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第31位妃子*23

作者:SPT草包│2020-05-17 18:36:09│巴幣:8│人氣:1533
31番目のお妃様
第31位王妃殿下
作者:桃巴
31番目の妃*23
第31位妃子*23
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漫畫生肉

「王様自ら詰問なさったのですか?」
「國王陛下要親自審問嗎?」

 ビンズは呆れ顔だ。
 賓茲一臉呆滯。

「ああ、餌を仕掛けた。やられてばかりでは気がすまんからな」
「對,要撒餌。因為不想光是挨打呢」

 女官長はマクロンの命令通りに動くだろう。侍女はもしもの時の切り札だ。だが、女官長が命令通りに動かなくともかまわないとマクロンは思っている。全てこちら側の算段が筒抜けになれば、身を引くことを判断するはずだ。どう言い訳しようが、マクロンの信頼は得られない。妃選びの最後の判断は、マクロンの最大限の意向を汲むことである。マクロンが名を上げねば王妃どころか、側室にもなれず王城を追い出されるのだ。意固地な令嬢と揶揄されて。そんなことを、誇り高き公爵令嬢が受け入れるものか。騒ぎ立てず、静かに身を引けば、マクロンとて深追いはしない。女官長も侍女も善きに計らうこともできる。
 女官長會按照馬庫隆的命令行動吧。是侍女有個萬一時的底牌。但是,馬庫隆認為女官長不按照命令行動也沒關係。這邊的算計全部都洩露的話,應該會判斷要抽身了。再怎麼解釋也無法獲得馬庫隆的信賴。選妃的最後判斷是要體察馬庫隆的最大限度的意圖。馬庫隆沒列舉出名字的不要說皇后了,連側室也當不了就會被逐出王城。被揶揄為頑固千金。高傲的公爵千金會接受那種事嗎。不引起騷動、靜靜地抽身的話,馬庫隆也不會深究。女官長與侍女也能妥善處置。

『しかし、簡単には退かんだろうな』
『可是,會那麼簡單地退出嗎』

 マクロンは心の中でそう思った。強かな娘である。この五ヶ月間、可もなく不可もなくの対応を見せている。問題あれば長老会議で辞退の申入れを提言できるが、それは塞がれている。至って慎ましやかで洗練されている令嬢の仮面は、彼の侯爵令嬢のようには崩れたりはしない。
 馬庫隆在心中如此認為。是個堅強的女孩。在這五個月裡,展現著不好不壞的對應。有問題的話雖能在長老會議上提議辭退的要求,但那個被堵住了。極為恭謹且優雅高尚的千金假面,是不會像其他的侯爵千金般崩潰的。

「いずれにしても、今は夜会の準備を」
「不管怎樣,現在先做晚會的準備吧」

「あい、わかった。ビンズ、我が発することに表情を変えるなよ」
「好,知道了。賓茲,不要對我說的話改變表情啦」

 ビンズはこめかみを叩く。王マクロンの何らかの企みを示唆され頭痛がはじまったのだった。
 賓茲敲著太陽穴。是被國王馬庫隆暗示了什麼企圖的頭痛開始了。



***

「で?」
「那麼?」

 サブリナは女官長に視線を合わせない。夜会の準備で忙しいのだ。女官長は部屋の隅で立っている。
 薩布莉娜沒跟女官長對上視線。因晚會的準備而忙碌。女官長站在房間的角落裡。

「侍女の口は塞いだの? あの田舎虫の居場所はわかったの? 田舎虫に侍女をつけろと言ったわよね」
「侍女的嘴堵住了? 知道那個鄉下臭蟲的住處了嗎? 說了要給那鄉下臭蟲分配侍女了吧」

 女官長は顔色を失い、なお感情さえ落としたかのように能面だ。王マクロンの圧が猛獣獅子の牙ならば、サブリナの牙は豹であろう。女官長はどの牙に従うのか。
 女官長失去血色、更是連感情都脫落般的面無表情。如果國王馬庫隆的壓力是猛獸獅子的獠牙,薩布莉娜的獠牙就是豹了吧。女官長要遵從哪顆獠牙呢。

「侍女は詰問府で気がふれておりました。まともな言葉は発しておりません。居場所は、確認できておりません。王城の侍女はいっさい動いておりませんので、お世話の者が他に用意されたのでしょう。探っている最中です。その状況ですので、侍女をつけることの進言は控えました。時期を見極めます」
「侍女在審問府裡發瘋了。說不出正經話。無法確認到住處。由於王城的侍女完全沒有動作,被準備了其他的照顧者了吧。正在尋找當中。由於是這種情況,而克制了配給侍女的建議。我會看準時機」

 サブリナは滑らかに発する女官長の方へ顔を向けた。違和感を感じたからだ。
 薩布莉娜把臉轉向流暢地說話的女官長。是因為感覺到了違和感。

「……ねえ、それ誰の入れ知恵?」
「……喂,那是誰出的主意?」

 女官長は能面の顔をサブリナに向けた。石台がちらつく。同じ猛獣の牙でも、石台への権限を持つ牙と、そうでない牙とでは雲泥の差だ。しかし、女官長の心は動く。もうひとつの牙をあの田舎娘が持つのかと。そうなれば、女官長はすぐに牙の餌食になるのではないかと。では、王妃というもうひとつの牙は、このサブリナ公爵令嬢であるべきか。女官長は頭の中でぐるぐると思惑を巡らせた。
 女官長把面無表情的臉轉向薩布莉娜。石台不時浮現。即便是同樣的猛獸獠牙,擁有前往石台的權限的獠牙與、無法那樣的獠牙也是天壤之別。可是,女官長的心動搖了。那個鄉下女孩擁有另一顆獠牙嗎。如果是那樣的話,女官長會不會馬上變成獠牙的餌食呢。那麼,名為皇后的另一顆獠牙就應該是這位薩布莉娜公爵千金了嗎。女官長不斷在腦袋裡面盤旋著想法。

「王様」
「國王陛下」

 ぽつりと溢れる。女官長はそう言葉にした。
 溢出的嘟噥。女官長這麼說道。

「そう……王様の入れ知恵。そうなの……王様は私が黒幕だと勘違いなさっているのね。ね、そうでしょ女官長」
「是嗎……國王陛下出的主意。那是指……國王陛下並沒有搞錯我就是黑幕呢。喂,就是這樣吧女官長」

「そのようかと。騒いだ侍女の復讐だと思っている……そう伝えろとおっしゃいました」
「我想是的。說了要如此傳達……我認為是鬧事侍女的復仇」

 サブリナの眉がピクッと動いた。頭はすごいスピードで回転している。
 薩布莉娜的眉毛跳動了一下。頭腦以非常快的速動運轉著。

「サブリナ様」
「薩布莉娜大人」

 そこにサブリナ専属の侍女が二名戻ってきた。今朝がた、フェリアの居所を探らせた侍女である。サブリナが視線で発言を促した。
 那時薩布莉娜專屬的兩名侍女回來了。是今天一大早,派去尋找菲莉亞住所的侍女。薩布莉娜用視線催促發言。

「31番邸に騎士が十名ほど配備されました。匿われているのではなく、その邸から動いていない可能性もあります。確認はできておりません」
「十位左右的騎士被配置在第31號宅裡。也有不是被藏匿著、而是無法從那宅院裡移動的可能性。無法確認」
「騎士ビンズの動きですが、辞退の妃邸を回ってから、31番邸の再建の指揮をし、その後王様の元で夜会の準備をしている模様です。出向いた中に31番の妃が居るものと思います。私も邸から動いていないのではと感じております」
「騎士賓茲的行動是巡視辭退的賓妃宅之後,做著第31號宅的重建指揮,那之後是在國王陛下的身邊做著晚會的準備的樣子。我認為第31號妃就在前去的地方裡面。我也感覺是無法從宅院裡移動」

 二人の侍女の報告を聞き、またもサブリナは考え出す。最高の密偵であるこの二人の侍女が、その姿を確認できていない。その状況下での侍女の判断は正しいのではなく、間違っているのではないか。王は女官長をどう動かそうとし、ここに向かわせたのかと、サブリナは考え込んだ。見えてくる何かを掴もうと手を伸ばすと、そこに矛盾が姿を出した。
 聽了兩位侍女的報告,薩布莉娜又開始思考了。身為最好的密探的這兩位侍女,都不能確認到其身影。在那種狀況下的侍女的判斷並不正確,會不會搞錯了。國王是打算讓女官長怎樣行動,接近這裡的呢,薩布莉娜沉思著。伸出手抓住發現了的什麼時,矛盾在那裡現身了。

「夜会はどうするのかしら?」
「晚會要怎麼辦?」

 サブリナが掴んだ矛盾はとても簡単なものだ。
 薩布莉娜抓住的矛盾是非常簡單的東西。

「邸が焼けて、服もない者がどうやって夜会に出るのだと思う?」
「你認為宅院燒了、也沒有衣服的人要怎麼樣出席晚會?」

 サブリナの頭は高速で回転し出した。
 薩布莉娜的頭腦開始以高速運轉。

「辞退の妃邸に居るわ」
「在辭退的妃宅裡喔」

 その答えしかサブリナには見えなかった。辞退の妃は公にはなっていないが、自国の情報は掴んでいた。妃候補筆頭たる公爵令嬢に情報が集まるのは当然である。
 薩布莉娜只看到那個答案。辭退的妃雖然沒有公開,但掌握了本國的情報。身為頭號妃候補的公爵千金當然會收集情報。

「高位な令嬢は田舎者など受け入れない。低位の妃なら、王の命に従いお世話するはずよ。夜会の準備も含めてね。20から30番目の辞退した妃……全員に労いの品を贈りなさい。こちらの味方につけるのです」
「高位千金是不會接受鄉下人的。若是低位的妃,應該會遵從王命照顧著喔。也包含了晚會的準備呢。給從第20到第30號的辭退妃……全員贈送慰勞品。」

 妃邸に居ることまでは、サブリナの勘は当たったが、そこからは身分意識が邪魔をした。公爵令嬢からの労いの品に、きっと令嬢らは困惑するだろう。何の意味があるのか勘ぐらずにはいられまい。先の妃邸のボヤと関連付けて。
 雖然薩布莉娜的直覺連在妃宅這事都中了,但那之後身分意識成了妨礙。千金們一定會對來自公爵千金的慰勞品感到困惑吧。不能不推測是有什麼意義。會跟先前的妃宅小火關聯起來。

 女官長は息を潜めて立っていた。まだ迷っている。どちらにつけば立場が守られるのかと。
 女官長屏息站著。還在迷惘著。要跟哪邊才能守住立場呢。

「女官長、もう一働きしてもらうわよ」
「女官長,再替我做一件事吧」

 女官長は頭を下げる。能面だった顔がニヤリと歪んだ。しかし、その顔はサブリナからは見えない。
 女官長低下頭。面無表情的臉扭曲的笑了。可是,那張臉從薩布莉娜那看不到。

『共食いすればいい』
『兩敗俱傷就好了』

 女官長はそう思っていた。公爵令嬢にもフェリアにも……王にさえつかず、別の主をたてればいいと。公爵よりも高い位の妃候補は十人もいるではないかと。
 女官長如此想著。不論是公爵千金或菲莉亞……甚至國王都不會跟擁立其他主人就好了。比公爵還高位的候補妃不是還有十人嗎。



***

 フェリアはキュリーと共に着飾られている。慣れないドレスに戸惑ってはいるが、嬉しさが顔に現れていた。ドレスに憧れない女性はいないだろう。いつだかの、ビンズがドレスを用意すると言った時とて、心は動いていた。あのとき、それをはねのけたのはフェリアの誇りだ。あの邸で過ごしたままのフェリアでいたかったのだ。付け焼き刃のようなドレスを着たって、心は躍らないだろうとわかっていたからだ。そのフェリアに、王マクロンは翌朝微笑んだ。着飾らないフェリアに気づいた。名を名のってくれた。フェリアの心が動いた。熱くなり、加速し、動揺し、惹かれ、求めてしまう。それを何と言うのか、フェリアはわかっている。
 菲莉亞與居禮一起被打扮著。雖對不習慣的禮服有些不知所措,但臉上洋溢著喜悅。沒有不會憧憬禮服的女性吧。是什麼時候呢,賓茲說了要準備禮服的時候,內心動搖著。那個時候,推開掉那個的是菲莉亞的驕傲。是依然在那宅院裡度過的菲莉亞。是因為明白到穿著臨陣磨槍的禮服,內心是不會雀躍的吧。對那位菲莉亞,國王馬庫隆隔天早上微笑了。注意到了沒有被打扮的菲莉亞。自報了姓名。菲莉亞的內心動搖了。變熱、加速、動搖、被吸引、追求了。要說那個是什麼,菲莉亞是明白的。

「恋しちゃった……」
「我戀愛了……」

 溢れ出た言葉は、鏡に映る自身の言葉だ。三ヶ月前のフェリアとは違うフェリアがそこに映っていた。
 溢出的話語是映照在鏡子裡的自己的話語。與三個月前的菲莉亞不一樣的菲莉亞映照在那裡。

 扇子が開く。キュリーが口元を隠していた。目は弧の字を描いている。フェリアの呟きに対しての反応だ。
 打開扇子。居禮遮住了嘴角。眼睛描繪著弧字。是對菲莉亞喃喃自語的反應。

「書き取ったかえ?」
「記下來了嗎?」

「はい、確かに」
「是的,確實記下了」

 そのやり取りでフェリアは気づく。溢れた言葉は心の中でなく、現実に溢れたのだと。真っ赤に熟れた頬と、パクパクと動く口。キュリーと侍女らの生ぬるーい笑みがフェリアをさらに羞恥に追い込んだ。
 菲莉亞因那對話注意到。溢出的話語不是在心中,而是溢出到了現實裡。熟透了的臉頰與、不斷開闔動著的嘴巴。居禮與侍女們的溫暖笑容更是把菲莉亞逼入了羞恥裡。

「報告はしないでください! 自分で言いますから!」
「請不要去報告! 我會自己說的!」

 言ってから気づく。さらにとんでもないことを溢したのだと。
 說完後才意識到。說出了更荒唐的話。
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留言共 1 篇留言

BOBO
前面好苦,後面挺甜的,這個差別著實厲害 WWW

05-18 14:45

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