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第二部神殿的實習巫女 序言

作者:SPT草包│2018-01-22 07:24:49│贊助:2│人氣:160
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第二部神殿の巫女見習い プロローグ
第二部神殿的實習巫女 序言
原文連結

 私はフェルディナンド。エーレンフェストの街の神殿で神官長を務めている。よく25歳くらい、下手したら30歳くらいと間違われるが、20歳である。
 我是費爾迪南多。在艾連菲斯特城市的神殿擔任神官長。經常被是25歲左右、搞不好是30歲左右搞錯,但是20歲。
 若さが足りない、枯れているなどと異母兄からはよく言われているが、それは生活環境によるものだ。
 經常被異母哥哥說著不夠年輕、糙老之類,那是生活環境帶來的。

 私は成人するまで貴族社会で育った。愛妾の子であったが、礎の魔術具を扱えるだけの魔力があったため、そして、自分で言うのも何だが、勉学が苦ではなく得意であったため、異母兄を補佐する立場として育てられた。父の本妻とはともかく、異母兄との仲は悪くなかった。
 我直到成年為止都在貴族社會成長。身為愛妾之子,因為有著只能處理基礎魔術具的魔力,而且,自己來說有點,但因為勤學並不辛苦而很擅長,被培育成了作為輔佐異母哥哥的立場。跟父親的正妻姑且不論,跟異母哥哥的關係並不壞。

 しかし、本妻は異母兄の補佐をする私が気に入らなかったようで、父の死後、私はあからさまに排斥され始めた。権力に群がる大人達は本妻の意見に賛同し、実の母親は当てにならず、身の危険を感じ始めた頃、異母兄が神殿に入ることを勧めてくれたのだ。
 可是,正妻似乎很不中意我當異母哥哥的輔佐,父親死後,我明顯地開始被排斥。群聚於權力上的大人們贊同了正妻的意見,生母沒被當成目標,開始感受到自身危險的時候,異母哥哥來規勸進入神殿了。

 神殿に入ることは貴族社会から見ると、政治の世界から抜けると宣言することに他ならない。けれど、神殿もまた魔力を使い、神事を行うため、政治の世界とは密接な関係を持っている。そして、神殿の上位は貴族出身の神官や巫女が占めており、その位は実家の地位による階級社会である。
 進入神殿從貴族社會來看,就是宣言了從政治的世界裡脫出沒有別的。但是,神殿也再次使用著魔力,為了進行祭神,跟政治的世界保持著密切的關係。然後,神殿的上位是貴族出身的神官和巫女佔據著,那個位置是根據老家的地位的階級社會。
 異母兄は私に神殿を掌握するように、と笑いながら命じた。今の神殿長は本妻の実家に連なる者で、態度も大きく厄介な相手なのに、簡単に言ってくれるものだ、と肩を竦めながら、私は神殿に入った。
 異母哥哥為了要我執掌神殿,一邊笑一邊命令著。現在的神殿長是正妻老家的關聯者,明明態度也是個大麻煩的對象,卻說得很簡單,盡管無奈,我還是進入了神殿。

 神殿での日々は安穏としていた。財政を握っていたり、孤児院の管理をしていたり、貴族との連絡を取り扱ったり、と仕事をしている者もいたが、私には回されなかった。そのため、神具に魔力を込める以外、特に仕事がなく暇を持て余していた。
 在神殿的日子很安穩。有做著又是掌握財政、又要管裡孤兒院、還要處裡跟貴族的聯絡,那些工作的人,所以不會轉到我身上。為此,將魔力灌入神具以外,沒什麼工作而有著多於的閒暇。
 あまりに時間が余るので、異母兄に頼んで、実家に置いてあった本や木札を送ってもらった。せっかくなら、経済状況が思わしくない貴族にも利用してもらえたら良いと考えて図書室に並べてみた。けれど、神殿にいる青色神官や巫女は貴族社会に戻れない者ばかりで、勉学に興味がある者はいなかった。本が読みたいと号泣するほど興味を示したのが、貧民の幼女だけとは嘆かわしいことだ。
 由於時間太多了,拜託了異母哥哥,將擺放在老家的書本和木牌送過來。因為很難得,考慮到經濟狀況不是很理想的貴族也能利用的話就好了而試著陳列在圖書室裡。但是,待在神殿的藍色神官和巫女盡是無法回歸貴族社會的人,在勤學上有興趣的人並不存在。想要看書而嚎啕大哭般表示興趣的,只有貧民的小女孩真讓人興嘆。

 そして、中央での政変が起こり、貴族の数が激減した。まず、これから貴族院に通える年齢である幼い見習いが次々と実家から呼び戻され、次に結婚が可能な年若い神官や巫女が貴族社会へと戻っていった。さらに、適齢期より上でも、ある程度魔力がある神官や巫女は、中央神殿へと移動するよう要請があった。
 然後,發生了在中央的政變,貴族的數量銳減。首先,今後身為往來於貴族院年齡的年幼實習會不斷地被老家喚回,其次是可能結婚的年輕神官和巫女會回歸貴族社會。還有,即便比適齡期年長,有著某種程度魔力的神官和巫女,會有往中央神殿移動般的請求。

 今、この神殿に残っている巫女はおらず、神官は実家に戻れる年齢ではなくなり、中央の神殿で必要とされる魔力量に満たない者ばかりである。
 現在,不存在殘留在這座神殿的巫女,神官已不是能回歸老家的年齡,盡是無法滿足被中央神殿需要的魔力量的人。
 主要な仕事をしていた者がごっそりと居なくなった神殿で、私はあらゆる仕事を引き継ぐことになり、安穏とした時間は私の前から姿を消した。執務の量と質、実家の地位、異母兄の懇願により、神殿に入って日が浅い上に、まだ年若い私が神官長を務めることになったのだ。
 在從事主要工作的人全都不在了的神殿裡,我變得要繼承所有工作,安穩的時間從我的面前抹消了身影。比起辦公的量與質、老家的地位、異母哥哥的懇求,變成在進入神殿的日子尚淺、還很年輕的我擔任起神官長了。


「神官長、神殿長がお呼びだそうです」
「神官長,神殿長似乎在呼喚」
「……無事だったようだな」
「……好像沒事了呢」

 側仕えであるフランの言葉を聞いて、私は溜息混じりに立ち上がった。もうしばらく寝込んでいてくれれば、執務がはかどったのだが、と考えながら、自室を出て、神殿長の部屋へと向かう。神殿長は手を出さないけれど、口だけはしっかりと出す人物なので、執務中は寝ていてくれるとありがたいと私は常々思っている。
 聽到身為近侍的弗蘭的話語,我混著嘆息站了起來。能暫時臥床的話,辦公就能順利了,一邊那樣思考,一邊離開自個房間,轉往神殿長的房間。由於神殿長是雖然不會出手,但一張嘴只會添亂的人物,我經常在想辦公中睡著的話就謝天謝地了。

 移動途中で図書室が視界に入った。ここの本を読むために騒動を起こした子供、マインの顔が浮かんできて、指先でこめかみをグッと押した。ここ最近の頭痛の種であり、おそらく今回の呼び出し原因だと思われる。
 在移動途中圖書室進入了視野。為了看這裡的書而引發騷動的小孩子,瑪茵的臉浮了出來,用指尖使勁地按著太陽穴。我認為身為這最近頭痛的根源,恐怕是這次的傳喚的原因。

 洗礼式で図書室を見つけて、巫女見習いになりたいと言い出したマインは、富豪らしい衣装に身を包んでいたらしい。見習いになるために、と提示された巨額の寄付金に目が眩んだ神殿長が、富豪の娘を何とか神殿に入れようと話をするうちに魔力があることまで判明した。
 在洗禮式上發現了圖書室,說出了想要成為實習巫女的瑪茵,似乎將身體用富豪似的服裝包覆著。被出示了、為了成為實習的巨額捐款而鬼迷心竅的神殿長,在說著想辦法讓富豪的女兒進入神殿的話題時就連有著魔力都判明了。

 聖典を読んでやった時の反応から、かなり頭が良いこともわかっていたし、立ち居振る舞いや言葉遣いからもよく教育されていることが察せられた。だから、青の衣を与えてでもマインを神殿に入れると言う神殿長に、私も否を唱えなかった。
 從看著聖典時的反應,就能明白頭腦相當好,從行為舉止和遣詞用字也被好好教育著這件事也察覺了。所以,對說了即便給予藍衣也要讓瑪茵進來神殿的神殿長,我也沒有唱反調。

 けれど、話し合いをするために両親を呼びだしてみれば、マインは富豪の娘ではなく、貧民の娘だった。
 但是,為了協商而試著傳喚雙親的話,瑪茵不是富豪的女兒,是貧民的女兒。

 私としては、誰の娘であろうが、寄付金と魔力さえ持っていれば問題ないと思っていたけれど、神殿長にとっては違うようだった。あからさまに高圧的な態度を取り、マインを怒らせた。
 在我看來,雖然想著是誰的女兒呢,但只要擁有捐款跟魔力的話就沒問題了,不過對神殿長來說才不一樣。明顯地採取了高壓態度,讓瑪茵生氣了。
 貴族ならば魔力を制御するための魔術具を持っている。もしくは、定期的に神具に魔力を捧げているので、感情によって魔力が高まっても、暴走することはない。けれど、マインは貧民の娘で魔術具など持ってはいなかった。
 如果是貴族的話擁有著為了控制魔力的魔術具。或者,由於定期的像神具獻上魔力,憑著感情就算魔力很高,也不會失控。但是,瑪茵是貧民的女兒不會擁有魔術之類的。

 当然、魔力は暴走して身体から漏れだし、神殿長へと真っ直ぐに向かう。洗礼式まで生き延びた身食いとは思えないほど、マインの魔力は強かった。
 當然,魔力失控了從身體裡面洩漏了,筆直地朝向神殿長。不認為能長壽到洗禮式的身噬般,瑪茵的魔力很強大。
 魔力の威圧を正面から受けた神殿長は、その場で卒倒してしばらくは意識が戻らず、神殿長の意識がないのを良いことに、私がマインの家族との話し合いの場に立ったのだ。
 從正面承受魔力的威壓的神殿長,當場昏倒意識暫時回不來了,神殿長的意識沒了,我就處於跟瑪茵的家人協商的場合。

 意識が戻ってからも寝込んでいた神殿長が、今になってわざわざ私を呼びだしたということは、おそらく、マインとの話がどうなったかの確認と文句に違いない。神殿長の口から出てくるだろう嫌味の数々が容易に思い浮かんでくる。
 意識回來也還在臥床的神殿長,所謂到了現在才特意傳喚我這件事,恐怕,肯定是跟瑪茵的談話怎麼了嗎的確認與抱怨。輕易地浮現出從神殿長的口中出來的許多刺耳話。

 神殿長の部屋の前に立つ側仕えの姿が視界に入った。
 站在神殿長的房間前面的近侍的身影進入視野。
 面倒な事だが、一応この神殿内で一番上位である神殿長は立てておいた方が良い。ゆっくりと息を吸って、億劫になる気分を溜息と一緒に吐き出した。
 是麻煩的事情,姑且是身為這座神殿裡面最上位的神殿長先站著會比較好。緩緩吸了一口氣,將覺得麻煩的氣氛跟嘆息一起吐了出來。

「神殿長、神官長がお見えになりました」
「神殿長,神官長來求見」

 扉の前に控えていた神殿長の側仕えが私の歩く速度に合わせて扉を開ける。顔に少し緊張している色が見えるのは新入りだからだろう。
 在門前在控制著的神殿長的近侍配合著我走路的速度打開了門。臉上看得到稍微緊張的神色是因為是新來的吧。

 部屋に入ると、神殿長は執務机の椅子に座って、背もたれに背中を預けていた。でっぷりとした腹が強調されている。
 進入房間後,神殿長座在辦公桌的椅子上,將後背靠在椅背上。作為肥胖的腹部被強調著。
 実家の地位だけを考えると私の方が高いが、私は庶子であり、神殿長は嫡子である。異母兄の母親の実家に連なる者だから、実家の地位が低いわけでもない。そのため、神殿長は自分の優位を示したくて仕方がないようで、私を呼びだす時は必ず執務机を挟んで自分が座り、私が立っているのを見ながらニヤニヤしている。
 考慮到只有老家的地位是我比較高,但我身為庶子,神殿長身為嫡子。因為是異母哥哥的母親老家的關聯者,並不是老家的地位比較低。因此,神殿長想顯示自己的優勢是沒辦法的,每次呼喚我的時候必定挾著辦公桌自己坐著,一邊看著我站著一邊邪惡地笑著。

 だが、今日はニヤニヤするほどの心の余裕がないのか、鼻筋に深い皺を刻んだ凶悪な表情で苛立たしげに指先で机を叩いていた。私の姿を見つけるやいなや勢い込んで口を開いた。
 但是,今天是沒有壞笑般的內心餘裕嗎,鼻樑上深深刻著皺紋用兇惡的表情焦急地用指尖敲著桌子。一看到我的身影就急切開口了。

「神官長、アレは一体どうなった?」
「神官長,那個到底怎麼了?」

 ゆっくりと神殿長の前まで歩いた後、私は貴族らしい優雅さを殊更に強調しつつ、首を傾げて見せた。
 緩緩地走到神殿長面前之後,我一面特意強調貴族似的優雅,一面展現感到了疑惑。

「アレと申しますと?」
「那個是說什麼?」
「あの無礼極まりない子供に決まっているだろうっ!」
「說的肯定是那個無裡至極的小孩子吧!」

 癇癪を起した子供のように、身体を起こしてドンと机を叩きながら神殿長が怒鳴った。予想済みの言動だったので、私は報告するための木札をスッと持ち上げて、読むふりをしながら飛んでくる唾を防ぐ。
 像是亂發脾氣的小孩子,挺起身體一邊咚地敲著桌子神殿長一邊怒吼了。由於是預測過的言行,我為了報告迅速地舉起木牌,一邊假裝要看一邊預防飛來的口水。

「あぁ、確か……マインという名前でしたね」
「啊,的確…是叫瑪茵這個名字呢」
「それだ。追い返したのだろうな?」
「就是那個。趕回去了吧?」

 ギョロリと睨む神殿長に、私は緩く首を振った。
 對怒目瞪視的神殿長,我緩緩搖著頭。

「神殿長が不快であることは理解していますが、この神殿の魔力不足は深刻です。それはマインを神殿に入れようとした神殿長が一番よくご存じのはず。この街にまた貴族が増えるまでの辛抱です」
「神殿長不高興的事情裡解了,但這座神殿的魔力不足很嚴重。那是打算將瑪茵放入神殿的神殿長最應該好好知道的。要忍受到這座城市再次增加貴族為止」
「神官長、この儂に我慢せよと言うのか? 儂は……」
「神官長,你是說要我這老夫忍耐嗎? 老夫……」

 いつもの長い長い家柄自慢が入る前に、私は神殿の現状を並べて立てる。
 在進入總是漫長不已的門戶自誇之前,我列舉起了神殿的現狀。

「あの子供がいなかったら、奉納の儀式は確実に困ります。それに、秋も……。また、騎士団から要請が出たらどうしますか? 魔力がないので、できませんと言うのですか? それとも、貴族が増えるまでの間、ずっと余所の神殿に助力を請いますか?」
「沒有那位小孩子的話,奉獻的儀式會確實地困擾著。而且,秋天也……。還有,來自騎士團的要求出現的話該怎麼辦? 要說由於沒有魔力,所以辦不到嗎? 還是說,到貴族增加為止的期間內,要一直跟別處的神殿請求幫助嗎?」

 実家の位が高く、それと比例するように自尊心が高い神殿長が他人に頭を下げるなど、絶対にできるはずがないことはわかっている。
 老家的地位很高,像是跟那個成比例的自尊心很高的神殿長向他人低頭之類,能明白應該絕對不會做的。
 私の言葉通り、余所の神殿に頭を下げて助力を請う自分を想像でもしたのだろう、神殿長が額まで真っ赤に染めて悔しがった。
 是在想像如同我所說的,向其他神殿低頭請求幫助的自己吧,神殿長就連額頭都染上了赤紅而氣憤著。

「くっ、魔力不足でなければ、あんな無礼な子供、すぐにでも処刑してやるのに……」
「咕,若不是魔力不足的話,那種無禮的小孩子,明明馬上就該處刑……」
「正面から挑発するのは危険ですよ。あの魔力をまた正面から受けたら、神殿長の心臓が持たないかもしれないのですから」
「從正面挑釁很危險喔。因為又要從正面承受那個魔力的話,搞不好神殿長的心臟支撐不住」

 高圧的な態度をとったことが原因で、マインに卒倒するまで魔力で威圧されたことを忘れたのだろうか。これだから、年寄りは困る。
 由於採取高壓態度是原因,忘不了直到昏倒為止都被瑪茵用魔力威壓吧。正因為如此,老人很傷腦筋。
 ギリギリと奥歯を噛みしめている神殿長を軽く牽制だけして、私はマインとその両親との話し合いで決まったことを報告する。
 勉勉強強地只能輕輕牽制住咬牙切齒著的神殿長,我報告著跟瑪茵與她雙親協商而決定的事情。

「事前に話していた通り、マインには特別に青の衣を準備することになりました。魔術具の手入れと、本人が熱望する図書室の仕事を勤めとするというのも、事前に話し合っていた通りです」
「就像是前說的那樣,變成了特別為瑪茵準備了藍衣。魔術具的保養與,本人熱切希望擔任圖書室的工作都,如同事前協商那樣」

 事前に話し合っていたところを何度も強調しておく。年のせいか、神殿長は最近自分で発言した内容を都合よく忘れることが多い。案の定、忘れていたのか、反論したくてもできないような不本意極まりない顔で唸りながら私を睨んでくる。
 事先強調好幾次在事前協商過的地方。是年紀的關係嗎,神殿長最近常常忘記自己發言的內容很多。果不其然,忘記了嗎,就算想反駁也做不到般用非本意至極的臉一邊呻吟一邊瞪著我。

「うぐぐぐ……」
「嗚咕咕咕……」
「あぁ、それから、マインは孤児ではないので、家から通うことになりました。実際、家がある貴族も通いが多いので、これは特に問題ないと判断して、許可しています」
「啊,還有就是,由於瑪茵不是孤兒,變成要從家裡通勤。實際上,由於有家的貴族通勤的也很多,判斷了這個沒什麼問題,允許了」
「何だと!?」
「你說什麼!?」

 私の言葉に神殿長が目を剥いて、噛みついてくる。これもまた予想通りだ。
 神殿長對我的話語瞠目結舌,緊咬著。這個又如同預測了。

「……青の衣を与えられているのだから、と言われて貴族区域に部屋を持たせることになるよりは、通いの方が良いかと思ったのですが?」
「……比起被說了因為被給予了藍衣,而在貴族區域擁有房間,我認為通勤會比較好就是了?」
「フン! まぁ、そうだな」
「哼! 算了,也是呢」

 貴族区域に部屋を与えることになるよりは、通いの方が神殿長にとっては納得しやすいようで、嫌な笑みを浮かべながら頷いた。孤児院に放り込めば良いと言っていた自分の発言はすっかり忘れているようだが、もう言質はとったので、マインは通いで決定である。
 比起變成要給予在貴族區域的房間,通勤似乎對神殿長來說更容易理解,一邊浮現討厭的笑容一邊點頭。說過放進孤兒院的話比較好的自己的發言似乎完全忘光光了,但由於已經取得承諾,瑪茵決定通勤了。

「それから、マインは虚弱なので、毎日のお勤めはできないそうですが、神殿の仕事と言っても青の巫女見習いがこなす仕事は多くないので、体調が悪い時に休んだところで問題はないでしょう」
「然後,由於瑪茵很虛弱,似乎沒辦法每天值勤,就算說是神殿的工作由於藍色實習巫女能處理的工作不多,在身體狀況不好的時候休息這點上沒有問題吧」
「ハッ、やる気が全く感じられんな」
「哈,完全感覺不到幹勁」

 何に関しても文句を付けなければ気が済まないらしい。わかっていたことなので、軽く肩を竦めて流しておく。
 若不對什麼加句抱怨似乎就不滿意。由於能明白,就輕輕聳聳肩放著不管了。

「神殿内に病気を持ちこまれるよりは良いと判断しました。……それから、体調管理のための側仕えを付けることになりました」
「比起將疾病帶進神殿裡面還比較好而做了判斷。……然後,變成了要配給為了管理身體狀況的近侍」
「必要ない!」
「沒必要!」

 神殿長の言葉があまりにも推測した通りであることに、軽く溜息を吐きながら、私はまた準備していた答えを返す。
 對神殿長的話語太過如同推測了,一邊輕輕嘆了一口氣,我一邊再次回覆準備好的答案。

「青の衣をまとう者に側仕えが全くいないのは、対外的に見目が良くありません。これは神殿長の面子に係わると思われます。……それに、今は灰色神官や巫女が余っているので、マインに引き取ってもらった方が良いと思われませんか?」
「身著藍衣的人完全沒有近侍,對外的觀感不好。這會被認為關係到神殿長的面子。……而且,由於現在有多餘的灰色神官和巫女,不認為給瑪茵領取很好嗎?」
「……なるほど」
「……原來如此」

 青色神官は去っていったけれど、灰色神官はよほどのお気に入りを除いて、ほとんどが残されている。青色神官の実家からの寄付も減った状態で、主のいない灰色神官や巫女ばかりがいるのは、出費がかさむだけという処置に困る状態なのだ。
 雖然藍衣神官離去了,但灰色神官除了相當中意,幾乎被留下來了。在來自藍衣神官的老家的捐獻減少的狀態,盡是有著沒有主人的灰色神官和巫女,是對所謂只是費用增大的處置困擾的狀態。

「それから、マインについて調べたところ、商業ギルドに工房長として登録されていました。神に仕える者に金儲けの手段など必要ないと切り捨てるのは簡単ですが、工房を続けさせることで神殿が定期的に利益を得るのも、有益な手段ではないかと思います。どうしましょう?」
「然後,關於瑪茵的調查,在商業公會做為工坊長輩登記了。服侍神的人賺錢的手段等等沒有必要而割捨是很簡單的,但讓工坊持續神殿也能定期獲得利益,我認為不是很有利的手段嗎。該怎麼辦呢?」
「できるだけ、搾りとってやれ」
「盡可能地、搾取」
「仰せのままに」
「遵命」

 神官や巫女が少なくなったことで、自分が手に入れられるお金も減っている神殿長は、神殿の建前より実利を取った。マイン側から出された条件に全て許可が出たことに、そっと安堵の息を吐く。
 由於神官和巫女變少了,自己能獲得的金錢減少了的神殿長,比起神殿的方針更選擇取得實際利益。被瑪茵那邊提出的條件許可全部取得了,悄悄地吐了一口安心的氣。

「とりあえず、神殿長の手を煩わせないように、マインの面倒は基本的に私が見ることにします。商業ギルドに出入りしているなら、書類仕事も多少できるでしょう。それから、神殿長の部屋へは基本的に立ち入らせないようにします。あとは、そうですね。灰色神官の側仕えに自分の側仕えを一人付けて、細かく報告させることにします」
「總而言之,為了不給神殿長添麻煩,照顧瑪茵基本上我來照看著。如果能進出商業公會,文書工作多少也能做吧。然後,基本上不會往神殿長的房間進入。還有,也是呢。讓自己的近侍一人配到灰色神官的近侍上,讓他做詳細報告」

 一応マインを警戒しているところを見せると、興味深そうに神殿長が目を光らせた。白いひげを何度か撫でながら、碌でもないことを企んでいる時の嫌らしい笑みを浮かべる。
 姑且展示了警戒著瑪茵的地方,似乎深感興趣的神殿長眼神發亮了。一邊撫摸著白色鬍鬚好幾次,一邊浮現圖謀不正經事時的討厭笑容。

「ほぅ?……ならば、こちらからも一人付けるとするか。同じ年頃の少女ならば、アレも信用するだろう。デリアならば、こちらのためによく働くだろう。他の側仕えには孤児の中でも面倒な者を付ければいい。精々困らせろ。寄付金は上限ぎりぎりまで搾りとれ。どうせ、そのくらいしかアレに価値はないんだからな」
「哦?……這樣的話,這邊也配給一個人嗎。如果是同年紀的少女的話,那個也會信任了吧。如果是蝶莉亞的話,為了這邊會好好工作吧。其他的近侍就配給即便是孤兒裡面也很麻煩的人就可以了。盡可能傷腦筋吧。搾取捐款直到最大限度的上限。反正,因為那個只有那種程度的價值了呢」
「仰せのままに」
「遵命」

 厄介なことになった。 貴族社会や神殿内に詳しくないマインに補佐を付けるつもりだったが、神殿長の子飼いの側仕えがいたら、こちらの言動も筒抜けということになる。
 變成麻煩的事情了。 雖然打算對不瞭解貴族社會和神殿內部的瑪茵配給輔佐,但神殿長從小培養的近侍在的話,這邊的言行也會造成洩露的。
 臍を噛む思いで軽く指先を組んで上げて礼をしながら、私は神殿長の部屋を出て、自室へと戻った。
 用深感懊悔的想法輕輕抬起交疊的指尖一邊行禮,我一邊離開神殿長的房間,往自個房間回去。

「まったく……」
「真是的……」

 本当に煩わしい神殿長である。
 真是麻煩的神殿長。
 神殿に預けられる青色神官や巫女の大半が貴族の庶子である中、神殿長は嫡子であり、高位の家柄であることを非常に誇っている。その実、出自の割に魔力が少なすぎたことで、神殿に預けられたため、魔力が多い者に対する劣等感は凄まじい。
 被寄放在神殿的藍色神官和巫女大半都身為貴族的庶子裡面,神殿長身為嫡子,非常自豪身為高位的門戶。其實,因為在出身的比例上魔力太少了,而被寄放在神殿,對於魔力很多的人的自卑感非常驚人。

 マインに対する言動はよく見張っておかないと、またマインが暴走することになるかもしれない。こちらよりも身分が低いうえに、魔力と金だけでなく、報告書によると事務処理能力も持っているのだから、私にとっては神殿長よりマインの方がよほど有益な人材だ。
 對待瑪茵的言行不好好監視的話,會造成瑪茵再次失控也說不定。在身分比這邊還低之上,因為並不只有魔力跟金錢,根據報告書也擁有事務處理能力,對我來說瑪茵是比神殿長更相當有利的人才。

 マインに関する報告書の中の商売に関する項目を見つめる。
 凝視著有關瑪茵的報告書中的買賣項目。
 ギルベルタ商会を後ろ盾に見習いの仮登録をした後、マインが今までに権利の譲度を交わした商品はリンシャン、植物紙、糸を編んで作る髪飾り、カトルカールと多岐多数に渡る。大金貨1枚を寄付できるくらいの財力がマイン個人にあるのは、大袈裟でも嘘でもないらしい。
 以貝魯基路塔商會為後盾做了實習的臨時登記之後,瑪茵至今交換權利讓渡的商品交付了凜香、植物紙、用編織絲線製作的髮飾、磅蛋糕等繁雜多數。瑪因個人有著能捐獻大金幣1枚的財力,似乎都不是誇大或謊言。
 体力的に問題があるため、商人見習いは諦め、ギルベルタ商会が準備したマイン工房でこれから先も商品を発明しては売る予定とある。
 因為在體力上有問題,放棄了實習商人,在基魯貝路塔商會準備的瑪茵工坊裡今後也有發明商販售的預定在。

「これだけの商品の契約をしたのが、一年ほどの間か……。次から次へとよく商品を思いつくものだ」
「做了這些商品的契約,一年左右之間嗎……。一個接一個地想出了好商品」

 マイン工房で作る物の利益はかなり大きなものになりそうだ。金にがめつい商人に誤魔化されないよう、細かく報告してくれる側仕えをマインには付けておかなければならない。
 在瑪茵工坊製作東西的利潤似乎會變成相當大的東西。為了不被貪婪的商人欺騙,必須要給瑪茵配上能做細緻報告的近侍。
 そう考えて、自分の部屋にいる側仕えをぐるりと見回す。さて、誰をマインに付けるべきか。
 那麼考慮,環視了在自己房間的近侍一圈。那麼,應該要將誰配給瑪茵呢。
私に対する忠誠心が厚く、報告が正確で、我慢強い者が良いだろう。神殿長が付けた厄介な側仕えにそつなく対応できなければならないのだから。
對我的忠誠心很深厚、報告正確、很有耐心的人最好吧。因為必須要能毫無遺漏地對應神殿長配給的麻煩近侍。

「……フラン」
「……弗蘭」
「はい、何でしょうか?」
「是,有什麼事嗎?」

 名前を呼ばれたフランがスッと近付いてきた。
 被呼喚名字的弗蘭迅速靠了過來。

「君にはマインの側仕えとなってもらう。なるべく細かく報告してほしい。それから、神殿長とマインをなるべく近付けないように頼む」
「請你成為瑪茵的近侍。希望能盡量詳細報告。然後,為了盡量不要讓神殿長與瑪茵靠近拜託了」
「っ!?……かしこまりました」
「!?……謹遵吩咐」

 ほんの一瞬、不満そうに眉を寄せたフランだったが、ゆっくりと頷いた。マインの魔力が暴走した場にフランはいたので、神殿長の卒倒する姿でも思い浮かべたのかもしれない。
 僅有一瞬,不滿似地皺起眉頭的弗蘭,緩緩地點了頭。由於瑪茵的魔力失控當下弗蘭在場,搞不好是回想起了神殿長昏倒的身影。

「他の側仕えは……。そうだな。貴族には付けにくいような、扱いにくい者はいなかったか? 建前上、神殿長の意見も入れておかなければならないからな」
「其他是近侍……。也是呢。有沒有很難配給貴族、難以處理的人呢? 因為原則上,也必須要加入神殿長的意見」

 フランは当惑したように視線を彷徨わせた後、そっと目を伏せた。神殿長の部屋に行く時も私に侍っていたアルノーが助け船を出すように口を開く。
 弗蘭像是為難似地徬徨著視線之後,悄悄地低下目光。去神殿長的房間時也陪伴著我的阿魯諾像是給出救生艇般開口了。

「そうですね。ギルはどうでしょう? よく反省室に入れられていますが、全く懲りない子で、監督神官が困っています」
「說得也是呢。基魯如何呢? 經常被放入反省室,但完全沒受到教訓的孩子,監督神官也很困擾」
「……ふむ。では、ギルとデリアとフランをマインの側仕えとしよう」
「……呼唔。那麼,讓基魯與蝶莉亞與弗蘭作為瑪茵的近侍」

 マインに付ける側仕えが決まった。
 配給瑪茵的近侍決定了。
 青の衣が届くのが3日後、マインが巫女見習いとしてやってくるのが5日後だ。
 藍衣到達的3天後,瑪茵要來作為實習巫女是5天後。

 マインを迎え入れる準備は整ったものの、さて、一体どうなることやら。
 迎入瑪茵的準備雖然就緒了,但那麼,到底會變成怎樣呢。
 これから騒動が巻き起こることだけは推測できるのだが、どれだけの規模の騒動になるかまでは私にも見当が付かなかった。
 雖然只有今後會掀起騷動能預測到,但就連會變成什麼樣規模的騷動是我無法估計的。

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 第二部の始まりです。
 第二部開始了。
 神殿長が復活し、神殿側の準備が整ったようです。
 神殿長復活了,神殿方便的準備似乎就緒了。

 次回はマインの初出勤。側仕えとの顔合わせです。
 下回是瑪茵首次上班。跟近侍碰面。
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