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電擊徒然草 第33回 葉山 透さん
作者:這組織│電擊文庫│2009-10-14 10:34:24│巴幣:0│人氣:296
電撃の作家さんたちが、日頃の想いのままを書きつづるこのコーナー。今回は『9S<ナインエス>』シリーズでお馴染みの葉山 透先生が登場だ。ではでは、さっそくど~ぞ!
第三十三回 葉山 透さん
神奈川県在住。海が好き。しかし海から遠ざかる日常が続き、金魚の水槽を眺めては自分を慰める日々。だがころころと太った姿に、往年の可愛らしい面影はなく、慰められているかどうかは疑問。
最新刊電撃文庫『9S<ナインエス>III』は今月発売!!
【電撃文庫作品】
9S<ナインエス>
9S<ナインエス>II
9S<ナインエス>III
9S<ナインエス>IV
9S<ナインエス>V
9S<ナインエス>VI
9S<ナインエス>VII
9S<ナインエス>VIII
9S<ナインエス>memories
9S<ないんえす?>SS
『Writers be ambitious.』
葉山透の壮大な夢。それは大佛次郎や吉川英治のように「葉山透記念館」が作られることです。それは夢でなく誇大妄想ですといわれても、それはまあ、それとして。
が、その夢に大きな壁が立ちふさがりました。記念館に並べる物です。
愛用の万年筆、直筆の原稿、友人との書簡、このあたりが三種の神器でしょうか。記念館ではガラスケースの中に鎮座しています。
しかし葉山はパソコン使用。ペンに相当するのは小汚いキーボード。陳列棚に並べるためには、本人ならではの味が欲しいところ。
見ると、A、S、D、N、Mのキーがかすれています。Sが薄れているのは、9SのためSを連打したからではなく、上書きでCtrl+Sを頻繁に使うからだと思われます。Aは母音だから? でもDは? MとNもなぜ消えかかっているのか? 自分でもわけが解りません。
原稿であるテキストデータは複製し放題。わざわざ記念館に保存し、皆が足を運んでまで見にくる価値があるのか。いやない。
ならば石碑は? 葉山、逗子、鎌倉は文豪の街。文人の石碑が所狭しと並んでいます。 石碑なら直接本人を偲ぶ物はなくてすむはずと、記念館→石碑へと頭をコンバートして調べてみたら、不如帰の石碑の下には徳富蘆花が使用していた硯と筆が埋められているのだそうです。なんというありがたみ。こんな話を聞いた後に、石碑の下の海中にキーボードとHDDなんて埋められません。それはただの環境汚染です。直筆を転写した石碑? 葉山の直筆はまぎれもなく景観破壊。
壮大な夢はこの原稿用紙二枚のコラムの間に、ことごとく散っていきました。
しかし一つ新たな発見がありました。徳富蘆花も大佛次郎も、ATOKで一発変換されます。いつか「はやまとおる」と打ったなら「葉山通る」ではなく「葉山透」と変換されるような作家になる。パソコンで書く私にとってこれはなかなかいい目標かもしれません。
とりあえずこれを明日からの誇大妄想もとい、夢として、がんばっていこうと思います。
さ~て次回は『ダーク‧バイオレッツ』シリーズでお馴染み、6月に新作『シャドウテイカー 黒の彼方』を刊行する三上 延先生が登場するぞ! お楽しみに!!
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