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第一部士兵的女兒 芙莉妲與製作蛋糕

作者:SPT草包│2017-04-20 20:28:16│贊助:2│人氣:179
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 フリーダとケーキ作り
第一部士兵的女兒 芙莉妲與製作蛋糕
原文連結

 次の日の朝、初めてベッドから出て部屋を見た。
 隔天早上,第一次從床上下來看著房間。

 おおぉぉ、ホテルみたい。
 喔喔,好像飯店。

 8畳ほどの部屋の一角が天蓋付きのベッドで、それ以外には丸いテーブルと椅子が3脚と暖炉があるだけのシンプルな部屋だ。
 由於8張塌塌米左右的房間一角是附有頂蓬的床,在那以外是只有圓桌子跟椅子3張與壁爐的樸素房間。
 しかし、床には厚みのあるカーペットが敷かれているし、窓にはカーテンが揺れていて、外からの視線を避けるためなのだろう、ゆらゆらとした波状のデザインガラスがはめられている。
 但是,在地板上被鋪著有厚度的地毯,在窗戶上有窗簾搖曳著,是為了避開來自外頭的視線吧,作為搖來晃去的波狀設計的玻璃被鑲嵌著。
シンプルに見えてもかなりお金がかかっている部屋だ。
是就算看起來很樸素卻也花了相當多錢的房間。
 そして、ドア近くの椅子のところには、すでに下働きの女性が待ち構えていた。
 而且,在靠近門的椅子的地方,女性雜工已經在等待著了。

「おはようございます。こちらで顔を洗ってください。着替えたら、食堂に案内いたします」
「早安。請在這邊洗把臉。換好衣服的話,我會帶領妳到餐廳」
「は、はい」
「好、好的」

 きびきびと顔を洗うためのお湯が準備されて、清潔な布を渡される。至れり尽くせりに、ちょっとびくびくしてしまう。
 為了俐落地洗臉的熱水被準備著,被交付了乾淨的布。對無微不至,有點提心吊膽。

「こちらに着替えてください。失礼とは存じますが、貴女の服で家の中を動かれるのは差しさわりがありますので」
「請在這邊換衣服。雖然知道很失禮,但由於用妳的衣服在家裡面行動會有所妨礙」
「わかりました」
「我明白了」

 彼女によって取り出された服はフリーダのお古だそうだ。久しく着ていない継ぎ接ぎのない綺麗な服にわたしの心が躍る。
 被由她拿出來的衣服似乎是芙莉妲的舊衣物。我的內心對好久沒穿過沒有縫補的漂亮衣服雀躍著。
 髪を梳いてもらい、簪は自分でする。
 接受梳髮,髮簪則自己來。
 下働きの女性は簪を珍しそうに見ていたが、一言も発することなく、わたしの支度を終わらせた。
 雖然女性雜工很稀奇似地看著髮簪,但一句話都沒有說,結束了我的準備。

 食堂へと連れていかれると、すでにフリーダとギルド長がわたしを待っていた。お世話になりっぱなしなのに、まだギルド長にはお礼を言っていない。
 被帶去餐廳後,芙莉妲跟公會長已經在等待著我了。明明盡受著關照,卻還沒對公會長說感謝。

「おはようございます、ギルド長。この度は大変お世話になりました」
「早安,公會長。這一次非常多謝您的照顧」

 わたしの挨拶にギルド長が軽く頷いて答えた。
 公會長對我的招呼輕輕地點頭回應。
 フリーダは足早に近づいて来て、わたしの額や首筋をぺたぺたと触る。少し冷たい手にわたしがひゃっと身を竦めたが、お構いなしだ。
 芙莉妲快步走近過來,連續觸碰我的額頭跟脖子。雖然我被稍微冰冷的手嚇到縮起身子,但並不介意。

「おはよう、マイン。熱は完全に下がっているみたいね?」
「早,瑪茵。熱好像完全退了呢?」
「おはよう、フリーダ。絶好調だよ。すごくすっきりしてる」
「早,芙莉妲。最佳狀態唷。非常舒暢」

 熱の確認をしていたのか。フリーダの突然の行動の理由がわかって、わたしはへにゃっと笑った。フリーダも嬉しそうに笑い返してくれて、一緒に食卓へと向かっているとギルド長が、フンと鼻を鳴らした。
 是在做熱的確認嗎。明白了芙莉妲突然行動的理由,我開口笑了。芙莉妲也很高興似的笑了回來,一起往餐桌去後公會長,讓鼻子哼了一聲。

「元気になったようで何よりだが、魔術具の援助はこれっきりだ。フリーダに何かあった時のために置いておきたいからな」
「能變得有精神比什麼都好,魔術具的援助就到此為止了。因為想要為了芙莉妲有什麼發生時先放著」
「おじい様!」
「爺爺!」
「ギルド長の言うことは間違ってないよ。フリーダのために集められた物だもん。ギルド長、貴重な魔術具を譲っていただいてありがとうございました」
「公會長說的沒錯唷。是為了芙莉妲而被收集的東西咩。公會長,承蒙讓出貴重的魔術具非常感謝您」

 ギルド長としてのコネやお金を最大限駆使して、手に入れた貴重な物だ。お金を払うとはいえ、譲ってもらえたのは幸運以外の何物でもない。
 是將作為公會長的門路與金錢做最大限度的操縱,而得到的貴重東西。雖說付了錢,但承蒙讓出除了幸運以外什麼東西都不是。

「マイン、この後はどうするか、よく考えろ」
「瑪茵,這之後要怎麼做,好好考慮吧」
「はい」
「好」
「では、マインのご家族に目が覚めた報告をしなければね。使者を立てるのだけれど、何か伝えることはある?」
「那麼,必須要跟瑪茵的家人報告醒過來了呢。雖然能派個使者,但有要轉達什麼嗎?」

 使者という言葉に一瞬ぎょっとしたが、ギルド長が直接ウチに向かう方があり得ない。使いを出す方が普通だ。
 雖然對所謂使者的話語大吃一驚,但公會長直接去我家還比較不可能。差人前去是很普通的。
 使いに出される若い男性が呼ばれて、ウチの位置を確認される。
 被被差遣的年輕男性呼喊,確認了我家的位置。

「あの、フリーダへのお礼にしたいから、『簡易ちゃんリンシャン』を持ってきて欲しいって伝えてもらえると嬉しいんですけど」
「那個,因為想要作為給芙莉妲的答謝,請轉達希望把『簡易潤洗劑』帶過來就很高興了」

 ウチではまだ簡易ちゃんリンシャンと言っているが、一度ですぐに覚えられる名前ではないようだ。伝言を覚えようとする使者の顔がひくっと歪んだ。
 雖然在我家還是叫著簡易潤洗劑,但似乎不是一次就能馬上被記住的名字。打算記住傳話的使者的臉微微扭曲。

「カンイチャン……? あの、失礼ですが、もう一度伺ってもよろしいですか?」
「減益論……? 那個,雖然很失禮,但可以在問一次嗎?」
「えーと、髪がつるつるになる液と言ってもらえれば、家族にはわかると思います。お手数ですが、よろしくお願いします」
「呃,請說是頭髮會變得光滑的液體的話,我認為家人是會明白的。雖然很麻煩你,但萬事拜託了」
「髪がつるつるになる液ですね。かしこまりました」
「是頭髮會變得光滑的液體呢。謹遵吩咐」

 使者を見送ると、ギルド長が顎を撫でながらわたしを見ていることに気が付いた。何やら嫌な予感のする笑みは前にも見たことがある気がする。
 送別了使者後,注意到公會長一邊撫摸著下巴一邊看著我。總覺得有著討厭預感的笑容感覺以前也見到過。

「マインは面白い物を色々持ってそうだな」
「瑪茵似乎擁有各式各樣有趣的東西呢」
「えぇ、魔術具と交換に引き取ろうと思っていたのに、思惑が外れてがっかりだわ」
「對,明明想過用跟魔術具交換來領取,但事與願違失望了」

 ベンノもルッツもいない状況で、この二人に囲まれるのは怖い。いつの間にか呑みこまれていそうだ。
 在班諾跟路茲都不在的狀況下,被這兩個人包圍很恐怖。似乎會在不知不覺間被生吞活剝。

「魔術具のお金! 先に払っちゃいます」
「魔術具的錢! 要先支付」

 なんだかんだとふっかけられて、値段を釣り上げられたら困るので、わたしは即座にギルド長とギルドカードを合わせて、支払いを終わらせる。
 因為這樣那樣被浮報費用,而被抬高價錢的話會很困擾的,我立刻跟公會長合併公會卡片,讓支付結束。

「本当に持っておったとは……ベンノめ」
「真的擁有著……可惡的班諾」
 悔しそうにギルド長が呻いた。ギルド長が張り巡らせていた網をどうやらベンノは潜り抜けたらしい。
 公會長懊悔似地呻吟著。看來班諾似乎從公會長圍起的網子裡穿了過去。

 ベンノさん、グッジョブ!
 班諾先生,幹得好!


「マイン、たっぷり食べてね」
「瑪茵,多吃點呢」
「いただきます」
「我開動了」

 顔が輝くのを止められる気がしない。
 不覺得喜形於色能被阻止。
 だって、朝食に出たパンが白パン! 小麦だけで作られている白いパン! しかも、蜂蜜を好きなだけかけていいって、贅沢すぎるじゃない。
 因為,在早餐上出現的麵包是白麵包! 只有用小麥被製做的白麵包! 而且,說了可以盡情地放上蜂蜜,這不是太過奢侈了嗎。
 甘くておいしいパンを頬張った後は、スープに手を伸ばす。
 大口吃著又甜又美味的麵包後,將手伸向了湯。

 スープは塩の味が利いているけれど、野菜の旨みは逃げている感じがした。やっぱり、一度完全に茹でて、茹で汁を捨てているのだろう。この辺りの調理法として、定着しているんだろうな。
 雖然湯是有著鹹味的效果,但感覺蔬菜的美味都跑掉了。果然,完全煮過一次,將煮汁捨棄掉了吧。作為這附近的料理法,扎根了吧。
 ベーコンエッグはとてもおいしかったし、デザートとして果物までついている。
 培根蛋非常好吃,就連作為飯後甜點的水果都附有。

 日本で食べていたような贅沢な朝食に感動した。お金持ちの朝御飯、すごくおいしい。
 對就像在日本吃著奢侈的早餐感動著。有錢人的早飯,非常美味。
 はぐはぐと食べていると、ギルド長が眉を寄せてわたしを見ていた。
 接連著吃了後,公會長皺起了眉頭看著我。

「マインはどこでマナーを学んだ?」
「瑪茵是在哪裡學會了禮儀呀?」
「特に学んでませんけど?」
「沒有特別去學就是了?」

 マナー本を読み漁って、ファミレスで実践していたけれど、正式に習ったことはないので、嘘は言っていない。
 雖然說涉獵過禮儀書、在家庭餐廳實踐過,但因為沒有正式學習過,所以沒有說謊。
 ギルド長はさらに眉を寄せ、ハッキリと不可解と書いた顔でわたしを見ていたが、なるべく気にしない方向で朝食を終わらせる。気にしたら負けだ。
 公會長更加皺起了眉頭,用清楚地寫著無法理解的表情看著我,盡量用不在乎的方向將早餐結束。介意的話就輸了。

 朝食が終わるとギルド長は仕事に出かけていった。
 早餐結束後公會長出去工作了。
 わたしとフリーダが一服しているところに来客の知らせが届く。ウチの家族が仕事に向かう前に顔を見るだけでも、と寄ってくれたらしい。
 來客通知送到了我跟芙莉妲在休息一會的地方。我家的家人似乎說了在去工作前就算只是看看臉,也會靠近。

「マイン!……ぅわっ!?」
「瑪茵!……哇!?」

 飛び込んできた父を押しのけるようにして、母が割り込んできた。
 推開跳了進來的父親,母親擠了進來。

「目が覚めたのね。よかったわ。ベンノさんのお店で倒れて、フリーダさんのお宅に運ばれたとルッツから聞いた時には心臓が止まるかと思ったのよ」
「醒過來了呢。太好了喔。從路茲那裡聽到在班諾先生的店舖裡倒下,被搬到芙莉妲小姐的住家時我想心臟是不是停了喔」
「心配かけてごめんね。同じ病気のフリーダじゃなきゃわからないことがあったんだよ」
「讓妳擔心了很抱歉呢。若不是同樣疾病的芙莉妲就會有不知道的事情唷」

 小金貨2枚と大銀貨8枚もかかるような魔術具を使ってもらったなんて、正直に言ったら、卒倒するに違いない。
 接受使用花費了小金幣2枚跟大銀幣8枚的魔術具什麼的,老實說的話,肯定會昏倒的。

「フリーダさん、本当にありがとうございました」
「芙莉妲小姐,真的是非常感謝您」
「母さん、お礼の『簡易ちゃんリンシャン』持ってきてくれた?」
「媽媽,答謝的『簡易潤洗劑』帶過來了嗎?」

 お金以外でお礼にできる物が、これしか思い浮かばなかったが、フリーダは明日が洗礼式なので、ピカピカに磨き上げるにはちょうどいいタイミングだと思う。
 能作為用錢以外的答謝的東西,只能想到這個,由於芙莉妲明天是洗禮式,我認為在擦得閃閃發亮上是正好的時機。

「えぇ。こんなものがお礼になるかどうか、わからないけれど。トゥーリ」
「有。這種東西是不是能成為答謝,就不知道了。圖麗」
「マインを助けてくれてありがとう、フリーダさん」
「謝謝妳幫助了瑪茵,芙莉妲小姐」

 トゥーリがそう言って、フリーダに小さめの壺を渡す。フリーダはニッコリと受け取って、少し腰をかがめた。
 圖麗那樣說著,將小小的罐子交給了芙莉妲。芙莉妲微笑地接受了,稍微彎下了腰。

「どういたしまして」
「不用客氣」
「本当に感謝している。ルッツからはかなり危険な状態だったと聞いた。ウチの娘を助けてくれて本当にありがとう。マイン、元気そうなら今日はもうウチに帰ってくるか?」
「真的很感謝。從路茲那聽到是相當危險的狀態。真的很謝謝您幫助了我家的女兒。瑪茵,如果有精神今天已經該回家裡去了嗎?」

 父の目が早く帰って来い、と訴えている。家族に心配をかけているので、わたしとしては帰れるものなら帰りたいけれど、フリーダが笑顔で立ちはだかった。
 父親的眼神訴說著、快點回來吧。由於被家人給擔心了,雖然說作為我如果能回去是想要回去,但是芙莉妲用笑容擋了下來。

「いえ、それは昨日もお話したとおり、様子を見るためにも洗礼式の日までマインはこちらでお預かりいたします。容体が急変しては困りますもの」
「不,那個如同昨天也談過的,為了看情況直到洗禮式為止瑪茵都要在這裡管理。病情驟變的話是很傷腦筋的東西」
「……そうか」
「……是那樣嗎」
「お世話をかけますが、よろしくお願いします」
「雖然有勞關照,但拜託您了」

 母がフリーダに向かって、腰をかがめる。
 母親向芙莉妲,彎下了腰。
 挨拶か、と思って、よく見ようとわたしが一歩乗り出すと、トゥーリがガシッとわたしの頬を両手で包みこんだ。
 我想、是打招呼嗎,我為了好好看看而挺出了一步後,圖麗用雙手結實地將我的臉頰包了進去。

「わたし達はお仕事に行くけど、マインはいつもみたいな我儘言っちゃダメよ」
「雖然我們要去工作,但瑪茵像平常那樣說任性話是不行的唷」
「わかってるよ、トゥーリ。洗礼式の日になったら迎えに来てね。お仕事、頑張って」
「我知道了唷,圖麗。到了洗禮式那天的話要來迎接呢。工作,要加油」

 急がなくちゃ、と慌ただしく出ていく家族とほぼ入れ違いで、今度はルッツがやってきた。
 與並非是急忙、而是慌慌張張地出去的家人差不多錯過,這一次是路茲過來了。

「目が覚めたんだってな。熱は? ホントに下がったのか?」
「醒過來了呢。熱呢? 真的退了嗎?」

 朝、フリーダがしていたように、ぺたぺたとわたしの額や首筋に触って、熱の有無を確認し始める。外からやってきたルッツの手はフリーダと比べ物にならないくらい冷たくて、わたしは悲鳴を上げた。
 就像早上,芙莉妲做過的,連續觸碰我的額頭跟脖子,開始確認著熱的有無。從外面過來的路茲的手甚至是無法跟芙莉妲相比的東西很冷,我發出了悲鳴。

「ちょっと、ルッツ! 手、冷たい!」
「等下,路茲! 手,很冷!」
「あぁ、悪い」
「啊,不好意思」
「心配かけたね。もう大丈夫だよ」
「讓你擔心了呢。已經不要緊了唷」
「……大丈夫なのは、一年くらいだろ?」
「……不要緊的是,一年左右吧?」

 身食いの話も魔術具の話も知っているルッツは、まだ喜べないと言わんばかりに唇を尖らせる。しかし、約一年の猶予ができたことが重要なのだ。
 不論身噬的話題還是魔術具的話題都知道的路茲,光說著還不能高興而噘起了嘴唇。
但是,能延期約一年是很重要的。
「うん。……その間に色々考えたり、何か良い方法がないか探したりしてみるよ。まずは本を作らなきゃね」
「對。……在那期間要做各式各樣的考慮,試著尋找有沒有什麼好方法唷。首先必須要製做書本呢」
「マインはそればっかりだ。じゃあ、オレ、ベンノの旦那にも知らせてくるな。午後から顔を見に来ようかって、昨日言ってたから」
「瑪茵總是那樣啊。那麼,我,也要讓班諾老闆知道呢。下午之後會過來露個臉,因為昨天說過了」

 ベンノの名前が出た途端、フリーダの表情がムッとしたものになった。今までは一歩下がった状態で、わたしとルッツの会話を聞いていたのに、間に割って入ってくる。
 班諾的名字剛一出現,芙莉妲的表情就變成了不爽的東西。明明至今都是以退後一步的狀態,聽著我跟路茲的談話,卻擠進了我們之間。
「まぁ、午後は困るわ。わたくし達、午後からお菓子を作るお約束があるのよ。ね、マイン?」
「好了,下午會很困擾喔。我們,有約定下午之後要製做點心唷。對吧,瑪茵?」

 何となく、今フリーダとベンノを会わせるのはあまり良くない気がする。一番わたしが被害に遭いそうというか、わたしを挟んで睨みあいそうで板挟みになる未来が目に見えるというか、とにかく、嫌な予感しかしない。
 總覺得,感覺現在引見芙莉妲跟班諾不太好。該說我會最先遭到受害嗎,還是該說看得見像是夾著我互相瞪視變成了夾心餅乾的未來呢,總之,只有討厭的預感。

「ねぇ、ルッツ。悪いけど、ベンノさんにはまたお店に顔を出しに行きますって、言っておいて」
「喂,路茲。雖然很不好意思,但先跟班諾先生說,我還會去店鋪裡露臉的」
「いいけど……何作るんだ? 新作?」
「雖然可以……但要做什麼? 新作品?」

 ルッツとしては、ベンノのことよりフリーダと約束しているお菓子作りの方が気になるようだ。
 作為路茲,似乎比起班諾的事情更在意與芙莉妲約定好的點心製作。
 クスクス笑いながら、わたしは首を振った。
 一邊竊笑著,我一邊搖了搖頭。

「何を作るかは料理人の人ともお話しないと決められないよ」
「要做什麼不跟身為廚師的人對話是無法決定的唷」
「あら、マインが決めるのではなくて?」
「啊呀,不是瑪茵決定嗎?」

 使える材料や道具がわからない時点では、何を作るかなんて考えられない。
 在不知道使用的材料或用具的時間點上,無法考慮要做什麼呢之類的。
 そして、料理人が協力的な人なら、ちょっと手間がかかるようなお菓子もいいけれど、面倒だと考える人なら、少しでも簡単に終わるものにしたい。
 而且,雖然說如果廚師是協助的人,稍微要花點工夫般的點心也可以,但如果是思考麻煩的人,想要做稍微簡單一點就能結束的東西。

「使っていい材料や道具が全然わからないから、決められないんだよ」
「因為可以使用的材料或用具完全不知道,不能夠決定唷」
「でも、ルッツには作ったのでしょう?」
「但是,替路茲做過的對吧?」

 わたしの説明に納得できないように、フリーダが唇を尖らせた。生活レベルが似ていて、持っている道具も大差ないルッツの家と素材一つとっても雲泥の差があるフリーダの家を一緒に考えられるはずがない。
 像是無法理解我的說明,芙莉妲噘起了嘴唇。生活水平相似、擁有的用具也沒多大差別的路茲的家跟素材一個就有非常天差地別的芙莉妲的家應該無法一起被考慮。

「わたしは作り方を教えるだけ。ルッツの家で、ルッツの家の材料を使って、ルッツ達が頑張って作るの。ね、ルッツ?」
「我只有教了作法。在路茲的家,使用路茲家的材料,路茲他們努力的製做。對吧,路茲?」
「あぁ、マインは腕力も体力も身長も足りないからな」
「對,因為瑪茵不論腕力或體力還是身高都不足夠呢」
「夕方にはできるから、味見する分くらいは取っておいてあげるよ?」
「因為在傍晚能做好,品嘗的份左右能先給你保留唷?」
「マジか!? 楽しみにしてるからな」
「真的嗎!? 我會很期待呢」

 フリーダはルッツに対抗意識を燃やしているようで、ルッツが出ていったドアを睨んだ後、可愛らしく頬を膨らませて不満顔でわたしを見た。
 芙莉妲似乎燃起了對路茲的對抗意識,注視著路茲出去的門之後,用讓可愛的臉頰鼓起的不滿表情看著我。

「マインはルッツに甘すぎるわ」
「瑪茵太寵路茲了喔」
「そんなことないよ。むしろ、逆。ルッツがわたしに甘すぎるの」
「沒有那種是唷。不如說,相反。路茲才太寵我了」

 わたしの言葉に、フリーダはさらにムッとした顔になった。正直、フリーダがどうして不機嫌になるのかわからない。
 芙莉妲對我的話語,變成做出更加不爽的臉。老實說,不知道芙莉妲為什麼會變得不高興了呢。
 困るわたしに、フリーダはビシッと人差指を突きつける。
 芙莉妲對傷腦筋的我,用力地探出了食指。

「では、わたくしもマインをいっぱい甘やかします」
「那麼,我也要滿滿地寵著瑪茵」
「え? なんで?」
「咦? 為什麼?」
「だって、わたくしの一番のお友達はマインなのに、マインの一番のお友達がわたくしではないなんて、悔しいもの」
「因為,明明我最好的朋友是瑪茵,瑪茵最好的朋友卻不是我什麼的,是令人懊悔的東西」

 何、この可愛い生き物。
 什麼,這個可愛的生物。
 ぷくっとふくらませたほっぺを突いてやりたい。
 好想要戳戳鼓脹起來的臉蛋。

 フリーダの不機嫌の理由がヤキモチだとわかったら、もうくすぐったい笑みしか浮かばない。
 明白了芙莉妲不高興的理由是吃醋之後,已經只能浮現心癢難耐的笑容。

「じゃあ、ルッツとはできない女の子同士の遊びをするってことで、機嫌直さない?」
「那麼,不能用跟路茲做不到的女孩子間的遊戲,來恢復心情嗎?」
「女の子同士の遊び?」
「女孩子間的遊戲?」

 わたしはトゥーリと一緒にきゃあきゃあ言いながら、楽しめるものを思い浮かべていく。
 我跟芙莉妲一起一邊嘰哩呱啦地說著,一邊逐漸回想起能消遣的東西。
 首を傾げるフリーダの趣味はお金だ。普通の女の子がする人形遊びも斜め上の展開になりそうだ。それも面白いだろうけれど、一緒に遊べる時間はそれほど多くない。
 疑惑不解的芙莉妲的興趣是錢。似乎會變成跟普通的女孩子會做的人偶遊戲完全不同的展開。雖然說那也很有趣吧,但能一起玩的時間並不是那麼多。

「一緒に湯浴みして、髪の洗いっこするとか、一緒のベッドでゴロゴロしてお喋りするとか、そういうのは女同士じゃなきゃできないでしょ?」
「會一起沐浴、互相洗頭髮,一起在床在滾來滾去的聊天,那種的不是女生們就不能做的對吧?」
「まぁ、素敵。では、まずお菓子を作るために、料理人とところに行きましょう」
「哇,好棒。那麼,首先為了製做點心,去廚師那裡吧」

 フリーダに手を引かれて、わたしは台所に連れていかれた。
 被芙莉妲拉起手,我被帶去了廚房。
 そこには朝食の後片付けを終えたばかりの少しふくよかな女性がいた。年の頃はウチの母親と変わらなそうで、雰囲気はルッツの母親のカルラおばさんに似ている。
 在那裡的是剛剛結束早餐之後的整理稍為豐滿的女性。年紀似乎是跟我家母親有所變化,氛圍是跟路茲的母親卡露菈阿姨相似。

「イルゼ、イルゼ。今日のお菓子のことだけれど……」
「依露潔、依露潔。就是今天的點心的事情……」
「はいはい、お嬢様。お友達と作るんでしょう? もう何度も聞きましたよ」
「好得好的,大小姐。要跟朋友一起做對吧? 已經聽了好多次了喔」
「どんな材料があるかお伺いしてもいいですか?」
「有些怎樣的材料呢可以問一下嗎?」

 わたしが質問すると、イルゼは少しばかり眉を上げた。
 我提問後,依露潔些微揚起了眉毛。

「材料って、一体何を使うつもりだい?」
「材料,到底打算要使用什麼呀?」
「えーと、基本的には小麦粉、バター、砂糖、卵があるかどうかですね。ウチで作るには砂糖なんてないので、ジャムを使ったり、蜂蜜を使ったりするんですけど、ここにはあるのかどうか伺いたくて……」
「呃,基本上是不是有麵粉、奶油、砂糖、雞蛋呢。因為在我家製做是沒有砂糖之類的,雖然使用了果醬、使用了蜂蜜,但想問看看在這裡是是不有呢……」

 材料と道具の有無でお菓子作りは大きく変わる。ルッツの家で作れるお菓子がパンケーキ系とフレンチトーストに限定されるのは、ちゃんと理由があるのだ。
 點心製作會因材料跟用具的有無而有很大的改變。在路茲家被製做的點心被限定為鬆餅與法國吐司,是稍微有理由的。

「砂糖はあるよ」
「有砂糖喔」
「本当ですか! すごい! あ、あの、じゃあ、オーブンもありますか?」
「真的嗎! 好厲害! 那、那個,那麼,烤箱也有嗎?」
「あるよ。そこに見えているだろう?」
「有喔。看得見在那裡吧?」

 イルゼが少し身体をずらすと、大きな薪オーブンが見えた。
 依露潔稍微挪動身體後,看見了大大的窯烤箱。
 だんだん期待に胸が膨れてくる。わたしは胸の前で両手をぎゅっと組んでイルゼを見上げる。
 胸口因漸漸不斷的期待而膨脹。我在胸前緊緊扣住雙手仰望依露潔。

「オーブンがあるってことは、オーブンで使える器や鉄板もありますよね?」
「有烤箱是說,使用在烤箱上的器具或鐵板也有的吧?」
「もちろんあるよ」
「當然有喔」
「秤もありますよね?」
「磅秤也有的吧?」
「そりゃあね」
「那也有呢」

 当たり前のように肩を竦めたイルゼの答えに、わたしは小躍りするほど喜んだ。
 因堅依露潔像是理所當然般聳著肩的回答,我雀躍般的歡喜。

「うわぁ! これなら、『ケーキ』も焼けそう」
「嗚哇! 如果這樣,似乎也能烤『蛋糕』」

 お菓子のレシピが次々と浮かんでくる。もちろん、いくつか分量を覚えているレシピだってある。
 點心的食譜不斷地浮現出來。當然,有幾個記得分量的食譜。

 あれ? でもさ、レシピ覚えてても、ここの重さ表記がグラムなわけがないじゃん。どうするよ?
 怪了? 但是,就算記得食譜,這裡的重量記載並非是公克。該怎麼辦唷?

 お菓子を作ることだけに思考が飛んでいたので、すっかり忘れていたが、お菓子を作るには材料と道具だけがあってもダメだ。分量をきっちりと量らなければ、失敗する。
 由於思緒只飛向製做點心,卻完全忘記了,製做點心只有材料跟用具是不行的。若不秤剛好的重量,是會失敗的。

 ルッツの家で作ったパルゥケーキはお好み焼きのような感覚で作ったので、膨れ方や厚みが毎回違っていた。量があればそれで満足できる男の子が相手だったから、何とかなったが、本格的に作るなら正確な分量は必須だ。
 由於在路茲家製做的葩乳蛋糕是用像是御好燒的感覺製做的,膨脹方式或厚度每次都不一樣。因為是以有份量那樣就能滿足的男孩子為對象,雖然總能設法,但如果要正式的製做正確的重量是必須的。
 フリーダの家で薪オーブンまで使わせてもらって失敗するわけにはいかないし、試行錯誤なんてできるわけない。
 在芙莉妲家連窯烤箱都讓我用是不能失敗的,不能嘗試錯誤之類的。

 何かなかったっけ? 正確なグラム表記じゃなくても作れそうなお菓子。
 沒有沒什麼? 就算沒有正確的公克記載好像也能製做的點心。

 グラムがわからなくても作れそうなお菓子を思い浮かべていたわたしは、フランスのお菓子の本の中で一つピッタリの物を思い出した。
 想到了就算不明白公克好像也能製做的點心的我,回想起了在法國點心的書裡面一個正合適的東西。

「えーと、『カトルカール』というお菓子を作ろうと思ってます」
「呃,我想製做名為『磅蛋糕』的點心」

 カトルカールはフランス語で4分の4のことだ。小麦粉、 卵、バター、砂糖を同量ずつ配合するケーキだ。カトルカールなら、同量ずつだから重さの単位がわからなくても、秤で同じずつ量れば作れる。
 磅蛋糕是法語的4分之4。是將麵粉、雞蛋、奶油、砂糖各同等量配合的蛋糕。如果是磅蛋糕,因為是各同等量就算不知道重量的單位,秤出各同樣的量也能製做。

「聞いたことがないね。どんなお菓子だい?」
「沒聽過呢。是怎樣的點心呀?」
「小麦粉、卵、バター、砂糖を同じだけ入れて作るお菓子なんです」
「是只將同樣的麵粉、雞蛋、奶油、砂糖放進去製做的點心」
「本気でそんなものを作るつもりかい?」
「真的打算製做那種東西嗎?」

 イルゼがぎょっとしたように目を向いたので、わたしは思わずビクッとして、前言を撤回する。
 由於依露潔像是大吃一驚地看過來,我不由得嚇到,撤回前言。

「……無理なら別の物にしますよ?」
「……如果不行就做其他的東西吧?」
「無理ではないけれど、本当に作り方を知っているんだろうね?」
「雖然說不是不行,但真的知道作法吧?」
「はい」
「是的」

 お菓子を作る時間に合わせて、薪オーブンの準備をしてもらう約束をして、わたし達は台所から撤退した。
 配合製做點心的時間,約定了請做窯烤箱的準備,我們從廚房撤退了。
 その後、私とフリーダはお菓子作りのためのエプロンを探し始めた。家事手伝いなんてしたことがないフリーダは今までエプロンを身につけたことがないらしい。
 那之後,我跟芙莉妲開始尋找為了點心製作的圍裙。沒做過家事幫手之類的芙莉妲似乎至今都沒將圍裙穿上身過。
 下働きの女性がこれでどうでしょう、と探しだしてきてくれた。それを身につけて、大きなハンカチを三角巾にして髪を覆う。
 女性雜役找到並過來說、用這個怎麼樣。將那個穿上身,將大手帕做成三角巾遮蓋頭髮。

 約束した時間にわたし達が台所へと向かうと、イルゼがおどけたように目を丸くして笑った。
 我們在約定的時間往廚房去後,依露潔像是在開玩笑般目瞪口呆地笑著。

「おや、お嬢様。ずいぶん気合の入った格好だね」
「喔呀,大小姐。十分幹勁十足很合適呢」
「えぇ。わたくしも作るのですもの」
「對。因為我也要製做」

 残念ながらケーキ型はなかったので、小型の鉄鍋を型として使うことにして、作り始めることにした。
 雖然很遺憾但由於沒有蛋糕模,就決定將小型的鐵鍋作為模型來使用,決定開始製做。

「じゃあ、作り方の説明してもらおうか。一通りの流れがわからなきゃ作れないからね」
「那麼,要請說明作法嗎。因為不知道一遍流程就無法製做呢」
「はい。まず、分量を量って、卵と砂糖を人肌くらいの温度で泡立てます」
「是的。首先,秤重量,將雞蛋與砂糖用人的皮膚左右的溫度打發」
「どうやって、人肌にするんだい?」
「要怎麼做,才能做成人的肌膚呀?」
「あの、これより大きいボウルにお湯を入れて、つけて温めるんです」
「那個,在比這個還大的碗裡倒入熱水,加熱它」
「あぁ、湯煎だね。じゃあ、分量を量るより先にお湯を沸かさなきゃダメだ」
「啊,隔水加熱呢。那麼,在秤分量前不燒開水是不行的」

 ガスコンロと違って、すぐにお湯は沸かない。当たり前のことだが、こちらで本格的なお菓子作りをしていないので、どうしても、そういう細かいところに気付けない。
 跟瓦斯爐不一樣,熱水無法馬上燒開。雖然是理所當然的事情,但由於這邊沒有真正的做過點心製作,無論如何,都無法注意到那種細微的地方。

「卵と砂糖を泡立てるのが一番重要なんです。もったりするまで泡立てて、ふるった小麦粉を入れて、切るように混ぜます。そして、溶かしたバターを入れて、これも泡立てた卵をなるべく壊さないようにさっくりと混ぜ合わせるんです」
「將雞蛋與砂糖打發是最重要的。打發到濕性發泡,加入過篩麵粉,像切開般混合著。然後,倒入融化奶油,這個也像是盡量不要弄壞打發的雞蛋而由下往上混合拌勻」
「バターは溶かすんだね。全部混ぜたら焼くのかい?」
「奶油要融化呢。全部混合之後去烤嗎?」
「はい」
「對」

 流れを把握したらしいイルゼが秤を取り出して、作業台の上に置いた。そして、並べられていた材料を量るように指示を出す。
 似乎掌握了流程的依露潔拿出了磅秤,放置在工作台上。然後,發出將被排列的材料秤重般的指示。
 イルゼに秤の使い方を教えてもらいながら、わたしはフリーダと二人で同じ分量に材料を量っていく。
 一邊請教依露潔磅秤的用法,我一邊跟芙莉妲兩個人將材料逐漸秤成同樣的重量。
 その間にイルゼはお湯を沸かし始めた。
 依露潔在那期間開始燒開水。

 まず卵と砂糖を量って、湯煎して人肌程度の温度でイルゼにひたすら泡立ててもらう。この泡立てでケーキのふくらみと美味しさが変わるのだ。
 首先秤雞蛋與砂糖,以隔水加熱到人的肌膚程度的溫度請依露潔只管打發。蛋糕的膨脹與美味會因這個打發而改變。
 その間に二人で小麦粉とバターを量った。
 在這期間兩個人秤麵粉與奶油。

「これでバッチリね」
「這樣就很完美了呢」
「型にバターを塗っておこうね」
「要先在模型裡塗上奶油呢」
「どうして?」
「為什麼?」
「ケーキを取り出しやすくするためだよ」
「是為了容易取出蛋糕唷」

 鉄鍋にバターを塗って、小麦粉を薄くはたいておく。ケーキ型もなければ、紙なんてないので仕方ない。
 先在鐵鍋裡塗上奶油,拍上薄薄的麵粉。因為蛋糕模型也沒有的話、沒有烘焙紙之類是沒辦法的事。

「後は小麦粉をふるっておこうか」
「之後要先過篩麵粉嗎」

 周りに飛び散らないように気を付けて、ふるいにかけていく。3回ほどふるって、たっぷり空気を含ませておくのが重要だ。
 為了不飛散到周圍而小心翼翼,逐漸過篩。過篩3次左右,事先充分飽含空氣是很重要的。

「まぁ、黄色かった卵がずいぶん白くなって、量が増えてきたわ」
「哇,黃色的雞蛋變得十分的白,量增加了喔」

 ガシャガシャと泡立てるイルゼの手元を羨ましそうにフリーダが見つめている。混ぜたがっているのが一目瞭然なので、イルゼが笑いながらボウルと泡立て器をフリーダに渡した。
 芙莉妲羨慕似地凝視著依露潔喀嚓喀嚓地打發的手邊。因為想攪拌是一目了然,依露潔一邊笑著一邊將碗與打蛋器交給芙莉妲。

「やってみるかい?」
「要是看看嗎?」
「えぇ!」
「要」

 嬉しそうにガシャガシャ回し始めたけれど、フリーダはすぐにリタイアした。ハンドミキサーを使わないケーキ作りは腕力勝負なのだ。
 雖然說高興似地開始喀嚓喀嚓旋轉,但芙莉妲馬上就退出了。製作蛋糕不使用攪拌器是靠腕力定勝負。

「これくらいかい?」
「像這樣嗎?」
「はい! これに小麦粉を加えます」
「對! 在這裡面加入麵粉」

 ボウルの上にもう一度ふるいをセットして、粉をふるいながら入れた後、わたしは木べらで生地を切るようにして混ぜる。
 在碗上面再設置一次篩子,一邊將粉過篩一邊加入之後,我用木刮刀將麵糊像切開般混合著。

「こんな風に混ぜてます。次はバターを入れます。溶けてますか?」
「像這樣混和著。接著加入奶油。融化了嗎?」
「あぁ、お湯を渡した後の竈の側に置いておいたからね」
「啊,因為給了熱水之後就先放到爐灶的旁邊了呢」
「イルゼさん、交代してください。腕が限界……」
「依露潔女士,請交換。手腕到極限了……」
「まったく。どっちのお嬢様も力がないねぇ」
「真是的。哪一位大小姐都沒有力量呢」

 苦笑しながら、イルゼが代わってくれた。同じ要領でバターも入れて、混ぜてもらう。
 一邊苦笑,依露潔一邊替換了。奶油也用同樣的要領放入,請她混合。
 フリーダはケーキ型にする鉄鍋を近く寄せて、目を輝かせて見ている。
 芙莉妲靠近作為蛋糕模的鐵鍋,閃耀著眼神看著。

「型に流し込んだら、こうやってトントンって落として、空気抜きをします」
「灌進模型裡後,就這樣做咚咚地敲落,要排出空氣」

 鉄の型は重いので、イルゼ任せだ。イルゼも最初からわたし達にできるとは思っていないようで、わたしが説明する通りにやってくれる。
 由於鐵的模型很重,就交給依露潔了。依露潔似乎也從一開始就不認為我們辦得到,就按照我說明的那樣做。

「これで、オーブンで焼いたら出来上がりです」
「就這樣,在烤箱裡烤的話就做出來了」

 薪オーブンの使い方はよくわからないので、イルゼに任せておくのが一番だろう。
 因為不是很明白窯烤箱的使用方法,暫且交給依露潔是最好的吧。
 ざっと熱いオーブンの中にケーキ生地の入った鉄鍋を入れると、すぐにガチャンと蓋を閉める。
 將倒入蛋糕麵糊的鐵鍋放入大致熱了的烤箱裡面後,馬上喀嚓地關上蓋子。

「後片付けをしているうちに、焼けると思うよ」
「我認為,要在做事後整理的時候烤喔」

 イルゼがきびきびとした動きで後片付けをするのを、邪魔と手伝いの真ん中で手伝っているうちに、ふんわりといい匂いが漂ってきた。
 依露潔用俐落的動作做著事後整理,在妨礙與幫忙正中間幫忙著的時候,輕飄飄地香味飄了過來。
 フリーダがそわそわして落ち着かないのがとても可愛い。
 芙莉妲心神不寧靜不下來非常可愛。

「もう焼けたかしら?」
「已經烤好了嗎?」
「まだだよ」
「還沒有喔」

 あ、そういえば、ここって竹ぐしなかったよね?
 啊,這麼說來,這裡沒有竹籤呢?
 どうやって焼け具合確認しよう?
 要怎麼做才能確認烤的狀況呢?

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 やっとケーキ作れました。
 終於能製做蛋糕了。
 どのお菓子を作らせようか考えて、グラム表記じゃない世界でお菓子を作るということに真っ青になったのは、作者でした。
 思考著能製做哪種點心呢,對所謂要在沒有公克記載的世界裡製作點心而變得鐵青的,是作者。

 次回はお風呂できゃっきゃします。
 下回是在澡堂玩耍嬉鬧。
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