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第一部士兵的女兒 路茲的實習準備

作者:SPT草包│2017-06-23 23:48:59│贊助:2│人氣:128
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 ルッツの見習い準備
第一部士兵的女兒 路茲的實習準備
原文連結

「マイン、今日はどうする? 天気が悪い」
「瑪茵,今天怎麼辦? 天氣很不好」

 窓から見えるどんよりとした曇り空は紙作りには向かない天気だった。森に採集に行っても良いけれど、途中で雨が降れば、わたしはかなり足手まといになるので留守番しておいた方が良い。
 從窗戶看見混濁的陰天是不適合造紙的天氣。雖然說去森林採集也很好,但在途中下雨的話,由於我會變得相當累贅預先當看家者會比較好。

 この春は、天候に恵まれた時は紙作りに没頭してお金を稼ぎ、少し天気が悪い日はマルクと一緒に街の中をうろうろして工房作りに助力してきた。
 這個春天,受惠於天候的時候埋頭造紙賺取金錢,天氣稍微不好的日子是跟馬爾克一起到處轉於城市裡面幫助起了創建工坊。
 けれど、工房はほとんど完成したし、作り方も教えた。先日、できあがった試作品を確認したところで、わたし達がやることは終わったと考えていいだろう。
 但是,工坊幾乎完成了,作法也教了。前幾天,因為確認了做出來的試作品,可以認為我們該做的事情結束了對吧。

「わたし達の洗礼式は次の火の日だって、ベンノさんが言っていたから、最後の紙作りをしたかったんだけど、天気ばかりはどうしようもないね」
「我們的洗禮式是下個的火之日,因為班諾先生有說過,雖然想做最後的造紙,但只有天氣是毫無辦法的呢」
「最後の紙が仕上がらなくても、今のオレって、自分でもビックリするくらい金持ちだもんな」
「就算最後的紙張無法做完,現在的我,是連自己也吃驚般的有錢人呢」

 現金としてもらうのは小銀貨一枚で、紙を売る度に家族へ渡している。ほんの少し食糧事情が改良されただけで、生活に大した変化はないが、ギルドに預けてあるお金はすごい金額になっている。天気が良くて、紙作りが比較的順調だったことと、トロンベ紙の値段が高かったお陰だ。
 作為現金收下的是小銀幣一枚,在每次販售紙張時交付給家人。雖然就只是稍微改善了糧食情況,生活沒多大的變化,但存放在公會的錢變成了很大的金額。是托天氣很好、造紙比較順利的情況與,特隆貝紙的價錢很高的福。
 先日の買い取りで、わたしの貯金額は大金貨2枚を越えた。ルッツももうじき大金貨2枚だ。どう考えても洗礼前の子供が持っている金額ではない。
 由於前幾天的買進,我的存款金額超過了大金幣2枚。路茲也快要是大金幣2枚了。就算怎麼思考都不是洗禮前的小孩子會擁有的金額。

 まぁ、洗礼式が終わったら、しばらくは稼げなくなっちゃうんだけどね。
 反正,洗禮式結束的話,暫時會變得無法賺錢就是了呢。

 洗礼式までにしておくことで忘れていることはないかな、と考えていたわたしはハッとした。
 直到洗禮式之前會不會有忘記要先做的事情呢,那樣思考著的我突然想起。

「ルッツ、今日はベンノさんのところに行こう。すっかり忘れてた」
「路茲,今天要去班諾先生的所在。完全忘記了」
「え? 旦那様とは何も約束してないぞ?」
「哎? 與老爺什麼約定都沒做喔?」
「約束はしてないけど、洗礼式が次の火の日でしょ? 見習いになるために準備するものがないか、確認しておいた方が良いよ。……ルッツの両親は商人じゃないから、親が道具を準備してくれないでしょ?」
「雖然沒有做約定,但洗禮式是下個火之日對吧? 沒有為了成為實習而準備的東西嗎,事先確認會比較好唷。……因為路茲的雙親不是商人,父母沒有去準備工具對吧?」
「……あ!」
「……啊!」

 洗礼式の後は見習いとしての仕事が始まるので、洗礼式のプレゼントは仕事着と仕事道具と決まっているらしい。これから、頑張れ、という意味を込めて、同じ道を進むことになる子供達に先達である親が道具を選んでプレゼントするのだ。
 由於洗禮式之後作為實習的工作就開始了,洗禮式的禮物似乎決定為工作服與工作用具。是注入了所謂今後、加油吧,的意義,身為成為了進入同樣道路的小孩子們先進的父母所選擇的工具的禮物。

 けれど、ルッツは親に準備してもらえない。
 但是,路茲無法請父母去準備。
 理由としては、未だ父親から反対されているから。そして、親が商人ではないから準備する道具がわからない。それから、商人見習いの準備にどれだけお金がかかるかわからないというのもある。
 作為理由是,因為還被父親給反對。然後,因為父母不是商人而不知道要準備的用具。還有,也有所謂不知道實習商人的準備要花到多少錢。

 ベンノから服が必要だとは言われたし、注文もしているが、それだけで大丈夫だとは思えない。
 從班諾那被說了衣服是必要的,雖然下訂了,但不認為那樣就不要緊了。
針子見習いをするトゥーリの時だって、洗礼式の日に両親から仕事用の服と裁縫道具一式が贈られていた。商人にも服以外の道具が必要な可能性は高い。
是做實習女裁縫的圖麗的時候,在洗禮式那天從雙親那被贈與了工作用的衣服與縫紉用具一套。對商人來說衣服以外的用具必要的可能性很高。
 幸いなことに、資金は貯まっているので、必要な物は自分で買える。ベンノかマルクに聞けば教えてくれるはずだ。
 由於幸運的是,資金儲存著,必要的東西可以自己買。跟班諾或馬爾克打聽的話應該會教的。

「服以外の道具がよくわからないんだよね。新人教育で勉強をするから、石板や計算機がいるとは思うんだけど、他に何がいるんだろうね?」
「衣服以外的用具不是很明白的呢。因為以新人教育而學習著,雖然認為需要石板或計算機,但其他是需要什麼呢?」
「今なら大抵の物は買えるもんな。マインの言うとおり、金を貯めててよかったぜ」
「若是現在大抵的東西都能買到的呢。如瑪茵所言,有存錢真是太好了」

 カルラおばさんがルッツの味方をしてくれるようにはなったけれど、おばさんは商人になることに対して何かができるわけではない。商人と繋がりがあるわけでもないし、おじさんの意見は相変わらずだ。ただ、兄達の態度がひどいと叱ってくれる分、生活が少し楽になったとルッツは言っている。
 雖然說卡露菈阿姨還算不上路茲的夥伴,但阿姨對於成為商人沒有什麼能做的。既沒有跟商人有所聯繫,叔叔的意見依舊。只是,哥哥們的態度給予了嚴厲斥責的份,生活稍微變輕鬆了路茲那樣說著。

「ルッツが見習いになって、後見人をしてくれるのはベンノさんだから、ベンノさんに聞きに行くのが一番だよ」
「因為路茲成為實習,作為保護者的是班諾先生,去問班諾先生是最好的唷」

 いつものトートバッグを持って、わたしとルッツはどんよりとした天気の中、ベンノの店へと向かった。
 帶著平常的手提包,我與路茲在混濁的天氣之中,朝向了班諾的店。

「おや、紙ができるのは数日先ではなかったですか?」
「喔呀,紙張做好不是要在數天之後嗎?」

 わたし達の予定を大体把握しているマルクがわたし達の姿を見つけて、軽く目を見張った。
 大致上掌握著我們的預定地馬爾克發現了我們的身影,輕輕地睜大了眼睛。

「ベンノさんに相談があってきました。……先にマルクさんに言った方がいいのかな?」
「有要跟班諾先生商量。……先跟馬爾克先生說會不會比較好呢?」

 確か、マルクはこの店で見習い教育の責任者をしていたはずだ。
 確實,馬爾克應該在這家店做著實習教育的負責人。

「何でしょう?」
「是什麼呢?」
「見習いに必要な道具とか、教えてほしいんです。ルッツの両親は商人じゃないので、洗礼式の時に贈る仕事道具がわからないので、必要な物は自分で準備しなきゃ……」
「該說是實習的必要用具嗎,希望能告知。由於路茲的雙親並不是商人,因為不知道在洗禮式的時候該贈送的工作用具,必要的東西必須要自己來準備……」
「あぁ、そうですね。思い至りませんでした」
「啊,說得也是呢。我沒有想到」

 マルクは軽く目を見張った後、少し眉を寄せてこめかみに手を当てた。
 馬爾克輕輕睜大了眼睛之後,稍微皺著眉頭把手貼到太陽穴上。

「もうじき洗礼式ですけど、間に合いますか? ベンノさんが後見人になるなら、相談はベンノさんにした方が良いんでしょうか?」
「雖然快要是洗禮式了,但還來得及嗎? 如果班諾先生成為了保護者,商量最好是跟班諾先生做對嗎?」
「そうですね。旦那様に相談した上で、行動した方が良いでしょう」
「說得也是呢。在跟老爺做商量之上,行動起來會比較好吧」

 いつものように奥の部屋に通されると、机の上に板や紙を積み上げて、忙しそうにベンノは何やらガシガシと書いている。
 像是平常那樣穿過深處的房間後,在桌子之上推積著板子或紙張,很忙似的班諾總覺得是在持續猛烈地書寫著。

「旦那様、ルッツとマインが相談に訪れています」
「老爺,路茲與瑪茵為商量而來訪了」
「どうした?」
「怎麼了?」

 板に書き込んでいる手を休めずに、ベンノが尋ねる。わたしは、そっとルッツの背中を押して、自分で言うように促した。
 沒讓寫進板子上的手休息,班諾詢問著。我,輕輕地推了路茲的後背,為了讓他自己說而催促著。

「旦那様、見習いが準備する道具について相談したくて来ました」
「老爺,想要商量關於實習所準備的用具而來」
「見習いが準備する道具?」
「實習所準備的用具?」

 切りの良いところまで書き終わったのか、ベンノがペンを置いて顔を上げた。意味がわからないと怪訝な顔をしているベンノにわたしが説明を加える。
 是到告個段落的地方為止都寫完了嗎,班諾放下筆抬起了頭。我對不明白意義且做出詫異表情的班諾加以說明。

「普通は親が準備するものだと思うんですけど、ルッツの両親は商人じゃないので、必要な物がわからないんです。見習いになる時に必要な物って何ですか? 服だけじゃないですよね?」
「雖然認為普通是父母做準備的東西,但由於路茲的雙親並不是商人,不知道必要的東西。是說在成為實習的時候必要的東西是什麼呢? 並非只有衣服的吧?」
「あぁ、そうだな。マルクと買い物に行って来い。前に注文した服ができているという報告も来ていたから、取りに行くついでに着替えを数着作っておけ」
「啊,也是呢。跟馬爾克去買東西一下吧。因為名為之前下訂的衣服做好的報告也來了,去拿順便預先製做數件替換衣物」
「わかりました」
「我明白了」

 頷くわたしの隣でルッツが緩く首を傾げた。
 路茲在點頭的我旁邊緩緩歪頭不解。

「着替え? 数着?」
「替換衣物? 數件?」
「当たり前だ。何日も同じ服で仕事ができるわけがないだろう? よれて匂って大変なことになる」
「理所當然啊。不可能好幾天都穿同一件衣服去工作對吧? 會變成又皺又臭的嚴重事情」

 貴族も相手にする店なので、見た目はかなり大事だ。よれた服や薄汚れた服で客の前に出るわけにはいかない。実際、この店で働いている従業員はみんな小奇麗な格好をしている。
 由於是貴族也是對象的店,外觀是相當重要的。是不可能以皺巴巴的衣服或髒兮兮的衣服出現在客人面前。實際上,在這家店工作著的工作人員大家都表現出整潔的模樣。

「毎回着替えるんですか?」
「每次都要換衣服嗎?」
「そうだ」
「沒錯」
「……マジで?」
「……真的嗎?」

 トゥーリもそうだが、おそらくルッツの家も、仕事に使う作業着を洗うのは週に一度だ。母が休みの日の仕事で、作業着を毎回着替えるという概念はない。
 雖然圖麗也是那樣,但恐怕路茲的家也是,清洗在工作上使用的工作服是一週一次的。由於是母親休息日的工作,沒有所謂每次更換工作服的概念。
 普段の服だって数がないので、洗濯した服が乾くまでは同じ服を着続ける。洗濯をすれば、少しずつだが生地が傷んでいくので、下着以外はよほど我慢できなくなるまでは極力洗濯しない家だって多い。
 由於平時的衣服也沒多少,洗滌的衣服到乾之前是持續穿著同樣的衣服。由於洗滌的話,會一點一滴地傷到布料,就連內衣以外直到變得相當無法忍耐為止都極力不洗滌的家也很多。
 下働きがいるようなベンノと違って、家庭内ヒエラルキーが最下層であるルッツが毎回着替えて洗濯するなんて母親には頼みにくいだろう。しかし、仕事をする以上必要な事だ。
 與有著雜役般的班諾不一樣,身為家庭內層級最下層的路茲洗滌每次的替換衣物什麼的是很難拜託母親的吧。可是,是工作完後必要的事。

「カルラおばさんに言えないなら、ルッツが自分で洗うようにすれば? 見習いの間は休みの日があるんだし」
「如果不能跟卡露菈阿姨說,路茲自己來去清洗的話? 實習的期間有著休息日」
「うぅ……」
「嗚……」
「住み込み見習いだったら、どうせ自分でやらなきゃいけないことだよ」
「若是住宿實習的話,反正是必須要自己做的事情唷」
「そう、だよな」
「也是、那樣呢」

 今までの自分の常識と違うので、驚いているのがわかる。けれど、これから自分が属する社会の常識なんだと呑みこんでいくしかない。
 由於跟至今的自己的常識不一樣,能明白正吃驚著。但是,今後自己只能把屬於社會的常識硬吞下去。

「違う常識にぶつかったら、ビックリするのはわかるけど、慣れるしかないよ。お客さんが不愉快な気分にならないように必要な事だからね。職人と商人の違いってことだもん」
「碰到不一樣的常識的話,雖然明白會嚇到,但是只能習慣唷。因為是為了不要造成顧客不愉快的心情必要的事呢。是稱為工匠與商人的不同的事情咩」
「そうか」
「對喔」

 ルッツが頷いているとベンノもカルチャーショックを受けたような顔をしていた。緩慢に目を瞬いて、呟いた。
 路茲點著頭與班諾也做出好像受到文化衝擊的表情。緩慢地眨著眼睛,嘟噥著。

「本当に生活が基本的なところから違うんだな」
「真的生活從基本的地方就不一樣呢」
「だから、ちょっとでもおかしいと思ったら、指摘してください。本当にわからないんです」
「所以,認為有點奇怪的話,還請指出。我真的是不知道」
「あぁ、気を付けよう。……マルク、二人を頼む」
「啊,會注意的。……馬爾克,這兩人拜託了」
「はい、旦那様」
「是,老爺」

 マルクの仕事が一段落するのを待って、三人でできあがった服を取りに行く。マルクに抱き上げられて移動するのは、工房準備の間に仕様となってしまったので諦めている。
 等待馬爾克的工作告了一個段落,三個人去拿做好了的衣服。被馬爾克抱起來移動是,在工坊準備的期間形成的做法而放棄了。

「いらっしゃいませ」
「歡迎光臨」

 店員が迎えてくれて、マルクとわたし達を見て、すぐに用件がわかったようだ。わたしとルッツは店員に促されて、奥の部屋へと連れていかれる。
 店員過來迎接,看到馬爾克與我們,似乎馬上明白了要件。我與路茲被店員催促,被帶往了深處的房間。

「さぁ、着てみてください」
「好了,請試穿看看」

 店員に差し出された服はシンプルなブラウスとスカートだが、きっちり計って作ってもらったのだから、当然ピタリと合う。継ぎ接ぎのない新しい服というだけで、テンションが上がるのに、オーダーメイドだ。
 被店員地出來的衣服雖然是樸素的襯衫與裙子,但因為是接受精確的測量製做的,當然服貼合適。就只是所謂沒有縫補的新衣服,情緒就高漲起來了說,是訂做的。
 腕を上げ下げして、しゃがんだり立ったりして、着心地を確かめるけれど、とても着心地が良くて、だぶついたり、きつかったりするところがない。
 將手臂上上下下,又是蹲下又是起立,雖然是確認著穿著感,但穿著感非常的好,沒有又是肥大、又是勒緊的地方。

「すごい。着ていて気持ちが良いです」
「好厲害。穿上感覺就很舒服」
「そう、よかったわ。今日はこれを着ていくとマルクが言っていたから、こちらの服を包むわね」
「是嗎,那太好了。因為馬爾克說了今天就穿上這個,打包了這邊的衣服呢」

 わたしが試着している間に、ルッツは同じサイズの同じデザインであと2つ追加注文していたようで、店員と話をしていたマルクとルッツがわたしに気付いてこちらに向く。
 在我試穿的期間,路茲好像以同樣尺寸的同樣設計再追加下訂2套,跟店員說話的馬爾克與路茲注意到了我而轉向了這邊。

「とても可愛らしいですね。服を変えただけで良家の子女に見えますよ」
「非常可愛呢。就只是改變衣服看上去像好人家的子女喔」
「あぁ、お嬢様に見えるぞ」
「啊,看起來像大小姐喔」

 二人に褒められてテンションが上がる。スカートの端を摘まんでみた。
 被兩個人稱讚而情緒高漲起來。試著捏起裙子的末端。

「本当!? 可愛い? お嬢様っぽい? 服だけじゃなくて?」
「真的!? 很可愛? 像大小姐? 不是只有衣服?」
「大人しくしていて、喋らなかったらな」
「表現出乖巧、不說話的話呢」
「むぅ。……でも、ルッツも最近姿勢が良くなってきたから、ちゃんとおぼっちゃんに見えるよ」
「唔。……但是,因為路茲最近姿勢也變好了,看起來像小少爺唷」

 ルッツはベンノから身だしなみについて言われているので、なるべく汚れを落として、リンシャンで時折髪を洗うようになった。ルッツの金髪は艶々のキラキラだ。
 由於路茲被班諾說了關於注意儀容,而變得好像盡量洗掉汙穢,有時用凜香洗頭髮。路茲的金髮光滑細緻的閃閃發光。
 そして、マルクの姿勢の良さにわたしが感心してお手本にするように言った頃から、姿勢や動きに気を付けるようになってきたので、服を変えるとおぼっちゃんに見えるようになってきた。服に着られている感じはあまりしない。
 而且,從我對馬爾克的好姿勢感到佩服而說了像是作為範本般的時候開始,由於變得像是留意姿勢或行為起來,而變成了像是改變衣服後就看起來像小少爺起來。不太像是被穿上衣服的感覺。

「これで他の店に買い物に行けるようになりましたね」
「這樣就變得像是能去其他的店裡買東西了呢」

 服装で門前払いを食うことも珍しくない。ギルドカードを合わせて支払いを済ませた後、マルクは服装を整えたわたし達を連れて、次の店へと向かった。
 因服裝而吃了閉門羹的事情也不稀奇。合併公會卡片結束支付之後,馬爾克帶著等裡好服裝的我們,轉往下家店去。

 着いたのは文房具の店だった。
 到達的是文具的店。
 ペンのマークが付いている木製のドアを開けると、ほぼ正面にカウンターがあり、柔和なおじいちゃん店主が、何かを磨いているのが見えた。
 打開附有筆的標誌的木製的門後,差不多在正面有個櫃檯,雖然是溫柔的老爺爺老板,但看得出來有過什麼磨練。
 壁際に棚があり、商品が並んでいるが、店に出ている物は少なく、棚に一つずつ見本が置かれているだけだった。この街では普通の店構えだ。小さいのは接客スペースだけで、ほとんどが倉庫になっている店である。
 靠牆有著架子,雖然商品並列著,但出現在店裡的東西很少,就只是在架子上被放置著一個個的樣品。是在這座城市裡普通的商店架構。身為小小的就只是會客空間,大部分變成了倉庫的店。
 盗難を防ぐためには仕方がないのかもしれないけれど、商品を見比べることができないのは残念だ。
 雖然說為了防治被盜是沒有辦法的也說不定,但不能比較商品很可惜。

「マルクさん、何が必要なんですか?」
「馬爾克先生,什麼是必要的呢?」
「そうですね。インク、ペン、雇用契約を結ぶための羊皮紙でしょうか。石板、石筆、計算機は持っていましたね? あとは、木札がいくつかあれば大丈夫です」
「說得也是呢。墨水、筆、為了簽訂雇用契約的羊皮紙嗎。石板、石筆、計算機擁有了呢? 還有就是,有幾塊木牌的話就不要緊了」

 マルクの言葉を聞いて、軽く溜息を吐いた。これはルッツの両親に買える値段ではない。わたし達には買えるようになったけれど、インクも羊皮紙も、わたし達の生活圏ではそう簡単に買えるものではないのだ。
 聽到馬爾克的話語,輕輕地嘆了一口氣。這個不是路茲的雙親買得起的價格。雖然說我們變得能夠買得起了,但墨水也好羊皮紙也好,在我們的生活圈並不是那麼簡單就能買到的東西。

「わたしも! わたしもインクとペンが欲しいです」
「我也要! 我也想要墨水跟筆」

 ルッツに便乗して、わたしもインクとペンを買うことにした。高価で手が届かなかったはずのインクが自分で買えるようになっていることに感動する。
 搭路茲的便車,我也決定要買墨水跟筆。因昂貴而手應該搆不著的墨水變得能夠自己買得起而感動著。
 おじいちゃん店主がわたしの分のインクとペンをカウンターに並べてくれた。ギルドカードを合わせて精算した後、インクとペンを手に取った。
 老爺爺老板將我的份的墨水跟筆給排列在櫃檯上。合併公會卡片結算之後,將墨水跟筆拿在手上。

「やったぁ! わたしのインクとペン!」
「太好了! 我的墨水跟筆!」

 買ったインクと木製のペンを持って、満面の笑顔でくるくる回って喜ぶわたしと違って、ルッツの表情は苦笑いだ。
 跟拿著買來的墨水跟木製的筆,用滿臉的笑容團團轉著歡喜的我不一樣,路茲的表情是苦笑。

「貯めてあった金がどんどん減っていくな。……商人ってこんなにお金がかかるのか」
「存起來的錢不斷地持續減少呢。……是說商人是這麼要花錢的嗎」

 小さい商店ならそれに見合った道具の準備になるはずだ。雇用契約のための羊皮紙なんて買わされない。木札で済ませるだろう。
 應該是變成若是小小的商店就跟那樣很相稱的用具準備。為了雇用契約的羊皮紙之類的沒有被買下。是用木牌就完結了吧。

「商人ってだけじゃなくて、ベンノさんの店が大きいからだよ。でも、お金はまだまだ余裕があるでしょ?」
「並非只有商人,因為班諾先生的店很大唷。但是,錢還是有剩餘的吧?」
「でも、今日一日ですごく減ったから、ちょっと不安になってきた。親に頼れるわけないし、洗礼式までにもっと紙を作りたい」
「但是,因為今天一天就減少非常多了,變得有點不安起來了。並不能拜託父母,想要在洗禮式之前製作更多紙張」
「もうあんまり時間がないから、晴れてくれればいいね」
「因為已經沒多少時間了,能夠放晴就好了呢」


 ベンノの店に戻って、買い物が終わったことを報告する。ベンノはわたし達に「今度から店に来る時はその服で来るように」と言った。ちゃんと見習いらしい姿に見えると太鼓判を押してもらった。
 回到班諾的店,報告了購物結束的事情。班諾對我們說「從這一次開始來店裡的時候要能用那身衣服過來」。收下了看到像是整齊的實習的身姿後所給的可靠保證。

「ねぇ、ルッツ。これ、どこに置いておく? 倉庫?」
「喂,路茲。這個,要先放到哪裡? 倉庫?」
「それが一番安全だよなぁ……」
「那裡是最安全的呢……」

 ちょっと面倒だけれど、倉庫の鍵を借りて買った品物を置いてくるかどうかという話をルッツとしていると、ベンノが軽く肩を竦めた。
 雖然說有點麻煩,但在跟路茲說著所謂借用倉庫的鑰匙去把買來的物品放置如何的話後,班諾輕輕地聳著肩。

「別に倉庫になんて置かなくても、自分の部屋に置いておけばいいだろう?」
「就算不用特意放在倉庫之類的,事先放在自己的房間就好了吧?」
「あの、ベンノさん。自分の部屋なんてないですから。自分の物は木箱に入れられるだけしか持てません」
「那個,班諾先生。因為沒有什麼自己的房間。自己的東西就只能放進木箱裡面不被拿走」

 生活水準の違いを指摘するとベンノは目を丸くした。コリンナの家を見ても部屋の数には余裕があった。どうやら大きな店の跡取りとして育ったベンノは自分の部屋がないような知人が周りにはいなかったようだ。
 指出生活水準的不同後班諾傻眼了。就算看過柯琳娜的家在房間的數量上也有剩餘。看來作為大商店的繼承人長大的班諾似乎沒有好像沒有自己的房間的熟人在周遭。

「ウチはマインの家より、もうちょっとひどいです。自分の木箱に入れてあっても、勝手に漁られて取り上げられるから」
「我家比起瑪茵家,更加稍微嚴峻。因為就算放進了自己的木箱裡,也會被擅自物色而被拿走」
「どういうことだ?」
「這是怎麼一回事?」

 ベンノの目が驚きに染まっていく。理解不能とばかりに目を細めるベンノにわたしはルッツの生活状況を説明する。
 班諾的眼神逐漸染上驚恐。我對盡是無法理解而瞇起眼睛的班諾說明了路茲的生活狀況。

「4人兄弟の末っ子なんです、ルッツ。だから、上のおにいちゃん達に好きなようにされることが多くて大変なんです」
「是4仁兄弟的么子,路茲。所以,常常被上面的哥哥們隨意地拿走而很辛苦」
「いくら何でも、兄弟の物を盗るか?」
「再怎麼說,偷走兄弟的東西嗎?」
「弟の物だから平気なんです。弟の物は兄の物。兄の物は兄の物って感じですね」
「正因為是弟弟的東西才不在乎。是弟弟的東西是哥哥的東西。哥哥的東西是哥哥的東西的感覺呢」

 ルッツの家庭環境を聞いて、ベンノはこめかみを押さえた。多分、生活水準が違いすぎて、想像できないに違いない。
 聽到路茲的家庭環境,班諾壓著太陽穴。大概,生活水準太過不同了,肯定是無法想像。
 父を亡くして、家族を支えた苦労人とはいえ、ベンノは家族に荷物を漁られたこともないし、物の置き場所に困ったこともないのだろう。愕然とした顔をしている。
 雖說是死了父親,支撐著家族的世故人,但班諾也沒有被家人物色過行李,也沒有對東西的放置場所困擾過的吧。做出了作為愕然的表情。

「ルッツ。荷物は上に置いておけばどうだ? 住み込み見習いの部屋を一つ格安で貸してやろう。せっかく揃えた物が洗礼式前になくなったり、仕事に必要な物を盗られたりしたら、これから先の仕事に支障があるし、倉庫は遠すぎる」
「路茲。行李先放到樓上的話如何? 租給你一間廉價的住宿實習的房間吧。好不容易備齊的東西在洗禮式之前遺失了,又或是被偷走了在工作上必要的東西的話,在今後的工作上會有障礙的,倉庫太遠了」
「……ありがとうございます」
「……非常感謝您」

 ベンノの計らいで、最上階の見習い部屋を一つ、格安で倉庫代わりに使うことができるようになった。ここに買い揃えた物を置いて鍵をかけておけば、他の人に盗られる心配はない。
 由於班諾的安排,變成一間最上層的實習房間,像是能夠以廉價來代替倉庫來使用。在這裡放置買齊的東西事先上鎖的話,就不用擔心被其他人偷走了。

「今度からお店に行く時は、ここで着替えてから行く?」
「從這一次開始去店鋪的時候,在這裡換衣服之後再去?」
「そうする」
「會照做的」

 初めて自分だけのスペースを持ったルッツが満面の笑みを浮かべる。わたしも帰るまでの間、買った荷物を置かせてもらうことにした。「時間があるなら、商業ギルドに行くぞ」とベンノが言ったので、すぐには帰れないのだ。
 第一次擁有屬於自己的空間的路茲浮現出滿臉的笑意。我也決定在回去之前的期間,讓我放置買來的行李。由於班諾說「如果還有時間,就去商業公會吧」,而不會馬上回去。

「ギルドのことは先に教えておかないと、お使いの仕事もできないからな」
「因為公會的事情不在事前先告知的話,跑腿的工作也做不到呢」

 商家の子供達は親の手伝いで何度も商業ギルドに出入りするので、書類を出しに行く手伝いは日常的に行っているらしい。店に入ってきた見習いが最初からできる仕事が、商業ギルドへのお使いなのだ。
 由於商家的小孩子們會因幫忙父母而好幾次進出商業公會,去提出文件的幫忙似乎是在日常裡進行著。進入店裡的實習從最初就能做到的工作,是去商業公會的跑腿。
 ところが、ルッツはフリーダの髪飾りを納品した時以来、商業ギルドに行ってないので、そんなお使い仕事も当然できない。したことがない。
 然而,由於路茲將芙莉妲的髮飾交貨的時候以來,就沒去過商業公會,那種跑腿工作當然做不來。沒有做過。

「他に何かあったかな?」
「是不是有其他些什麼呢?」

 商人の子供が当たり前にできることを思い浮かべながら、ベンノはいくつかの申請書類をルッツに持たせて商業ギルドに向かう。わたしも書棚の木札を読むつもりで一緒に出かけることにした。
 一邊回想起商人的小孩理所當然能做的事情,班諾一邊讓路茲拿著幾個申請文件轉向商業公會。我也決定打算閱讀書架的木牌而一起出門。

「うわぁ……」
「嗚哇……」
「これはひどいな」
「這個不得了呢」

 中央広場に面する商業ギルドの前にはいくつかの荷馬車が並んで順番を待っていたり、同乗者に荷馬車を任せて、申請に向かう旅商人の姿も見えたりして、すでに混雑が目に見えるような状況だった。
 在面對中央廣場的商業公會前面又是幾輛貨運馬車排列等待著順序,又是能看到將貨運馬車委託給同乘者,轉往申請的旅行商人的身影,已經是看得見混亂般的狀況。

「2階は人が多そうですね」
「2樓人似乎很多呢」
「洗礼式が近くて、市が立つ日も近いからな」
「因為接近洗禮式,市集開市的日子也近了呢」

 外に並んだ荷馬車から予測されたように、2階の人出はすごかった。ルッツはもみくちゃにされながら、奥の階段までベンノの後ろをついて歩く。わたしはいつも通りベンノに抱き上げられているので、もみくちゃにされることはない。
 像是從排列在外面的貨運馬車備預測著,2樓的人群很多。路茲一邊被擠來擠去,一邊直到深處的樓梯都跟在班諾的後面走著。由於我像平常那樣被抱了起來,而沒有被擠來擠去。
 階段前の番人にギルドカードを提示して階段を上がり始めた途端、喧騒がふっと消えてなくなった。きっとあの柵には音を通さないような魔術もかかっている気がする。
 對樓梯前的值班員出示公會卡片剛開始爬上樓梯,喧囂就忽然消失不見了。感覺在那個柵欄上一定被施放了像是不會讓聲音通過的魔術。

「お使いも結構大変な仕事だよな」
「跑腿也是相當辛苦的工作呢」

 ベンノの先導なしに自分であの人波を掻き分けなければ、お使いはできない。ルッツはハァと溜息を吐いた。
 若沒有班諾的前導而自己無法推開那個人潮的話,是無法跑腿的。路茲唉地嘆了一口氣。

「書類を盗られたり、人に揉まれてなくなったりすることもあるから、気を付けろ」
「因為也會有又是被偷走文件、又是被人擠走而不見,要當心點」
「はい」
「是」
「では、まず、この書類だが……」
「那麼,首先,雖然是這個文件……」

 ルッツに説明しながら、ベンノはカウンターに向かっていく。わたしはベンノに背を向けて書棚に向かおうとしたが、ペシッと頭を叩かれて首根っこをつかまれた。
 一邊對路茲做說明,班諾一邊轉往櫃檯去。雖然我打算背對班諾轉往書架,但被啪嗒地拍著頭又被抓住了後頸。

「どこに行く気だ、こら」
「是要去哪裡呀,過來」
「……書棚がわたしを呼んでいるんです」
「……書架在呼喚著我」
「気のせいだ。呼んでない。工房長になるんなら、お前もちゃんと聞いておけ」
「是錯覺。沒有呼喚。如果要成為工坊長,妳也要先好好聽著」
「はぁい」
「好的」

 ベンノにギルドの使い方を教えてもらう。受付の仕方、書類を出す場所などを細かく教えられる。
 向班諾請教公會的使用方法。被細微地教導了接待的辦法、提出文件的地方等等。
 特にわたしは新しい商品を開発しようとするから、登録されている契約魔術を閲覧するのは大事だと言われた。
 特別是因為我打算開發新的商品,被說了閱覽被登記的契約魔術是很重要的。

「ここで申請すれば、登録されている契約魔術を閲覧することができる」
「在這裡申請的話,就能閱覽被登記的契約魔術」
「あら、マイン」
「啊啦,瑪茵」

 カウンターの奥の方から、淡いピンクのツインテールが駆け寄ってきた。見間違えるはずがない。ギルド長の孫娘、フリーダだ。明らかに仕事をしている見習いっぽい姿だ。
 從櫃檯的深處,淡淡粉紅色的雙馬尾跑近了過來。應該是不會看錯。是公會長的孫女,芙莉妲。明顯是從事著工作的實習般的身影。
 こんなところで会うと思わなかったわたしが驚いていると、フリーダが手を腰に当てて、不満そうに唇を尖らせた。
 沒想到會在這種地方見面的我正驚訝時,芙莉妲把手插在腰上,不滿地噘起了嘴唇。

「春が終わろうとしているのに、全然遊びに来てくれないのね」
「明明春天就要結束了,卻完全沒有來玩呢」
「あ、ごめん。かなり忙しくて……」
「啊,抱歉。相當的忙碌……」

 紙作りと工房作りに忙しかったのは事実だが、ごめんなさい。お菓子作りは終わって約束は果たしたし、もういいかなって思ってました。行ったら勧誘がすごいし、会話のどこに罠が張られているのかわからないし、落ち着かないんだもん。
 雖然造紙跟創建工坊很忙是事實,但很抱歉。製做點心結束完成了約定,而認為已經好了嗎。去了的話勸誘是很厲害的,不明白是會在對話的哪裡被設下了圈套,是無法冷靜的咩。

「明日はわたくし、お休みですし、我が家へ遊びにいらして」
「明天是我,休假,歡迎來我家玩」
「え? でも、天気が良かったら明日は……」
「咦? 但是,天氣好的話明天……」

 肩に乗せられているベンノの指先に一瞬だけ力が入った。
 被搭在肩膀上的班諾的手指頭只有一瞬間施加入了力量。
 残っている紙を作ってしまいたいと言いたかったが、わたし達が紙を作っていることは極力伏せておくように言われていることを思い出して、慌てて途中で口を閉ざす。
 雖然想說想要製做剩下來的紙張,但回想起被說了要能事先極力隱瞞我們製做紙張的事情,驚慌地在途中閉上了嘴。
 フリーダはベンノの手に視線を向けた後、ニコリと笑った。
 芙莉妲把視線轉向了班諾的手之後,微微地笑了。

「明日が雨だったら、迎えをやりますわ。天気が良かったら忙しいけれど、雨だったらわたくしと一緒に遊んでくださるでしょう? 春になったら、と約束していたのにそろそろ春が終わってしまうもの」
「明天下雨的話,會去迎接喔。雖然說天氣好的話會很忙,但下雨的話是會跟我一起玩的對吧? 明明做了到了春天的話,的約定春天卻差不多是要結束的東西了」
「うっ……」
「嗚……」

 そう言われると断りにくい。確かに天気が悪かったら紙作りはできないので、余裕はある。悩むわたしをフリーダはどんどん追い詰めていく。
 被那樣說而很難拒絕。確實由於天氣不好的話就不能造紙,還有剩餘。芙莉妲不斷地持續追逼著煩惱的我。

「わたくし、身食いのことについてもお伺いしたり、お話ししたりしたいことがありますの」
「我,有著想要問你關於身噬的事情,還有說說話的事情」
「あ、わたしも聞きたいことがあったかも」
「啊,也許我也有想要聽的事情」

 わたしの周囲で一番身食いに詳しいのはフリーダだ。聞きたいと思っていたことがあるので、話ができる機会があるのは助かる。
 在我的周圍對身噬最詳細的是芙莉妲。由於有著認為想要聽的事情,有能對話的機會幫了大忙。
 わたしの言葉にフリーダはパァッと顔を輝かせて、両手をパチンと合わせた。
 芙莉妲對我的話語猛然喜出望外,啪地合起雙手。

「雨だったらで、結構ですの。カトルカールを作って、待っているわ」
「因為下雨的話,相當好呢。製做磅蛋糕,我等候著喔」
「そうだね。雨だったら……」
「沒錯呢。下雨的話……」

 カトルカールに心惹かれて承諾した瞬間、肩にぐぐっと力が加わる。ベンノがこめかみに血管を浮き立たせながら、笑っていた。
 被磅蛋糕誘惑做了承諾的瞬間,肩膀上迅速地施加了力量。班諾一邊在太陽穴上浮現出血管,一邊笑著。

「マイン」
「瑪茵」
「明日が雨だったら、の話ですわ、ベンノさん」
「是明天下雨的話,的話題喔,班諾先生」
「そうそう。明日が雨だったら、の話だよ?」
「沒錯沒錯。是明天下雨的話,的話題喔?」

 ニッコリと笑って助け船を出してくれたフリーダにわたしはガッと乗っかった。肩に食い込もうとする指をペチペチ叩いて、ベンノを見上げる。
 對微微地笑著給出了救生艇的芙莉妲我迅速乘上。輕輕拍著打算深入肩膀的手指,仰望著班諾。
 ベンノは低い声で「この阿呆」と唸った。
 班諾低聲呻吟著「這個笨蛋」。

「明日は雨だ」
「明天會下雨」
「え?」
「咦?」

 天気予報などなくても、みんな天気がわかるらしい。
 就算沒有天氣預報之類,大家似乎都知道天氣。
 夕方から降り始めた雨は次の日になっても止まなかった。
 從傍晚開始降下的雨就算到了隔天都沒有要停止。

======================================================================
 見習い準備しました。ルッツは親に頼れません。
 做好了實習準備。路茲無法依靠父母。
 そして、商業ギルドでフリーダに捕まりました。
 然後,在商業公會被芙莉妲抓到了。

 次回は、フリーダの家にマイン一人でお邪魔します。
 下回,在芙莉妲的家瑪茵一個人拜訪了。
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