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第二部神殿的實習巫女 星光祭

作者:SPT草包│2018-09-25 07:44:20│贊助:2│人氣:71
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第二部神殿の巫女見習い 星祭り
第二部神殿的實習巫女 星光祭
原文連結

 星祭り当日。
 星光祭當天。
 太陽は顔を出しているものの、まだ太陽が夏の暑さを感じさせない早朝。すでに街は祭り特有のざわめきと、人の動きによる熱気が立ち込め、開門前の早い時間にもかかわらず、南門や東門に向かう人の流れができていた。
 雖然太陽探出臉來,但卻是還感覺不到太陽有夏季暑氣的早上。城鎮已經是祭典特有的嘈雜了,根據人的行動熱氣瀰漫,無關於開門前的清早時間,朝向南門及東門的人潮已出現了。

「母さん、いってきます!」
「媽媽,我們走了!」
「マイン、はしゃぎすぎないように気を付けて。ルッツ、いつも悪いけれど、マインを頼むわね」
「瑪茵,要注意不要太過喧鬧。路茲,雖然總是很抱歉,但瑪茵拜託了呢」

 わたしは迎えに来たルッツと一緒に家を出た。家を出るのはトゥーリも一緒だったが、トゥーリは自分の友人達と一緒にお祭りを楽しむらしいので、別行動だ。ラルフやフェイと一緒に門に向かって駆けて行く。
 與來迎接我的路茲一起離開家。雖然離開家是圖麗也一起,但由於圖麗要和自己的朋友們一起享受祭典,另外行動了。與拉魯夫及斐一起朝向門跑過去。

「じゃあ、マイン。今日は楽しもうね」
「那麼,瑪茵。今天要享受呢」
「トゥーリもね」
「圖麗也是呢」

 トゥーリやラルフに手を振って分かれた後、わたしとルッツは人の流れに逆らうように神殿に向かった。今日は水遊びができるように普段着だ。
 對圖麗及拉魯夫揮揮手分開之後,我與路茲像是逆著人形朝向了神殿。今天為了能玩水是便服。
 あちらこちらの路地から連れ立った人達が出てきては、楽しそうに目を輝かせて門に向かって歩いていく。みんな濡れることを想定しているようで、お祭りだというのに晴れ着を着ている者はいない。
 從各處的巷弄結伴的人們出來了,快樂似地閃耀著目光朝著門走了過去。大家似乎預估著會濡濕,明明稱呼為祭典卻沒有穿著盛裝的人。

 人の波に逆らいながら中央広場を過ぎて、さらに北へと向かう。その頃には少しずつ人通りが少なくなってきた。開門と同時に森へと向かう人達は、もうみんな門のところへと行ってしまったようだ。
 一邊逆著人潮一邊經過中央廣場,更進一步朝向北方。在那個時候行人一點一滴變少了起來。在與開門的同時朝向著森林的人們,大家似乎已經往門的地方去了。

「マインは孤児院で留守番な」
「瑪茵是在孤兒院看家呢」
「え? なんで!?」
「咦? 為什麼!?」

 みんなと一緒に森へ行ってタウの実を拾うつもりだったわたしは、目を丸くしてルッツを見上げた。ルッツは言いにくそうに顔を歪めながら口を開く。
 打算與大家一起去森林撿拾濤之果的我,目瞪口呆仰望著路茲。路茲一邊難以言說似地扭曲著臉一邊開口。

「マインだけを祭りに連れて行くなら、森で2~3個タウを拾って帰ってくるつもりだったんだけどさ。新郎新婦に投げるんじゃなくて、孤児院に戻ってから、みんなで投げ合うことになっただろ? そうしたら、タウの量が必要になる。マインを連れていたら4の鐘が鳴るまでに神殿に戻れねぇよ」
「如果只帶瑪茵去祭典,雖然是打算在森林撿拾2~3個濤就回去。因為並非是要丟新郎新娘,是要回孤兒院,成為大家互相投擲對吧? 要是那樣的話,濤的數量成了必要。帶瑪茵去的話直到4之鐘響前都回不了神殿唷」

 みんなと一緒に遠足気分で森に行くつもりだったわたしは、ルッツの正論に項垂れる。相変わらず足手まといにしかならない我が身が憎い。
 打算與大家一起以遠足氣氛去森林的我,對路茲的正論低下頭。憎恨著依舊只是個累贅的我的身體。
 慰めるようにポンポンと頭を撫でながら、ルッツは少し声を潜めた。
 一邊像是安慰般砰砰地摸著頭,路茲一邊稍微壓低聲音。

「それにさ、様子を見に来るヤツがいるかもしれないんだし、院長のマインは孤児院に残っていた方がいいんじゃないか?」
「而且啊,有來看看情況的傢伙也說不定,院長的瑪茵留在孤兒院不是比較好嗎?」
「うっ……。確かに」
「嗚……。的確」

 神官長や神殿長の側仕えが注意をしに来たり、様子を見に来たりする可能性は高い。もし、神殿長に孤児院がもぬけの殻だと知られてしまったら、わたしだけではなく、許可を出した神官長にも咎めが行くかもしれない。
 神官長及神殿長的近侍又是來注意,是又來看看情況的可能性很高。如果,被神殿長知道孤兒院是脫掉的殼的話,並非只有我,給出許可的神官長也會被究責也說不定。

「お役目があって残ってるヤツもいるんだろ? タウの実はみんなで拾ってくるから、マインも留守番。それができないなら、オレは手伝えない」
「有任務也有留下的傢伙在吧? 因為濤之果是大家去撿,瑪茵則是看家。如果做不到那個,我是不會幫忙的」
「……わかった。留守番してる」
「……知道了。會看家的」

 わたし達が神殿に着くとほぼ同時に2の鐘が街中に鳴り響いた。開門の時間だ。
 在幾乎與我們到達神殿同時2之鐘在城鎮內鳴響著。是開門的時間。



 ルッツに先導されたみんなが孤児院の裏口から喋らないように口を押さえて、こそこそと出かけるのをフランと一緒に見送った。門番が笑いだすのを堪えている姿に、つられて笑ってしまいそうになる。
 與弗蘭一起目送著被路茲帶路的大家從孤兒院的後門為了不說話而摀住了嘴,偷偷摸摸地出去。被門衛忍耐著要笑出來的身影引響,快要笑出來了。
 神殿から離れたみんなが声を上げて、門に向かって走り出したのを見たわたしは、羨ましい気持ちを抱えながら自室へと向かい、孤児院に詰めていられるように青の衣へと着替えた。
 看著從神殿離開的大家發出了聲音,朝門開始奔跑的我,一邊懷抱羨慕的心情一邊朝向自己房間,就像是被塞進孤兒院般換上了藍衣。

「デリアは森へ行かなくて良かったの?」
「蝶莉亞不去森林好嗎?」
「森に行くのは、あたしが愛人になるために必要ないことですもの。それより、早く字を覚えたいですし」
「去森林,不是我為了成為愛人的必要東西。比起那個,想要快點認字」

 わたしがあげた石板で先を争うようにして字の練習をしているギルとデリアだが、ギルの方が少しだけ覚えるのが早い。多分カルタを持って行って、孤児院でみんなと遊んでいるせいだと思う。
 雖然是用我給的石板爭先恐後般做著字的練習的雞魯與蝶莉亞,但基魯那邊記住的有點快。我認為大概是拿著紙牌,在孤兒院與大家一起玩著的緣故。

「今のところギルに負けていますものね?」
「輸給了現在的基魯了嗎?」
「もー! ほんの少しではないですか! すぐに勝ちますわ!」
「夠了! 不就只是一點點嗎! 馬上就能贏喔!」

 自主的に居残りをするデリアに料理人の監視を任せて、わたしはフランと一緒に孤児院に向かうことにする。
 將廚師的監視託付給子主性地留下的蝶莉亞,我決定與弗蘭一起朝向孤兒院。
 一階に下りると、タウの実を投げ合う4の鐘までに料理を完成させたいフーゴとエラが鬼気迫る勢いで調理しているのが、開け放たれたドアからちらりと見えた。
 下到一樓後,想在互相投擲濤之果的4之鐘之前完成料理伏果與艾菈以鬼氣逼人的氣勢料理著,從被打開的門看了一點。

「本日の午前中は神殿における儀式についてお話するよう、神官長から言付かっております。マイン様がきっちり覚えるまで、孤児院でタウの実を投げ合うのは禁止、とのことでございます」
「今天上午是關於擱置在神殿裡的儀式的話題吧,有來自神官長的口信。直到瑪茵大人準確記住,在孤兒院互相投擲濤之果是禁止的,如是說」
「ぅわぁ……」
「哇……」

 教育に関しては一切の妥協を許さないらしい神官長はさっそくわたしの教育プログラムを組んだようだ。今日中に覚えることが、結構な量ある。
 有關教育似乎不允許一切妥協的神官長似乎快速編組了我的教育課程。要在今天內記住的東西,有著相當的數量。
 木札に書かれた内容を見て、げんなりとしてしまうわたしに、「神官長は計算能力や識字能力からこれくらいはできると判断した量を課していらっしゃいます」とフランは言うが、神官長は誤解している。わたしの計算能力は前世の賜物で、識字能力は読書に必須の能力だからこそ頑張れたものだ。神殿の儀式に対する記憶量の基準にされると困る。そんな優秀な頭をしていない。
 對看著被寫在木牌上的內容,洩了氣的我,弗蘭雖說著「神官長給出了從計算能力及識字能力上判斷那種程度是能做到的數量」,但神官長誤解了。我的計算能力是前世的賞賜物,識字能力因為是讀書必要的能力才努力的東西。被當對於神殿儀式的記憶量的基準很困擾。沒有那樣優秀的頭腦。

 わたしが回廊をぐるりと回って孤児院に向かっていると、儀式の準備に向かっているのか、初めて顔を見る青色神官とバッタリ顔を合わせた。
 我轉了一圈迴廊朝向著孤兒院時,是向著儀式的準備嗎,與第一次見到面的藍色神官突然面對面了。

「おや、恥知らずにも青をまとった平民ではないか。今日の儀式に子供の出番はないぞ?」
「喔呀,不就是不知廉恥地披上藍色的平民嗎。今天的儀式沒有小孩子的出場喔?」
「儀式ではなく、孤児院に詰めて子供達が儀式の邪魔をしないように、とのお役目を神官長より頂いております」
「並不是儀式,是為了不讓塞在孤兒院裡的小孩子們打擾儀式,來自神官長指派的任務」
「ほぅ、なるほど。平民には孤児の面倒を見るのがお似合いだな。しっかり励め」
「哦,原來如此。對平民來說照料孤兒是很相配的呢。好好努力」
「激励のお言葉、ありがたく存じます」
「激勵的話語,非感感謝」
「フン!」
「哼!」

 面白くなさそうに鼻を鳴らして、青色神官が去っていく。わたしも孤児院に向かって歩き始めた。フランが気遣わしげに眉を寄せて、心配そうに呼びかけてくる。
 不有趣似地哼著鼻子,藍色神官離去了。我也朝向孤兒院該使走。弗蘭擔憂地皺起眉頭,擔心似地呼喚起來。

「あの、マイン様。先程の……」
「那個,瑪茵大人。剛才的……」
「気にしなくても大丈夫ですわよ、フラン。口で言われるだけなら、平気ですわ。実害は全くないもの」
「不用介意也不要緊唷,弗蘭。如果只是被用嘴說,沒事喔。完全沒有實際損害」

 孤児院に入ると灰色巫女が数人、孤児院に残っていた。花捧げの候補として残されているだけあって、どの子もタイプは違うけれど、顔立ちの整った綺麗な子ばかりだ。
 進入孤兒院後灰色巫女數位,留在了孤兒院。只有作為獻花的候補被留了下來,雖然哪個孩子類型都不同,但盡是容貌整齊漂亮的孩子。

「あら、マイン様。どうかなさったのですか?」
「啊啦,瑪茵大人。是在做些什麼呢?」

 くるりとわたしの方を振り返り、小首を傾げる。その仕草はとても洗練されていて、わたしよりよほどお嬢様らしく見える。
 讓我轉一圈回過頭去,小小歪頭不解。那個動作被非常洗鍊著,看起來比起我更頗似大小姐。

「様子を見に来る人がいた時のために、ここで詰めている予定ですの。貴女達はお役目かしら?」
「為了有來看看情況的人的時候,在這裡擋下的預定。妳們的任務呢?」
「いえ、私達は森に行くことにそれほど魅力を感じませんから、残ってスープでも作ろうかと話し合っていたのです」
「不,因為我們對去森林沒感到那麼有魅力,協商著要不要留下來做湯呢」
「まぁ、助かるわ」
「哇啊,得救了喔」

 灰色巫女の中の一人に見知った顔を見つけた。
 發現在灰色巫女之中的一位看過的臉。
 明るいオレンジに近い金髪をきっちりと結い上げた10代半ばの少女だ。いや、髪を結い上げている以上、成人しているのだから少女というのはおかしいかもしれない。けれど、少女というのがピッタリくる幼い顔立ちをしている。
 是將靠近鮮明橘色的金髮整齊綁上去的10幾歲後半的少女。不,既然已將頭髮綁上去,正因為成年了稱呼為少女很奇怪也說不定。但是,有著稱呼為少女很吻合的年幼容貌。

「ヴィルマ、先日はカルタの絵を描いてくださってありがとう。とても素敵に仕上がっていたわ」
「薇兒瑪,謝謝妳前幾天畫了紙牌的圖。非常美好地完成了」

 ヴィルマのいつもにこにこしている明るい茶色の瞳が嬉しそうに細められて、やんわりとした雰囲気をさらに際立たせた。
 薇兒瑪總是笑嘻嘻著的明亮的茶色眼眸被高興似地瞇起,讓婉轉地氛圍更加凸顯。

「私こそ、絵を描かせてくださってありがとうございました。ペンを握ったのも久し振りで、本当に嬉しかったのです。ここの子供達がとても興味深そうに見ておりましたが、孤児院のためのものではなかったのですね」
「我才是,能讓我畫圖非常感謝。因好久沒握筆了,真的很高興。雖然這裡的小孩子們非常深感興趣地看著,但並不是為了孤兒院的東西呢」
「あれはわたくしの側仕えに対するご褒美でしたから。ヴィルマが描いてくださるなら、孤児院の子供達のために板を注文することはできますけれど?」
「因為那是對於我的近侍的獎賞。如果薇兒瑪要畫,為了孤兒院的小孩子們也能訂購板子就是了?」

 板を準備して、文字を書くくらいなら何とかなるが、周囲の人が揃って止めるくらいわたしのイラストはここの文化の絵と違うらしい。カルタを作るにはヴィルマの協力は必須だ。
 如果要準備板子,書寫文字總能想辦法,但周圍的人一起制止我的插畫似乎是與這裡的文化的圖不同。製作紙牌必須要薇兒瑪的協助。

「まぁ、ぜひ! ぜひお願いいたします」
「哇,務必! 務必拜託了」

 ヴィルマが顔を輝かせた。絵を描きたいという熱意と同時に子供達への愛情が溢れている。孤児院の大掃除をした時、一番に子供達の元へと走って綺麗に洗ってくれたのもヴィルマだったはずだ。
 薇兒瑪喜出望外。在與名為想畫圖的熱情同時給小孩子們的愛情也滿溢著。做孤兒院的大掃除時,最先跑向小孩子們的所在給清洗乾淨的也應該是薇兒瑪。
 わたしが近いうちに孤児院の子供達用のカルタを準備することを約束すると、ヴィルマの隣にいた少女が悲しそうに目を伏せた。
 我約定了在近期會準備孤兒院的小孩子們用的紙牌後,在薇兒瑪的旁邊的少女悲傷似地低下了頭。

「ヴィルマのように絵を描くことができれば、私もマイン様のお役にたてるのですけれど、……」
「能像薇兒瑪一樣畫圖的話,我也能幫上瑪茵大人的忙就是了,……」
「あら、ロジーナは竪琴が得意じゃない」
「啊啦,蘿吉娜不是很擅長豎琴」

 残念そうに溜息を吐いた大人びた綺麗な顔立ちのロジーナの特技は竪琴らしい。何それ、優雅。
 遺憾似地嘆了一口氣像大人樣美麗的容貌的蘿吉娜的特技似乎是豎琴。那算什麼,好優雅。
 ぜひロジーナの竪琴を聞きたいと思ったけれど、楽器は前の主が持っていたので、今は特技なし状態だと言う。できれば買ってあげたいが、日本でも楽器は基本的に高かった。良い楽器の値段なんて天井知らずに決まっている。
 雖然想著務必想要聽蘿吉娜的豎琴,但由於樂器是之前的主人擁有著,現在是所謂沒有特技的狀態。可以的話雖然想買給她,但即便是日本樂器基本上也很昂貴。好的樂器的價格什麼的肯定是天文數字。

「ねぇ、フラン。竪琴って高いですわよね?」
「喂,弗蘭。豎琴很貴的吧?」
「ベンノ様に伺った方がよろしいでしょうが、青色巫女の嗜みに音楽は必須でございますよ?」
「雖然詢問班諾大人會比較好吧,但在藍色巫女的嗜好上音樂是必須的喔?」
「マイン様が教養を身に付けられるなら、私達、お役に立てると思いますわ。よろしければ、側仕えにお引き立てくださいませ」
「我認為如果瑪茵大人能掌握住涵養,我們,會派上用場的。可以的話,請提拔為近侍」

 ロジーナは以前ヴィルマと同じ青色巫女見習いに仕えていたらしい。芸術にとても関心を寄せていた巫女見習いで、彼女の側仕えは雑用をこなす灰色神官と芸術を分かち合うための灰色巫女や見習いにくっきり分かれていたらしい。ロジーナ達は歌、楽器、舞踊、詩、絵などの腕を磨く毎日だったそうだ。
 蘿吉娜以前似乎與薇兒瑪同樣服侍著實習藍色巫女。因是對藝術非常寄予關心的實習巫女,她的近侍似乎清楚利被區分為處理雜事的灰色神官和為了互相分享藝術的灰色巫女及實習。蘿吉娜她們似乎是每天磨練著歌曲、樂器、舞蹈、詩詞、繪畫等的本領。

 ……うぬぅ。ピアノは3年くらい習わされたけど、竪琴は全く触ったことないよ。ピアニカやリコーダーなんて、ここにはないよねぇ。
 ……唔嗯。雖然鋼琴讓我學了3年左右,但豎琴完全沒接觸過唷。口風琴及豎笛什麼的,這裡沒有呢。

 書類整理や神殿に関することだけではなく、教養まで身に付けなければならないとか、今更だが青色巫女見習いになったのは早まった気がする。
 並非只有有關文書處理及神殿的事,就連涵養也必須要掌握嗎,雖是事到如今但感覺成為實習藍色巫女會提早。

「では、マイン様。私達はスープ作りに行ってまいりますね」
「那麼,瑪茵大人。我們去做湯了呢」

 ヴィルマ達がスープを作りに行ってしまうと、孤児院の食堂にフランと二人で残されてしまった。
 薇兒瑪她們去製做湯後,與弗蘭兩個人在孤兒院的餐廳被留了下來。

「ねぇ、フラン。ヴィルマを側仕えに入れたいと言ったら、どう思いますか? 神官長は許可してくださるかしら?」
「喂,弗蘭。說了想讓薇兒瑪加入近侍的話,你會怎想呢? 神官長會允許嗎?」
「ヴィルマを? 理由をお伺いしてもよろしいですか?」
「讓薇兒瑪? 可以詢問理由嗎?」

 フランが少し眉を寄せた。
 弗蘭稍微皺起眉頭。

「ヴィルマは絵が上手でしょう? カルタもそうだけれど、これから先、わたしが作りたいものには絵が必要になるから、他の青色神官に取られる前に確保しておきたいの。それに、成人していて教養がある灰色巫女も必要ではないかと思ったの」
「薇兒瑪繪畫很拿手對吧? 雖然紙牌也是如此,但因為今後,我想製做的東西上圖畫會變得必要,想要在被其他的藍色神官拿走前事先確保。而且,我認為成年有教養的灰色巫女也沒有必要吧」
「おそらく許可は出ると思われます。ただ、この孤児院で幼い子供達の世話を一番しているのがヴィルマのようなので、ヴィルマを引き抜いた後の孤児達がどうなるか……」
「我認為恐怕會給出許可。可是,由於在這個孤兒院最常照料著年幼的小孩子們的是像薇兒瑪的,拉攏薇兒瑪之後的孤兒院會變怎樣呢……」
「そう。今度ヴィルマの意見も聞いて、少し考えてみましょう」
「是嗎。這次也聽聽薇兒瑪的意見,稍微試著考慮吧」

 フランから神殿の儀式について講義を受けるうちに、3の鐘が鳴り響いた。その後、外がざわざわと騒がしくなってくる。星結びの儀式のために、新郎新婦が神殿へとやってきたようだ。見に行きたいけれど、行けるわけがない。
 在從弗蘭那聽講關於神殿的儀式的期間裡,3之鐘鳴響了。那之後,外頭變得人聲嘈雜地喧囂起來。為了星結的儀式,新郎新娘似乎往神殿過來了。雖然想去看看,但並不能去。

 そわそわしながらノルマをこなしているうちに4の鐘が鳴り響いた。星結びの儀式が終わったようで、ざわざわとしたざわめきが少しずつ遠くなっていく。
 在一邊心神不寧一邊處理著定額的期間4之鐘鳴響了。星結的儀式似乎結束了,人聲嘈雜的喧囂漸漸變得遠離了。
 静けさが戻ってから少したつと、裏口からこっそりと子供達が戻ってきた。口を押さえながら、足音をさせないように、階段を上がってくる。
 回歸寧靜之後稍微經過後,從後門小孩子們悄悄地回來了。一邊摀著嘴,一邊為了不發出腳步聲,攀爬上樓梯來。

「おかえりなさい、みなさん。タウの実はたくさん採れたかしら?」
「歡迎回來,各位。濤之果被採了很多嗎?」
「マイン様、しぃーっ!」
「瑪茵大人,很!」

 喋るな、と言われて、慌てて口を噤む。地階の裏口が閉まった音がして、ルッツが入ってきて、ざっと手を上げた瞬間、みんなが口々に喋り始める。
 被說了、別說話,慌張的禁聲。地下室的後門發出關閉的聲音,路茲進來了,大致舉起手的瞬間,大家每張嘴都開始說話。

「いっぱい採って来たよ!」
「採了滿滿的回來了唷!」
「籠は全部地階に置いてあるの。先にお昼でしょ?」
「籃子全部放在地下室。要先吃午飯吧?」
「では、手を清めて神の恵みが届くのを待ちましょうね。わたくしも一度部屋に戻りますわ」
「那麼,洗好手等待神的恩惠到達吧。我也要回一次房間喔」

 ルッツがいるので、回廊を通らず地階を通る。地階にはみんなが拾ってきたタウの実が籠にたくさんあった。
 由於路茲在,不通過迴廊而是通過地下是。在地下室有大家撿回來的濤之果在籃子裡很多。

「ルッツ、拾った実を4つもらっていい? 料理人のフーゴとエラは森に行けなかったから、あげたいの」
「路茲,可以收下4個撿來的果實嗎? 因為廚師的伏果和艾菈沒有去森林,想要給他們」
「あぁ、いいぜ」
「啊,可以喔」

 タウの実をフランに持ってもらって裏口の方から部屋に戻った。
 請弗蘭拿著濤之果從後門那裡回到房間。
 すでに昼食の準備はできていて、フーゴが外を気にしながら待っていた。フランを通して二人にタウの実を2つずつ渡す。
 午飯的準備已經完成了,伏果一邊介意著外面一邊等待著。透過弗蘭將濤之果各交付了2個給兩個人。

「本日はお祭りの日というのに、来て頂いてありがとう存じます。これ、少ないですけれど、持っていらして」
「今天是所謂的祭典之日,非常感謝能夠前來。這個,雖然不多,拿去吧」
「え? わ!? ありがとうございます!」
「咦? 哇!? 非常感謝!」

 わたしが厨房に背を向けると同時にフーゴが駆け出すのがわかった。一体どれだけ星祭りを楽しみにしていたのだろうか。そして、誰にあのタウの実をぶつけるつもりなのだろうか。わたしの様子を気にしたように「ちょっと、フーゴさん」とエラが止めている声がしたので、空気を読んでわたしは振り返らず、階段を上がって行った。
 能明白在與我背對廚房的同時伏果跑了出去。到底是有多期待星光祭啊。還有,是打算要對誰砸那個濤之果呢。由於似乎介意著我的樣子艾菈發出制止的聲音「等下,伏果先生」,會看氣氛的我沒有回過頭,攀上階梯去了。

 自室でデリアに給仕してもらって、ルッツと一緒に昼食だ。
 在自己房間請蝶莉亞伺候,與路茲一起吃午飯。
 今日の昼食はカッペリーニもどき。できるだけ細く切った生パスタを作ってもらった。トマトとモッツァレラのようにポメソースとなるべく癖のないチーズを選んで、ハーブを添えたものと、バジルソースを目指して植物性の油に塩とハーブとにんにくもどきのリーガで作ったものの二種類を用意してみた。
 今天的午飯是擬似義大利天使麵。請對方製做盡可能切細的生義大利麵。選擇番茄和像是莫札瑞拉般的柏梅醬和盡可能沒有癖性的起司,添加上香草的東西後,試著準備以蘿勒醬為目標在植物性的油裡以鹽和香草和擬似蒜頭的里嘉製做的東西兩種。
 それから、季節の野菜に蒸し鳥を添えたサラダもある。本当は冷やし素麺が食べたい気分だが、相変わらず和食に使えそうな物は見かけないので仕方ない。
 然後,在時令蔬菜上添加蒸鳥的沙拉也有。雖然其實是想吃冷的掛麵的心情,但由於依舊沒看到能使用在日式料理上的東西沒有辦法。

「ルッツはいっぱい働いたからね。たっぷり食べていいよ。ルッツのお陰で、みんな、とても楽しそうだった。ありがとう」
「路茲因為滿滿地工作了呢。可以多吃點唷。多虧路茲,大家,似乎非常快樂。謝謝」
「張り切って探していたぞ。結構奥の方に入り込んだヤツもいて、時間までに戻れなかったらどうしようかと思ったぜ」
「緊張的在尋找著喔。進入相當深的地方的傢伙也有,想著沒在時間到之前回來的話該怎麼辦才好喔」
「……いいなぁ。わたしもお祭り、見たかった。午前中はフランと一緒にずっと勉強だったし」
「……真好呢。我也想,看看祭典。上午是和弗蘭一起一直學習」

 森で楽しそうにタウの実を拾っていた様子や神殿に戻ってくる時にタウの実を構えた人達を見た孤児達の感想を聞いていると羨ましく仕方ない。
 看到在森林快樂似地撿拾著濤之果的樣子及在回到神殿來的時候拿起濤之果的人們聽著孤兒們的感想後會羨慕也沒有辦法。

「なぁ、マイン。ちょっとだけ、祭りを見に行ってみるか?」
「吶,瑪茵。只是稍微,要試著去看看祭典嗎?」
「え?」
「咦?」
「もう新郎新婦はいないだろうし、オレ達はタウを投げるわけじゃなくて、街がどんな感じになってるか、見るだけになるけどさ。オレ達の昼飯が終わってから、あいつらがご飯なら、ちょっとは時間があるだろ?」
「新郎新娘已經不在了吧,我們並非有投擲濤,城鎮變成怎樣的感覺了呢,就只是想看看啊。因為我們的中飯結束了,他們還在吃飯的話,稍微有時間吧?」

 青色神官の昼食が終わって、側仕えが食べ終わった後で神の恵みが配られるし、灰色神官の中には馬車の準備をする人もいるので、全員が揃ってからのタウ投げには少し時間がある。
 藍色神官的午飯結束了,在近侍吃完之後神的恩惠會被分配,由於在灰色神官之中也有做馬車準備的人,在全員湊齊的濤投擲上稍微有時間。

「行く! 行きたい!」
「要去! 想要去!」

 青の巫女服から普段着に着替えて、わたしはルッツと一緒に神殿の門から飛び出した。
 從藍色的巫女服換穿成便服,我與路茲一起從神殿的門跳出去。
 水浸しの街並みが夏の太陽でキラキラに輝いていた。神殿近くはほとんど濡れていないが、神殿から離れるにつれて、足元がびしょびしょになってくる。夏の太陽でもすぐには乾かないなんて、一体どれだけのタウの実が投げられたのだろうか。
 浸水的街道因夏季的太陽閃閃爍爍閃耀著。神殿附近幾乎沒有濡濕,隨著從神殿離開,腳邊變得溼透了起來。即便是夏季的太陽也無法馬上乾掉什麼的,到底被投擲了多少濤之果呢。

 全身ぐしょ濡れで、髪から水滴を滴らせながら子供達が歓声を上げながら走っていくのが見えた。子供達が向かう先からは大騒ぎをしている声が響いてくる。
 能看見儘管因全身濕透,從頭髮低下水滴但小孩子們一邊發出歡呼聲一邊奔跑著。小孩子們從面朝的前方發出大騷動的聲音響徹起來。

「行こう、ルッツ!」
「走吧,路茲!」
「遠くから見るだけにしておけよ」
「只能從遠遠的看著唷」

 ルッツの忠告に従って、こそっと建物の陰から覗いてみると、それほど大きくはない路地が大混戦になっていた。敵も味方もなく、とにかく、大声で意味ない言葉を叫びながら、タウの実を投げまくっている。建物と建物の間で大声を発するのだから反響し合って、ものすごい声量だ。
 遵從路茲的忠告,偷偷地從建築物的陰影試著窺視後,沒有那麼大的巷道變成了大混戰。沒有敵我雙方,不管怎樣,一邊叫喊著大聲也沒意義的話語,一邊散佈著投擲濤之果。因為在建築物與建築物之間發生的大聲響互相迴響,是非常嚇人的聲量。

 誰も彼もびしょびしょで、夏の薄着をしているお姉さんなんて、身体にぴたりと張り付いて身体の線がくっきりなのは当たり前で、ひどい人なんて完全に透けている。男の人は張り付いた服が煩わしいとばかりに上半裸で走り回っている人も多い。
 不論誰都濕淋淋,穿著夏季的薄衫的大姊姊什麼的,緊緊貼附身體上身體的線條很鮮明是理所當然,誇張的人什麼的完全透明了。男人剛一厭煩貼附的衣服就以上身半裸到處跑的人也很多。

 ……うはぁ、サッカーや野球で応援チームの優勝が決まった時の大騒ぎみたい。
 ……唔哇,好像因足球或棒球支持的隊伍優勝決定了的時候的大騷動。

「わっ!?」
「哇!?」
「ぅえっ!?」
「咦!?」

 いきなりルッツの声がして、ルッツの頭から水が滴ってきた。パタパタと自分にも冷たい水滴が降りかかってきて、驚いて振り返ると、ルッツの背後に数人の子供達がタウの実を構えているのが見えた。
 突然路茲發出聲音,從路茲的頭上水滴了下來。啪嗒啪嗒地自己也是冰冷的水滴淋了下來,驚訝的回過頭後,看到在路茲的背後數個小孩子正拿起濤之果。

「ここに全然濡れてねぇヤツらがいるぞ!」
「在這裡有完全沒濕的傢伙們在喔!」

 子供達が大声を上げた瞬間、大騒ぎしていた大人数が一斉にこちらを向いた。獲物を見つけた狩人の目の輝きが自分に向けられると、ぞっとするような迫力がある。小さな悲鳴が口から漏れて、全身が縮みあがった。
 小孩子們發出大聲的瞬間,大吵大鬧著的大量人數一起朝向這裡。發現獵物的獵人目光的光輝被朝向了自己後,有著不寒而慄般的魄力。小小的悲鳴從口中洩露,全身縮了起來。

「逃げるぞ、マイン! できるだけ避けろ!」
「要逃了喔,瑪茵! 盡可能避開吧!」
「無理!」
「不可能!」

 そんな機敏な行動を期待されても困る。わたしにできるのは腕を上げて、顔への直撃を防ぐくらいだ。
 就算被期待那樣機敏的行動也很困擾。我能做的是舉起手臂,防止往臉的直擊。
 ルッツがそんなわたしの手を引いて走りながら、こちらに向かって飛んできたタウの実をバシッと手で叩き返した。本当に水風船のようにタウの実が石畳に当たってパンと弾ける。
 路茲一邊拉起那樣的我的手,一邊用手將朝向這邊飛過來的濤之果啪地打回去。真的像是水球般的濤之果打在石板路上砰地裂開。
 直撃を免れたわたしはホッとしたが、ルッツが避けたことで、相手の戦闘意欲を煽ってしまったようだ。
 避免直擊的我雖然放心了,但因路茲避開了,似乎煽動了對方的戰鬥意志。

「避けたぞ! 生意気な!」
「避開了喔! 別得意!」
「みんな、やってしまえ!」
「大家,上吧!」
「ぅおおおおおおおっ!」
「喔喔喔喔喔喔喔!」

 次々と飛んでくるタウの実がパチン! パチン! と自分に当たって弾けていく。当たる感触自体はボヨンとした感じで、当たっても大して痛くないけれど、頭皮を伝い、背筋に流れ込んでくる水滴や背中に命中した実が弾けた水に鳥肌が立つ。
 不斷飛過來的濤之果啪嚓! 啪嚓! 地打到自己裂開了。打到的觸感本身因柔嫩的感覺,雖然就算打到也不大會痛,但傳到頭皮、流進背部去的水滴及因命中背後的果實裂開的水而起雞皮疙瘩。

「ぎゃー! 冷たい! 冷たいっ!」
「呀! 好冷! 好冷!」
「マイン、とにかく足を動かせ!」
「瑪茵,總之動動腳!」

 ルッツが払いのけることができたのは最初の一発だけだった。成人も交じっているので、逃げられるわけがない。あっという間に回りこまれて囲まれて、多勢に無勢。
 路茲能揮開的就只有最初的一發。由於成人也混雜著,沒能逃跑。轉眼間被圍困被包圍,寡不敵眾。
 避けることも逃げることもできないまま、お祭りの熱気でナチュラルハイになっている人達からの集中砲火を受けたルッツとわたしは、あっという間にぐっしょぐっしょだ。
 依然是避開或逃跑都做不到,遭受來自因祭典的熱氣而變成了自然高漲狀態的人們的集中砲火的路茲和我,轉眼間就溼答答的。

「あはは! チビの割には頑張って守ってたんじゃねぇの?」
「啊哈哈! 相比小不點不是努力守護著的嗎?」
「将来有望ってヤツだな」
「是將來有望的傢伙呢」

 ゲラゲラと笑いながら、最後までわたしを守ろうとしていたルッツに労いの言葉をかけながら、彼らは次の獲物を求めて嵐のように去っていった。
 儘管哈哈大笑,但一邊對直到最後都打算保護我的路茲說出慰勞的話語,他們一邊笑是尋求下個獵物的暴風雨般離去了。

「……ルッツ、これ、絶対に風邪引くよね?」
「……路茲,這個,絕對會罹患感冒呢?」

 わたしがポタポタと水の落ちるスカートを摘まみ上げると、プルプルと頭を振って、水滴を飛ばしながら、ルッツも頷いた。
 我將滴滴答答地滴著水的裙子捏上來後,一邊左右搖晃著頭、飛濺起水滴,路茲也一邊點頭。

「間違いねぇな。この分じゃ、エーファおばさんにしこたま叱られて、二度と祭りに行かせてもらえなくなるかも」
「毫無疑問呢。這樣子的話,會被艾法阿姨大量責罵,或許會變得無法再次去祭典了」
「……雰囲気はわかった。嫌というほどよくわかった。終わったら確実に熱を出すんじゃ、わたしには向かないお祭りだね」
「……氣氛是明白了。名為討厭般的好好明白了。結束的話確實會發燒,不是偏向我的祭典呢」

 ぎゅっと髪を絞れば、バタバタバタと音を立てて水が滴り落ちる。あちらこちらを絞りながら、わたしとルッツは神殿に戻る。
 緊緊地扭乾頭髮的話,水發出吧嗒吧嗒吧嗒地聲音滴落。一邊到處扭乾,我一邊與路茲回到神殿。
 北の方はタウの実を投げ合うよりも、その先の食事会に重点が置かれているのか、あちらこちらにある井戸の広場で準備が始まっていた。木箱と木箱の間に板を渡して、即席のテーブルを設置して、あちらこちらの家から料理が運ばれてきている。
 北方比起互相投擲濤之果,重點會被放置在那之後的用餐會上吧,在到處都有的水井廣場準備開始了。在木箱和木箱之間擺放板子,設置即席桌子,來自到處的家裡的料理被搬過來。

「腹が減っていたら、寄るんだけどな」
「肚子餓了的話,要靠近嗎」
「さすがにまだ空いてないもんね?」
「畢竟還不餓呢?」

 料理が運ばれ始めたら、タウの実を持って大騒ぎしていた人達も自分達の空腹を思い出すに違いない。
 料理開始被搬運的話,拿著濤之果大吵大鬧的人們也肯定會想起來他們自己的空腹。



「もー! 何てこと! なんて恰好!? お部屋が汚れるからお風呂の準備ができるまで、外にいてくださる!?」
「真是的! 怎麼回事! 多麼剛好!? 因為房間會髒直到泡澡的準備完成前,請在外面待著!?」

 母に叱られる前にデリアに怒鳴られた。「エーファおばさんより怖いな」とルッツが呟くのに、小さく頷いて同意していると、濡れても良いように森へ行くための古着に着替えたフランが出てきた。
 在被母親責罵之前被蝶莉亞怒吼了。對路茲嘟噥著「比艾法阿姨還可怕呢」,小小點頭同意後,就像濕了也可以換穿為了去森林的舊衣服的弗蘭出現了。
 びしょ濡れのわたし達を見て、困ったようにこめかみを押さえる。
 看著濕透的我們,困惑似地壓著太陽穴。

「マイン様、孤児達の準備ができたようですから、もうそのまま孤児院へ向かいましょう。デリア、戻ったらすぐにお風呂を使えるように、準備だけは頼みます」
「瑪茵大人,因為孤兒們的準備完成了,就那樣朝向孤兒院吧。蝶莉亞,為了回來的話能馬上使用澡堂,拜託了只要準備」
「かしこまりました」
「謹遵吩咐」

 タウの実を投げ合うなんて、美しくない事はできないとデリアが言ったので、デリアはお留守番だ。ギルはとっくに孤児院へ行ってしまったらしい。
 由於蝶莉亞說了互相投擲濤之果什麼的,不美麗的事情不會做,蝶莉亞是看家者。基魯似乎早已往孤兒院去了。

「青色神官達が貴族街に向かうための馬車を準備していた灰色神官から連絡がありました。青色神官およびその側仕えは全員貴族街へと向かったため、正門を閉ざしたそうです」
「有來自準備著藍色神官們為了朝向貴族街的馬車的灰色神官的聯絡。因為藍色神官以及那些近侍全員朝向了貴族街,似乎關上了正門」

 わたし達が裏口の方から孤児院へと向かうと、全員が神官服から古着に着替えて、地階に置いてあったタウの実を外に出していた。
 我們從後門那裡朝向孤兒院後,全員從神官服換穿成舊衣服,將放置在地下室的濤之果拿出來外面。

 ルッツの指示で2つのチームに分かれて、投げ合うことになり、年齢や男女数を考えながら、フランが適当に分けていく。走り回っても良い範囲を指定して、そこからは外に出ないように約束させる。
 以路茲的指示被分成兩個隊伍,變成互相投擲,一邊考慮年齡及男女數量,弗蘭一邊適當地分開。指定就算到處跑也可以的範圍,還有讓他們約定不能出去外面。

「後片付けを必ずすること。それから、大騒ぎしすぎて街の人に不思議がられるようなことにならないように気を付けること。最後に、怪我や喧嘩をしないで楽しむこと。いいですか?」
「必須要做事後整理。還有,要注意不要變得太過大吵大鬧被城鎮人感到奇怪。最後,不要受傷或吵架且享受。可以嗎?」
「はい!」
「是!」
「じゃあ、タウの実を配るか」
「那麼,要分配濤之果嗎」

 ルッツがいくつかの籠に視線を向けた。こういう時は一番身分が高いことになっているわたしが最初に動かなければならない。
 路茲將視線朝向幾個籃子。這種時候變成身分最高的我必須要在最初行動。
 森で春に見たタウの実は親指の第一関節くらいまでの大きさしかなかったのに、籠の中の実は自分の拳よりも大きくなっていた。たっぷりと水分を含んでいるようで、ぷよぷよとしている。
 明明在森林於春季時看到的濤之果只有到大拇指第一關節左右的大小,籃子裡面的果實變得比自己的拳頭還大了。似乎飽含著滿滿的水分,富有著彈性。
 大量にぶつけられていた時はほとんど目を閉じていたので、じっくりとタウの実を見るのは初めてになるのかもしれない。
 由於被大量地砸到的時候幾乎是閉上眼睛,仔細地看著濤之果變成了第一次也說不定。

「わぁ、ホントに大きくなってる」
「哇,真的變大了」

 わたしが上にある実を一つ手に取った瞬間、奉納の時と同じように魔力が吸い取られていく感じがして、それと同時にタウの実がボコボコと泡を立てながら、姿を変え始めた。
 我將在上面的果實拿一個到手上的瞬間,像是與奉獻的時候一樣有著魔力被吸走的感覺,在與那個同時濤之果一邊啵咕啵咕地冒泡,一邊開始改變姿態。

「わわっ!?」
「哇哇!?」
「どうした、マイン!?」
「怎麼了,瑪茵!?」
「魔力が吸い取られてる!」
「魔力被吸走了!」

 水風船のように半透明の赤だったタウの実の中に、ザクロのように硬そうな種が次々と出現して増え始める。
 在像是水球般半透明的紅色的濤之果中,像是石榴般堅硬似的種子不斷地出現開始增加。

「気持ち悪い! 何これ!?」
「好噁心! 這是什麼!?」
「オレが知るかよ!?」
「我會知道嗎!?」

 手に持ったまま右往左往しているうちに、薄い赤だった実の色が少しずつ濃くなっていって、実の中は水分より種の方が多くなってきた。ボヨボヨだった皮が硬くなり、中が見えなくなる。
 在依然拿在手上東奔西跑的期間,薄薄紅色的果實的顏色漸漸變深了,果實裡面種子變得比水分還多起來。柔柔嫩嫩的皮變硬,裡面變得看不見。
 ここまできてやっとわかった。赤い実は以前に見たことがあるトロンベの種に違いない。
 來到這裡終於明白了。紅色果實肯定是在以前有見過的特隆貝的種子。

「ルッツ、これ、トロンベだ! ナイフを準備して! にょきにょき来るよ!」
「路茲,這個,是特隆貝! 去準備小刀! 一個個冒出要來了唷!」
「マジか!?」
「真的嗎!?」

 タウの実を握ったまま、わたしがそう言うと、姿を変えるタウを覗きこんでいたルッツはすぐさま物置としている地階へと駆けこんだ。ナイフや鉈のような刃物が入った籠を引っ張り出しながら、孤児達に指示を飛ばす。
 依然握著濤之果,我那樣說後,窺視進改變姿態的濤的路茲馬上往作為儲藏室的地下室跑進去。一邊將放入小刀及材刀般的刀具的籃子拉了出來,一邊對孤兒們發出指示。

「採集に慣れているヤツ、ナイフを構えろ。高価な紙の材料が出てくる。ひとつ残らず刈れ!」
「習慣了採集的傢伙,拿起小刀。高價紙張的材料出現了。一個都不剩的割掉!」
「はいっ!」
「是!」

 孤児達がナイフに殺到すると同時に、タウの実の硬さが増してきて、だんだん熱を帯びてきた。以前はこの状態で投げたら、トロンベがにょきにょき出てきたはずだ。
 在孤兒們對小刀殺到的同時,濤之果的硬度增加了,漸漸帶有熱起來。以前用這個狀態投擲的話,特隆貝應該會一個個冒出來。

「マイン様、準備できたぜ!」
「瑪茵大人,準備完成了喔!」

 鉈のような刃物を戦隊ヒーローのようにビシッと構えたギルがわたしの隣に立つ。片手にナイフを掴んだルッツが石畳のない草の茂る方を指差した。
 將柴刀般的刀具像是戰隊英雄般強烈架起的基魯站在我的旁邊。一隻手抓住小刀的路茲用手指向沒有石板路雜草茂密的方向。

「マイン、土のところに投げろ!」
「瑪茵,投向土的地方吧!」

 ギルとルッツの声を聞きながら、土のある部分に向かって、わたしは力いっぱいタウの実を投げつけた。
 一邊聽到基魯與路茲的聲音,一邊朝向有土的部分,我竭盡全力將濤之果投去。

「いっけぇ、にょきにょっ木!」
「去吧,雨後春樹!」

======================================================================
 星祭りを覗きに行って集中砲火を受けた後は、トロンベ刈り。
 去窺探星光祭遭受到集中砲火之後,收割特隆貝。
 ルッツは大変です。
 路茲很辛苦。

 次回は、祭りの後始末です。
 下回是,星光祭的事後處理。
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