3.クガイソウの家族(九階草的家人)
クガイソウ:
……ご飯の支度、 できたよ
九階草:
……飯已經準備好了
事務作業をしていると、 クガイソウが呼びに来た。
在我完成工作的時候,九階草過來叫我了。
クガイソウ:
今日はね、
新しく入った新人の花騎士と一緒に作ったよ
九階草:
今天呢,
是我和新來的花騎士一起做的喔
クガイソウ:
まだ騎士団に慣れてないから、
私が率先して仕事をあげたの。
一緒に騎士団の一員としてがんばろうって、
励ましてあげたよ
九階草:
由於對方還沒有習慣騎士團,
所以是我負責帶頭進行工作。
一同作為騎士團的一份子努力,
然後從旁鼓勵著
それはありがたい。
不安が残る新人でも、
クガイソウのような先輩がいれば安心だ。
那真是太好了。
即便是感到不安的新人,
有九階草這樣的老前輩在就能放心了吧。
クガイソウ:
うん……あたし、 あ母さんになりたいから
九階草:
恩……我,想要成為「媽媽」的存在
クガイソウの母──歴戦の花騎士に憧れるのは当然だ。
自分もクガイソウの父のような
立派な騎士団長になりたいものだ。
對九階草的母親──身經百戰的花騎士有所憧憬是理所當然的。
我自己也想像九階草的父親一樣
成為一位出色的騎士團長。
クガイソウ:
ううん……えっと、 違うんだよ。
あたしが言いたいのは、 そのお母さんじゃなくて……。
いや、 それでも合ってるのか……。
えっと……なんて言えばいいんだろ
九階草:
恩……呃,不是的。
我想說的是,並不是成為跟媽媽一樣……。
不,這樣也對嗎……。
那個……我該怎麼說呢
クガイソウ:
……あのね、 あたし、
団長さんは立派にお父さんしてると思う
九階草:
……那個啊,我認為,
團長先生是一位了不起的「爸爸」
それは、 クガイソウの父のような団長に
なれているということだろうか。
也就是說,是要我成為九階草的爸爸一樣的團長
是這個意思吧。
クガイソウ:
うん……騎士団のお父さん。
仲間の事を大切にしてくれて、
誰よりも率先して行動してくれて……。
とても、 強い人だと思う
九階草:
恩……作為騎士團的「爸爸」。
比誰都還要關心同伴,
比誰都更快率先行動……。
我覺得,是個非常堅強的人
クガイソウ:
最初、 団長さんは
あたしのお父さんと違ってて、 戸惑った。
だけど、家族の形はそれぞれだもんね。
この騎士団は、 この騎士団にしかなれない家族だよ
九階草:
起初,對於團長先生
跟爸爸不一樣這一點,感到很困惑。
但是,家人的形式各不相同啊。
這個騎士團,是只有這個騎士團才能成形的家族
クガイソウ:
あたしの両親とは全然違うのに……。
気がついたら、 ここが一番落ち着く場所になってた。
だから……いい家族。 いいお父さん
九階草:
明明就跟我的雙親是不一樣的……。
等我回過神來,這裡已經成了最安逸的地方了。
所以……一個美好的家。 一個稱職的「爸爸」
そう褒められると照れるが……。
この家族を気に入ってくれたのなら満足だ。
你這麼誇我會讓我不好意思啊……。
能讓你喜歡這個家我就心滿意足了。
クガイソウ:
だから……あたし、お母さんになりたい
九階草:
所以……我,要成為一位「媽媽」才行
クガイソウ:
家族を支える、 縁の下の力持ち。
皆の頼りになる人
九階草:
以這微不足道的力量,支撐這個家。
成為大家的靠山
クガイソウ:
だけど、 それ以前に、
お父さんの事を一番大切に想っている人。
お父さんにとって、一番大切な人──
九階草:
但是,在那之前,
爸爸是我最為重要的人。
如同爸爸一樣,最重要的人──
それは──
那是──
クガイソウ:
あたし、団長さんと本当の家族になりたい
九階草:
我,想要跟團長先生成為真正的家人
クガイソウ:
この部隊の皆は家族だけど、
それとは別に、 本当の家族にもなりたい。
騎士団を作れるくらい、 いっばい子どもを産んで育てるの。
皆で、 温かい家族を守るために戦いたい……
九階草:
這個部隊的所有人都是一家人,
但是除此之外,也想要成為真正的家人。
能夠組建騎士團,然後生養孩子。
為了守護溫暖的家,所有人齊心協力的戰鬥……
クガイソウ:
家族だから、 死ぬまで一緒に居続ける。
どんな時も助け合って、 どんなことも分かち合うの。
そんな素敵な家族を、 あたしも作りたい。
あっ……あなたと、一緒に……!
九階草:
正因為是一家人,到死都要在一起。
無時無刻互相幫助,分享一切。
如此美好的家庭,我想要建立起來。
啊……與你,一起……!
さすがにそれは……!
這還真是……!
クガイソウ:
ダメ……かな?
お父さんにとって、 あたし、
やっばり娘みたいにしか思われてないのかな
九階草:
不行……嗎?
對於「爸爸」而言,我,
只能把我看作是女兒一樣對待嗎
そういう事ではなく、 順番の問題だ。
家族になるためのプロセスを色々とすっ飛ばしている。
不是那樣子,是順序的問題。
很多為了組建家庭過程都被省略掉了。
クガイソウ:
……そうなの ?
九階草:
……是這樣嗎?
そのへんはまったく理解していなかったのか……。
お父さんとお母さんは、 自然発生するものではないのに。
你還沒有完全明白這一點……。
所謂的「爸爸」還有「媽媽」,並不是自然就這樣子產生的。
クガイソウ:
いくらあたしでも、そこまでは分かるよ。
……でも、 そのくらい好きなの。 家族になりたいの。
それがダメなら……どうすればいいかな?
九階草:
就算是我,我也明白這一點的。
……可是,我就是很喜歡。我想要有個家庭。
如果那樣不行的話……那要怎麼做才好呢?
さっきも言ったように、 順序を大切にするべきだ。
就像剛才說的那樣,應該要珍惜順序才對。
クガイソウ:
……そっか。 じゃあまずは……
九階草:
……這樣啊。 那麼首先要……
クガイソウ:
…………えっ?
九階草:
…………誒?
言いかけて、 クガイソウの顏が赤くなった。
剛說完,九階草便臉紅了起來。
クガイソウ:
そ、 そんな……恥ずかしいよ…… !
あたし、 別にそんなつもりじゃ…… !
九階草:
怎,怎麼……好難為情啊……!
我,我並沒有那個意思……!
子どもを産んで家族になるのはいいのに、
その前段階だと恥ずかしいのだ。
基準が分からない……というか、 どういうつもりだったのだろうか。
生兒育女成家立業是件好事,
但是事前有些難為情。
我不知道標準是怎樣……話說回來,接下來有什麼打算。
クガイソウ:
で、でも……うん、お父さんなら、いいよ
九階草:
可,可是……嗯,如果是「爸爸」的話,可以喔
クガイソウ:
これからも……ずっと、 ずっとよろしくね
九階草:
從今以後……請多,請多多關照了
未来のお母さんは、 そう言って小さく微笑むのだった。
未來的「媽媽」,邊說邊微笑著。