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「わたしと一億」エッセイ第12回
作者:這組織│電擊文庫│2010-08-16 12:12:57│巴幣:0│人氣:507
深沢美潮
武蔵野美術大学造形学部卒。小説家。著書は『フォーチュン‧クエスト』『新フォーチュン‧クエスト』『デュアン‧サーク』『デュアン‧サークII』『青の聖騎士伝説』シリーズなど多数。
【電撃文庫作品】
新装版フォーチュン‧クエスト(1) 世にも幸せな冒険者たち
新装版フォーチュン‧クエスト(2) 忘れられた村の忘れられたスープ <上>
新装版フォーチュン‧クエスト(3) 忘れられた村の忘れられたスープ <下>
新装版フォーチュン‧クエスト(4) ようこそ!呪われた城へ
新装版フォーチュン‧クエスト(5) 大魔術教団の謎 <上>
新装版フォーチュン‧クエスト(6) 大魔術教(団の謎 <下>
新装版フォーチュン‧クエスト(7) 隠された海図 <上>
新装版フォーチュン‧クエスト(8) 隠された海図 <下>
新装版フォーチュン‧クエスト バイト編 夕日が二つに見えた夜
新フォーチュン‧クエスト(1) 白い竜の飛来した街
新フォーチュン‧クエスト(2) キットン族の証(あかし)
新フォーチュン‧クエスト(3) 偽りの王女
新フォーチュン‧クエスト(4) 真実の王女<上>
新フォーチュン‧クエスト(5) 真実の王女<下>
新フォーチュン‧クエスト(6) 待っていたクエスト エピソード1
新フォーチュン‧クエスト(7) 待っていたクエスト エピソード2
新フォーチュン‧クエスト(8) 待っていたクエスト エピソード3
新フォーチュン‧クエスト(9) 待っていたクエスト ファイナル
新フォーチュン‧クエスト(10) キットンの決心
新フォーチュン‧クエスト(11) クレイの災難<上>
新フォーチュン‧クエスト(12) クレイの災難<下>
新フォーチュン‧クエスト(13) 蘭の香りと消えたマリーナ<上>
新フォーチュン‧クエスト(14) 蘭の香りと消えたマリーナ<下>
新フォーチュン‧クエスト(15) 盗賊たちの見る夢
新フォーチュン‧クエストL(1) トラップハウスからの挑戦状
新フォーチュン‧クエストL(2) 静かな湖畔のモンゲーナ
新フォーチュン‧クエストL(3) 冒険者御一行様、クエスト村に御案内!
新フォーチュン‧クエスト外伝I パステルの旅立ち
新フォーチュン‧クエスト外伝II パステル、予備校に通う
新フォーチュン‧クエスト外伝III パステル、初めてのクエスト?
新フォーチュン‧クエスト リプレイ(1) 霧の谷のキノコ
新フォーチュン‧クエスト リプレイ(2) 鐘の音の響くとき
新フォーチュン‧クエスト リプレイ(3) 人形たちの踊る夜
新フォーチュン‧クエスト リプレイ(4) 雪狼と氷の娘
新フォーチュン‧クエスト リプレイ(5) 青い海のたからもの
新フォーチュン‧クエスト リプレイ(6) はためいわくな夢
デュアン‧サーク(1) 魔女の森<上>
デュアン‧サーク(2) 魔女の森<下>
デュアン‧サーク(3) 双頭の魔術師<上>
デュアン‧サーク(4) 双頭の魔術師<下>
デュアン‧サーク(5) 銀ねず城の黒騎士団<上>
デュアン‧サーク(6) 銀ねず城の黒騎士団<下>
デュアン‧サーク(7) 氷雪のオパール<上>
デュアン‧サーク(8) 氷雪のオパール<下>
デュアン‧サークII(1) 翼竜の舞う谷 <上>
デュアン‧サークII(2) 翼竜の舞う谷 <下>
デュアン‧サークII(3) 魔法戦士誕生<上>
デュアン‧サークII(4)魔法戦士誕生<下>
デュアン‧サークII(5) 勇者への道<上>
デュアン‧サークII(6)勇者への道<下>
デュアン‧サークII(7) 烈火錯乱<上>
デュアン‧サークII(8)烈火錯乱<下>
デュアン‧サークII(9)堕ちた勇者<上>
デュアン‧サークII(10) 堕ちた勇者<下>
デュアン‧サークII(11) 導くもの、導かざるもの<上>
デュアン‧サークII(12) 導くもの、導かざるもの<中>
TETORA
【単行本】
青の聖騎士伝説 LEGEND OF THE BLUE PALADIN
青の聖騎士伝説II LAMENTATION OF THE EVIL SORCERER
「一億」ですか? そうですねぇ。
今、ほしいものというと、軽量ノートPC。あれが十万円くらい。あと、よく喫茶店で仕事するんですけど。PC持って。でも、隣の人たちの会話が気になって仕事にならないこともあります。超シリアスな話してたり、いかにも怪しげな商談が始まっちゃったり。だから、そういう時のために消音付きのヘッドフォンがほしい。これが五万円くらいかな……。うーん、なかなか一億にはならないなぁ。
「一億あったら、どうする?」って、わたしの担当に聞いたら、「貯金」だそうです。即答でした。
……って。え? 「一億円」の話じゃないんですか? あらら、すみません。
お金じゃなくて、他にもっと身近に思えないかな。
なんて、ぼんやり考えながら、その日も喫茶店で仕事をしてたんですけど。例によって隣の男性の言葉が聞こえてきました。
「だめなんだよ! 毎日一万歩歩かなきゃさ。一歩でも少ないと意味ないんだ!」
どうやら一日一万歩歩く健康法をテレビで見たようです。相手の人、笑ってます。
「別に9999歩だって構わないだろ?」
わたしもそう思います。でも、さすが「一万歩男」、一歩も後には引きません。
「だからな、違うんだよ。9999歩じゃダメなんだって! 絶対、一万歩だ! 一万歩」
相手の人は大笑いです。わたしも内心笑いながら、ふと思いました。もし、毎日一万歩歩いたとして、何年先に一億歩になるんだろうって。1万×365=365万。1億÷365万=27.39……。27年ちょっとかかるってことですね。うん、なんだかちょっとだけ身近に感じられます。だけど、27年もかかるんだぁ。やっぱり気が遠くなっちゃうなぁ。
でもね。そんなすごーい「一億冊」の中に、わたしのフォーチュンやデュアンも入ってるんですね! それって、けっこううれしいな。
で、もし、今、リアルに一億円あったら……?
そりゃ、やっぱり「貯金」です!
引用網址:https://home.gamer.com.tw/TrackBack.php?sn=577984
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