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「わたしと一億」エッセイ第11回
作者：這組織│電擊文庫│2010-08-03 10:58:08│巴幣：0│人氣：361
成田良悟
グアムに行った作家さん達からお土産を頂きました。『MAFIA』と書かれた車のナンバーや、バッカーノ！特集が載った海外の雑誌。そしてこのマスクです。ありがとうございました……！ 周囲の私に対するイメージが頭ではなく心で理解できた29歳。
【電撃文庫作品】
バッカーノ！ The Rolling Bootlegs
バッカーノ！ 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad
バッカーノ！ 1931 特急編 The Grand Punk Railroad
バッカーノ！ 1932 Drug & The Dominos
バッカーノ！ 2001 The Children Of Bottle
バッカーノ！ 1933＜上＞THE SLASH～クモリノチアメ～
バッカーノ！1933＜下＞THE SLASH～チノアメハ、ハレ～
バッカーノ！1934 獄中編 Alice In Jails
バッカーノ！1934 娑婆編 Alice in Jails
バッカーノ！1934 完結編 Peter Pan In Chains
バッカーノ！1705 The Ｉronic Light Orchestra
バッカーノ！2002【A side】 Bullet Garden
バッカーノ！2002【B side】 Blood Sabbath
バッカーノ！ 1931 臨時急行編 Another Junk Railroad
バウワウ！ Two Dog Night
Mew Mew！ Crazy Cat’s Night
がるぐる！＜上＞ Dancing Beast Night
がるぐる！＜下＞ Dancing Beast Night
5656！ Knights' Strange Night
デュラララ!!
デュラララ!!×2
デュラララ!!×3
デュラララ!!×4
デュラララ!!×5
デュラララ!!×6
デュラララ!!×7
ヴぁんぷ！
ヴぁんぷ！II
ヴぁんぷ！III
ヴぁんぷ！IV
世界の中心、針山さん
世界の中心、針山さん（2）
世界の中心、針山さん（3）
撲殺天使ドクロちゃんです
【電撃コミックス】
バッカーノ！1931 The Grand Punk Railroad（1）（作画：吟遊詩人）
バッカーノ！ 1931 The Grand Punk Railroad（2）
霊園の地下１３階にある場末のバーで、緑茶を飲みながら男が語る。
「例のブツについて知りたいって……？ お前さん、まさか本気であんなブツを追いかけてるのかよ。……いいか、確かにアレの存在は誰でも知ってる。殆どの奴は一度は口に出した事があるだろう。だがよ、あれは本来、この世には存在しないもんなんだ。それを手に入れる為には、それこそ世界の法律を、この世の規範その物を敵に回す事になる。それでも欲しいってのか？ アレをよぉ」
男は緑茶を飲み干し、相手を値踏みするように睨み付けながら言葉を続けた。
「一体何があんたをそこまで駆り立てる？ アレはそこまでの価値があるもんか？ 同じぐらい危険を冒すなら、俺は素直に一兆円稼ぐ事を目指した方がマシだと思うが……。……。ほう……なるほどな。昔の約束を果たす為、か。確かにそりゃ納得できる理由だ」
緑茶の置かれていたコースターを手にとり、男はそこに何かを書き込み始めた。
「持って行けよ。この地図の場所にいる技術者が、お前の欲しがる物を作ってくれる」
天空に最も近い町工場で、技術者を名乗る艶女(アディージヨ)が怪しく嗤う。
「ヒヒッ、そうかいそうかい。幼き頃に交わした友との『賭け』の約束を守る為とは、全く律儀な事だねぇ。そんな事の為に４０年も世界を彷徨ったのかい？ バカな男だよぉ。バックレちまえばいいのにさ。誰もそんな無茶な約束破った所で気にしないだろうによ」
女は水煙草を軽く吹かし、蛇を思わせる色香を纏いながら語り続けた。
「だが、そういう子供みたいな意地っ張りのバカは嫌いじゃないさね。……そもそも、『コレ』は、純真な子供だけが持つ事を許される、妖精の粉薬みたいなもんなんだからねえ。……ほらよ、持って行きな。くれぐれも警察にゃ見つかるんじゃないよ」
水煙草の煙を吹き出しながら、女は一枚の紙を差し出した。
「そう。こいつが、誰もが知ってるけど誰も見た事がない、伝説の紙幣──」
「……『いちおくまん円』、って奴さ」
さーて次回は『デュアン‧サークII』シリーズでお馴染みの深沢美潮先生が登場だ！！ お楽しみに～！
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