創作內容

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第一部士兵的女兒 盛裝的完成與髮飾

作者:SPT草包│2017-04-28 15:32:52│贊助:4│人氣:206
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 晴れ着の完成と髪飾り
第一部士兵的女兒 盛裝的完成與髮飾
原文連結

 熱を出して二日後、やっと熱が下がった。
 發燒了兩天後,終於退燒了。
 晴れ着のお直しもなかなかリスクが高い。この分ではお直しが終わる頃にもう一度熱を出しそうだ。そんなことを考えながら、わたしはベッドから下りて母の姿を探した。
 盛裝的修改也相當高風險。照這個樣子到修改結束似乎會再發一次燒。一邊思考著那種事情,我一邊下床尋找母親的身影。

 台所の竈の前にテーブルを寄せて、母とトゥーリがせっせと手仕事をしている姿があった。どうやら、わたしが熱を出していた間、晴れ着のお直しはできないので、手仕事に精を出していたらしい。
 桌子靠到了廚房的爐灶之前,有著母親跟圖麗一個勁地做著手工的身影。看來,由於在我發著燒得期間,沒辦法做盛裝的修改,而似乎在手工上拚命起來。

「あら、マイン。熱は下がったの?」
「啊啦,瑪茵。退燒了嗎?」
「うん」
「嗯」
「じゃあ、今日はお直しの続きをしようかしら?」
「那麼,今天要來繼續修改嗎?」

 母は少しばかり名残惜しそうに手仕事を片付けて、晴れ着を広げ始める。
 母親些微依依不捨似地收拾著手工,開始把盛裝攤開。

「父さんは? 朝番?」
「爸爸呢? 早班?」
「昼番だけれど、雪が深いからもう出たわ」
「雖然是午班,但因為雪很深已經出去了喔」

 兵士は大通りの雪かきにも駆り出される。雪かきのために特別手当のようなお金がもらえるらしいが、割に合わない重労働だ、と父がよくお酒を飲みながらぼやいている。
 士兵也會被迫去剷除大街的雪。雖然因為剷雪似乎會得到像是特別津貼的錢,但卻是不划算的體力勞動,父親經常一邊喝酒一邊那樣發著牢騷。

「さぁ、マイン。晴れ着を着てちょうだい」
「好了,瑪茵。請穿上盛裝」

 ピッと広げられた半袖の薄い生地を見て、わたしはひくっと頬を引きつらせる。母が言うままに着ていたら、竈の前に立っていてもまた熱を出しそうだ。
 看著噼地被攤開的半袖薄衣料,我忽然臉頰抽蓄了起來。照母親所說穿上的話,就算站在爐灶前面似乎又會發燒。

「母さん、一枚でもいいから、長袖のシャツを着てていい?」
「媽媽,因為一件也好,可以穿著長袖襯衫嗎?」
「それじゃピッタリの服にならないわよ?」
「那樣就無法成為剛剛好的衣服了喔?」
「いいよ。夏までに大きくなるから」
「可以唷。因為到夏天會長大」

 母は頬に手を当てて、ものすごく怪訝そうに眉を寄せながら首を傾げた。色々と思い返すように視線を巡らせた後、溜息を吐く。
 母親把手抵在臉頰上,一邊非常詫異似地皺著眉毛一邊歪頭不解著。迴轉著像是回想著各式各樣的視線之後,嘆了一口氣。

「……それは難しいんじゃない?」
「……那不是很難嗎?」

 せめて、期待してる、くらいは言って欲しかったよ、母さん!
 至少,希望能說出我期待著、之類的話唷,媽媽!

 また熱を出したくはないので、わたしは長袖のシャツを着た上から晴れ着を着て、お直しをする許可をもぎ取った。
 由於不想又發燒,我穿上長袖的襯衫之後再穿上盛裝,摘下了做修改的許可。

「一番サイズが合わないのは肩ね。これはどうするの?」
「尺寸最不合的是肩膀呢。這個要怎麼做呢?」

 母の言うとおり、トゥーリの晴れ着を着て一番ずるずるでみっともないのは肩の部分だ。なので、肩幅部分を全てぎゅっと寄せてまとめてしまう。すると、肩にドレープが寄ったオフショルダーのドレスのようになる。
 如同母親所言,穿上圖麗的盛裝最鬆鬆垮垮且不像樣的是肩膀的部分。因此,把肩寬部分全部緊緊靠近整匯起來。垂墜靠近肩膀而變得好像露肩式的禮服。

「これじゃあ肩が出ちゃうわよ?」
「這樣肩膀會跑出來喔?」
「うん。だから、首に近いこの辺りに適当な布か紐で肩ひもを付けるの。この晴れ着を作った時の布の切れ端が残っているなら、それでも良いよ。なかったら、青系の布かな? 刺繍やサッシュと合うから大丈夫だと思うんだけど」
「對。所以,在靠近頭的這附近用適當的布或繩子添加上肩帶。如果製做這個盛裝的時候的布的碎片有剩下的,那樣就可以了唷。沒有的話,有藍色系的布嗎? 就只是因為跟刺繡或腰帶很配我認為不要緊」
「切れ端が残っているわ。肩紐にするだけなら十分でしょ」
「碎布有剩下的喔。如果只做肩帶很充足的吧」

 母がごそごそと布入れから、切れ端を持ってきた。切れ端を紐のように丸めた後、肩紐として縫いつけた。肩の出そうなずるずるワンピースが、キャミソールのような肩紐が付いたオフショルダーのようなデザインのワンピースになった。
 母親東翻西找地從布箱裡,拿出了碎布。將碎布像繩子般弄圓之後,作為肩帶縫了上去。雖然是肩膀快跑出來鬆鬆垮垮的連身裙,但添加了像是女用短袖襯衣的肩帶變成了像是露肩式設計的連衣裙。

「あぁ、これなら肩が落ちないわね」
「啊,這樣的話肩膀就不會掉下去了呢」

 母は満足そうに頷いた後、眉を寄せて、服の脇を指差した。
 母親滿足似地點頭之後,皺起眉頭,用手指著衣服的腋下。

「マイン、いくら何でもこの脇の布がみっともないわ。これはどうするの?」
「瑪茵,無論怎樣這個腋下的布很不像樣喔。這個要怎麼做呢?」

 肩の生地をぎゅっとまとめたことで、波打つ生地が脇の方に集まっている。わたしはその部分を摘まんで、首を傾げた。
 由於緊緊地將肩膀的布料彙整著,起伏的布料集中在腋下。我捏起那個部分,疑惑不解著。

「どうせ幅広のサッシュでウェストをしぼるんだから、脇に少々生地が寄っていても問題はないんじゃない?」
「反正因為會用寬幅的腰帶綁住腰部,就算少少的布料靠近腋下不是也沒問題嗎?」
「ダメよ。みっともないもの」
「不行喔。不像樣的東西」
「そうかな? じゃあ、こうやって、ちゃんとひだにして縫えばどう? 手間はかかるけど、可愛くなるでしょ?」
「是那樣嗎? 那麼,像這樣,好好地做成皺褶縫住的話如何? 雖然要花功夫,但會變得很可愛對吧?」

 みっともないと言われた布を丁寧に等間隔で折って、胸元から脇に向かってタックを3つほど作って見せた。いちいち縫うのは面倒だろうけれど、余った布はなくなるし、胸元が装飾的になる。
 將被說是不像樣的布仔細地以等肩格折起,展示做出3個左右從胸口往腋下的打褶。雖然說一個一個縫著很麻煩吧,但多餘的布變不見了,胸口變成裝飾著的。

「……そうね。それならいいわ」
「……也是呢。那樣的話可以喔」

 うーんと唸っていた母が頷いた後、わたしに向かって手を差し出した。
 嗚嗯地呻吟著的母親點了頭之後,朝我伸出了手來。

「さすがにこれは脱いでくれないと縫えないわ」
「畢竟這個不脫掉的話不能縫喔」

 わたしは晴れ着を脱いで、母に渡した。そして、即座に服を何枚も着こんで、ホッと息を吐く。正直寒かった。晴れ着が完成する頃にはまた熱が出そうだ。
 我脫掉盛裝,交給母親。然後,立刻穿上好幾件衣服,放心地吐了一口氣。老實說很冷。在盛裝完成的時候似乎又會發燒了。

「いいなぁ、マインは。すごく豪華な晴れ着になって」
「好好喔,瑪茵。變成非常豪華的盛裝」

 母がチクチクと縫い始めたタックを見つめて、トゥーリが羨ましそうに溜息を吐いた。
 凝視著母親開始不斷地縫製著打褶,圖麗羨慕似地嘆了一口氣。
 確かにひらひらした部分がたくさんあるので、豪華に見える。けれど、それはトゥーリとわたしの体格が違いすぎるせいだ。普通の姉妹なら、こんなお直しは必要ないので、母に手間をかけて申し訳ないと思ってしまう。
 確實由於輕飄飄地部分有很多,看起來很豪華。不過,那是圖麗跟我的體格差太多的緣故。我是認為如果是普通的姊妹,因為沒必要這樣修改,讓母親費了些功夫很過意不去。

「……トゥーリとは大きさが違いすぎるからね。でも、作り直すのが大変だから、こんなお直しをしてるだけだよ。元々この晴れ着はトゥーリのために作られたものでしょ? 新しい服はいつもトゥーリの。わたしはトゥーリのお下がりばっかりだよ?」
「……因為跟圖麗大小差太多了呢。但是,因為重做很辛苦,就只能這樣做修改唷。原本這個盛裝是為了圖麗製做的東西對吧? 新衣服總是圖麗的。我盡是圖麗的二手衣唷?」
「あ、そっか」
「啊,對吼」

 新しい服が着られないのは下に生まれた者の宿命だ。普段着は上のトゥーリもご近所から回ってきた服がほとんどで、滅多に新しい服なんて着られないのだけれど。
 沒有新衣服穿是生在下面的人的宿命。由於普通穿著圖麗也幾乎是從鄰居那轉移過來的衣服,沒多少什麼新衣服能穿就是了。

「母さんが縫ってるうちに、髪飾りでも作ろうかな」
「在媽媽縫製的期間,要不要也製做髮飾呢」

 タックを縫い終わるまでの時間で、わたしは自分の髪飾りを作ることにした。せっかく作るのだから、既製品とは少し違うものを作りたい。
 用縫製打褶結束之前的時間,我決定製做自己的髮飾。因為很難得要製做,想製做與現成品稍微不一樣的東西。

「母さん、自分用の髪飾り作りたいから、ウチの糸使っていい?」
「媽媽,因為想製做自己用的髮飾,家裡的絲線可以使用嗎?」
「マインの晴れ着を作る必要がなくなったから、髪飾り分なら使ってもいいわ」
「因為變得不需要製做瑪茵的盛裝,如果是髮飾的份就算使用也可以喔」
「ありがと」
「謝謝」

 去年は髪飾りを作るということが理解されなかったので、糸をもらうのも苦労したが、今年は何をするのかわかっているので、拒否されずにもらうことができた。
 由於去年所謂製作髮飾的事情不被理解,得到絲線也很辛勞,但由於今年明白了要做什麼,能夠不被拒絕而得到。
 相互理解の大切さを感じながら、わたしは生成りの糸を手にとった。
 一邊感受互相理解的重要,我一邊將無染色的絲線拿在手上。

「確か、こんな感じ……」
「記得是,這種感覺……」

 記憶を引っ張り出しながら、細いかぎ針でスズランのような丸みを帯びた形の小花を編んでいく。
 一邊將記憶牽引出來,一邊用細小的鉤針編織起帶有像是鈴蘭般圓形的形狀的小花。
 手仕事の髪飾りを一つ完成させたトゥーリがわたしの手元を覗きこんできた。
 將手工的髮飾完成了一個的圖麗窺視起了我的手邊。

「マイン、これは? フリーダちゃんの時の小花とも、手仕事の小花ともちょっと形が違うけど?」
「瑪茵,這個是? 雖然不管是跟小芙莉妲時的小花,還是跟手工的小花都有點形狀不一樣?」
「これはね、わたしが洗礼式で使う簪に付ける飾りになるの」
「這個呢,會變成我添加在使用於洗禮式上的髮簪的裝飾」
「せっかく作るのにフリーダちゃんみたいな飾りにしないの? 豪華で綺麗だったのに」
「明明難得要製做不做像小芙莉妲那樣的裝飾嗎? 明明很豪華又漂亮」

 バラの形の花を気に入っていたトゥーリが、スズランのような小花を指先で転がしながら、唇を尖らせる。
 很中意玫瑰形狀的花的圖麗,一邊用指尖滾動著像是鈴蘭的小花,一邊噘起了嘴唇。

「糸の品質が違うから、同じようにはならないと思うんだよね」
「因為絲線的品質不一樣,我認為無法變得很像一樣的呢」

 フリーダのために作った緻密で艶のある赤いバラを思い出して、わたしは軽く溜息を吐いた。同じように作っても、あれほどのバラにはならないだろう。
 回想起為了芙莉妲而製做的細緻又有光澤的紅色玫瑰,我輕輕嘆了一口氣。就算製做得很像一樣,也無法變成那種程度的玫瑰吧。
 そう思っていたら、トゥーリがぐっとかぎ針を握った。
 那樣想之後,圖麗使盡地握住鉤針。

「同じじゃなくても良いなら、わたしが作るよ。マインが作ってくれたみたいに、わたしもマインに作ってあげたいの」
「如果不一樣也可以,我要製做唷。就好像瑪茵幫我做了,我也想幫瑪茵製做」
「ありがと、トゥーリ。じゃあ、この糸でフリーダに作った大きい方の花を、もうちょっと大きく作ってくれる?」
「謝謝,圖麗。那麼,要用這個絲線將為芙莉妲製做的較大的花,做得再稍微大一點嗎?」

 トゥーリの気持ちが嬉しくて、わたしはバラの部分をトゥーリにお願いすることにした。大きくて目立つバラの部分はわたしより上手なトゥーリに任せた方が、綺麗に仕上がるに違いない。
 圖麗的心情很高興,我決定將玫瑰的部分拜託給圖麗。又大又醒目的玫瑰部分委託給比我還拿手的圖麗,肯定會漂亮地完成。

「トゥーリ、作り方は覚えてる?」
「圖麗,作法還記得嗎?」
「マインじゃあるまいし、ちゃんと覚えてるよ。任せて」
「我又不是瑪茵,好好地記住著唷。交給我吧」

 ……覚えの悪い妹でごめんなさい。
 ……身為記性不好的妹妹非常抱歉。

 トゥーリにバラの花作りを任せて、わたしはせっせと小花を作っていく。わたしがせっせと作ってもそれほど速くはないので、3個作り終わる頃には母がタックを縫い終わっていた。
 把製做玫瑰花委託給圖麗,我一個勁地製做著小花。由於就算我一個勁地製做也不會那麼快,在製做3個結束的時候,母親縫製打褶結束了。

「マイン、晴れ着を着てみてちょうだい」
「瑪茵,請試穿盛裝看看」
「はぁい」
「好的」

 また長袖一枚になって、晴れ着を着る。
 又變成長袖一件,穿上盛裝。
 上半身にタックの入ったオフショルダーのワンピースになった。タックが入ったことで、袖のひらひらが自然なドレープに見える。
 變成在上半身加入打褶的露肩式連身裙。由於打褶加入了,袖子的飄飄然看起來像自然的垂墜。

「母さん、サッシュを取って。付けてみる」
「媽媽,把腰帶拿來。試著佩帶」
「そうね」
「也是呢」

 幅広の青いサッシュをぎゅぎゅっと締めれば、スカート部分がバルーンのようにふわりとした広がりを持った。
 緊緊地繫上寬幅的藍色腰帶的話,裙子的部分帶有作為像是氣球般輕飄飄的擴大。

「縫っている間はそれほど思わなかったけど、こうして見るとすごく可愛いわ」
「雖然縫製期間沒有那麼樣想過,像這樣看了的話非常可愛喔」
「わたしが可愛いから?」
「因為我很可愛?」
「わたしの腕が良いからよ」
「因為我的本領很好喔」

 二人で顔を見合わせて、ぷぷっと笑った後、母はぐるりと肩を回した。
 兩個人互相對看,噗噗地笑了之後,母親旋轉著肩膀。

「あとは裾だけね。そのままでも形は可愛いのだけれど、長すぎるわ」
「之後只剩下擺了呢。雖然說照那個樣子形狀也很可愛,但太長了喔」

 トゥーリの膝丈ワンピースはわたしの足首丈になる。
 圖麗及膝長度的連身裙變成我的腳踝長度。
 誰が決めたのか知らないが、この辺りでは10歳までの子供のスカート丈は膝までと決まっているらしい。ちなみに、ミニスカートなんてものは存在しないらしい。強いて言うなら、1~2歳の子の太股が短すぎて、膝丈がミニスカートに見えるくらいだ。
 雖然不知道是誰決定的呢,但在這附近10歲之前的小孩子的裙子長度似乎決定到膝蓋為止。順帶一提,迷你裙之內的東西似乎不存在。如果勉強要說,1~2歲的孩子的大腿太短了,及膝長度似乎看起來像迷你裙呀。

 そして、面倒なことに、短いのもダメだが、長いのもダメらしい。
 而且,在麻煩的事情上,雖然短的也不行,但似乎長的也不行。
 脛くらいの長さは10歳から15歳。成人したら足首も見えない長さが好ましいらしい。そんなずるずるした長さのスカートが履けるのは働く必要のない家の女性くらいだろうけれど。
 小腿左右的長度是從10歲到15歲。成人的話腳踝也看不見的長度似乎令人滿意。穿著那種鬆鬆垮垮的長度的裙子宛如沒必要工作的居家女性吧就是了。
 立派な労働階級である母やご近所の奥様方のスカート丈は足首くらいだ。
 作為優秀勞動階級的母親或鄰居的太太們的裙子是腳踝左右。

「裾も肩と同じように摘まんでひだを作ればいいかしら?」
「下擺也像是跟肩膀一樣捏著做成皺褶的話可以嗎?」
「前に2カ所、後ろに2カ所くらい摘まめば良いと思うんだけど、母さんはどう思う?」
「雖然說我認為大概在前面2處、在後面2處捏住就行了,但媽媽怎麼想呢?」
「そうね。ちょうど良いと思うわ」
「也是呢。我認為剛剛好喔」

 裾は4カ所ほどを膝丈になるようにつまんで上げると、まるでバルーンカーテンのようなドレープができる。
 下擺將4處左右像是變成及膝長度般捏住提高後,簡直就好像水波簾的垂墜做好了。
 糸で縫いつけた後、糸が目立たないように髪飾りと同じ小花で飾った。そして、裾にされていた刺繍が綺麗に見えるようにドレープを整えれば、晴れ着は完成だ。
 用線縫住之後,為了線不會顯眼而用跟髮飾相同的小花裝飾著。然後,被當成下襬的刺繡整理成像是看起來很漂亮的垂墜的話,盛裝就完成了。

「お金持ちのお嬢様みたいな晴れ着になったわね」
「變成了好像有錢人家的千金小姐的盛裝了呢」
「……うん」
「……嗯」

 胸元にタックが入り、袖はひらひらと波打っていて、裾はバルーン状のドレープになっている。布をたっぷりと使った装飾的な晴れ着は、どこからどう見ても貧民の晴れ着ではない。
 變成了在胸口加入打褶、袖子飄飄然地起伏著、下擺是水波狀的垂墜。使用了滿滿布料裝飾著的盛裝,就算從哪裡怎麼看也都不是貧民的盛裝。
 ずるずるとしたみっともない部分を摘まんで、縫って、誤魔化したつもりの晴れ着は、富豪層でも珍しいデザインになってしまった。明らかに我が家には分不相応だ。
 打算捏著作為鬆鬆垮垮不像樣的部分、縫起、矇騙的盛裝,變成了即便是富豪階層也很稀奇的設計。明顯地是跟我家不相稱。

「……もしかして、縫い直しした方がよかった?」
「……或許,重新縫製會比較好?」
「予想以上に手間がかからなかったから、わたしは楽だったけれど……これ、かなり目立つわよ?」
「因為沒耗費到超出預期的工夫,雖然說我很輕鬆……這個,相當醒目唷?」

 母の言葉を耳にしたトゥーリが軽く肩を竦めて、作り途中の髪飾りを指差した。
 聽到母親的話語的圖麗輕輕地聳了聳肩,用手指著製做一半的髮飾。

「そんなの今更じゃない? 髪飾りだって目立つんだから、大して変わらないよ」
「那樣的並非如今才是吧? 因為就連髮飾都很顯眼,沒什麼改變唷」

 編み込みをして、周りの人が誰も付けていない髪飾りをしていただけのトゥーリでさえ、フリーダの目に留まるくらい目立っていたのだ。
 就連只是做了編髮、戴上周圍的人誰都沒有配戴的髮飾的圖麗,都宛如駐留在芙莉妲眼中的顯眼呀。
 わたしが新しく作る簪だって目立つに決まっているのだから、注目されるということに変わりはない。
 因為我新製做的髮簪肯定會很醒目,所謂被關注的事情毫無變化。
 注目された方が髪飾りの宣伝にもなるとフリーダだって言っていた。もういっそ開き直ることにした。
 就連芙莉妲都說過被關注會成為髮飾的宣傳。不如決定乾脆改變態度。

「せっかく出来たし、可愛いし、注目されても良いよ。これで行く!」
「好不容易做好,很可愛,就算被關注也可以唷。就穿這個去!」

 熱を出して、我が身を犠牲にしてまで完成した晴れ着だ。
 是就連發燒、犧牲自己的身體也要完成的盛裝。
 それに、麗乃の高校時代に文化祭で強制的に着せられたふりふりのミニ丈メイド服に比べたら、断然おとなしいデザインだし、膝丈まであるのだから恥ずかしくもない。
 而且,相比在麗乃的高中時代因文化祭而被強制穿上搖搖擺擺的迷你長度的女僕裝的話,顯然是老實的設計,因為有到及膝長度也不會害羞。

「マインがそれでいいなら、構わないわ。それで、髪飾りはどんなものにするの?」
「如果瑪茵那樣就好,也沒關係喔。接下來,髮飾要做成什麼樣的東西呢?」

 母が興味津々の目でトゥーリの作っているバラの花を覗きこんでくる。
 母親用興致盎然的眼神窺探起了圖麗所製做著的玫瑰花。

「トゥーリがこの大きい花を作ってくれているから、わたしはあと10個以上こういう小花を作るの」
「因為請圖麗製做這麼大的花,我也要還要製做10個以上這種小花」
「わたしもやるわ。マインへのお祝いだもの」
「我也來做喔。是像瑪茵祝賀的東西」

 フフッと笑いながら、母が裁縫箱からかぎ針を取り出した。
 一邊呵呵地笑著,母親一邊從針線盒裡拿出了鉤針。

「ありがと。じゃあ、お祝いに青の糸と水色の糸ももらっていい? 小花3つずつ作れる分くらい」
「謝謝。那麼,作為祝賀的藍色絲線與水藍色絲線也可以得到嗎? 製做小花各3個的份左右」
「仕方ないわね。いいわよ」
「真拿妳沒辦法呢。可以喔」
「やった」
「太好了」

 みんなでちまちまと編んで、髪飾りを作っていく。
 大家持續緩慢地編織著,製做起了髮飾。
 3人で作ると速い。大きな白いバラの花が3個、青い小花が3個、水色の小花が3個、白い小花が15個。一日のうちにパーツが全て揃った。
 用3個人來製做很快。很大的白色玫瑰花3個,藍色小花3個,水藍色小花3個,白色小花15個。在一天之內零件全部湊齊了。

「これはどうやって、飾るの?」
「這個要怎麼做,裝飾嗎?」
「小花が多すぎない?」
「小花不會太多嗎?」
「できてからのお楽しみ。こっそり作るから見ないで」
「期待做好之後吧。因為要偷偷製做不要看」

 ニッと笑ってそんなことを言ってみても、作る場所なんて一つしかないのだから、丸見えだ。
 就算是著嘻地笑著說那種事情,因為製做場所之類的只有一個,一目了然呀。
 見ないふりをしている二人の視線がこちらにちらちらと向かっているのがわかって、質問したいけれど見ていないことになっているので口を噤んでいるのもわかって、ちょっと面白い。
 知道兩個人假裝作沒看見的視線隱隱約約地朝向著這邊,也知道由於變成雖然說想提問卻沒看見而三緘其口,有點有趣。


「ただいま。あぁ、今日も疲れた。雪と酔っ払いの面倒を見るだけで一日が終わったぞ」
「我回來了。啊,今天也很累。就只是照料雪與醉漢一天就結束了喔」

 そんなことを言いながら、父が帰宅した。
 一邊說著那種事情,父親一邊回家了。
 家に入る前に一応雪を払い落してきたようだが、まだ少し残っている。それをトゥーリと二人でパタパタ払いながら、わたしは父に尋ねた。
 雖然似乎在進入家裡之前姑且有把雪撢落,但還稍微殘留著。一邊跟圖麗兩個人將那個輕輕拍掉,我一邊詢問父親。

「父さん、わたしの洗礼式用の簪ってできてる?」
「爸爸,話說我洗禮式用的髮簪做好了嗎?」
「あぁ、ちょっと待ってろ」
「啊,稍等一下喔」

 得意そうに笑った父が物置から、丁寧に削られて磨かれた簪を持ってきてくれた。手間暇かけて磨かれていたことがわかる滑らかな手触りに、口元が自然と綻んでいく。
 得意似地笑了的父親從儲藏室,拿過來了仔細地被削切被打磨的髮簪。對明白是要耗費工夫去打磨著的光滑手感,嘴角自然地綻開了。

「これでどうだ?」
「用這個怎麼樣?」
「すごく綺麗。するするしてて、引っ掛かりが一つもないよ。父さん、ありがとう」
「非常漂亮。做得光光滑滑,小突起一個都沒有唷。爸爸,謝謝你」

 父が作ってくれた簪の穴に、白いバラの花を3つ縫いつけた小さな布を縫い付けた。そして、その布に針を通して、下に垂れて揺れる藤の花のように小花を等間隔で結びながら連ねていく。
 在爸爸給製做的髮簪的洞上,縫上縫有3個白色玫瑰花的小布。然後,在那個布上讓針通過,在下面將下垂搖曳像是紫藤花的小花以等間隔一邊打結一邊連接。

 バラの花に一番近い小花は青、その次は水色、そして、生成りの白が5個連なる。ちょっとしたグラデーションで小花が7個ずつ連なった飾りが3本揺れる形になった。
 最靠近玫瑰花的小花是藍色,那下面是水藍色,然後,連接5個無染色的白。變成以稍微漸層連接著各7個小花的裝飾3條搖曳著的形式。
 麗乃時代に持っていた浴衣の髪飾りを参考にしたが、予想以上に良い出来だ。ハレの日の簪らしくなった。
 雖然參考了在麗乃時代所擁有的浴衣的髮飾,但超出預期做得不錯呀。變成似乎是隆重日子的髮簪了。

「わぁ、この揺れるの、すごく可愛い! マイン、付けてみて」
「哇,這個搖曳的,非常可愛! 瑪茵,戴看看」
「せっかくだから、晴れ着も着てみせてくれ。父さんだけ見ていないぞ」
「因為很難得,盛裝也去試穿看看。只有爸爸沒看過喔」
「そうね。長袖の上からじゃなくて、実際に着たらどうなるかを母さんも見ておきたいわ」
「也是呢。不是從長袖的上面,媽媽也想先看看實際上穿起來會變怎樣喔」

 家族に押されて、わたしは晴れ着に着替えた。そして、今の簪の横に、洗礼式用の飾りを挿しこんだ。
 被家人簇擁,我換上了盛裝。然後,在現在髮簪的側面,插進了洗禮式用的裝飾。

「おぉ、マイン。すごいな! みんな、どこかのお嬢様だと思うに違いない。この間見たフリーダちゃんの衣装より、ずっと手が込んでいて可愛いぞ。トゥーリのお下がりが大きすぎて、直したとは思えない出来だ。さすがエーファ」
「喔,瑪茵。很厲害呢! 大家,肯定會認為是哪裡的千金小姐。比起最近看到的小芙莉妲的服裝,複雜得多很可愛喔。圖麗的二手衣太大了,修改不認為能做到呀,不愧是艾法」

 わたしを褒めながら、妻の裁縫の腕を褒めちぎるという器用な事をしながら、父は感心したようにわたしの晴れ着を眺める。
 一邊做著所謂儘管是稱讚我,卻極力稱讚妻子裁縫本領的巧妙事情,父親一邊像是欽佩般眺望著我的盛裝。
 母は父の言葉に苦笑しながら、少しばかり言葉を咎めた。
 母親一邊對父親的話語苦笑,一邊稍微責備著話語。

「さすがにフリーダさんの衣装と比べるのは、質が違うから失礼よ。でも、簡単に直った割に、すごく豪華で可愛い仕上がりになったわ。やっぱり布に余裕があると違うわね」
「畢竟與芙莉妲小姐的服裝相比,因為質量不一樣很失禮喔。但是,簡單地修改變成比我所想還要,非常豪華又可愛的完成了喔。果然跟在布上有餘裕不一樣呢」
「質が同じなら、エーファの方が良い出来になると言っているんだ」
「如果質量相同,就會說變成艾法做得比較好啊」
「もう、ギュンターったら」
「夠了,君泰真是的」

 何か両親が二人の世界に入っていってしまった。
 總覺得雙親進入了兩人世界了。
 いちゃいちゃとしか表現できない二人のやり取りを目の前で繰り広げられるのが、精神的にきつい。麗乃時代からリア充になったことがないわたしに、リア充の姿を見せつけるのは止めて欲しい。
 雖然在眼前被展開的只是調情的表現的兩個人的交流,但精神上很嚴厲。對從麗乃時代就沒成為過現充的我,很希望停止顯示現充的身姿。

 ここから逃げ出したいんだけど、どうしたらいい?
 雖然說想從這裡逃出去,但該怎麼辦才好?

 置いてきぼりをくらった気分になったわたしを現実に戻してくれたのは、後ろの髪飾りに注目していて、わたしの視界に入っていなかったトゥーリだった。
 將變成被拋棄氣氛的我給返回現實的,是關注著後面的髮飾,沒進入我的視野的圖麗。

「うん、可愛い! とっても可愛いよ、マイン! 服も豪華で可愛いけど、髪飾りがすごくいい。ゆらゆら揺れる飾りには目が引かれるし、マインの髪は夜の空みたいな濃い青だから、白い花がとても目立つね」
「嗯,很可愛! 非常可愛唷,瑪茵! 雖然衣服也豪華又可愛,但髮飾非常好。目光會被搖搖晃晃搖曳著的飾品吸引住,因為瑪茵的頭髮是像夜空般的深藍色,白色的花非常醒目呢」
「そう?」
「是嗎?」

 さすが、トゥーリ。わたしの天使。
 不愧是,圖麗。我的天使。

 助けの声に従って、わたしは両親にくるりと背を向ける。イチャイチャする二人の姿が視界から消えただけで、ホッとした。
 遵循救助的聲音,我轉向背對雙親。就只因調著情的兩個人的身影從視野裡消失,就安心了。

「作ってる時は飾りが大きすぎないかな? って、思ってたけど、こうして付けてみるとそうでもないね」
「雖然說在製做的時候話說、裝飾不會太大嗎? 那樣想過,但像這樣試著配戴後就沒有那回事了呢」
「トゥーリのふんわりした髪と違って、わたしの髪は量感がないから、髪飾りで華やかにしないと服と比べて寂しくなっちゃうんだよ」
「跟圖麗輕飄飄的頭髮不一樣,因為我的頭髮沒有厚重感,不用髮飾做得華麗的話跟衣服相比會變得很寂寞唷」
「へぇ、そうなんだ」
「哦,是那樣呀」

 そんな話をしているだけでも、夏の薄い晴れ着では寒くて身震いが止まらない。全身に鳥肌が立って、背筋が嫌な感じにぞくぞくし始めた。
 僅僅只是做了那樣的對話,以夏季單薄的盛裝也冷到全身顫抖止不住。在全身豎立起雞皮疙瘩,背脊因討厭的感覺而開始發抖著。

「ふぇっ……くしゅん!」
「哈……啾!」

 わたしのくしゃみに驚いて、母が父を押し退けるようにして、わたしの方へとやってくる。
 對我噴嚏吃驚著,母親像是推開了父親,往我這走了過來。

「マイン、晴れ着はもういいから、早く着替えて寝なさい。また熱が出るわよ」
「瑪茵,因為盛裝已經好了,請快點換衣服去睡。又會發燒了喔」
「ふぁ……くしょん! 母さん、ちょっと遅かったみたい。背筋は寒さにぞくぞくしているのに、首筋がちょっと熱くなってきちゃった」
「哈……啾! 媽媽,好像有點晚了。背脊明明冷到發著抖,但脖子卻有點變熱了起來」

 慌ててパジャマに着替えさせられ、ベッドに放り込まれたけれど、熱が確実に上がっていくのがわかる。
 匆匆忙忙被強迫換上睡衣,雖然說被放進到床上,但確實發燒了是明白的。
 ちょっとチクチクする藁の布団に潜り込みながら、わたしはハァと溜息を吐いた。
 一邊鑽進稍微刺痛扎人的稻草棉被裡,我一邊唉地嘆了一口氣。

 まぁ、また熱が出るだろうなとは最初から思ってたし、予定調和ってやつなんだけど。
 算了,又會發燒吧是從最初就想過的了,雖然說是預料之中的東西。
 わたしの身体、もうちょっと強くならないものかな?
 我的身體,已經是不會再稍微變強壯的東西了嗎?

======================================================================
 マインの健康を犠牲に、晴れ着と髪飾りが完成しました。
 犧牲了瑪茵的健康,盛裝與髮飾完成了。
 一見、金持ちのお嬢様風の晴れ着と浴衣の髪飾りを参考にした簪です。
 乍一看,是有錢人家的千金小姐風的盛裝與參考了浴衣的髮飾的髮簪。

 次回はルッツの家庭教師と門でのお手伝いです。
 下回是路茲的家庭教師與在門的幫手。
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留言共 1 篇留言

呼煙艾
抓錯字~
短いのもダメだが、長いのもダメらしい。
"雖然短的也不行,但似乎短的也不行。"

05-26 16:30

SPT草包
改好了!05-26 16:52
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