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第一部士兵的女兒 洗禮式的列隊

作者:SPT草包│2017-06-29 19:11:36│贊助:2│人氣:153
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 洗礼式の行列
第一部士兵的女兒 洗禮式的列隊
原文連結

 洗礼式の朝は忙しい、主に母が。
 洗禮式的早晨是忙碌的,主要是母親。
 朝食を終えて、片付けて、両親も一張羅に着替えるのだから、寝坊したり、もそもそと朝食を食べたりしていると怒られて急かされる。
 結束早餐,收拾著,因為雙親也更換上最好的衣服,又是睡懶覺,又是磨磨蹭蹭地吃早餐的話是會被斥責而加緊著。
 わたしは喉に詰まりそうになりながら、朝食を終え、母が片付けをしているうちにトゥーリと二人、寝室で着替えていく。
 我一邊變成塞進喉嚨那樣,一邊結束早餐,在母親收拾著的期間內與圖麗兩個人,在臥室裡換著衣服。

 母とトゥーリによって、少しずつ手を加えられていた衣装は、余った部分を摘まんでひらひらしているだけではなくなった。冬の手仕事で培った小花作りを利用して、あちらこちらに小花が飾られて、装飾過多になっている。
 根據母親與圖麗,一點一滴被改進的服裝,變得不只是捏起多餘的部分做成了飄飄然的。利用用冬季的手工培養的製造小花,到處被裝飾了小花,變得裝飾過多了。
 冬の手仕事で余った糸をベンノがくれたのでなければ、こんな余裕はなかっただろう。
 若不是班諾所給的在冬季手工上多餘的絲線,是不會有這樣的餘裕的。

 わたしはひらひらのワンピースをTシャツと同じようにバサッと被って着た後、青いサッシュを腰にくるりと巻いて、ぎゅっとリボン結びにした。だらーんとサッシュの先が脛の辺りで揺れている。
 我將飄飄然的連衣裙像跟T恤一樣啪唦地披戴穿上之後,將藍色的腰帶在腰上捲一圈,緊緊的綁成緞帶。下垂的腰帶前方在小腿附近搖晃著。

「マイン、二重にするんだったでしょ?」
「瑪茵,要打成兩層的吧?」

 トゥーリがむぅっと眉を寄せた。
 圖麗不滿地皺起眉頭。
 わたしは一度サッシュを解いて、お腹の周りに二重に巻いてみた。しかし、冬には何とか結べていたのに、少し長さが足りなくて、綺麗に結べなくなっている。
 我解開腰帶一次,試著在腹部周圍捲成兩層。可是,在冬天明明總能綁起來,長度變得稍微不夠了,變得無法漂亮的綁起。

「あれ? 朝食べすぎた? お腹ぽっこりしちゃった?」
「奇怪? 早上吃太多了? 肚子鼓起來了嗎?」
「違うよ。マインが大きくなったの」
「才不是唷。是瑪茵長大了」
「え? わたし、大きくなった?」
「咦? 我,長大了嗎?」
「多分ね。衣装の裾も、膝下に合わせて作ったのに、膝の真ん中くらいになってるもん。ちょっと大きくなったんだよ」
「大概呢。明明服裝的下襬也,也是配合膝下製做的,但卻變成了膝蓋的正中央了咩。稍微長大了唷」

 冬から夏の間に成長していたらしい。普通の子供なら当たり前なんだけど、やたらと成長の遅い身食いのわたしは成長を実感できることが少ない。
 似乎在從冬季到夏季的期間成長了。雖然說如果是普通的小孩子是理所當然的,沒多少成長遲緩的身噬的我終於成長的實感。
 感動に打ち震えるわたしと違って、トゥーリは現実的だった。青いサッシュの端をじっと見ながら、着付けについて考えている。
 跟感動著而微微顫抖的我不一樣,圖麗是現實的。一邊直盯著藍色腰帶的一端,一邊思考著關於穿著。

「……どっちにしても長さが中途半端だね。ちょっとだらしないくらいになっちゃう。いっそ切る?」
「……就算打在哪長度都不完整呢。變得稍微不像樣了。乾脆剪了?」
「ダメだよ、もったいない。それなりに見られればいいんだから切る必要ないって。二重にすればいいんだよ」
「不行唷,太浪費了。因為被那樣看就可以了沒必要剪掉。打成兩層就可以了唷」
「できなかったじゃない」
「不是做不到嗎」
「お腹じゃなくて、リボンを二重にするの」
「才不是肚子,是將緞帶打成兩層」

 青いサッシュを自分のお腹のところで、ギュッときつく二重蝶々結びにする。着物の帯と同じように、きちんと結べたら、リボンの部分をシュシュッと背中に回せば完成だ。
 將藍色的腰帶在自己的肚子所在,緊緊地打上兩層蝴蝶結。像是跟和服的帶子一樣,緊緊綁好的話,讓緞帶的部分咻咻地轉到背後就完成了。

「どう? 長さ大丈夫?」
「怎樣? 長度要不要緊?」
「可愛い! すごい! どうやるの!?」
「好可愛! 好厲害! 怎麼做到的!?」
「えーとね……」
「那個呢……」

 説明しようとしたら、母が寝室に入ってきた。
 正打算說明的話,母親進到臥室裡了。

「着替え終わったなら、マインは早く髪を整えなさい。わたしも着替えるから」
「如果換衣服結束了,瑪茵請快點整理頭髮。因為我也要換衣服了」
「はぁい。トゥーリ、後でね」
「好的。圖麗,之後拜託了呢」

 さっさと台所へと移動して、髪を整える。昨夜のうちにリンシャンをしたので、家族全員の髪がつるつるだ。昨日は珍しく父さんも仲間に入れてほしそうに見ていたので、洗ってあげた。
 快速往廚房移動,整理頭髮。由於在昨晚的期間使用了凜香,家族全體的頭髮都光光滑滑的。由於昨天爸爸很稀奇的看起來好像很想加入進團夥中,所以給洗了。
 どうしていきなりそんな気分になったのか聞いてみたら、コリンナと洗いっこしたことを自慢したオットーのせいだった。リア充になりたかったらしい。
 為什麼突然變成那樣的氣氛呢試著打聽的話,是自誇著洗了柯琳娜的歐拓的錯吧。似乎想成為現充。

「マイン、わたしにやらせて」
「瑪茵,讓我做」

 櫛で髪を梳いていると、トゥーリが目を輝かせてやってきた。トゥーリの洗礼式の時はわたしが髪を結ったので、今度は自分がやりたいらしい。
 用梳子梳裡著頭髮時,圖麗目光閃耀了起來。由於圖麗的洗禮式那時我綁了頭髮,這一次似乎想自己來做。

「マインは髪飾りでぐるぐるってするから、わたしにはできないし、櫛で梳くくらいはやらせて」
「因為瑪茵是用髮飾團團轉起來的,我是做不到的,像用梳子梳理就讓我做吧」
「じゃあ、お願い」
「那麼,拜託了」

 わたしが櫛を渡すとトゥーリが鼻歌交じりに梳いてくれる。とても機嫌が良いようだ。
 我交付梳子之後圖麗夾雜著哼歌梳理了起來。心情似乎非常好。

「マインの髪は真っ直ぐでとっても綺麗だよね。それに良い匂い」
「瑪茵的頭髮因為是筆直的非常的漂亮呢。而且很香」
「トゥーリも同じ匂いだよ?」
「圖麗也有同樣的氣味的吧?」

 梳いてくれたトゥーリに礼を言って、わたしはゆらゆらと揺れる髪飾りを握りつぶさないように持つところに気を付けながら、いつものようにハーフアップにする。凝った髪型をしようと思っても、紐でまとめることができず、するりと解けてしまうので、できない。
 對給予梳理的圖麗道謝,我一邊注意著拿著的地方像是不要握爛了搖搖晃晃的髮飾般,一邊像平常一樣提高頭髮。就算想到要講究髮型,也無法用繩子纏緊,由於會滑掉解開,而做不到。

「よいしょっと」
「嘿咻」

 飾りが付いていても、やっていることはいつものことなので、すぐに髪を整え終わる。
 就算添加裝飾,由於該做的事情也是平常所做的,馬上就結束整理頭髮了。
 いつもより簪が重くて、少し首を振ると連なった小花が揺れているのが自分でもわかった。ちょっと楽しくて頭を揺らしていると、トゥーリが手を叩いて喜ぶ。
 髮簪比平常還重,稍微搖了搖頭所連接的小花就會搖曳著是自己也能明白的。稍微快樂的搖晃著頭時,圖麗拍著手高興著。

「わぁ、可愛い! マインの髪の色にすごく似合ってるよ! 動くたびにゆらゆらするのが素敵」
「哇,好可愛! 跟瑪茵的髮色非常相稱唷! 每次一動就搖搖晃晃著好棒」
「とても似合ってるわよ、マイン」
「非常相稱喔,瑪茵」
「本当にどこのお嬢様だ? 今日の洗礼式ではマインが一番可愛いぞ」
「真的是哪裡的大小姐呀? 在今天的洗禮式上是瑪茵最可愛喔」

 着替え終わった両親も寝室から出てきて、わたしの晴れ姿を褒めちぎる。こんな風に手放しで褒められると嬉しいけれど、ちょっと照れくさい。
 結束換衣服的雙親也從臥室裡出來了,極力稱讚著我的盛裝。雖然說像這樣盡情地被稱讚很高興,但有點害羞。

「父さん、それ、トゥーリの時も言ってたよ」
「爸爸,那個,圖麗的時候也說過了喔」
「当たり前だ。ウチの娘が一番可愛い」
「那是當然的。我家的女兒最可愛了」

 そう言って父が片腕ずつでトゥーリとわたしを捕まえる。きゃあきゃあ騒いで父の腕から逃れようとするわたしとトゥーリを、父はケラケラ笑いながら逃さないように捕まえ直した。
 那樣說的父親用各一隻手抓住圖麗跟我。呀呀騷亂著打算從父親的手臂裡逃離般的我與圖麗,父親一邊咯咯笑著一邊像是不會放過地重新抓住。

「きゃー! 髪が崩れる!」
「呀! 頭髮垮了!」
「もう! ふざけるのはそれくらいにして外に行くわよ」
「夠了! 要戲弄到那個程度就去到外面喔」

 母の言葉に父はパッと手を離したが、もう遅かったようだ。少し息の切れているわたしの髪を見て、母が溜息を吐いた。
 父親對母親的話語啪地放開了手,但似乎已經太遲了。看著稍微喘著氣的我的頭髮,母親嘆了一口氣。

「マイン、もう一度整えないと崩れているわ」
「瑪茵,不再整理一次的話會垮掉喔」
「すまん」
「抱歉」

 肩を竦めて謝る父の姿を笑いながら、わたしは一度簪を抜いて、挿し直す。凝った髪型にできない髪だけれど、癖が付かないので、少し乱れても手櫛ですぐに戻るのだ。
 一邊笑著聳著肩道歉的父親的身姿,我一邊把髮簪拔掉一次,重新插好。雖然是無法講究的髮型,但由於沒有添加習性,就算稍微亂了用手梳也能馬上恢復。

「もう下に集まってきてるみたいだよ」
「好像已經在下面集合了唷」

 玄関のドアへと駆けていったトゥーリが大きくドアを開け放って手招きした。階段を下りて井戸の広場に出ると、ご近所の人達がすでにたくさん出てきているのが見える。
 圖麗跑往玄關的門大大地將門全開招著手。攀下樓梯出去到水井的廣場後,鄰居的人們看起來已經出來很多了。

「あそこにラルフ達がいるよ。やっぱりルッツもラルフのお下がりだね」
「拉魯夫們在那裡唷。果然路茲也是穿拉魯夫的二手衣呢」

 トゥーリが指差す方向を見ると、ルッツがラルフのお下がりの晴れ着を着て、大勢の人に囲まれているのが見えた。わたしはラルフの洗礼式を見ていないので、お下がりかどうかもわからなかったけれど。
 看到圖麗手指的方向的話,路茲穿著拉魯夫二手的盛裝,看起來被眾多的人包圍著。由於我沒見過拉魯夫的洗禮式,不明白二手衣是怎樣的就是了。
 ルッツの晴れ着は、白いシャツに白いズボン、そして、水色のサッシュだ。多分、一番上のザシャの洗礼式から使われているのだろう。サッシュも刺繍もザシャに合わせたものだった。
 路茲的盛裝是,白色襯衫白色褲子,然後,是水藍色的腰帶。大概,是從最上面的札夏的洗禮式就被使用著的吧。不論是腰帶還是刺繡都是配合著札夏。

「ルッツ」
「路茲」
「まぁ、マイン!? どうしたの、その衣装!? まるでお金持ちのお嬢様みたいじゃない!」
「哇,瑪茵!? 怎麼了,那個服裝!? 簡直就像是有錢人的千金小姐不是嗎!」

 ルッツのところに行く前にカルラおばさんに捕まった。カルラおばさんの良く響く大きな声に周囲の注目が集まる。
 在去到路茲的所在之前被卡露菈阿姨抓到。因卡露菈阿姨非常響亮的大聲引起了周圍的注視。

「トゥーリのお下がりなの」
「是圖麗的二手衣吧」
「これがお下がりだって!?」
「這個是二手衣!?」
「そう。肩のところがずるずるだったから、ここでまとめた後、肩紐付けて、脇が余るから生地を寄せて縫って、裾を程よい長さにたくし上げて縫いとめただけの簡単お直しなんだよ」
「沒錯。因為肩膀的地方鬆鬆垮垮的,纏到這裡之後,裝上肩帶,腋下因為多餘了而將布料縫在一起,只是將下擺抬到想要的恰當長度縫住的簡單修改唷」

 直し方を簡単に説明していると、わらわらと奥さん方が集まってくる。わたしは同じ年頃の平均よりかなり背が低いから、上の方から腰をかがめるようにして何人もの大人に取り囲まれて見下ろされるとちょっと怖い。思わず背後にいた母のスカートをはしっと握る。
 簡單地說明修改方法後,嘩啦嘩啦地太太們聚集起來了。因為我比同年紀的平均還相當矮,被像是從上方彎下腰的好幾位大人包圍俯視有點恐怖。不由得緊緊握住在背後的母親的裙子。

「へぇ、お直しには見えないねぇ。すごく豪華な衣装に見えるよ」
「嘿,看不出來是修改的呢。看起來是非常豪華的服裝喔」
「どれどれ? ふぅん、トゥーリとマインで体格が全然違うからできることだね。ウチじゃあ、無理だ」
「哪個哪個? 嚄,因為圖麗跟瑪茵的體格完全不一樣才做得到呢。我家的話,是不可能的」
「あははは、サッシュがずいぶん豪華だと思ったら、長すぎて二重になってるじゃない」
「啊哈哈哈,才想腰帶相當豪華,這不是太長而變成兩層嗎」

 口々に好きな事を言い出す会話の合い間、合い間で「おめでとう」という祝福が入るが、何かおざなりにされている気がする。
 在眾人口中說出喜歡的事情的對話期間,雖然在這期間進來了名為「恭喜」的祝福,但感覺有些被敷衍著。

「髪飾りもずいぶん凝ったものを持ってるじゃないか。これ、高いだろう?」
「髮飾不也是有著相當講究的東西嗎。這個,很貴吧?」

 髪飾りとその値段に注目が集まると、母が笑って首を振った。
 髮飾與那個價格引人注目後,母親笑著搖了搖頭。

「自分達で作ったから、お金は別にかかってないのよ。晴れ着をお直ししたから、この子の晴れ着を作ろうと思っていた糸が必要なくなっちゃったんだもの」
「因為是我們自己做的,並沒特別花錢喔。因為修改了盛裝,是想到要製做這孩子的盛裝的絲線變得沒必要的東西」
「そうなの? ウチの娘も洗礼式の時に買って欲しいって言ってるの。作れるなら作り方教えてくれない?」
「是那樣嗎? 我家的女兒也說了在洗禮式的時候想要買。如果能做能不能教作法?」
「糸を編むための細い細いかぎ針がいるのよ。それがあれば、後は簡単」
「需要為了編織絲線的細細小小的勾針喔。有那個的話,之後很簡單」

 まさか、わたしが口を出してできあがったとは思わないのだろう。質問の矛先は全て母に向けられている。母に質問が殺到し始めたので、わたしはそぉっとおばさま方の輪から離れていく。やはりちょっと変わった衣装も髪飾りも注目の的になったようだ。
 畢竟,不認為會是從我口裡說出的吧。提問的矛頭全部被針對了母親。由於對母親的提問開始湧來,我悄悄地從大嬸們的圈裡逐漸離開。果然稍微改變的服裝或髮飾似乎都變成關注的標靶。

 よし、脱出成功。
 很好,逃出成功。

 ホッと安堵の息を吐いた瞬間、衣装と髪飾りに興味津々の女の子に取り囲まれた。わたしが森に行けるようになるまでに洗礼式を終えたおねえちゃん達で、トゥーリはともかく、わたしはあまり接点がない少し年上の少女達だ。
 放心地吐了一口安心的氣的瞬間,被對服裝跟髮飾津津有味的女孩子包圍。是我在變得能去森林為止結束洗禮式的大姐姐們,圖麗姑且不論,是我不太有接觸點的年長少女們。

「きゃあ、ホントに可愛い!」
「呀啊,真的好可愛!」
「見せて、見せて! これ、トゥーリが作ったんでしょ? すごぉい!」
「讓我看,讓我看! 這個,是圖麗做的對吧? 好厲害!」

 トゥーリと交流があるらしいおねえちゃんが無遠慮に簪をつかんだ瞬間、するりと簪が抜けて、髪が落ちた。
 似乎有跟圖麗交流的大姐姐豪不客氣地抓住髮簪的瞬間,迅速拔掉髮簪,頭髮落下了。

「あ!」
「啊!」
「あ、ご、ごめんね。どうしよう……」
「啊,抱,抱歉呢。該怎麼辦……」

 せっかくセットした髪を崩してしまったとおねえちゃんが簪を握りしめたまま青くなる。
 將好不容易設計好的頭髮弄垮的大姐姐仍舊緊握著髮簪臉色鐵青。
 わたしは手を差し出して、ニコリと笑った。
 我把手伸了出去,微微地笑了。

「大丈夫。すぐに直せるから」
「不要緊。因為能馬上弄好」

 簪を返してもらって、わたしは髪を整え直す。スッと髪をすくって、簪にくるくると巻き付けて、捻って挿しこむ。
 收下還來的髮簪,我重新整理頭髮。迅速撈起頭髮,團團轉地纏繞髮簪,擰緊插進去。

「え? え? 今のどうやったの!? これってただの飾りじゃないの?」
「咦? 咦? 現在是怎麼做的!? 是說這個不僅僅是裝飾嗎?」
「うふふ、飾りなのに、結えるの。ウチのマインはすごいんだから」
「唔呵呵,明明是裝飾,卻能綁住。是因為我家的瑪茵很厲害」

 何故かトゥーリが胸を張って答えている。その後は、二重蝶々結びに感心され、衣装のあちこちを摘まんで観察され、それをトゥーリが得意そうに解説し始めた。きゃらきゃらと楽しそうにしているけれど、言ってることややってることはおばちゃん達と変わらない。
 不知為何圖麗挺起胸膛回答著。那之後,兩層蝴蝶結被佩服著,捏起服裝的各處被觀察著,圖麗得意似地開始姐說。雖然說咯咯笑地似乎快樂的做著,但說的跟做的跟大嬸們沒啥變化。

 その輪も抜け出して、わたしはやっと息を吐いた。普段、これだけ知らない顔に取り囲まれることがないので、どっと疲れた気がする。
 掙脫那個圓圈,我終於呼了一口氣。由於平時,不會被盡是不知道的臉包圍,感覺疲勞湧了上來。
 休憩できるところを探して、わたしはルッツのところへと向かった。
 尋找能夠休息的地方,我轉向路茲的所在。

「ルッツ~」
「路茲~」
「お、マイン。やっと母さんから逃れて……」
「喔,瑪茵。終於從媽媽那裡逃脫……」

 こっちへ振り向いたルッツがいきなり息を呑んで固まった。
 往這邊轉過身來的路茲突然嚥下一口氣僵住了。

「ん? どうしたの?」
「嗯? 怎麼了嗎?」
「いや、何でもない。その……」
「不,沒什麼。那個……」
「どうしたんだ、その衣装? トゥーリの時とずいぶん違うな」
「怎麼了嗎,那件服裝? 跟圖麗的時候相當不一樣呢」

 ルッツを押し退けるようにして、ラルフが出てきた。
 做出像是壓退了路茲,拉魯夫出來了。

「トゥーリの晴れ着をお直しした……ひゃあっ! ザシャおにいちゃん、下ろして!」
「修改圖麗的盛裝…嚇啊! 札夏哥哥,放我下去!」
「マイン、おめでとう。お前はちっこくて可愛いな。ルッツなんてもう生意気で可愛くないのに」
「瑪茵,恭喜。妳又嬌小又可愛呢。路茲就已經傲慢又不可愛了的說」
「おめでとう、マイン。その晴れ着、すげぇ似合ってるぞ! でも、お前ホントちっこいな。洗礼式に参加するようには見えないじゃないか」
「恭喜,瑪茵。那件盛裝,非常相稱喔! 但是,妳真的很嬌小呢。這不是看不出來能參加洗禮式嗎」
「わたしだってちょっとは大きくなったんだよ。ジークおにいちゃんにはわからないかもしれないけど!」
「即便是我也稍微長大了唷。吉克哥哥不知道也說不定就是了」

 癒しを求めてルッツのところに行ったはずが、ルッツの兄達に振り回される。ルッツが血相を変えて、おにいちゃん達を止めてくれた。
 應該是尋求治癒而去路茲的所在,但卻被路茲的哥哥們擺弄。路茲臉色大變,去阻止了大哥哥們。

「兄貴達、ヤバい! マインの顔色が!」
「大哥們,不好了! 瑪茵的臉色!」
「おーい、マイン。しっかりしろ。洗礼式はこれからだぞ!?」
「喂,瑪茵。振作點。洗禮式就要開始了喔!?」

 ザシャに抱き上げられたまま、へろんと力を抜く。来年には成人するザシャはほとんど大人と同じような安定感がある。
 被札夏抱了上來,癱軟無力。在明年成年的札夏有著幾乎跟大人一樣般的安定感。

「もう帰りたいよぉ」
「已經想回去了唷」
「まだ行ってもねぇし」
「還沒過去勒」


 カランカラン……と神殿の鐘が鳴り響いた。幾重にもこだましながら、街中に広がっていく。洗礼式への出発の合図だ。
 噹噹……地神殿的鐘鳴響著。一邊回響著好幾重,一邊逐漸擴散於城市裡。是出發往洗禮式的信號。
 同じ井戸を使うご近所さんの中で、今回洗礼式に出るのはわたしとルッツだけだ。わぁっと騒ぐ大人達に取り囲まれた。
 在使用著同樣的水井的鄰居中,這一次出現於洗禮式上的只有我跟路茲。嘩地被騷動的大人們包圍。

「マイン、出発だ! 大通りへ行くぞ!」
「瑪茵,出發了! 往大街去吧!」

 父がザシャの腕からグイッとわたしを抱き上げると、先頭に立って大通りへと向かい始めた。ルッツがその後を慌てて追いかけてきて、家族や大人達が後に続いてくるのが父の肩越しに見える。
 父親從札夏的手臂上用力地將我抱了上來後,開始轉往立於前頭的大街去。路茲慌慌張張地在那之後追了上來,家人與大人們在後面延續著是越過父親的肩膀看到的。
 反対の大通りの方に顔を向けると、トゥーリの洗礼式の時と同じように、あちらこちらの路地から洗礼式へ出る子供達とその家族、そして、見物人が次々と出てきて、大通りの端を埋めていくのが見えた。
 把臉轉向大街相反的方向後,就像是跟圖麗的洗禮式那時一樣,從各處的巷弄裡出去往洗禮式的小孩子們與那些家人,然後,觀眾不斷地出現了,看得見逐漸淹沒了大街的一端。

「マイン、大丈夫か?」
「瑪茵,要不要緊?」
「ん~、どうだろう?」
「嗯~,是怎樣呢?」

 遠くの方から、わぁっという歓声が段々近づいてくる。どうやら、行列が近付いてきたようだ。
 從遙遠的地方,名為嘩地歡呼聲漸漸地接近了過來。看來,列隊似乎來到了附近。

「神殿に着くまでは休んでいろ」
「到達神殿之前就休息吧」
「そうする。ありがと、父さん」
「就這麼辦。謝謝,爸爸」

 わたしは神殿まで父に抱き上げられて進むことになっている。行列と同じスピードで歩けないし、行列中にぶっ倒れたら、洗礼式が台無しになってしまうからだ。
 我變成了到神殿之前被父親被了上來進前。無法用跟列隊一樣的速度走路,是因為在列隊中趴倒下去的話,洗禮式就糟蹋掉了。
 白い衣装を着た子供達がぞろっと並んだ後ろに、家族が付き従う形になるので、父は子供の最後尾で親の最前列という位置を狙っているらしい。ただ、その位置にルッツが一緒に来ると、埋もれて人以外見えなくなる可能性が高い。
 穿著白色服裝的小孩子們絡繹地排列在後方,由於家人變形了跟隨的形式,父親似乎瞄準著在小孩子的最末尾名為父母的最前列的位置。只是,在那個位置路茲一起來的話,變成被掩埋的人以外都看不到的可能性很高。

「ルッツは前に行っても良いぞ?」
「路茲去前面也可以喔?」
「いや、離れたら神殿のところで探すことになるんだから、一緒にいるよ」
「不了,因為離開的話會變成要在神殿的地方尋找,要在一起唷」
「じゃあ、せめてルッツは端の方を歩く? ベンノさんのお店辺りが見えるように」
「那麼,至少路茲走在邊邊的地方? 像是能看見班諾先生的店鋪周圍」
「……そうする」
「……就這麼辦」

 行列が目の前を通っていく。わたしは父に抱き上げられたまま、ルッツと行列に加わった。視点が高いので、行列に埋もれていたトゥーリの洗礼式の時と違って、周囲がよく見える。
 列隊逐漸通過眼前。我仍舊被父親抱了上來,跟路茲加入列隊裡。由於視點很高,跟被埋在列隊裡的圖麗的洗禮式那時不一樣,周圍看得很清楚。
 大通りの両脇から人々が大きく手を振ったり、ピュイッと高く響く口笛を吹いたりして祝福してくれている。大通りに面した建物の窓は大きく開け放たれていて、鈴生りの人々が口々にお祝いの言葉を振らせてくれる。
 從大街的兩翼眾人又是大大揮舞著手,又是咻地吹起高昂響亮的口哨給予祝福。面對大街的建築物的窗戶大大地被全開著,成群結隊的眾人在口裡揮灑著祝賀的話語。
 行列の子供達ははちきれんばかりの誇らしそうな笑顔で沿道の人々や、窓からのぞいて散る人々に手を振り返しているのが見えた。
 看得見列隊的小孩子們用盡是填滿驕傲似的笑容對沿街的人們或、從窗戶張望散落的人們把手揮了回去。

「マインもちゃんと手を振り返すんだ。ありがとう、というお返しだからな」
「瑪茵也好好把手揮回去吧。因為是名為謝謝、的回禮呢」
「そうなんだ」
「是那樣啊」

 父に指摘されたので、しがみついていた手を片方放して、笑顔で手を振る。お手本として思い浮かんだのは、穏やかな笑顔で歓声に応える皇室の人々だった。
 由於被父親指出了,放開一邊緊緊抱住的手,用笑容揮舞著手。作為範本想起來的是,用平靜的笑容回應歡呼聲的皇室的眾人。

 そう、あんな感じで! 上品に!
 沒錯,用那樣的感覺! 高雅地!

 決心したところで、いきなりできるような笑顔とお手振りではないが、お手本が決まればできるだけ真似してみればいい。どうせ、この街で「皇室の真似っこかよ!?」なんて言われて笑われることはない。
 由於下定了決心,雖然不是突然就能做到般的笑容與手勢,但只是範本被決定就能做到試著模仿就可以了。反正,在這座城市也不會被說或被笑「是在模仿皇室喔!?」
 なるべく穏やかな笑顔を作って、あくまでも上品に優雅にゆっくりと手を振ってみた。
 盡可能做出平靜的笑容,徹底試著高雅又優雅地慢慢揮著手。

 うわぁ、指差されてるし、なんか注目されてる!?
 嗚哇,被用手指著了,總覺得被關注了!?

 父に抱き上げられているせいで目立っているのか、やたらと注目されているような気がする。みんな行列を見ているので、わたしだけが注目されているということはないのだろうけれど。
 是由於被父親被了上來而很顯眼嗎,感覺一昧地被關注著般。由於大家是來看列隊的,沒有所謂只有我被關注著的對吧。

「マイン、腕がだるいから反対にするぞ」
「瑪茵,手臂發酸的話就換手喔」
「うん」
「好」

 中央広場で他の通りから来る行列を待っている間に体勢を変える。
 在中央廣場等待著從其他街道過來的列隊的期間改變了體態。
 ここで合流するまではトゥーリの洗礼式の時にも見た。中央広場で集まった後、城壁の手前にある神殿に向かって歩いて行くのだ。
 直到在這裡匯合為止在圖麗的洗禮式那時也看過。是在中央廣場聚集之後,往存在於城牆跟前的神殿走路過去。

 中央広場から見える神殿は白っぽい石造りの建物で、外壁より高い城壁と同じだけの高さがある建物だ。大きくて立派な建物だけれど、高い位置に細く長い窓が並んでいたり、城壁から張り出すように建っていたりする位置関係から、もしかしたら、元々は砦や城壁の一部として使われていたのではないかと思う。
 能從中央廣場看到的神殿是白色般石造的建築物,是有著跟只是比外牆還高的城牆一樣高度的建築物。雖然是又大又出色的建築物,但因為又是在高處的位置排列著細長的窗戶,又是像是從城牆延伸出去興建著的位置關係,而認為搞不好,是不是原本是作為城寨或城牆的一部分被使用著的呢。

 うーん、でも、兵士が使っていたような建物を宗教に使うかな? 戦時の救護に宗教関係者も出ていたはずだけれど、日常的に使う宗教施設なら、お布施というか、寄付というか、信者から巻き上げたお金で建てるはずだし……。
 嗯,但是,是不是將士兵使用著般的建築物用在了宗教上呢? 雖然說在戰時救護上宗教關係者應該也會出來,但如果是用在日常上的宗教設施,該稱為佈施嗎,還是該稱為捐獻呢,應該是用從信徒身上捲走的金錢來興建的……。

 わたしの考える基準はどうしても日本での知識に限られるので、いくら考えても正解であるとは限らない。ただ、今まで注目しなかった神殿という施設について、建築様式や見た目で似たようなものがなかったか、考えを巡らせることが楽しいだけだ。
 由於我的思考基準無論如何都被限定於在日本的知識,就算怎麼考慮也未必是正解。只是,關於所謂至今都沒被關注的神殿這設施,有沒有建築樣式或外觀很相似的東西嗎,就只是圍繞著思考就很快樂了。

 合流したので、神殿に向かって歩いて行く。この辺りから、街道に出ている人や加わってくる子供達の衣装が目に見えて変わってきた。お金がかかっていることがわかる生地、基本は白だが裾にはふんだんに刺繍がされている。
 由於匯合了,而朝向神殿走路過去。從這附近,出來到街道的人或加入進來的小孩子們的服裝看得出來改變了。明白是花了錢的質料,雖然基本是白的但在下擺大量地被刺繡著。

 少し歩くとベンノの店が見えてきた。ベンノ、マルク、オットー、コリンナの四人を取り巻くように見覚えのある顔が店の前に並んでいる。
 稍微走著的話就看到了班諾的店。像是圍繞著班諾、馬爾克、歐拓、柯琳娜四個人有見過印象的臉在店的前面排列著。

「ルッツ、ベンノさんとマルクさんが見える。オットーさんやコリンナさんまでお祝いに店の前まで出てくれてるよ」
「路茲,看到班諾先生跟馬爾克先生了。就連歐拓先生還有柯琳娜小姐都出來到店的前面祝賀了唷」
「マジか?」
「真的嗎?」

 父と同じ目線から周囲が見えるわたしと違って、ルッツは行列の中なので、まだベンノの店は見えないようだ。
 跟來自與父親相同視線看得到周圍的我不一樣,由於路茲在列隊裡面,似乎還看不到班諾的店。
 ルッツがやっとベンノの店を見つけて笑顔で手を振り始めた時、スッと手を上げたマルクの動作に合わせて、従業員が声を張り上げた。
 路茲終於發現班諾的店開始用笑容揮著手的時候,配合著迅速抬起手的馬爾克的動作,工作人員大聲喊著。

「ルッツ、マイン、おめでとう!」
「路茲,瑪茵,恭喜了!」

 あまりにも目立ってビックリしたが、みんなでお祝いしてくれる気持ちが嬉しくて、わたしとルッツは大きく手を振った。気分が高揚しすぎて、皇室らしさなんてもう欠片も残っていない。
 雖然太或醒目而下了一跳,但大家給予了祝賀心情很高興,我與路茲大大揮舞著手。心情太過高漲,像是皇室什麼的已經連碎片都不剩了。
 ニコリと笑ったオットーが左手でコリンナの肩を抱いて、右手を振ってくれる。コリンナも柔和な笑顔で手を振ってくれた。
 微微地笑著的歐拓用左手環抱柯琳娜的肩膀,揮起了右手。柯琳娜也用溫柔的笑容揮了揮手。

「神殿の帰りに寄って、お礼を言おうな」
「從神殿回來時過去,要道謝呢」

 わたしと同じくらい嬉しそうな父が、傍らを歩くルッツの頭をガシガシ撫でながらそう言う。もちろんわたしとルッツは大きく頷いた。
 與我宛如同樣高興似的父親,一邊激烈撫摸走在旁邊的路茲的頭一邊那樣說。當然我與路茲都大大點著頭。

「おい、マイン。旦那様、呆れた顔してないか?」
「喂,瑪茵。老爺,是不是一副吃驚的臉?」
「やっぱりルッツにもそう見える?」
「果然路茲也看起來是那樣?」

 満面の笑みで手を振ってくれる従業員の中で、ただ一人、ベンノだけはこちらを見ながら、こめかみを押さえて眉を寄せている。
 在用滿臉的笑意揮舞著手的工作人員之中,只有一個人,只有班諾一邊看著這邊,一邊按著太陽穴皺起了眉頭。

 うーん、ベンノさんったら、なんで余計な事をしちゃった時と同じような顔をしてるんでしょうね? わたし、今日はまだ何もしてないよ?
 嗯,班諾先生的話,為什麼會做出跟做了多餘的事情的時候同樣的表情呢? 我,今天還什麼都沒有做唷?

 いよいよ神殿が近付いてきた。遠目には白い大きな建物だった神殿の細部がだんだんはっきりと見えてくる。壁にはレリーフがずらりと並び、入口の両脇には4体ずつ石像が並んでいる。ここの神様の像なのか、ただの飾りなのか、わたしには判別できない。
 終於接近了神殿。遠看只是白色大大的建築物的神殿細節漸漸清楚地顯現出來。在牆壁上浮雕排列著一大排,在入口的兩翼各排列著4具石像。是這邊的神明大人的雕像嗎,還是只是裝飾呢,我無法辨別。

 行列が神殿に入っていくのを視界の端に捉えながら、フリーダの家の前を通る。ギルド長とその家族が総出で大通りを陣取っているのが見える。イルゼやユッテの姿まであった。
 一邊用視野的末端捕捉逐漸進入神殿的列隊,一邊通過芙莉妲的家的前方。看得到公會長與那些家人總動員佔領了大街。就連依露潔或優蝶的身影都有。

「おめでとう、マイン!」
「恭喜,瑪茵!」
「ありがとう」
「謝謝你」

 知っている人がこうして祝ってくれるのが嬉しくて、わたしは手を振りながら大きな声で呼びかけた。
 認識的人像這樣給予祝福是很高興的,我一邊揮著手一邊用大聲呼喊著。

「フリーダ!」
「芙莉妲!」

 ギルド長が父に対抗するようにフリーダを抱き上げた。驚いたような顔をしていたフリーダが笑って手を振り返してくれる。
 公會長相是要跟父親對抗把芙莉妲抱了上來。做出像是驚訝的表情的芙莉妲笑著把手揮了回來。

「マイン、素敵よ」
「瑪茵,很棒唷」

 フリーダの声が周囲の歓声の中、小さく聞こえた。
 芙莉妲的聲音在周圍的歡呼聲中,小小的聽見了。

 神殿に入る数段の階段の手前に仁王立ちしている門番らしき存在が見える。青を基調とした服に簡略化した鎧を付けている。細かい装飾が見え、よく磨きこまれて光っている鎧や艶のある綺麗な青の衣装から、彼らもまた儀式用の恰好をしているのがわかった。
 在進入神殿數階樓梯的跟前看得到像是做著仁王立的門衛的存在。把藍色作為基調在衣服上加上了簡略化的鎧甲。因為看到細小的裝飾,被好好打磨發光著的鎧甲或有著光澤的漂亮藍色服裝,能明白他們也再次做著儀式用的姿態。

 大人の身長の倍以上ある大きな両開きのドアのようなぶ厚い木製の門にも細かい彫刻や細工がされている。完全に開け放たれていている門をくぐりぬけると、白い石畳の広場が横に長く広がっていた。
 在有著大人身高兩倍以上巨大雙開的門般厚實木製的門上被刻上細小的雕刻或工藝。穿過去被完全全開著的門後,白色石板路的廣場在橫向長長的擴展著。
 目の前に5階建てくらいの大きな建物があり、両側に少し小さな3階建ての建物があり、全て渡り廊下で繋がっている。どの建物も全て同じ白い石でできていて、真ん中の建物だけが彫刻やレリーフで飾られていた。
 在眼前有著建成5層左右的大大建築物,在兩側有著建成稍微小一點3層的建築物,全部用遊廊連接著。哪棟建築物都全部用一樣的白色石頭做成,只有正中央的建築物備用雕刻或浮雕裝飾著。

「さぁ、親はここまでだ。ルッツ、悪いがマインを頼む」
「好了,父母只能到這了。路茲,不好意思瑪茵拜託了」
「あぁ、任せとけ」
「啊,交給我吧」

 父に下ろされて、わたしはルッツと手を繋いで、大きく開かれたドアに向かって行列の最後尾を歩く。
 被父親放了下來,我跟路茲牽著手,走道朝向大大開啟的門的列隊最末尾。
 あんなに興奮して大騒ぎしていた子供達も神殿に入っていく過程で口を噤んでいき、少しずつ喧騒の音量が下がっていく。
 那麼樣興奮著吵鬧著的小孩子們也在逐漸進入神殿的過程裡緘默了起來,喧囂的聲量一點一滴地降了下來。

「なぁ、マイン」
「吶,瑪茵」

 ルッツの呼びかけが思ったよりよく響いた。
 路茲的呼喊比所想的還要響亮。
 わたしはルッツを見て、声をひそめて「何?」と聞き返せば、ルッツが内緒話をするように、耳元に顔を寄せてくる。前に向いて、耳を澄ませば、ルッツが声をひそめて囁いた。
 我看著路茲,壓低聲音問了「什麼?」回去的話,路茲像是要說悄悄話,把臉靠近了耳邊。面向前方,仔細聆聽的話,路茲壓低了聲音低語著。

「その服も髪飾りもすっげぇ似合う。可愛くてビックリした」
「那件衣服跟髮飾都非常相稱。可愛到嚇了一跳」

 みんなが褒めちぎる中で言われたら、普通の笑顔で「ありがとう」と返せたのに、こんな神殿に入る直前で、ぼそっと囁かれたら反応に困る。
 被大家極力稱讚之中說了的話,明明能用普通的笑容回應「謝謝你」,在這樣正要進入神殿之前,被竊竊私語的話反應很傷腦筋。

「え? え? 何、急に……」
「咦? 咦? 怎麼,忽然……」

 思わずルッツを見上げると、ルッツはわだかまりが解けたような、実にすっきりした笑顔をしていた。
 不由得仰望路茲後,路茲像是解開疙瘩,做出確實爽快的笑容。

「兄貴達にとられて言い損なったから、いないところで言おうと思ったんだ」
「因為被大哥們抓住而錯失發言,想著要在不在的地方說」
「あ、そ、そうだっけ? うん、ありがと」
「啊,只、只是那樣? 嗯,謝謝」

 跳ねた心臓を片手で押さえながら、わたしはルッツと手を繋いだまま神殿に入っていく。
 一邊用單手壓住跳動的心臟,我一邊仍舊跟路茲牽著手進入了神殿。

 最後尾だったので、声は聞こえなくてもやりとりは広場に丸見えだったようだ。広場にいた大人達が手を繋いだまま神殿に入っていくわたし達を見て、「まぁ、可愛い。小さな結婚式みたいね」と騒ぎ、父が歯ぎしりしながら見送っていたことをわたしが知るのは、洗礼式の後だった。
 由於是最末尾,就算聲音聽不見交流似乎在廣場上一目瞭然。在廣場上的大人們看到依然牽著手進去了神殿的我們,「哇,好可愛。好像小小的結婚式呢」那樣騷動著,我知道父親一邊咬牙切齒一邊目送著,是在洗禮式之後了。

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 洗礼式の朝、神殿に入るまでです。
 洗禮式的早晨,直到進入神殿。

 次回は静かに大興奮の洗礼式です。
 下回是安靜地大興奮的洗禮式。
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