阿魯庫雷姆公爵領篇二　二百六十九話　事實被捏造，真相被埋葬於黑暗裡

四度目は嫌な死属性魔術師
討厭第四次的死屬性魔術師
作者：デンスケ
第十一章　アルクレム公爵領編二　二百六十九話　事実は捏造され、真実は闇に葬られる
第十一章　阿魯庫雷姆公爵領篇二　二百六十九話　事實被捏造，真相被埋葬於黑暗裡
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≪【魔王】、【冥王魔術】スキルを取り戻しました！≫
≪取回了【魔王】、【冥王魔術】技能！≫
≪【魔王】、【死属性魔術】スキルが、【魔王】、【冥王魔術】にそれぞれ統合されました！≫
≪【魔王】、【死屬性魔術】技能，各自被整合進【魔王】、【冥王魔術】裡！≫
≪【魔王の筋肉】、【汗腺】、【結晶】、【刺胞】が【魔王の肉体】に統合されました！≫
≪【魔王的肌肉】、【汗腺】、【結晶】、【刺胞】被整合進【魔王的肉體】裡！≫
≪【自己再生：共食い】、【能力値増強：共食い】スキルを獲得しました！≫
≪獲得了【自我再生：共食】、【能力值增強：共食】技能！≫
≪力が５０００、体力が１００００、生命力が１０００００上がりました！≫
≪力量５０００、體力１００００、生命力１０００００上升了！≫

≪【剛力】、【超速再生】、【冥王魔術】、【魔力常時回復】、【糸精製】、【魔砲発動時攻撃力強化】、【限界超越】、【虚王魔術】、【魔術精密制御】、【魂格滅闘術】、【同時多発動】、【操糸術】、【神霊魔術】、【魔王砲術】、【鎧術】、【盾術】、【杖術】、【神喰らい】、【魔王】、【深淵】、【魂喰らい】、【群体思考】のレベルが上がりました！≫
≪【剛力】、【超速再生】、【冥王魔術】、【魔力常時回復】、【絲精製】、【魔砲發動時攻擊力強化】、【極限超越】、【虛王魔術】、【魔術精密控制】、【魂格滅鬪術】、【同時多發動】、【操絲術】、【神靈魔術】、【魔王砲術】、【鎧術】、【盾術】、【杖術】、【神噬】、【魔王】、【深淵】、【魂噬】、【群體思考】的等級上升了！≫
≪【魔王】スキルのレベルが更に上がりました！≫
≪【魔王】技能的等級更加上升了！≫
≪【無手時攻撃力強化】が【無手時攻撃力増強】に、【異貌魂魄】が【異貌多重魂魄】に、覚醒しました！≫
≪【無手時攻擊力強化】覺醒為【無手時攻擊力增強】、【異貌魂魄】覺醒為【異貌多重魂魄】了！≫
≪【魂纏時能力値強化】スキルを獲得しました≫
≪獲得了【魂纏時能力值強化】技能≫



　長い脳内アナウンスを聞き終わったヴァンダルーは、複雑な心境のまま、視線をピクリとも動かない、ゼーゾレギンの寄り代へ向けた。
　聽完常常的腦內廣播的范達魯，依然是複雜的心境，將儘管打顫也不會移動的視線朝向杰佐雷金的憑依。
　奪われたスキルは二つとも取戻し、欠片は四つ手に入った。更に、ゼーゾレギンと恐らくフォルザジバルの魂を喰らった結果、能力値が上がり、字面が悪いが【自己再生：共食い】と、【能力値増強：共食い】というスキルを獲得した。
　被奪走的技能兩個都拿回來了，碎片得到了四個。並且，吃了杰佐雷金和恐怕是佛魯札吉巴路的靈魂的結果，能力值上升了，獲得了字面上不好的名為【自我再生：共食】和、【能力值增強：共食】的技能。

（俺の場合の共食いって、まさかダンピール？　使う機会が激しく限られそう。一応、テーネシアのアジトから回収したダンピールのアンデッドの身体は、保存してあるけれど）
（要說我的情況的共食，難道是半吸血鬼？　使用機會似乎被猛烈限制了。姑且，從蒂妮西亞的藏身處回收了半吸血鬼不死族的身體，有保存著就是了）
　共食いとは、同じ種族の個体を食う事を言う。その場合、ダンピールであるヴァンダルーは、対象がかなり限られてしまう。
　所謂共食，說的就是吃了同種族的個體。那個場合，身為半吸血鬼的范達魯，對象就被相當限制住了。

（そもそも、使いたくない――いや、そう言えば、これも『共』ですね）
（說起來，不想使用――不，這麼說來，這也是『一起』呢）
『ええ、『共』ですよ。一口いきますか？』
『對，『一起』喔。要來一口嗎？』
　ヴァンダルーが視線を向けたのは、自身の【魔王の欠片】と魔力で創りだした砲台型使い魔王だった。
　范達魯將視線朝向的是，用自身的【魔王的碎片】和魔力創造出來的砲台型使魔王。

「では、ちょっとだけ」
「那麼，就來一點」
　三体いる砲台型使い魔王の内一体の、殻を少し抉り取って口に運ぶ。当然、自分自身の味しかしないのだが……その途端、僅かだが力が湧いてでたような気がした。
　將有三台的砲台型使魔王在內的一台的殼，稍微挖掉放進嘴裡。當然，雖然只有自己本身的味道……正當那時候，感覺到似乎微微湧現出了力量。

「使い魔王でも、スキルは発動するようですね」
「即便是使魔王，技能似乎也會發動了」
『では、修繕をお願いします』
『那麼，拜託修理了』
「はいはい」
「好好」
　自分自身と言葉を交わして、一口食べた砲台型使い魔王に新しいパーツを与えて修繕する。これで使い魔王でも【共食い】は効果を発揮すると分かったので、これからは使い魔王がいれば、好きな時に使う事が出来る。
　與自己本身交談，將新的零件給予吃了一口的砲台型使魔王修理。由於這下明白了即便是使魔王【共食】也能發揮效果，今後使魔王在的話，就能在喜歡的時候使用。

　後は、【異貌魂魄】が【異貌多重魂魄】に覚醒したのが、スキルに起きた変化では大きいだろう。
　還有，【異貌魂魄】覺醒為【異貌多重魂魄】，對技能引起的變化很大吧。
（しかし、異貌で多重……俺の魂はどうなっているのでしょう？）
（可是，以異貌多重……我的靈魂變成怎樣了呢？）
（元々複雑怪奇だったものが、更に複雑になっただけで、あまり違いは無いかもしれません）
（雖本來就是複雜怪異的東西，但就只是變得更加複雜，不太有差異也說不定）
（あまり深く気にしても、無駄だと思いますよ）
（就算太過於在意，想來也是徒勞的喔）
（それもそうですね）
（那樣說也對呢）

　脳内会議を短く切り上げ、気にしない事にした。……以前より自分との対話が簡単になった気がするが、これが【異貌多重魂魄】の効果かもしれない。
　短短結束掉腦內會議，當作不在意。……雖感覺比起以前與自己的對話變得簡單了，但這就是【異貌多重魂魄】的效果也說不定。
　そして新たに獲得した【魂纏時能力値強化】スキルだが、これは【魂格滅闘術】を使用している時等、肉体に魂を纏わせている間、能力値が上がるスキルだろう。
　然後新獲得的【魂纏時能力值強化】技能，這是在使用【魂格滅鬪術】的時候之類，在將靈魂纏繞在肉體上的期間，能力值會上升的技能吧。

　能力値の上昇。これは悪神や邪神の魂を喰らった時には今までも上昇していたので、特に問題はない。能力値が増えて悪い事はないのだから。
　能力值的上升。由於這是在吃了惡神或邪神的靈魂時至今都在上升著，沒特別的問題。因為能力值增加不是壞事。

　最後に、手に入った欠片が四つ。しかも、その中の一つは筋肉である。脂肪でも、贅肉でもなく、マッチョな肉体に沢山詰まっている肉だ。
　在最後，得到了碎片四個。而且那其中一個是肌肉。不是脂肪、也不是贅肉，是滿滿塞在肌肉男的肉體上的肉。
「今まで口にこそ出しませんでしたが、存在する事を願い、出会う事を祈って来た筋肉がこの手に」
「雖然至今都沒能說出口，但希望存在、祈禱遇見而來的肌肉就在這手上」
　そして、ヴァンダルーが憧れている肉である。
　然後，是范達魯憧憬著的肉。

　ヴァンダルーは筋肉に憧れている。力の象徴であると認識し、鍛え上げられた肉体に美を見出し、自分自身もそうなりたいと望んでいて、適度な筋力トレーニングは欠かさず行っている。
　范達魯憧憬著肌肉。作為力量的象徵認知著，在被鍛鍊好的肉體上發現了美，期望著自己本身也想變成那樣，適度的肌肉訓練不曾遺漏的進行著。
　しかし、そうして肉体を鍛え、能力値の力を表す数値が四万を超え、【剛力】スキルが５レベルになった今でも、ヴァンダルーの肉体はマッチョになるどころか、全く太くならない。
　可是，即便是那樣鍛鍊肉體，表示能力值的力量的數值超過四萬，【剛力】技能到了等級５的現在，范達魯的肉體不要說變成肌肉男，完全沒有變粗。

　腕は丸太のようと評するには程遠く、胸板は薄く、腹も割れる気配もなく、脚だって細い。今まではそれを生まれ持った体質や、この世界の物理法則のせいだと考えていた。
　手臂遠不如能評為像粗木，胸膛很薄，腹部也沒有分裂的跡象，連腳也很細。至今考慮到是擁有生出那個的體質或、這個世界的物理法則的錯。
　この世界には魔力が存在するためか、力の能力値の数値と、実際の筋肉量に大きな差がある。
　是因為這個世界存在著魔力嗎，在力量的能力值的數值和、實際的肌肉量上有很大的差距。

　ボークスやヴィガロ、ギザニア、そして最近出会ったアーサー等マッチョは実在している。しかし、見た目は筋肉が無いように見えるのに、鉄の棒を粘土のように簡単に曲げてしまう怪力の持ち主と言う人も冒険者や騎士には多い。
　波庫斯或維加羅、吉薩妮亞、還有最近相遇的亞瑟等肌肉人實際存在著。可是，所謂外觀明明看起來不像有肌肉，卻能簡單地將鐵棒像黏土般彎曲的怪力擁有者的人在冒險者及騎士裡很多。
　何が両者を分けているのかは不明だが、自分は後者なのだろうと認識していた。
　雖然是什麼區分開兩者不清楚，但認知到自己事後者吧。

　そうである以上、自力でマッチョに至る事は半ばあきらめていた。だからこそ、【魔王の筋肉】を望んだのだ。
　既已如此，自力達到肌肉男的事半放棄了。正是如此，才期望著【魔王的肌肉】。
「元々はグドゥラニスの……他人の筋肉に頼るのは微妙ですが、こうして取り込んでしまえば俺の筋肉です。なので、何の気兼ねもなく使いましょう」
「本來拜託古都拉尼斯的……別人的肌肉很是微妙，但就這樣收進來的話就是我的肌肉了。所以，什麼顧慮都沒有的使用吧」
　この喜ばしい出来事に比べれば、【魔王】スキルが１０レベルに達した事なんて、小さい事だ。
　相比這份喜悅的事件的話，【魔王】技能到達等級１０什麼的，是小事。

「おめでとうございます、ヴァンダルー」
「恭喜你了，范達魯」
『早速使ってみるの！？　【魂格滅闘術】を使っていると、見た目の変化が分からないけど』
『要立刻使用看看嗎！？　在使用【魂格滅鬪術】時，分不出外觀的變化就是了』
　今ヴァンダルーは魂を【具現化】し、全身甲冑のように纏っているので、【魔王の筋肉】を使っても外見上の変化があるかどうか確認し難い。
　由於現在范達魯將靈魂【具現化】了，像是全身甲冑般纏繞著，就算使用【魔王的肌肉】也很難確認會不會有外表上的變化。

　しかし、今【魂格滅闘術】を脱ぐ事は出来ない。
　可是，現在無法脫掉【魂格滅鬪術】。
「今はゼーゾレギンが放った結晶が地面に落ちた時と、奴が倒れた時に上がった土煙、それに砲弾型使い魔王の爆発の煙で見えないと思いますが、都からこちらを伺っている人も多いでしょうから。万が一、と言う事もあり得ますし」
「現在雖然認為因杰佐雷金釋放的結晶掉落地面的時候且、那傢伙在倒下的時候揚起的飛塵、還有砲彈型使魔王爆炸的煙而看不見，但因為從首都窺探著這邊的人很多。難保有個萬一」

　【魔王の欠片】を派手に使ったり、髑髏型の黒い炎を放ったりした直後だ。ゼーゾレギンと戦い、都を守りながら勝利したが、それでも顔が知られるのは拙い。
　又是誇張地使用【魔王的碎片】，又是釋放骷髏型的黑色火焰之後不久。與杰佐雷金的戰鬥，雖一邊保護首都一邊勝利了，但儘管如此臉被知道也很不高明。
「なので、手短に、軽く試すだけにしましょう。【魔王の筋肉】、発動」
「所以，只是簡單扼要地、輕輕嘗試吧。【魔王的肌肉】，發動」
　冷静に、しかし力を込めて【魔王の筋肉】を発動させるヴァンダルー。その瞬間全身の筋肉に力が漲った。
　冷靜地、可是讓注入力量的【魔王的肌肉】發動的范達魯。那個瞬間全身的肌肉裡充滿了力量。

『……ヴァン君？　どう？』
『……范君？　怎樣？』
『やっぱり、魂の上からだと違いは分かりませんぜ』
『果然，分不出來來自靈魂上的差異』
　オルビアとキンバリーに、ヴァンダルーは首を傾げて答えた。
　范達魯對歐露畢亞和金巴利歪著頭回答。

「筋力が向上した感覚はありますが、見た目に大きな変化はないようです。筋力が上がっただけで、腕が太くなったり、胸板が厚くなったり、腹筋が割れたりもしていません。
「肌力雖有提高的感覺，但外觀似乎沒有很大的變化。就只有肌力上升，也沒有做到又是手臂變粗、又是胸膛變厚、又是腹肌分裂。
　魔力が足りないのかな？」
　是否魔力不夠呢？」

　【魔王の欠片】は、魔力を注ぎこめば形状は欠片ごとに異なるが、力を強く発揮する。【角】なら巨大な角が生え、【外骨格】ならより硬く。
　【魔王的碎片】灌進魔力的話，形狀各個碎片雖不同，但能發揮強大的力量。如果是【角】會長出巨大的角，如果是【外骨骼】會更硬。
　【魔王の筋肉】に同じ事をすれば、筋肉が望み通りついてくれるかもしれない。
　能在【魔王的肌肉】上做同樣的事的話，肌肉會如同期望的附上來也說不定。

『それは……嫌な予感がするので、止めておいた方が良いような気が……』
『那個……由於有討厭的預感，感覺先停下來會比較好……』
　影から顔を出したアイラがそう呟くが、誰の耳にも届かなかったようだ。
　從影子裡探出頭來的愛菈雖如此嘀咕，但似乎沒有傳達任何人的耳裡。
　ヴァンダルーがまず腕から試そうと、右腕に魔力を込める。
　范達魯首先從手臂開始嘗試後，將魔力注入右臂裡。

　すると、右腕が瞬間的に膨れ上がった。
　於是，右臂瞬間膨脹起來。
『『『おおっ！』』』
『『『喔喔！』』』
　そしてチプラス達が感嘆の声をあげた……直後に、何かが軋む鈍い音を響かせながら、ヴァンダルーの腕が弾けた。
　然後奇普拉斯他們發出感嘆的聲音……緊接著，一邊響起有什麼摩擦著的低沉聲音，范達魯的手臂一邊炸開。

『腕、爆発！？』
『手臂、爆炸了！？』
『……いや、そうじゃないよ。枝分かれしただけっぽい？』
『……不對，不是那樣喔。只是分支了似的？』
　影から顔を出して驚くラピエサージュに、オルビアがそう指摘する。彼女の言った通り、ヴァンダルーの腕は通常の形状をした一本から、触手のような形状をした数本が生えている特異な形状になっていた。
　歐露畢亞對從影子裡探出頭來嚇到的菈琵艾莎鳩如此指出。如同她所言，范達魯的手臂從有著一般形狀的一隻，變成了長著數隻有像觸手般形狀的特異形狀。

『陛下、これは？』
『陛下，這個是？』
「どうやら、筋肉繊維が肥大しすぎて腕に納まりきらず、別れてしまったようですね」
「看來，似乎是肌肉纖維過於肥大完全收不進手臂裡，分開了呢」
　ヴァンダルーはそう答えながら、黒い魂に包まれた筋肉触手を蠢かせている。どうにか腕を元の一本に戻そうと、そして普通に筋骨隆々とした腕にしようとしているようだが、筋肉触手は益々太く、そして長くなる一方で纏まる気配はない。
　范達魯一邊如此回答，一邊扭動著被黑色靈魂包裹的肌肉觸手。總算讓手臂回歸到原本的一隻後，然後雖然似乎打算做成筋骨發達的手臂，但肌肉觸手越發粗大，然後沒有用變長的一方來統一的跡象。

「【魔王の骨】や【皮膚】も強化しましたが、触手の中心に柔軟な骨が出来たり、表面がゴムのような皮膚に包まれたり……何故か触手が丈夫になる方向でしか強化されません。何故……？」
「【魔王的骨頭】或【皮膚】雖也強化了，但又是在觸手的中心做出柔軟的骨頭，又是表面被包裹上橡膠般的皮膚……為何只有以觸手變結實的方向被強化。為何……？」
「魔王グドゥラニスは姿を様々に変える事が出来ましたが、その大半はこの世界の者達から見て異形としか思えないものでした。
「魔王古都拉尼斯雖能改變成各種不同的姿態，但那大半從這個世界的人們來看只能認為是奇形怪狀。
　そのせいでは？」
　是那原因嗎？」

「……所詮は他人の筋肉という事ですか」
「……反正是所謂別人的肌肉嗎」
『上手くいかないものですね。しかし……情報操作をするのなら、そろそろ時間かと』
『進展不是很順利呢。可是……若要操作情報，時間差不多了』
　アイラがそう言ったからではないが、気がつくと煙が晴れかけていた。このままでは、アルクレムの人間がヴァンダルー達を発見するのも時間の問題だろう。
　雖並不是因為愛菈如此說了，但注意到後煙消雲散了。這樣下去的話，阿魯庫雷姆的人類發現范達魯他們也是時間的問題吧。

　何せ体長約１００ｍの、異形の巨人を目にした直後なのだ。明らかに都の存亡にかかわる大事件だ。事態を確認するために、竜騎士が遣されてもおかしくない。
　不管怎麼說都是看到體長約１００公尺的異形巨人之後不久。明顯是關係到首都存亡的大事件。為了確認事態，竜騎士就算被派遣也不奇怪。
　いや、もしかしたら今頃、ヴァンダルーと同時期に都に来て滞在しているテイマーギルドモークシー支部のマスター、バッヘムと相棒のグレートワイバーンに、協力要請が騎士団から出されているかもしれない。
　不，或許這時，對與范達魯同時期來到首都滯留著的馴獸師公會摩庫希支部的會長、巴黑姆和搭檔的偉大飛龍的合作請求，會從騎士團被提出也說不定。

　親しい知人とそんな形で会うのは避けたいが、このまま【転移】でダルシア達がいる別邸に逃げては、大騒ぎになってしまう。
　雖想要避開與親近的人以那種形式遇見，就這樣用【轉移】逃到妲露希亞她們所在的別墅，會變成大騷動的。
　ゼーゾレギンが祭られていた擬態人間の巣窟、『荒野の聖地』はヴァンダルーの【神霊魔術】によって、『ただの荒野』と化している。神殿の痕跡は、僅かな瓦礫にしか――。
　杰佐雷金被祭祀著的擬態人類的巢穴、『荒野的聖地』經由范達魯的【神靈魔術】，化作為『平凡的荒野』。神殿的痕跡只剩些微的瓦礫――。

　その時、不意に地面が揺れ、神殿が存在した辺りの地面が陥没し始めた。咄嗟に【飛行】で地面から離れたヴァンダルー達が見ている前で、『ただの荒野』は『深い大穴のある荒野』へと変貌していく。
　那個時候，地面突然搖晃，神殿存在的附近地面開始陷落。在瞬間用【飛行】從地面離開的范達魯他們看著的前方，『平凡的荒野』往『有著深深大洞的荒野』逐漸改變樣貌。
「……神殿の地下に広い空間があったようですね。それが崩落したのでしょう」
「……似乎在神殿的地下偶寬廣的空間呢。就是那個崩塌的吧」
　真実を知っているアルクレム公爵達からすれば、忌むべき魔物の巣だったので跡形もなく崩れたのは、幸いかもしれない。
　從知道真相的阿魯庫雷姆公爵他們來說的話，由於應該忌諱的魔物的巢崩垮到形跡都沒有了，很幸運也說不定。

　しかし、アルクレムで生活する多くの人々にとって『荒野の聖地』は、邪悪な神フォルザジバルを封印するボルガドンを信仰する神殿で、封印を守る『崩山の騎士』ゴルディの一族たちが暮らす場所だ。
　可是，對於生活在阿魯庫雷姆的許多人們來說，『荒野的聖地』是在信仰著封印了邪惡神佛魯札吉巴路的波爾加東的神殿裡，守護封印的『崩山的騎士』戈爾迪一族們生活的地方。
　この惨状を知れば、悪神フォルザジバルが復活して聖地を破壊し尽くしたのだと考え、中にはパニックに陥る者もいるだろう。
　知道這個慘狀的話，會考慮到是惡神佛魯札吉巴路復活了將聖地破壞殆盡，在那裡面也會有陷入恐慌的人在吧。

「俺も、別邸ではここまでの事態になるとは思いませんでした。まさか、ゼーゾレギンが巨大化するとは……」
「我也是，在別墅的話不認為會變成到此地步的事態。想不到，杰佐雷金會巨大化……」
『それはともかく、どうします？　公爵には事態の収束を手伝うと約束していたようですが』
『那個暫且不提，要怎麼做？　似乎有對公爵約定會幫忙事態的收尾就是了』
「そうですね……砲弾型使い魔王に煙幕を張ってもらって、その間に別邸の公爵達と相談しましょうか」
「說得也是呢……請砲彈型使魔王張開煙幕，在那期間與別墅的公爵們商量嗎」

　グファドガーンの【転移門】で別邸と空間を繋げ、ダルシアや公爵達に事の顛末をかいつまんで説明し、急いで作戦を練る。
　用古法德岡的【轉移門】連結與別墅的空間，概略地將事情的來龍去脈對妲露希亞及公爵他們說明，急忙地研擬作戰。
　真実を闇に葬るための戦いは、こうして始まったのだった。
　為了將真相埋葬於黑暗裡的戰鬥，就這樣開始了。



　アルクレムで生活する人々は、その日伝説を……いや、神話を目にした。
　生活在阿魯庫雷姆的人們，那一天看到的傳說……不，神話。
　爆炎と轟音に沈んだと思われた『強奪の悪神』フォルザジバル(ゼーゾレギン)は、暫く爆発が続いていたと思ったら、何事もなかったかのように再びその巨体を露わにした。
　還想著被認為爆炎和轟鳴沉寂了的『強奪的惡神』佛魯札吉巴路(杰佐雷金)，暫時持續著爆炸的話，就像什麼事都沒有一樣再次顯露了巨大身體。

　恐ろしげな咆哮をあげ、黒い炎や電撃を『荒野の聖地』周辺に撒き散らすその姿に、傭兵ギルドに所属する命知らずな荒くれ者でさえ震え上がった。
　對發出可怕的咆哮、在『荒野的聖地』周邊散佈黑色火焰及電擊的那副身影，就連所屬於傭兵公會不怕死的粗獷者也打了哆嗦。
　復活した悪神が、自身を縛っていた神を祭る神殿を破壊し尽くしている。そして次にその怒りを向けられるのは、この街だ。人々はそう思い、絶望した。
　復活的惡神將祭祀著束縛著自己的神的神殿破壞殆盡了。然後接下來被那憤怒朝向的是這條街道。人們如此認為、絕望了。

　だがその時、大地から悪神(ゼーゾレギン)より一回り大きな巨体が現れた。それは山がそのまま巨人に変化したような姿をしており、悪神に向かって輝く光線を放ち、攻撃を始めた。
　但是那個時候，比惡神(杰佐雷金)大上一圈的巨大身體從大地出現。那是有著山就那個樣子變化成巨人般的身影，朝向惡神釋放閃耀的光線、開始攻擊。
　あの巨人は何なのか？　驚き困惑する人々に、城に戻り将兵の指揮を執ったタッカード・アルクレム公爵の演説が答えを告げた。
　那個巨人是什麼啊？　回到城裡執掌官兵的指揮的塔卡多．阿魯庫雷姆公爵的演說，對驚訝困惑著的人們告知了答案。

「あの巨人こそは、『荒野の聖地』を守り続けてきた一族が命をかけて呼び起こした『山の神』、ボルガドンの化身である！」
「那個巨人正是，持續守護著『荒野的聖地』的一族賭上性命喚醒的『山之神』、波爾加東的話身！」
　その言葉の衝撃に、人々は悪神(ゼーゾレギン)と戦っている巨体を再度見つめた。人々の中で正体不明の巨人は、自分達を守るため、我が身を省みず悪神(ゼーゾレギン)と戦う、偉大な神の雄姿へと変わった。
　對於那話語的衝擊，人們再次凝視與惡神(杰佐雷金)戰鬥著的巨大身體。身分不明的巨人在人們之中，往為了保護他們自己、與不反省自身的惡神(杰佐雷金)戰鬥、偉大的神的雄姿變化了。

「だがボルガドンは力を完全には取り戻していない！　どの神像とも異なるあの姿がその証拠である！　今も悪神の攻撃を受ける度に消耗しているのだ！」
「但是波爾加東沒有將力量完全取回來！　與哪個神像都不同的那副身姿就是那個證據！　現在也是每當受到惡神的攻擊就在消耗著！」
　ボルガドンの化身らしい巨体は、光線を放ちながらその巨体で悪神(ゼーゾレギン)を押さえているが、攻撃を受ける度に大きく崩れ、土砂が地面に落ちていく。
　像是波爾加東的化身的巨大身體，雖一邊釋放光線一邊鎮壓著惡神(杰佐雷金)，但每當受到攻擊就會大大崩潰，砂土逐漸掉落地面。

　少しでもそれを防ごうと身体の表面に木々が生え、根を伸ばすがあまりうまくいっていないように見えた。
　稍微為了抵禦那個而在身體的表面生長著樹木，看起來伸展樹根似乎不太順利。

　人々の顔が再び不安と恐怖に染まる。しかし、公爵は続けた。
　人們的臉再次染上了不安和恐怖。可是，公爵繼續著。
「そのボルガドンの援護に、今から『崩山の騎士』ゴルディを先頭に、我が『アルクレム五騎士』の勇士達と、『勝利の聖母』ダルシア殿、そしてヴィダの英雄達が向かう！
「對那個波爾加東的掩護，現在開始讓『崩山的騎士』戈爾迪帶頭，吾之『阿魯庫雷姆五騎士』的勇士們和、『勝利的聖母』妲露希亞殿下、還有維達的英雄們會面對！
　彼らならば必ずや『山の神』を助け、邪悪な神を退けてくれる事だろう！　皆は我々の勝利を信じ、神々に……ボルガドンとヴィダに祈って欲しい！　それが彼等を支える力となるだろう！」
　若是他們的話必定會幫助『山之神』、去斥退邪惡神吧！　希望大家相信我們的勝利、向眾神……向波爾加東和維達祈禱！　那個會成為支撐他們的力量吧！」

　タッカード・アルクレムの演説によって、人々は落ち着き、パニックに陥る事はなかった。
　經由塔卡多．阿魯庫雷姆的演說，人們冷靜下來，沒有陷入恐慌裡。
　そして演説通り、『轟炎の騎士』ブラバティーユや『遠雷の騎士』セルジオ等『アルクレム五騎士』や、ダルシア達が出陣し、ボルガドンと共に悪神(ゼーゾレギン)相手に激戦を繰り広げたのだった。
　然後如同演說，『轟炎的騎士』布拉巴堤悠及『遠雷的騎士』瑟爾吉歐等『阿魯庫雷姆五騎士』及、妲露希亞她們出征了，與波爾加東一起對惡神(杰佐雷金)對手展開激戰。

「ぷぶぐるるるる」
「噗哺咕嚕嚕嚕嚕」
　ただし、『崩山の騎士』ゴルディはセイタンブラッドミミックスライムのキュールが擬態したものだったが。
　但是，『崩山的騎士』戈爾迪是撒旦鮮血擬態史萊姆裘路擬態的東西。



「皆が来たみたいですね。一人で人形遊びをしているようで、つまらなかったので助かります」
「大家好像來了呢。像在一個人玩扮家家酒，因為很無聊真是得救了」
『パウヴィナ、は？』
『帕烏薇娜呢？』
　ヴァンダルーは、ダルシア達が来た事に気がついてほっと安堵の溜め息を吐いた。彼を抱えて上空二百メートル程の高さを飛んでいるラピエサージュは、仲良しのパウヴィナの姿を探して目を凝らす。
　范達魯注意到妲露希亞她們來了，呼地吐了安心的嘆息。抱著他飛在上空兩百公尺左右高度的菈琵艾莎鳩，尋找要好的帕烏薇娜仔細看著。

「パウヴィナは、ユリアーナと一緒にモークシーのダンジョンに一端退避していますから、ここには居ませんよ」
「因為帕烏薇娜與尤莉亞娜一起，和一般人一樣躲避到摩庫希的迷宮裡，不在這裡喔」
『う゛うぅ～……』
『嗚嗚～……』
　残念そうに唸るラピエサージュの腕の中で、「すぐに会えますよ」と慰めるヴァンダルー。
　在遺憾似地呻吟著的菈琵艾莎鳩的手臂裡面，范達魯安慰著「馬上就能見到喔」。

　彼が上空二百メートルの空で何をやっているのかと言うと、悪神(ゼーゾレギン)とボルガドンの操作である。
　要說他在上空兩百公尺的天空裡在做什麼的話，是惡神(杰佐雷金)和波爾加東的操作。
　この百メートル程の悪神(ゼーゾレギン)と、百メートル以上のボルガドンは、どちらもヴァンダルーが【ゴーレム創成】で作った巨大ゴーレム、偽物の人形だ。
　這個一百公尺左右的惡神(杰佐雷金)和、一百公尺以上的波爾加東，哪個都是范達魯用【哥雷姆創成】製作的巨大哥雷姆、冒牌貨的人偶。
　ゼーゾレギンの方は、姿を物見の塔に詰めている兵士等に見られている事を想定して、【魔王の外骨格】で包み、【魔王の墨】で色を付けて、外見は本物そっくりに偽装した。
　杰佐雷金那邊，假定成會被塞滿在瞭望塔的士兵之類看到身姿，用【魔王的外骨骼】包覆、用【魔王的墨汁】加上顏色、外表偽裝成像極了真貨。

　その分手を抜いたと言う訳ではないが、ボルガドンの方は土砂をそのまま巨大なゴーレムにした。……ボルガドンの神像をヴァンダルーが見た事がなかった事と、現存している物も抽象的な物ばかりだったので、どの神像を真似てゴーレムを作っても、後でボロが出そうだった。
　那部分雖並非說是要偷工減料，但波爾加東那邊就那樣將砂土做成巨大的哥雷姆。……由於范達魯沒見過波爾加東的神像且、現存的東西也盡是抽象的東西，就算要製做模仿哪個神像的哥雷姆，之後似乎也會出現缺點。

「あなたが万全な状態なら、話は早かったのですが」
「你如果是萬全的狀態，話題還早就是了」
　ヴァンダルーが呼びかけるのは、ゼーゾレギンの魂を喰らった時に、口の中に残っていた魂、ボルガドン本人である。
　范達魯呼喚的是，在吃掉杰佐雷金的靈魂的時候，殘留在口中的靈魂，波爾加東本人。

『面目次第もない。ああ、情けない……情けない……』
『實在沒臉見人。啊啊，真丟臉……真丟臉……』
　ボルガドンはぼんやりと光る球体という、分かり易い魂の形状のままゼーゾレギンに利用されていた自分を恥じ続けていた。
　波爾加東是模糊的發光球體，依然是容易明白的靈魂的形狀，持續慚愧於被杰佐雷金利用著的自己。

　ボルガドンが眠りについたとされてから約十万年経っているが、実際にはゼーゾレギンに吸収同化され、信仰を横取りされていた為に、彼は殆ど回復していない。
　波爾加東雖因為被認為陷入沉眠經過了大約十萬年，但實際上因為是被杰佐雷金吸收同化，被騙取了信仰，他幾乎沒有恢復。
　眠りにつかなければならない程ではないが、実体化して戦う事は勿論、姿を現す事も出来ない。
　雖並非是必須要陷入沉眠的程度，但實體化戰鬥的事不用說，顯現身姿也做不到。

『チプラスの、同類？』
『奇普拉斯的、同類？』
　ラピエサージュにそう勘違いされる程、神としての存在感が薄い状態である。
　被菈琵艾莎鳩那樣誤解的程度，是作為神的存在感稀薄的狀態。

『いや、我は元々人ではなく、ボティン様が大地の力と自身の魔力で創った御使いから昇華した神。ただ光っているだけで、彼等の同類ではない。
『不，我原本並非是人，是波婷大人用大地之力和自身的魔力創造的從御使昇華的神。僅僅就只是在發光，並非他們的同類。
　あと真の姿も、人間からはかけ離れているので……現代の人々が見ても、我だと気がついてくれるか分からない』
　還有真正的身姿也是，由於相距人類甚遠……現代的人們就算看了，也不知道會不會去注意到是我』

「なるほど。『影の神』ハムルのように、この世界の神様でも人らしくない姿の神様もいるのですね。……でも、偽ボルガドンの方も、もっと丈夫に作るべきだったかもしれません」
「原來如此。就像『影之神』哈姆爾，即便是這個世界的神明大人也有不像人的身姿的神明大人呢。……但是，偽波爾加東那邊，應該做得更結實也說不定」
　そう話しながらも、二体のゴーレムはがっちり組み合って、力比べをしている……ように見せかけている。実際は、偽ボルガドンが崩れそうになったので、偽ゼーゾレギンで支えているのだ。
　一邊如此說，兩隻哥雷姆也一邊牢牢組合起來，看起來就像是……正在比著力氣。實際上，由於偽波爾加東變得似乎要崩潰了，用偽杰佐雷金支撐著。

　流石に約百メートル以上の巨大ゴーレムを、土砂で作るのは無理があったらしい。
　畢竟用砂土製做大約一百公尺以上的巨大哥雷姆，似乎很勉強。
『もう少し、根を張ろうかねェ。ヴァンも、手伝っておくれ』
『再一點點，讓樹根張開呢。范也來幫忙』
　アイゼンが根を張り巡らせてつなぎ止めようとしているが、人型で動いているせいであまり上手くいっていないようだ。
　艾珍雖打算遍布維繫樹根，但因用人型行動的緣故似乎不太順利。

「では糸で土砂を繋ぎ止めましょう。後、血はいりますか？」
「那麼用絲維繫砂土吧。還有，需要血嗎？」
『欲しいねぇ、頼むよ』
『想要呢，拜託了』
　ヴァンダルーも精製した糸で偽ボルガドンの維持に協力し、更にアイゼンに血を飲ませる。彼女もすっかり吸血樹だ。
　范達魯也用精製的絲在偽波爾加東的維持上合作，並且讓艾珍喝了血。她也已經是吸血樹了。

『メ～ラメラ～♪』
『美～拉美拉！♪』
『普通の電撃の演技って、意外と難しいねぇ』
『是說普通的電極的演技，意外地難呢』
『行ったりぃ～っ！　来たりぃぃぃぃ！』
『去了～！　來了！』
　ちなみに、悪神(ゼーゾレギン)が放つ黒い炎はレビア王女達火属性のゴースト、電撃はキンバリー達雷のゴーストが演出している。ボルガドンが放つ光線はベールケルト達光属性のゴーストである。
　順帶一提，惡神(杰佐雷金)釋放的黑色火焰是蕾碧亞公主她們火屬性的幽靈，電擊是金巴利他們雷的幽靈在演出著。波爾加東釋放的光線是貝魯可魯特他們光屬性的幽靈。

　勿論攻撃しているのではなく、ただ黒く燃えたり光ったりしながら、両ゴーレムの間を行き来しているだけだ。
　當然並沒有在攻擊，僅僅就只是黑色一邊又是燃燒又是發光，一邊來去於兩哥雷姆之間。

　ちなみに、悪神(ゼーゾレギン)の恐ろしげな咆哮はグファドガーンとヤマタの担当だ。空間を歪め、ヤマタの声を響かせ拡大させている。
　順帶一提，惡神(杰佐雷金)的可怕咆哮是古法德岡和雅瑪塔擔任。扭曲空間，響起被擴大著的雅瑪塔的聲音。
『ヴァン君、アタシちょっと暇なんだけど～』
『范君，我有點閒就是了～』

「氷は遠目には目立たないですからね。母さん達の攻撃が始まったら、悪神(ゼーゾレギン)ゴーレムの血をアイラと作ってもらうので、もう少し待ってください」
「因為冰遠望的話很不顯眼呢。媽媽妳們的攻擊開始的話，由於要請愛菈製做惡神(杰佐雷金)哥雷姆的血，請再稍微等等」
　攻撃を受けた悪神が血を流しているように、オルビアの【流体操作】スキルとアイラの水属性魔術で演出する予定なのだ。
　就像受到攻擊的惡神流著血般，預定用歐露畢亞的【流體操作】和愛菈的水屬性魔術演出。

「では、これからが茶番劇の本番です」
「那麼，現在起是鬧劇的正式演出」
　こうして始まった茶番劇によって、ダルシア達の激しい集中攻撃を悪神(ゼーゾレギン)に加えている演技を行い、ヴァンダルーはゴーレムを操作して、しぶとく粘る悪神を演出した。
　經由就這樣開始了的鬧劇，進行將妲露希亞她們激烈的集中攻擊加到惡神(杰佐雷金)上的演技，范達魯操作著哥雷姆，演出頑固倔強的惡神。

　地元のＢ級冒険者や、テイマーギルドモークシー支部のギルドマスターバッヘムが真実を知らないまま、この茶番劇に加わった。しかし、悪神(ゼーゾレギン)ゴーレムの表面を覆う【魔王の外骨格】が強固で、生半可な攻撃を通さないためと、何よりその巨体から尋常な存在ではないと信じ込み、悪神が偽物だとばれる事はなかった。
　本地的Ｂ級冒險者及、馴獸師公會摩庫希支部的工會長巴黑姆依然不知道真相，加入了這個鬧劇。可是，覆蓋惡神(杰佐雷金)哥雷姆的表面的【魔王的外骨骼】很堅固，且因為沒有讓未成熟的攻擊通過後，深信透過勝過一切的那個巨大身體並非是尋常的存在，不會暴露惡神是冒牌貨。

　アルクレムの人々は『アルクレム五騎士』の奮闘、『勝利の聖母』ダルシアが御使いをその身に宿す女神の恩寵、ギザニアやミューゼ、プリベル達ヴィダの新種族の英雄とアーサー達英雄候補の活躍、そして満身創痍になりながら悪神を押さえ続けるボルガドンの姿を目にした。
　阿魯庫雷姆的人們看到『阿魯庫雷姆五騎士』的奮鬥，『勝利的聖母』妲露希亞讓御使寄宿在那身上的女神的恩寵，吉薩妮亞及繆澤、普莉貝爾她們維達新種族的英雄和亞瑟他們英雄候補的活躍，還有儘管變得滿身瘡痍卻也持續壓制惡神的波爾加東的身姿。

　そして戦いの結果、『崩山の騎士』ゴルディは名誉の戦死を遂げ、彼の一族がいた『荒野の聖地』も壊滅。しかし、ダルシア達の活躍で悪神は倒れボルガドンに再び封印された。アルクレム公爵領の平和は守られたのだ。
　然後戰鬥的結果，『崩山的騎士』戈爾迪獲取名譽的戰死，他的一族所在的『荒野的聖地』也毀滅。可是，因妲露希亞她們的活躍惡神倒下再次被波爾加東封印。阿魯庫雷姆公爵領的和平被守護了。

　このように捏造され、真実は闇に葬られたのだった。擬態人間や『共食いの邪神』ゼーゾレギンが存在したと言う事実は、別邸に居た限られた者達以外知る事はない。
　就像這樣被捏造，真相被埋葬於黑暗裡。名為擬態人類及『共食的邪神』杰佐雷金存在的事實，除了被限制在別墅裡的人們以外沒人知道。
　ゴルディの葬儀は、彼の遺体が回収できなかったため傷ついた彼の宝剣を遺体の代わりに葬る事になった。彼の妻子を含めた一族も、同様に遺品(という事にした品)を棺桶に入れて葬っている。
　戈爾迪的葬禮，因為沒能回收他的遺體，變成將受損的他的寶劍代替遺體埋葬。包含他的妻子的一族，同樣也將遺物(當成遺物的物品)放入棺材裡埋葬著。

　後日、公爵家に仕える宮廷魔術師や、魔術師ギルドの魔術師が荒野に残された黒い結晶や、戦場に残存する魔力を調べたが、茶番劇が疑われる事はなかった。
　日後，侍奉公爵家的宮廷魔術師及、魔術師公會的魔術師雖調查了被遺留在荒野上的黑色結晶及、殘存在戰場上的魔力，但沒有被懷疑是鬧劇。

「恐ろしい程強大な魔力が、今もこの土地に残されている。こうしているだけで、寒気が止まらない。これほど冷たく、悍ましい魔力の主は邪悪な神々以外あり得ないでしょう」
「雖是驚人程度的強大魔力，但現在也被遺留在這片土地上。就只是這樣，寒氣卻止不住。像這種冰冷、荒謬的魔力的主人除了邪惡眾神以外不可能吧」
　それどころかこのように証言し、茶番劇の説得力を補強してくれた。
　那豈只是像這樣般作證，更加強了鬧劇的說服力。

　アミッド帝国のアルダ大神殿の新教皇、エイリークがアルクレム公爵領で起きた悪神復活の影には、魔王が糸を引いていたと発表し、オルバウム選王国でも他の公爵領の中には事実の捏造を疑う者もいた。
　阿密多帝國的阿魯達大神殿的新教皇、埃里克，發表了在阿魯庫雷姆公爵領發生的惡神復活的影子裡是魔王在暗中操作，歐魯巴烏姆選王國也是，在其他的公爵領裡面也有懷疑是捏造事實的人。
　しかし、それらをアルクレムの人々が信じる事はなく、アルクレム公爵家と騎士達の威信は守られたのだった。
　可是，阿魯庫雷姆的人們不會相信那些，阿魯庫雷姆公爵家和騎士們的威信被守護住了。



≪【従群超強化】、【糸精製】、【ゴーレム創成】スキルのレベルが上がりました！≫
≪【從群超強化】、【絲精製】、【哥雷姆創成】技能的等級上升了！≫



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名前：レビア
名字：蕾碧亞
ランク：１３
位階：１３
種族：セイタンプロミネンスゴースト
種族：撒旦日珥幽靈
レベル：２２
等級：２２

・パッシブスキル
・被動技能
霊体：１０Ｌｖ
精神汚染：５Ｌｖ
炎熱精密操作：２Ｌｖ(炎熱操作から覚醒！)
炎熱精密操作：２Ｌｖ(從炎熱操作覺醒！)
炎無効
具現化：１Ｌｖ(実体化から覚醒！)
具現化：１Ｌｖ(從實體化覺醒！)
魔力増強：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
自己超強化：従属：１Ｌｖ(自己強化：従属から覚醒！)
自我超強化：從屬：１Ｌｖ(從自我強化：從屬覺醒！)
自己強化：魔王の血：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：魔王的血：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：導き：７Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：引導：７Ｌｖ(ＵＰ！)
能力値強化：創造主：９Ｌｖ(ＵＰ！)

・アクティブスキル
・主動技能
家事：５Ｌｖ
射出：１０Ｌｖ
憑依：５Ｌｖ
忍び足：３Ｌｖ(ＵＰ！)
躡腳：３Ｌｖ(ＵＰ！)
遠隔操作：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
格闘術：４Ｌｖ(ＵＰ！)
盾術：４Ｌｖ(ＵＰ！)
限界突破：７Ｌｖ(ＵＰ！)
極限突破：７Ｌｖ(ＵＰ！)
恐怖のオーラ：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
恐怖的氣場：：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
火属性魔術：５Ｌｖ(ＵＰ！)
魔術制御：２Ｌｖ(ＮＥＷ！)
魔術控制：２Ｌｖ(ＮＥＷ！)
歌唱：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)
舞踏：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)
舞蹈：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)

・ユニークスキル
・獨特技能
ヴァンダルーの加護
范達魯的加護
タロスの加護(ＮＥＷ！)
塔洛斯的加護(ＮＥＷ！)



名前：オルビア
名字：歐露畢亞
ランク：１２
位階：１２
種族：ディープケイオスブロードゴースト
種族：深邃混沌沼澤幽靈
レベル：８０
等級：８０

・パッシブスキル
・被動技能
霊体：１０Ｌｖ
精神汚染：６Ｌｖ
水属性無効
流体操作：５Ｌｖ(ＵＰ！)
実体化：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
魔力増強：８Ｌｖ(ＵＰ！)
土属性耐性：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：従属：４Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：從屬：４Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：魔王の血：８Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：魔王的血：８Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：導き：５Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：引導：５Ｌｖ(ＵＰ！)
能力値強化：創造主：６Ｌｖ(ＵＰ！)

・アクティブスキル
・主動技能
格闘術：５Ｌｖ(ＵＰ！)
漁：３Ｌｖ
家事：３Ｌｖ
舞踏：６Ｌｖ(ＵＰ！)
舞蹈：６Ｌｖ(ＵＰ！)
射出：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
遠隔操作：７Ｌｖ(ＵＰ！)
無属性魔術：２Ｌｖ(ＵＰ！)
水属性魔術：７Ｌｖ(ＵＰ！)
土属性魔術：５Ｌｖ(ＵＰ！)
魔術制御：５Ｌｖ(ＵＰ！)
魔術控制：５Ｌｖ(ＵＰ！)
歌唱：２Ｌｖ(ＮＥＷ！)
鎧術：３Ｌｖ(ＮＥＷ！)
憑依：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)


・ユニークスキル
・獨特技能
メレベベイルの加護
梅雷貝貝伊魯的加護
ヴァンダルーの加護
范達魯的加護



名前：キンバリー
名字：金巴利
ランク：１１
位階：１１
種族：イビルシュバルツブリッツゴースト
種族：邪惡黑色閃電幽靈
レベル：８７
等級：８７

・パッシブスキル
・被動技能
霊体：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
精神汚染：３Ｌｖ
風属性無効
雷体操作：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
実体化：８Ｌｖ(ＵＰ！)
直感：４Ｌｖ(ＵＰ！)
魔力増大：６Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：従属：７Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：從屬：７Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：魔王の血：４Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：魔王的血：４Ｌｖ(ＵＰ！)
自己強化：導き：６Ｌｖ(ＵＰ！)
自我強化：引導：６Ｌｖ(ＵＰ！)
能力値強化：創造主：６Ｌｖ(ＵＰ！)


・アクティブスキル
・主動技能
忍び足：６Ｌｖ
躡腳：６Ｌｖ
罠：５Ｌｖ
陷阱：５Ｌｖ
射出：９Ｌｖ(ＵＰ！)
憑依：５Ｌｖ
遠隔操作：８Ｌｖ(ＵＰ！)
弓術：７Ｌｖ(ＵＰ！)
格闘術：３Ｌｖ(ＮＥＷ！)
短剣術：５Ｌｖ(ＮＥＷ！)
限界突破：４Ｌｖ(ＮＥＷ！)
極限突破：４Ｌｖ(ＮＥＷ！)

・ユニークスキル
・獨特技能
ヴァンダルーの加護
范達魯的加護
ガレスの加護(ＮＥＷ！)
迦雷斯的加護(ＮＥＷ！)