好幾次都重複著同樣的話語。
 わたしの右肩の後ろ辺りから神官長の焦ったような声が響いてきた。
 從我的右肩後面附近響起了神官長著急般的聲音。

「待ちなさい! このまま感情に任せて魔力を放たれたら、神殿長の心臓が持たない!」
「請等一下! 就這樣放任感情讓魔力被釋放的話,神殿長的心臟會撐不住的!」

 ふぅん、と相槌を打ちながら、わたしは一歩、また一歩と神殿長に向かって足を進めていく。
 呼、地一邊點頭同意,我一邊一步、再一步地逐漸把腳往神殿長前進。

「死ねばいいのに。このまま生きていたら、わたしの父さんと母さんを殺すんでしょう? だったら、先に死んで。人を殺そうとするんだから、当然殺される覚悟だってあるでしょう? 貴方が死ねば、後釜を狙う人はきっと喜んでくれると思うよ?」
「明明死了就好。就這樣活著的話,就會殺了我的爸爸跟媽媽對吧? 這樣的話,先死吧。正因為打算殺人,當然也有被殺的覺悟對吧? 你死了的話,我想瞄準繼任的人一定會很高興的唷?」

 4歩、足を進めたところで、神殿長が泡を吹いて目を剥いて、卒倒した。
 在把腳、前進4步的地方,神殿長吹著泡泡瞪大了眼睛,昏倒了。
 次の瞬間、神官長が神殿長をわたしの視界から隠すように立ち塞がって、わたしの前に膝をついた。そのまま苦しげに眉を寄せ、脂汗を垂らしながら、真剣な目で言い募る。
 下個瞬間,神官長將神殿長從我的視野裡像是隱藏般站著堵住了,在我的面前膝蓋著地。就那樣痛苦地皺起眉毛,一邊低下黏汗,一邊用認真的眼神激動說著。

「話し合いをしよう」
「來協商吧」
「オハナシアイ? 肉体言語で? それとも、魔力で?」
「斜傷? 用肉體語言? 還是說,用魔力?」

 わたしの質問に目を見開いた神官長がコフッと咳き込んで、口の端から血を滴らせた。つつっと伝っていく赤い滴に、目を奪われる。
 對我的提問睜大眼睛的神官長咳喝地咳個不停,從嘴邊滴了血下來。被泊泊地順著下來的紅色水滴,奪走了目光。

「殺しては、ならない。君が神殿長を殺せば、家族は貴族殺しの身内になる。それは君の望むところではないはずだ」
「殺是,不可以的。妳殺了神殿長的話,家人會變成殺了貴族的親屬。那應該不是妳的期望」

 神官長の言葉に、ハッとする。家族を守りたいと思ったわたしの暴走で、家族を犯罪者の身内にするわけにはいかない。
 對神官長的話語,恍然大悟。不可以因想著想要保護家人的我失控了,而讓家人成為犯罪者的親屬。
 わたしが何度か瞬きすると、ハァ、と疲れ切ったような溜息が神官長の口から漏れた。
 我眨了好幾次眼後,哈、地疲累不堪般的嘆息從神官長的口中泄露出。

「理性が戻ったようだな?」
「理性似乎回來了呢?」
「……多分」
「……大概」

 安堵したように神官長が身体の力を抜き、懐から取り出したハンカチで、自分の口元を拭って、乱れていた前髪を整える。それだけで、神官長は何事もなかったように冷静な顔に戻ってしまった。
 像是放心似的神官長抽離了身體的力量,用從懷裡拿出來的手帕,擦拭自己的嘴角,整理亂掉的劉海。就只是那樣,神官長就回到了像是什麼事都沒有般冷靜的臉。

「話し合いをしよう。君が望んだとおりに」
「來協商吧。如同妳所期望的」
「こっちの条件を全部呑んでくれるってこと?」
「是說將這邊的條件全部給吞下去嗎?」

 一瞬苦い顔をした神官長が、軽く頭を振った後、わたしの肩に手を置いた。
 一瞬間做出痛苦的臉的神官長,輕輕地搖了搖頭之後,把手放在我的肩膀上。

「……そのためには暴れる魔力を抑えるんだ。できるか?」
「……為此要抑制騷動的魔力。能做到嗎?」

 ゆっくりと深呼吸しながら、わたしは全身に広がってしまった熱を集中して、中心に押し込んでいく。いつもの慣れた作業だが、自分で思っていたよりも身食いの熱が増えているよう気がする。
 一邊緩緩地做深呼吸,我一邊將擴散到全身的熱集中起來,逐漸壓進中心。是平常習慣的作業,感覺身噬的熱比自己所認為的還增加著。

 身食いの熱じゃなくて、魔力だっけ?
 並不是身噬的熱,而是魔力?

 そんなどうでもいいことを考えながら、ギュッと綺麗に押し込んで、きっちりと蓋を締めた。その途端、身体中の力が抜けて、糸が切れた操り人形のようにガクンと身体が崩れる。
 一邊思考那種怎樣都好的事情,一邊緊緊地漂亮壓住去,好好蓋緊蓋子。那個當下,身體裡面的力量抽離了,像是絲線被切斷的提線木偶猛然地身體垮了。

「おっと」
「哎唷」

 倒れ込んだわたしの身体は目の前の神官長が抱き止めてくれて、床に放り出されることはなかった。
 倒了下來的我的身體是眼前的神官長給抱住了,沒有被扔出到地板上。

「マイン!」
「瑪茵!」
「大丈夫か!?」
「要不要緊!?」

 駆け寄ってきた両親に神官長がわたしの身体を抱き上げて差し出した。
 對跑了過來的雙親神官長針我的身體抱了上來交了出去。
 母が軽く膝を曲げて、わたしを受け取り、ギュッと抱きしめてくれた。父が心配そうにぐったりとして身体に力の入らないわたしをおろおろと見下ろしている。
 母親輕輕彎曲膝蓋,將我接下來,緊緊地給抱緊著。父親擔心似地倉皇失措俯視著無法施力進疲軟的身體的我。

「大丈夫だよ。身食いの熱が暴走する時の体温の急上昇と急降下に身体がついてこないだけ。いつものことだし、意識ははっきりしてるから」
「不要緊的喔。只是身噬的熱失控的時候的體溫急速上升語急速下降而身體跟不上。因為是平常的事情,意識清清楚楚」
「いつものことなのか? あれが?」
「平常的事情嗎? 那個?」

 父の不安そうな言葉にわたしは軽く笑いを漏らした。
 我對父親不安似的話語輕輕地露出了笑容。

「あんなに感情的になって暴走することは滅多にないけど、食われそうになってた半年前は結構頻繁に熱が暴走してたから」
「因為雖然變成那樣情緒性的失控並不是很多,但變得快被吃掉是半年前熱就相當頻繁地失控著」
「そうだったのか……」
「是那樣嗎……」

 わたしが両親とそんな話をしているうちに、神官長は立ち上がり、この場を収拾するべく神官達に指示を出していた。神殿長の世話を頼み、話をするための部屋を整えさせる。
 在我跟雙親說的那樣的話的期間,神官長站了起來,對應當收拾這個場合的神官長發出了指示。委託他們照顧神殿長,整理為了對話的房間。

「君達、神殿長をベッドに放り込んだら、自室に帰って休みなさい。あれだけの魔力の威圧を正面から受けたら、相当疲弊しているはずだ」
「你們,把神殿長放進床上之後,請回自己房間休息。從正面承受那些魔力的威壓的話,應該會相當疲憊的」
「ですが、神官長の方が……」
「但是,神官長還比較……」

 心配そうに声をかけた神官の言うとおり、多分、この場で一番疲弊しているのは、周囲の神官より、神官長の方だ。神殿長とわたしの間に割り込んで、真正面の間近でわたしと目を合わせて話をしていたのだから。
 如同發出擔心似地聲音的神官所言,大概,在這現場最疲憊的,比起周圍的神官,更該是神官長。因為是擠進了神殿長跟我之間,在正前方的眼前與我四目交接說著話。

「神官長は……大丈夫なの?」
「神官長……不要緊嗎?」

 唇の端から伝っていた赤を今更ながら思い出し、わたしは思わず声をかけた。驚いたようにこちらを見た神官長が苦い笑みを浮かべる。
 儘管事到如今才回想起從唇邊順著下來的紅色,我不假思索地發出了聲音。像是驚訝般看著這邊的神官長浮現了苦笑。

「これは私に与えられた罰だ。洗礼式まで生きていた身食いにどれだけの魔力があるかわからなかったのに、君を怒らせる神殿長を静観していたのだから当然のことだ」
「這是被給予我的懲罰。正因為對於活到洗禮式的身噬明明不知道有多少的魔力,卻靜觀著惹怒妳的神殿長是當然的事情」

 指示を出し終えた神官長がこちらにゆっくりと歩いてくる。近くで見ると、荒い息と疲れ切った表情から、無理していることがよく感じ取れた。
 發出指示結束的神官長往這邊緩緩地走過來。就近看了後,從粗魯的氣息與疲憊不堪的表情,很能感受到是在勉強著。

「神官長は、なんで静観していたんですか?」
「神官長,為什麼要靜觀其變呢?」
「何の条件もなく、君を神殿に入れることができれば、それに越したことはないと思っていたからだ。手間を惜しんで、少しでも利益を得ようと欲張った。まさか、平民である君の両親が貴族の命令を強硬に断るとは思わなかったし、子供を守るために極刑さえ覚悟しているとは思わなかった」
「因為我認為什麼條件也沒有,就能讓妳進入神殿的話,是無法越過那個的。吝惜手段、多少也要獲得利益的貪婪。沒想到,怎麼可能身為平民的妳的雙親會強硬地拒絕貴族的命令,沒想到為了保護小孩子連極刑都有所覺悟」

 計算外だと呟く神官長に、父はわずかに目を細める。
 對嘟噥著計算之外的神官長,父親微微地瞇起了眼睛。

「マインは大事な娘だ。何度もそう言ったはずですが?」
「瑪茵是重要的女兒。應該那樣說過好幾次了?」

 父の言葉に神官長がわたしを見る。自分自身を嘲笑しているような、ひどく眩しい物を見たような、複雑な笑みを浮かべて、母の腕の中にいるわたしの頭を軽く撫でた。
 對於父親的話語神官長看著我。好像是在嘲笑著自己本身,好像是看到了過分耀眼的東西,浮現出複雜的笑容,輕輕撫摸著在母親的手臂中的我的頭。

「……マイン、私は正直、ここまで親に大事にされ、愛されている君が羨ましいと思う。神殿にいるのは、孤児であれ、貴族であれ、親に必要とされなかった者ばかりだからな」
「……瑪茵,我認為老實說,至此被父母珍重著、被愛著的妳很令人羨慕。因為在神殿的,有孤兒、有貴族,但盡是不被父母需要的人呢」

 きらびやかで豪華な部屋に住める神官長の言葉は、とても悲しいもので、これから先、神殿に係わる間、ずっと胸に残る言葉になった。
 由於住在絢爛又豪華的房間的神官長的話語,非常的悲傷,成為了今後,關係到神殿的期間,一直殘留在胸中的話語。


 神殿長がベッドに入れられたため、わたし達は神官長の部屋へと、場所を変えて話し合いをすることになり、移動した。
 因為神殿長被放入了床上,我們變成往神官長的房間,為了協商而改變地點,移動著。
 基本的な配置や使われている家具の高級さは神殿長の部屋と同じだが、飾り棚がなく、執務机が木札や紙に埋もれている。どうやら、神殿の実務的なあれこれを一手に担っているのは、神官長のようだ。
 雖然基本上的配置或被使用著的家具的高級都跟神殿長的房間一樣,但沒有裝飾的架子,辦公桌倍木牌或紙張埋沒著。看來,將神殿實務性的各種事情一手擔當著的,似乎是神官長。

 今度はきちんと席を勧められて、でろんと力が入らないわたしのために長椅子まで準備してくれて、話し合いは始まった。
 這一次好好地被勸入席,為了軟趴趴地無法施力的我就連長椅子都給準備了,協商開始了。

「先程の、威圧と言ったかな? あれは一体何だったのか、伺っても良いでしょうか? マインの目が虹色のように光って、身体から薄い黄色のもやもやとしたものが出てきていたが……」
「剛才的,是叫威壓嗎? 那個到底是什麼啊,就算窺視也可以的嗎? 瑪茵的眼睛像是彩虹色般發光了,雖然從身體裡面作為淡黃色的隔膜的東西出來了……」

 何それ!? そんな怪奇現象が起こっていたなんて知らなかったよ! 目が虹色とか、身体から何か出るって、何それ!?
 那是什麼!? 發生了那種奇怪現象什麼的我可不知道唷! 是說眼睛是彩虹色,從身體裡面出來了什麼,那是什麼!?

 父の言葉にわたしがぎょっとした。
 我對父親的話語大吃一驚。
 知らないというか、見えないのは自分だけなので、わたしの驚きなど誰も気付かないらしく、話はさっさと進められていく。
 由於該說是不知道嗎、看不見的只有自己,我的驚訝之類的似乎誰都沒注意到,話題迅速地逐漸被推進。

「激しい感情が抑えきれなくなった時に出る現象だ。魔力が全身を巡り、活性化し、自分の敵だと認識した対象を魔力で威圧する。感情を抑えることが下手な子供ならば起きやすいが、今まではなかったのか?」
「是在激烈的感情變得無法被抑制的時候出現的現象。魔力巡迴全身、活性化、將認知為自己的敵人之類的對象用魔力威壓。如果是抑制感情很笨拙的小孩子就會很容易發生,至今都沒有嗎?」

 両親は顔を見合わせて、記憶を探り始めた。
 雙親面面相覷,開始尋找記憶。

「目の色が変わるのは何度か見たことがあるわ。我儘を言う時になるのよ。けれど、威圧と言うほどでもなかったわね。無理な理由を言えば、大体は収まったから」
「眼睛的顏色改變有看過好幾次喔。在說著任性話的時候喔。但是,說是威壓般的沒有過呢。因為說了不行的理由後,大致上就收斂了」
「そういえば、森でマインが何か作って、フェイ達に壊されたと大騒ぎした時に、俺は初めて見たな。あれは、かなり威圧感があったぞ」
「這麼說來,瑪茵在森林做了什麼,被斐他們弄壞而大吵大鬧的時候,我第一次看到呢。那個,相當有威壓感喔」

 両親は思い出話に花を咲かせているが、第三者として話を聞くと、自分の奇妙さが浮き彫りになっていく。我儘を言うと目の色が変わったり、威圧感を出したりするような子供は正直薄気味悪いと思う。
 雙親對回憶的談話熱烈不已,聽到作為第三者的談話後,逐漸變成自己奇妙的浮雕。我認為又是說著任性話而眼睛的顏色改變,又是放出威壓感般的小孩子老實說令人戰慄。

 捨てられててもおかしくないじゃん。よくここまで大事に育ててくれたなぁ……。
 就算被扔掉也不奇怪啊。真虧能珍重地給養到這地步呢……。

「魔力の差によって影響も差が出るので、以前より威力が上がっているということは、少しずつマインの魔力が増えているのだろう。これから先は暴走させないように気を付けなさい」
「由於根據魔力的差別影響也有所不同,所謂威力比以前提高了,是瑪茵的魔力一點一滴地逐漸增加了吧。今後為了不要讓它失控請當心一點」
「よっぽどのことがないと、感情が振りきれることなんてないですよ」
「沒有多餘的事情,感情就不會震盪之類的唷」

 切れさせた神殿長が悪い、と遠回しに非難すると、神官長はわたしをじっと観察しながら、目を細めた。
 是讓它斷掉的神殿長不好,那樣間接地譴責後,神官長一邊動也不動地觀察著我,一邊瞇起了眼睛。

「身食いは魔力が比較的高いとは聞いていたが、まさか神殿長を卒倒させるほどの威圧を放つほど魔力があるとは思わなかった。……こう言っては何だが、何故、君は生きている?」
「雖然有聽過身噬是魔力比較高的,但沒想到竟然有著能放出讓神殿長昏倒般的威壓的魔力。……雖然這麼說有點那個,但為何,妳能活著?」
「え?」
「咦?」

 何故と言われても困る。よく理解できなくて首を傾げると、神官長が説明してくれた。
 就算被說了為何也很為難。無法理解的歪著頭後,神官長給做了說明。

「魔力が強いほど、抑え込むのに精神力がいる。感情的で抑えることを知らない子供のもろい精神力で耐えられる魔力は正直それほど強くない。強い魔力を持って生まれるほど、すぐに死ぬ。成長に合わせて魔力も増えるので、洗礼式まで生き延びた身食いの魔力は本来ならばさほど脅威でもない。君ほどの魔力の持ち主が生きていることがおかしい」
「魔力越強,越需要壓制住的精神力。被用情緒性不知道抑制的小孩子的脆弱精神力忍耐的魔力老實說沒有那麼強。越是擁有強大的魔力而出生,越會馬上就死。由於配合著成長魔力也會增加,長壽到洗禮式的身噬魔力本來的話是沒多大威脅的。妳那樣的魔力的持有者活著是很奇怪的」
「もう死んでるはずでした。親切な人が壊れかけの魔術具を譲ってくれたので、延命できたんです」
「應該已經死了。由於親切的人將快壞的魔術具給轉讓了,才可以延命」

 元のマインは2年近く前に。そして、フリーダに助けられていなかったら、わたしも半年前に死んでいるはずだった。神官長が言うとおり、身食いが洗礼式まで生き延びるのは簡単ではない。
 原來的瑪茵是在接近2年前。然後,沒有被芙莉妲幫助的話,我也應該在半年前就死了。如同神官長所言,身噬要長壽到洗禮式並不簡單。

「そうか。だが、君はその親切な人を通して、貴族と契約することを望まなかったのか? 契約しなければ生きられない。君が契約しなかったおかげで、こうして神殿に迎えることができるのだが、私には不思議で仕方ないんだ」
「是嗎。但是,妳不期望通過那個親切的人,跟貴族訂下契約嗎? 若沒契約就無法生存。雖然多虧妳沒有訂契約,才能這樣在神殿迎接妳,但對我來說不可思議也是沒有辦法的」

 本当に不思議そうに問われて、わたしも同じように首を傾げる。
 被真的是不可思議似地問著,我也同樣般歪頭不解。

「契約して貴族に飼い殺されるなんて、生きている意味がないでしょう? わたしは家族と一緒にいたかった。本を作りたかった。自分の生きたいように生きられないのでは意味がないんです」
「訂了契約被貴族眷養到死什麼的,就沒有活著的意義了對吧? 我想要跟家人在一起。想要製做書本。為了想要自己活著卻無法活著是沒有意義的」
「……自分が生きたいように生きる、か。とても理解できない考え方だな」
「……自己是為了想活而活、嗎。非常無法理解的思考方式呢」

 軽く頭を振った神官長は、ゆっくりと呼吸を整えて、わたしを、母を、父を順番に見て、口を開いた。
 輕輕搖了搖頭的神官長,緩緩地調整呼吸,依我、母親、父親的順序看著,開口了。

「マイン、君には神殿に入って欲しい。これは命令ではなく、お願いだ」
「瑪茵,希望妳能進入神殿。這個不是命令,是請求」
「商人さんから聞きました。貴族が減って、魔力が足りないんですよね? 魔力によって収穫に影響が出るのは本当ですか?」
「從商人先生那聽過。貴族減少了,魔力不足了吧? 根據魔力會對收穫產生影響是真的嗎?」
「……ずいぶんと物知りな商人だな。まぁ、いい」
「……是非常淵博的商人呢。算了,也好」

 どうやら、ベンノが集めてきた情報は正しかったようだ。だったら、魔力が足りなければ、影響の出る範囲がひどく大きいことになる。
 看來,班諾收集來的情報似乎是正確的。這樣的話,魔力不足的話,影響產生的範圍變得或份龐大了。

「他の貴族の人には協力してもらえないんですか?」
「不能請其他貴族的人協助嗎?」
「それぞれ守り、動かさなくてはならない魔術具がある。街の根幹を守るのは、ほとんど魔術具だからな」
「有守護著各自的、必須要運作的魔術具。因為守護城市的根基,幾乎都是魔術具呢」

 なんと、お貴族様もちょっとは協力しろよ、と思っていたが、別にやることがあるらしい。
 居然是,雖然有想過,貴族大人也稍微來協助吧,但似乎不用特意去做了。

「神殿長はアレだが、実務を担当しているのは私だ。君ほどの魔力の持ち主は身食いでも珍しい。約束した通り、できるだけの便宜を図らせてもらう」
「雖然神殿長是那樣,但擔任著實務的是我。妳那樣的魔力的擁有者即便是身噬也很稀奇。如同約定,我會謀求盡可能的方便」
「父さん、あと、よろしく」
「爸爸,之後,拜託了」

 条件はしっかり話し合っている。この先の交渉は家長である父に任せよう。
 條件是要好好協商著。這之後的談判就交給身為家長的父親。
 母はそっとわたしの頭を撫でながら「疲れてるでしょ? 寝てていいわよ」と言ってくれたが、自分に係わる話をきっちり聞いておかないと、またベンノからチョップを食らう羽目になる。長椅子にもたれかかったまま、わたしは父と神官長の話し合いを見ていることにした。
 雖然母親一邊輕輕地撫摸我的頭一邊說了「累了對吧? 可以睡一下喔」,但不切實先聽聽關係到自己的話題,又會變成吃了來自班諾的手刀劈的窘境。依然倚靠著長椅子,我決定看著父親跟神官長的協商。

「では、こちらからの条件です。マインの魔力が必要だというなら、貴族とほぼ同等の扱いを要求します。マインに灰色巫女のような仕事は決してさせないでほしい」
「那麼,是來自這邊的條件。如果所謂瑪茵的魔力是必要的,我要求要與貴族大抵同等的對待。希望絕對別讓瑪茵像灰色巫女般工作」

 父の要求に、ほとんど考えることなく神官長が頷いた。
 對父親的要求,幾乎沒考慮的神官長就點頭了。

「マインには特別に青の衣を準備する。貴族の子弟と同じように魔術具の手入れが主な仕事となるし、神殿長が暴走しなかったら、本来はそうするつもりだったので、問題ない。魔術具の手入れと、本人が熱望する図書室の仕事を勤めとするので、どうだろうか?」
「給瑪茵特別準備了藍衣。是有打算像是跟貴族的子弟一樣的魔術具的保養為主的工作,由於神殿長沒有失控的話,本來就打算那樣做,沒有問題。以魔術具的保養與,值勤本人所渴望的圖書室的工作,怎麼樣呢?」

 条件を付けることなく、図書室への出入りを許可してくれた神官長への好感度がうなぎ登りに上がっていく。
 沒有附加條件,對給予許可往圖書室的進出的神官長的好感度逐漸直線上升。

 冷たそうに見えるけれど、わたしの暴走も身体を張って止めてくれるし、実務を一手に引き受ける有能さんだし、聖典も読んでくれたし、図書室に入れてくれるし、図書室に入れてくれるし、図書室に入れてくれるし!
 雖然看起來似乎很冷淡,但我的失控也挺起了身體給制止了,又是將實務一手承攬的能幹,而聖典也給朗讀了,還能進入圖書室,還能進入圖書室,還能進入圖書室!

「神官長、とても良い人ですね!」
「神官長,是非常好的人呢!」
「ハァ?」
「啥?」

 わたしの感動と歓喜は誰にも通じなかったようだ。ちらりと一瞥しただけで、父も神官長の話し合いに戻ってしまった。
 我的感動與歡喜似乎沒有任何人懂。就只是迅速地一撇,父親也回到神官長的協商上。

「それから、親の目が届かない神殿に住むのは心配で仕方がないので、通いでお願いしたい。こちらとしてはマインを手放すつもりはないんです」
「還有就是,由於父母的眼睛無法到達到居住的神殿會擔心也是沒辦法的,想要拜託用通勤的。這邊還沒有割捨瑪茵的打算」
「……そうだな。マインは孤児ではないので、家から通えばいい。実際、家がある貴族も通いが多いので、問題はないだろう」
「……也是呢。由於瑪茵不是孤兒,可以從家裡通勤。實際上,由於有家的貴族也很多都通勤,沒有問題的吧」
「あの、マインは虚弱なので、毎日のお勤めはできませんが、その点については?」
「那個,由於瑪茵很虛弱,每天通勤是無法做到的,關於這點是?」

 母に片手で軽く口を押さえられ、発言を禁じられている間に、さくさくと話がわたしを置いて進んでいく。
 在被母親用單手輕輕按住嘴巴,被禁止發言的期間,乾脆的談話將我擱置逐漸進行。

「体調が悪い時に無理をする必要はない。体調の良い時には森へ行った話もしてくれたのだから、動けないわけではないのだろう?」
「在身體狀況不好的時候沒必要勉強。因為在身體狀況好的時候會去森林的話題也有說過,並不是不能行動對吧?」

 神官長に視線を向けられ、わたしはペラペラ喋ってしまった自分に歯噛みしつつ、首を横に振った。
 將視線轉向神官長,我一面對流利暢談的自己咬牙切齒,一面將頭左右搖了搖。

「体調が良くても、ルッツがいないと無理です」
「就算身體狀況很好,路茲不在也不行」
「ルッツ? 先日迎えに来た少年か?」
「路茲? 前幾天來迎接的少年嗎?」
「そうです。わたしの体調をずっと管理してくれていたの。ルッツがいなかったら、わたし、いきなり倒れたり、熱出したりするんです。体調を管理してくれる人がいないとダメなんです」
「沒錯。一直給予管理我的身體狀況的。路茲不在的話,我,又是會突然倒下,是會會發燒。沒有給予管理身體狀況的人是不行的」

 だから、ルッツの都合が良くて、体調の良いだけ……と言う前に、得心したように神官長が頷いた。何と言うこともないように、手元の木札に何やら書きこむ。
 因此,只有路茲的配合很好,身體狀況很好……在那樣說之前,像是徹底了解的神官長點了頭。像是什麼都沒說般,寫進了些什麼在手邊的木牌上。

「あぁ、側仕えが必要ということか。青の神官や巫女には必ず数人が付くことになっているので、問題ない」
「啊,所謂需要近侍嗎。由於對於藍色的神官或巫女必定會變成附帶數人的情況,沒有問題」
「え?」
「咦?」

 側仕えって何ですか? そんなん数人も付けられたらこっちが困りますけど?
 是說近侍是什麼? 被附加了那樣的數人的話這邊會很困擾就是了?

 戸惑うわたしから視線を外し、神官長は両親を見遣る。
 將視線從困惑的我移開,神官長看向了雙親。

「これでも、まだ反対か? 他に条件は?」
「即便如此,還反對嗎? 其它條件是?」

 かなり譲歩されているのは間違いない。何が何でもわたしを神殿に入れたいと言っていたベンノの言葉は正しかったようだ。
 被相當的讓步了是毫無疑問的。說過了無論如何都想讓我進入神殿的班諾的話語似乎是正確的。

「あの、神官長。わたし、商業ギルドに登録してるんです。工房を続けても良いですか?」
「那個,神官長。我,在商業公會登記了。就算繼續工坊也可以嗎?」
「……そんなものは神に仕えるのに必要ない、と神殿長なら言うだろうな」
「……那種東西祀奉神的話並不需要,神殿長的話那樣說過對吧」

 神官長が初めて難色を示した。難しそうに眉を寄せて、考え込む。わたしはベンノに教えられた通りに、交渉する。
 神官長第一次表示了難色。很艱難似地皺著眉頭,沉思著。我以被班諾教導那樣,談判著。

「……でも、工房の仕事はずっとしているんです。わたしの大事な収入源だし。ここって孤児院があるんですよね? 孤児の子供達にお給料を払って雇うとか、できた商品の利益の一部を神殿に納めるとか、何か落とし所を探せませんか?」
「……但是,工坊的工作一直做著。又是我重要的收入來源。是說這裡有孤兒院的吧? 像是支付薪水給孤兒的小孩子們並雇用,又或是將做好的商品利潤的一部分繳納給神殿,不能尋找什麼妥協點嗎?」

 頭ごなしにダメだと言いそうな神殿長と違って、実務を一手に担っている神官長ならば、帳簿のこともわかっているはずだ。貴族が減って、寄付が減っている神殿は収入が欲しいはずだとベンノが言っていた。
 跟不容分說地就說不行那樣的神殿長不一樣,如果是一手將實務承擔著的神官長的話,帳簿的事情應該也明白著。貴族減少了,捐獻減少著的神殿應該會想要收入是班諾所說過的。
 じっと神官長の答えを待っていると、「どこまで知っているんだ」と忌々しそうに呟きながら、こめかみを押さえた。
 動也不動地等待著神官長的回答時,一邊避忌似地嘟噥著「是知道到哪了」,一邊壓著太陽穴。

「……よろしい。利益や神殿に納める割合は後日ゆっくり話し合ったうえで、認めるかどうか決定することにしよう。今日は全く情報がないので、話にならない」
「……好吧。利潤或繳納給神殿的比例在日後慢慢協商之上,來決定要不要認可。由於今天完全沒有情報,談不成話」
「わかりました。じゃあ、寄付も含めて、お金に関するお話はまた後日にしましょう」
「我知道了。那麼,包含捐獻,有關金錢的談話要在日後來做了」

 寄付金の話はあまり両親の前で言いたい話ではない。神官長は何を察したのか、軽く片方の眉を上げたけれど、何も言わずに両親へと視線を向けた。
 捐款的談話是不太想在雙親的面前說起的話題。神官長是查覺到什麼了嗎,雖然說輕輕揚起了一邊的眉毛,但什麼都沒說地將視線轉向了雙親。

「他に条件は?」
「其它條件是?」
「いえ、青の衣を頂いて、体調を見ながら家から通うのであれば、親として反対はできません。よろしくお願いします」
「沒了,有了接受藍衣、一邊照看身體狀況一邊從家裡通勤的話,身為父母無法反對。萬事拜託了」


 話が終わると、昼食に招かれた。けれど、わたし達はすぐに神殿を出た。神官長を早く休ませてあげた方が良い、と母が言ったからだ。
 結束談話後,被招待了午餐。但是,我們馬上出了神殿。因為讓母親說了,讓神官長早點休息比較好。
 高い門に囲まれた神殿を出ると、よく晴れたお昼前の青い空が広がっていて清々しく、全部終わった解放感をさらに助長してくれる。
 出了被高高的門包圍的神殿後,非常晴朗的午前的藍天擴展著很清爽,更加給予助長了全部結束了的解放感。

 父に抱き上げられて帰宅する。しばらく無言で歩いていたが、中央広場が見えて、自分達の生活圏内へと帰ってきた時に父がぼそっと呟いた。
 被父親抱了起來回家。雖然暫時無言地走著,但在看到中央廣場、往我們自己的生活圈內回來了的時候父親呆呆地嘟噥著。

「終わったな……」
「結束了呢……」
「うん」
「嗯」
「勝ったんだよな?」
「是勝利了呢?」

 まるで実感がないように言う父にわたしは満面の笑みを浮かべて大きく頷いた。
 對於像是簡直沒有實感般說著的父親我浮現滿臉的笑容大大點著頭。

「大勝利だね。父さんも母さんも、わたしを守ってくれてありがとう」
「是大勝利呢。爸爸也好媽媽也好,謝謝保護了我」

 やっと力が入り始めた拳を緩く握って、わたしが肘を折ると、父はいつもの笑みを浮かべて、片手でわたしを抱き直し、もう片手で拳を作った。
 力量終於開始注入緩緩握起拳頭,我彎曲手肘後,父親浮現了平常的笑容,用單手重新抱我,用另一隻手握成拳頭。

「父さん達を守ってくれたのはマインだろう? 威圧ってヤツで」
「保護了爸爸們的是瑪茵對吧? 用威壓那東西」
「うーん、怒りに熱が暴走しただけで、正直よく覚えてないの」
「不是,就只是憤怒而熱失控了,老實說不是很記得了」

 クスクス笑いながら、わたしは父と軽く拳を合わせる。
 一邊咯咯笑著,我一邊與父親輕輕合起拳頭。
 並べた条件は全部呑んでもらえたし、お金に関してはわたしの交渉次第だ。ベンノに相談して、対策を練りながら、絶対に勝ちとってやればいい。
 羅列的條件全部接受吞下了,有關金錢是依據我的談判。一邊跟班諾做商量、推敲對策,一邊絕對要取得勝利就好了。

「わたしはちょっと安心したわ。神官長がいれば、大丈夫そうだもの」
「我稍微安心了喔。神官長在的話,似乎就不要緊了」

 母の言葉にわたしは首を傾げた。確かに、神官長は有能だとは思うけれど、母が何を見て安心したのかわからない。
 對於母親的話語我歪頭不解。的確,雖然認為神官長很能幹,但不明白母親看到了什麼而安心了。

「神官長はちゃんとマインを止めてくれたでしょう? マインは勝手に突っ走るから、誰も止められないのは困るもの。何かがあって魔力が暴走しても、きちんと止めて叱ってくれる相手は貴重よ」
「神官長好好地給制止了瑪茵對吧? 因為瑪茵擅自猛衝,誰都無法制止是很傷腦筋的。就算發生了什麼而魔力失控,能切實地給予制止並則被的對象很珍貴喔」

 わたしをよく知る母親らしい理由だ。
 似乎是非常知曉我的母親的理由。
 神殿に入ったら、母のお墨付きで神官長に叱られる日々になることが今から予想できる。
 進入神殿的話,變成被母親掛保證的神官長責備的日子能從現在預測得到。

「……いっぱい怒られそう」
「……似乎會被滿滿怒罵」

 わたしの予想に父も母も笑った。
 父親跟母親都對我的預測笑了。
 神殿長を止められなかったら、この光景をわたしは見ることができなかったのだと思って、息を吐く。
 我想沒有被神殿長制止的話,我是不法看到這個光景的,呼了一口氣。

 よかった。暴走したけど、わたし、間違ってなかった。
 太好了。雖然失控了,但我,沒有搞錯。

 みんな揃って帰って来られたことに安堵しながら、大通りを曲がり、家に向かう細い路地へと入ると、井戸の広場にトゥーリがいた。
 一邊對大家一齊回來而放心,一邊拐過大街,進入朝向家的細小巷道後,圖麗在水井的廣場上。
 うろうろと歩きまわり、わたし達の帰りを待ってくれているのがすぐにわかる姿に、頬が緩んでいく。
 對徘迴地繞著圈走,正等待著我們的回歸是馬上就能明白的身影,臉頰鬆緩了起來。

「トゥーリ!」
「圖麗!」
「マイン! よかった! ちゃんと帰ってきた!」
「瑪茵! 太好了! 好好回來了!」

 わたし達の姿を見つけたトゥーリが少し伸びている雑草を踏みしめながら、駆け寄ってくる。
 看到我們的身影的圖麗一邊踩進稍微伸長的雜草,一邊跑了過來。
 父がわたしを下ろしてくれ、わたしの背中を自分にもたれさせるようにして、支えてくれた。飛びついてくるトゥーリごとわたしを支えてくれる。
 父親把我給放下來,讓我的背後依靠著自己,給予支撐。讓我支撐著飛撲過來的圖麗。

「おかえり、マイン! 待ってたよ」
「歡迎回來,瑪茵! 我等著唷」

 よかった、と涙さえ浮かべたトゥーリの笑顔に、わたしも笑って応えた。
 對太好了、地連淚水都浮現的圖麗的笑容,我也笑著回應。

「ただいま、トゥーリ」
「我回來了,圖麗」

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 これで、第一部 兵士の娘 完 です。
 就這樣,第一部 士兵的女兒 完 了。
 以後の予定は、活動報告で。
 以後的預定是,活動報告。

 次回は、第二部 神殿の巫女見習い です。
 下回是,第二部 神殿的實習巫女。
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