創作內容

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第一部士兵的女兒 瑪茵,倒下了

作者:SPT草包│2017-04-14 21:34:06│贊助:2│人氣:204
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 マイン、倒れる
第一部士兵的女兒 瑪茵,倒下了
原文連結

 ルッツの兄達に簪部分を作ってもらう約束をしてから三日がたった。今日は引き取りに行く日だ。
 從做了請路茲的哥哥們製做髮簪部分的約定以來經過了三天。今天是去領取的日子。

 この三日間、わたしは家から出ずに、ちまちまと小花を作って過ごした。身食いの熱の動きが活発になっていて、身体の中でぐるぐるしていて、気持ち悪いから、あまり外に出たくないのだ。
 這三天哩,我無法從家裡出去,持續不斷地製做著小花來度過。身噬的熱的活動變得活躍了,在身體的裡面不斷打轉著,因為很難受,就不太想出去外面了。
 夜中に突然熱に襲われて、朝方にはぐったりしていることもあって、身体がだるい。正直、どこで身食いの熱に襲われて、いつ倒れるかわからない不安がある。
 也有在半夜突然被熱給襲擊,而早上的時候筋疲力竭,身體很倦怠。老實說,有著在哪裡被身噬的熱給襲擊,不知道何時會倒下的不安。

 そんな中、引きこもっていたわたしが作った飾りは2個。前に作った分を含めても20個の飾りのうち3個しか作れていない。それ以外は母とトゥーリが作った。スピードの違いにがっかりだ。
 那期間,閉門不出的我所製做的裝飾是2個。就算包含之前製做的份在20個裝飾裡面也只做了3個。那之外都是由母親跟圖麗所製做。對速度的不同很喪氣。
 母とトゥーリは相変わらず先を争うようにして、小花を作っている。トゥーリの速さが上がっていて、三日で二人合わせて12個の飾りができた。今は最後の飾りを二人で手分けして編んでいる。
 母親跟圖麗依舊像是爭先恐後著,製做著小花。圖麗的速度上升了,兩人用三天合計做好了12個裝飾。現在兩個人分工編織著最後的裝飾。

「わたし、ルッツのところに行ってくるね。簪部分をもらってきて、お金払って来なきゃいけないから」
「我,要去路茲的所在呢。因為取得了髮簪部分,必須要去付錢」
「いってらっしゃい」
「一路順風」

 一心不乱にせっせと小花を作っている二人はほとんど顔を上げることなく、声を揃えてそう言った。
 聚精會神地一個勁製做著小花的兩個人幾乎沒有抬起頭,齊聲那樣說著。

 中銅貨15枚を巾着袋のお財布に入れて、わたしは家を出る。
 將中銅幣15枚放入束口袋的錢包裡,我離開家裡。
 階段を下りて、建物を出て、井戸のある広場を突っ切って、ほぼ正面にある建物の階段を上がっていった。
 爬下樓梯,離開建築物,穿過有水井的廣場,爬上了差不多在正面的建築物的樓梯。

 ルッツの家は6階だが、二つ分借りて広げてある。階段が多くて、上下の行き来は大変だが、中は広い。男の子が4人いても、それほど狭くはない。職人ばかりの家系で仕事道具が多いことと、作業部屋を取るために広げたので、実際の生活スペースはそれほど広くはないとルッツが言っていたけれど。
 路茲的家是6樓,但有兩份承租戶的廣闊。樓梯很多,雖然上下的往返很辛苦,但裡面很寬敞。就算有男孩子4人,也不會那麼狹窄。雖然說路茲有說過因為盡是工匠的家系而工作用具很多,由於是為了取得工作房間而拓寬著,但實際的生活空間並沒有那麼寬敞。

 トントンとノックをして名乗ると、ドアがギギッと音を立てて開き、カルラおばさんが顔を出してきた。
 咚咚地敲擊著報上姓名後,門發出嘰嘰地聲音打開了,卡露菈阿姨露臉了。

「こんにちは、カルラおばさん。お願いしてた手仕事の引き取りに来たんだけど、おにいちゃん達いる?」
「您好,卡露菈阿姨。雖然是為了領取所拜託的手工而來,但大哥哥們在嗎?」
「あぁ、朝からそわそわして待ってたよ」
「啊,從早上就心神不寧地等待著喔」

 笑顔でそう言った後、おばさんは少し顔を曇らせて、辺りに視線をさまよわせて声をひそめた。
 用笑容那樣說後,阿姨稍微表情黯淡,讓視線在附近徘迴壓低了聲音。

「……ちょっと、マイン。ルッツは本気で商人になるつもりなのかねぇ? あんまり意地を張るから、家の中の雰囲気もずいぶん悪くてね。それなのに、あの子ったら全然折れようとしないんだ。商人なんて家族と仲違してまでやることじゃないよ。そう思わないかい?」
「……等下,瑪茵。路茲是真的打算要成為商人嗎? 因為太過執意,而家裡面的氛圍也相當不好呢。儘管如此,那孩子卻完全不打算屈服呀。商人什麼的不該是就連跟家人反目也要做的事情吧。妳不那麼認為嗎?」

 家族との関係がうまくいっていない、とルッツから聞いてはいたが、予想以上に深刻な状況らしい。
 雖然有從路茲那聽說,跟家人的關係並不順遂,但似乎是超出預期的嚴重狀況。
 ルッツが心配になるけれど、ルッツから折れることはないだろう。住み込み見習いになったとしても商人になると決意してしまっているのだから。
 雖然說路茲變得擔心了,但因為是路茲才不會屈服吧。因為做出了就算打算成為住宿見習也要成為商人的決心。

「わたしに聞かれても困るよ、カルラおばさん。何になりたいか決めるのはルッツだよ?」
「就算被我聽見也很困擾唷,卡露菈阿姨。決定想要成為什麼的是路茲唷?」

 親子の問題に第三者であるわたしが口を挟むと混乱の元になるので、首を傾げて話題を流すが、おばさんは賛同されなかったのが不満なようで口元をへの字に曲げる。
 由於在親子問題上做為第三者的我插嘴會變成混亂的源頭,而疑惑歪頭地將話題做罷,但阿姨像是不被贊同而不滿似的緊抿著嘴角。

「まぁ、そうだけどさ。女の子なら、親の言うとおりにするのに、男は全く聞かないんだ。嫌になるよ」
「算了,雖然是那樣呀。明明如果是女孩子,就會如父母所說的去做,男生完全沒在聽呀。變得討厭了喔」

 わたしだって、親の言うままに生きていくつもりなんてないけどね、という心の声は隠しておく。
 預先隱藏名為雖然即便是我,也沒打算依照父母所言而生活下去什麼的呢,的心聲。
 カルラおばさんが愚痴を終わらせてくれないと、おばさんの愚痴の面倒さを日常的に体験している息子達は巻き込まれるのを嫌がって出てきてくれないし、中に入れてもらえない。
 卡露菈阿姨沒有要結束牢騷,日常地體驗著阿姨的牢騷麻煩的兒子們討厭被捲進去卻又出不來,無法接受進入其中。
 適当に肯定して、さっさと流すに限る。雪が積もった井戸端で長話ができるおばさんと違って、寒い玄関口で立ち話をする趣味はわたしにはないのだ。
 敷衍地肯定,最好快點做罷。跟能在積著雪的水井邊長舌的阿姨不一樣,我可沒有在寒冷的玄關門口站著對話的興趣。

「男の子が4人だもん。カルラおばさん、大変だよね?」
「男孩子是4個人咩。卡露菈阿姨,很辛苦的吧?」
「その苦労を息子達はちっともわかってくれないからねぇ。この間だって……」
「因為兒子們一點也不明白那份辛勞呢。就連最近……」

 あぁ、ヤバい。すごく長くなりそうな予感。
 啊,慘了。有變得非常長的那種預感。

 一旦出直した方がいいかもしれないと思った時、奥からルッツの声が響いた。
 想著再重來一次說不定比較好時,從深處響起了路茲的聲音。

「なぁ、母さん。マインは手仕事の引き取りに来たんだろ? 雪が降るまでに持っていかなきゃいけないから、結構急ぎなんだ。それに、マインは体調を崩しやすいんだから、中へ入れてやってくれよ」
「吶,媽媽。瑪茵是為領取手工而來的吧? 因為必須要在下雪之前拿到,相當緊急。而且,因為瑪茵很容易搞壞身體狀態,讓她進來裡面吧」
「あぁ、そうだった。中へお入り」
「啊,說得也是。進來裡面吧」
「お邪魔します」
「打擾了」

 ルッツ、マジで助かりました。ありがとう。
 路茲,真的得救了。謝謝你。
 ウチの母さん、話長いから、悪いな。
 因為我家的媽媽,話很長,不好意思呢。

 そんな会話を目で交わして、わたしはやっとルッツの家に入ることができた。やはり家の中は外に比べると温かい。
 用眼神交換著那樣的對話,我終於能進入路茲的家裡了。果然家裡面跟外頭相比很溫暖。

「ルッツ、おにいちゃん達のお仕事、終わってる? 計算の練習はちゃんとできた?」
「路茲,大哥哥們的工作,都結束了嗎? 計算的練習有好好做嗎?」
「あぁ」
「有」
「……もしかして、マインがルッツに計算を教えているのかい?」
「……莫非,瑪茵正教著路茲計算嗎?」

 わたし達の会話を耳に止めたらしいおばさんが背後から少し尖った声で問いかけてきた。余計な事をしてくれるな、という響きが含まれているのを丸ごと無視して、ニッコリと笑う。
 似乎把我們的對話留在耳中了的阿姨從背後用稍微尖銳的聲音詢問了起來。將包含了名為、別做多餘的事情的聲響整個無視掉,微微地笑著。

「うん。わたし、門で計算のお手伝いもしてるから」
「對。因為我們,也在門做著計算的幫手」
「あぁ、マインは父さんのお手伝いか。えらいねぇ。ルッツも見習って、父さんの手伝いをすればいいのに」
「啊,瑪茵是爸爸的幫手嗎。了不起呢。明明路茲也效仿,去做爸爸的幫手就好了」

 ここの女の子はだいたいが親の仕事を手伝いながら、親の紹介する男と結婚して、男の仕事を手伝うことになる。田舎の農村ならば、農作業を手伝って、そのまま農民と結婚して農民。
 這邊的女孩子大概是一邊幫忙父母的工作,一邊跟父母介紹的男人結婚,變成幫忙男人的工作。如果是鄉下的農村的話,就是幫忙務農,就那樣跟農民結婚的農民。
 つまり、兵士の娘であるわたしは、適当な仕事に就きながら、兵士を支える妻の役割を期待されているのだ。仕事の時間が不規則な兵士の妻はなかなか大変らしく、身内に兵士がいて仕事内容をわかっているか、いないかで、適応率が違うらしい。
 也就是說,做為士兵的女兒的我,一邊就著適當的工作,一邊被期待為支撐著士兵的妻子角色。由於工作時間不規則的士兵的妻子似乎是相當的辛苦,在親屬內有士兵而能明白工作內容嗎、不明白嗎,適應率似乎不一樣。

 カルラおばさんには、父がわたしに門での仕事を手伝わせ、将来に向けて色々準備しているように聞こえたのだろう。残念ながら、商人見習いを目指して爆走中のわたしは、兵士の妻になるつもりなんてこれっぽっちもない。
 對卡露菈阿姨來說,父親讓我幫忙在門的工作,聽起來就像為了面對將來而做著各式各樣的準備吧。雖然很遺憾,但以實習商人為目標而爆走中的我,分毫沒有要成為士兵的妻子什麼的打算。

 中に入ると、ルッツの兄達がそれぞれ手に簪部分を握って待ち構えていた。わたしが近付いていくと、三人が一斉に簪部分を突きだしてくる。
 進入裡面後,路茲的哥哥們各自在手上握著髮簪部分等候著。我接近後,三人一起將髮簪部分推了出來。

「ほら、マイン。見てみろよ」
「妳看,瑪茵。來看一下唷」
「これくらいすぐに終わったぞ」
「這種的馬上就結束了喔」
「完璧だと思うぜ」
「我認為很完美喔」
「わわっ! 並んで! 年の順!」
「哇哇! 排好隊! 按照年紀!」

 目の前に尖った簪部分を突きだされるのは結構怖い。わたしは自分の目の前で手をバタバタ振って回避する。
 在眼前被推了出去的尖銳髮簪部分是相當恐怖的。我將手在自己的眼前啪嗒啪嗒地揮舞迴避著。
 わたしの言葉通り、年の順にザッと音がたつほど素早く並んだ三人の簪部分を、わたしは一つ一つチェックして、報酬を渡していった。
 將如同我的話語般,按照年紀發出唰地聲音般趕快排隊的三個人的髮簪部分,我一個一個的檢查著,交付著報酬。
 手抜きなんて誰もしていない。滑らかで良い出来に自然と笑みが浮かぶ。
 偷工減料什麼的誰都沒有做。因光滑且質量好而自然地浮現了笑容

「全員、ルッツよりも出来が良かったみたい。さすが本職だね。ウチもわたしが作るよりトゥーリや母さんの方が上手だもん。ねぇ、おにいちゃん達。冬の手仕事でも同じ物、お願いしていい? 冬の手仕事はお金を払うのが春になっちゃうけど、同じ値段だから」
「所有人,好像質量都比路茲還要好。不愧是本行呢。我家也是比起我所製做的圖麗或媽媽還比較擅長勒。喂,大哥哥們。即便冬季的手工也是同樣的東西,可以拜託嗎? 因為冬季的手工雖然付錢要到春天,但是是同樣的價錢」
「おぅ、任せとけ」
「喔,交給我們吧」

 兄達は笑顔で請け負ってくれた。
 哥哥們用笑容包辦了。
 冬の手仕事を手伝ってもらえるように約束したので、ルッツは勉強に専念できるだろう。
 由於做了像是幫忙冬季手工的約定,路茲就能專心學習了吧。

「ルッツは計算できた? どうなった?」
「路茲能計算嗎? 變成多少了?」
「6000リオンで、大銅貨6枚だ。……合ってるか?」
「6000里昂,是大銅幣6枚。……正確嗎?」

 今回、ルッツの兄達に作ってもらった簪部分は15個。一つにつき中銅貨4枚の手数料なので、大銅貨6枚。手数料だけで大儲けだ。
 這次,請路茲的哥哥們製做的髮簪部分是15個。因為關於一個是中銅幣4枚的手續費,所以是大銅幣6枚。只因手續費就發大財了。

「うん、大正解! その調子で計算の練習もしていこうね。わたし、これを持って帰って、今日中に仕上げちゃうから、明日はベンノさんのお店に行っていい?」
「對,大大的正確解答! 就用那個狀態去做計算的練習吧。我,把這個帶回去,因為要在今天內完成,明天可以去班諾先生的店鋪吧?」
「わかった」
「知道了」

 わたしが簪部分を持って、家に帰った時には、最後の飾りができていた。母とトゥーリと一緒に、簪部分に飾りを縫い付けて完成させていく。
 在我帶著髮簪部分,回到家的時候,最後的裝飾做好了。母親跟圖麗一起,將裝飾縫在髮簪部分上逐漸讓它完成。

「明日はこれをお店に持って行って、残りの分のお金をもらってくるからね。二人とも速すぎて、もらったお金じゃ追いつかなかったんだもん」
「因為明天要把這個帶去店鋪裡,取得剩下的份的錢呢。兩個人都太快了,得到的錢都要追不上了咩」

 ベンノから依頼された当初は10個仕上がればいい方かな、と思っていたが、まさか20個もできるなんて、ビックリだ。現金を前にした母の本気と、トゥーリのスピードアップがわたしの予想以上だった。
 雖然有想過,來自班諾被委託的當初是不是完成10個就好了呢,但沒想到20個也能完成什麼的,嚇了一跳。把錢放到面前母親的認真跟,圖麗的速度提升都超出了我的預期。

「うふふ~、速くなったでしょ?」
「唔呵呵~,變快了對吧?」
「トゥーリはすごいね。冬の手仕事もいっぱいできそう」
「圖麗好厲害呢。冬季的手工似乎也會做滿滿一堆呢」
「うん、頑張っていっぱい作るよ」
「對,會努力製做一大堆唷」

 着実に裁縫美人への道を歩んでいるトゥーリに脱帽だ。わたしには無理。
 對踏實地往裁縫美人的道路走著的圖麗脫帽致敬。我是不可能的。


 次の日、わたしはルッツと一緒に仕上がった髪飾りを持って、ベンノの店に向かっていた。石畳を歩きながら、ルッツが問いかけてくる。
 隔天,我跟路茲一起帶著完成的髮飾,向著班諾的店。一邊走在石板地上,路茲一邊問著。

「なぁ、マイン。他に売れそうな物って何かできないか?」
「吶,瑪茵。其他能賣的東西有沒有什麼能做的嗎?」
「ルッツ?」
「路茲?」
「身食い、何とかするにはお金がいるって、ベンノの旦那に言われてさ。春になったら紙を売れば、結構いい値段になるだろうけど、他にも何かないかなって……。マインが何か考えてくれたら、オレが絶対に作ってやるから」
「身噬,要設法解決是需要錢的,被班諾老闆說了喔。到了春天能賣紙張的話,雖然能變成相當好的價錢,但有沒有其他什麼的之類……。因為瑪茵考慮到些什麼的話,我絕對會去製做的」

 真面目に心配してくれているのがわかるので、わたしも身食いを何とかするための新商品について考えてみることにする。
 因為知道是很認真地在擔心著,我也決定試著考慮有關為了設法解決身噬的新商品。

「うーん、そうだね。これまでに売った物から考えても、利益が大きいのは富豪向けなんだよね」
「唔嗯,說得也是呢。就算從至今為止販賣的東西來考慮,也是利潤很龐大適合富豪的呢」

 日常品に金をかけられる層なんて決まっている。
 決定了會在日常用品上花錢的層級什麼的。
 髪飾りも糸の値段を上げて、デザインに凝ったら、全く値段が違ったし、紙だって、希少価値のあるトロンベの方が高い。
 髮飾也提高絲線的價錢,在設計上講究的話,價錢完全不一樣,就連紙張,也是有著稀少價值的特隆貝還比較貴。
 だったら、たくさん稼ぐためには、富豪層が欲しがりそうな物が必要だ。
 這樣的話,為了賺很多錢,就必須是富豪階層似乎會很想要的東西。

「でも、ここのお金持ちが欲しい物って見当つかないんだよね。リンシャンにしても、髪飾りにしても、紙にしても、わたしの周りにはありふれた物だったし」
「但是,這邊的有錢人會想要的東西猜測不到呢。就算做了凜香、就算做了髮飾、就算做了紙張,都是在我的周圍常見的東西」
「お前の世界ってすごいところだったんだな」
「話說妳的世界是個很厲害的地方呢」

 わたしがマインとは別の記憶を持っていることを知っているルッツは、気味悪がるのではなく、興味を示してくれるので、二人だけで話をしている時には日本での思い出をわざわざ隠しはしない。
 由於知道我擁有與瑪茵不同的記憶的路茲,並沒有感到噁心,且表示了興趣,在只有兩個人對話時不會特意隱藏在日本的回憶。

 今となっては懐かしさも加わって、ものすごく良いところだったようにしか言葉にできないので、ルッツの中では理想郷のようになっていると思う。
 由於如今也摻入了懷念,只能用話語表示像是非常非常棒的地方,我想在路茲心理變得像是理想鄉了。
 ここに比べれば本屋と図書館がありふれていたというだけで、わたしにとっても理想郷だった。できることなら帰りたいと未だに思う。
 雖然說所謂跟這裡相比書店跟圖書館是很常見的,但對我來說也是理想鄉。還曾想過如果可以想要回去。

「いっそ『100均』や『アイデア商品』あたりをヒントに、生活必需品の改良を考えてみる? 石鹸を改良してみるとか、ろうそくをオシャレにしてみるとか? 去年のハーブろうそくは物によるけど、いい感じだったんだよね」
「乾脆在暗示了『均100』或『巧思商品』的頭緒上,試著考慮生活必需品的改良? 是試著改良肥皂嗎,還是試著把蠟燭做得很花俏呢? 雖然去年的香草蠟燭是相似物,但感覺不錯呢」
「ハーブろうそく?」
「香草蠟燭?」

 ルッツが眉をひそめて首を傾げた。
 路茲緊蹙眉頭歪頭不解。

「去年の冬支度の時ね、ろうそくがものすごく臭かったから、匂い消しにハーブをくっつけたろうそくを作ったの。いい感じになったハーブもあれば、相乗効果でひどい匂いになったろうそくもあってね。余計な事しないでって、今年は母さんに禁止されたの」
「去年的過冬準備時呢,因為蠟燭非常非常臭,製做了貼了消除氣味香草的蠟燭。變成感覺不錯的香草也有的話,因相乘效果而變成很刺鼻的味道的蠟燭也有呢。不要做多餘的事情,今年被媽媽禁止了」

 ベッドの中からハーブろうそくを作りたいと言ったら、即座に却下されて、ベッドから出るなと厳命されてしまった。あれは絶対にわたしの体調より、ろうそくの心配をしていたと思う。
 從床裡面說了想要製做香草蠟燭的話,就立刻被駁回了,被嚴令了不准從床上下來。我認為那個絕對是比起我的身體狀態,更擔心著蠟燭的。

「お前、色々やらかしてたんだな」
「妳,做了各式各樣的呢」
「うっ……。何事にも試行錯誤は付き物なんだよ。他には、籠やレース編みが受けたんだから、『おかんアート』から何か使えそうな物がないか……いや、本来は使えないのが『おかんアート』なんだけどね」
「嗚……。什麼事情都是錯誤嘗試的附屬物唷。其他還有,因為接受了籃子跟蕾絲編織,從『老媽藝術』裡有沒有什麼似乎能用的東西呢……不對,本來無法使用的不過就是『老媽藝術』了呢」

 自分でツッコミを入れながら、麗乃時代に体験したおかんアートに思いをはせる。
 自己一邊加入吐槽,一邊馳騁著在麗乃時代體驗過的老媽藝術的思緒。

「うーん、『ビーズアクセサリー』も『ビーズ』がないとどうしようもないし、押し花で絵を作ったことはあるけど、売れるようなものじゃないし、『トールペイント』も絵具がないとできないし、どうしようか」
「唔嗯,『串珠首飾』也是沒有『串珠』就沒有辦法了,雖然有用押花製做繪畫,但不像是能賣的東西,『裝飾彩繪』也是沒有顏料就做不到,該怎麼辦呢」
「何言ってるか全然わからねぇよ。結局、何だったらできるんだ?」
「該說什麼呢完全不懂唷。結果,有什麼能做的嗎?」

 何を作るにしても、紙作りと一緒で道具作りから始めなければならない。そう考えた瞬間に一気にやる気が失せた。
 就算去做些什麼,也必須要跟造紙一樣從製作工具開始。在那樣考慮的瞬間幹勁一口氣消失了。
 わたしにとっての生活必需品に直結しない物には、全くやる気が出ない。
 對沒有直接關係到對我來說的生活必需品的東西,完全拿不出幹勁。

「えーと、新商品を考えるにあたって、自分の生活に必要ない物のために道具作りから情熱を燃やせる気がしないことが一番の問題点だとわかった」
「呃,在考慮新商品時,知道了為了對自己的生活沒必要的東西要從製作工具開始就沒感覺到能燃燒熱情是最大的問題點」
「燃やせよ! お前、死にたいのか!?」
「燃燒吧! 妳,想死嗎!?」

 がーっ! とルッツが吠えた。
 嘎! 地路茲大吼著。

「心配しなくても、わたしの必需品なら情熱もわいてくるから、次は本とか……」
「因為就算不用擔心,如果是我的必需品熱情也會沸騰的,下個是書本嗎……」
「ちょっと待て! わたし以外に必要とする人がいないから売れないって言ったのはお前だろ! 売れるものを考えろよ!」
「稍等一下! 說過因為除了我以外沒有有需要的人而無法販售的是妳吧!」

 興奮しすぎたのか、ルッツがちょっと涙目になっている。わたしはルッツの肩をポンポンと叩いた。
 是太過激動了嗎,路茲變得稍微眼角含淚了。我碰碰地拍著路茲的肩膀。

「ルッツ、ちょっと落ち着きなよ」
「路茲,稍微冷靜點唷」
「オレを興奮させてるのはマインだ!」
「讓我激動的是瑪茵!」
「うん、そうだね。ごめん、ごめん」
「對,說得也是呢。抱歉、抱歉」

 ルッツをなだめていると、後ろからいきなりガシッと頭を掴まれた。
 勸慰著路茲時,突然從後面結實地被抓住了頭。

「ぅひゃあっ!?」
「嚇啊!?」
「お前ら、往来で一体何の話をしているんだ? 笑われてるが、笑いを取るつもりの会話か?」
「你們,在馬路上到底說了些什麼話呢? 是打算被嘲笑,還是被取笑的對話呢?」

 聞き慣れたベンノの声にハッとして周りを見回してみると、確かにクスクスと小さい笑い声が聞こえてくる。
 對班諾聽慣了的聲音恍然大悟地試著環視周圍後,確實聽到了止不住地小小的笑聲。
 恥ずかしさに赤面しつつ、わたしは八つ当たり気味にベンノを睨んだ。
 一面因羞恥而臉紅,我一面用遷怒的情緒瞪著班諾。

「ベンノさん、なんでここに居るんですか?」
「班諾先生,為什麼會在這裡呢?」
「工房の見回りに行った帰りだ。お前らはどうした?」
「是去工坊的巡視要回去了。你們要做什麼?」
「髪飾りができたので、持っていくところです」
「因為髮飾做好了,正要帶過去」
「そうか。だったら、行くぞ」
「是喔。那樣的話,走吧」

 わたしをひょいっと担ぎあげて、せっかちなベンノはスタスタと歩きだす。ルッツが小走りでついて来ているのが、ベンノの肩越しに見えた。
 將我輕輕地抬了起來,性急的班諾匆匆忙忙地開始走了。路茲用小跑步跟了上來,是越過班諾的肩膀看到的。

 店に入っても、わたしは下ろされることなく、そのまま奥まで連れていかれて、いつものテーブルのところで下ろされた。
 就算進入店哩,我也沒被放下來,就那樣被帶到深處為止,在往常桌子的所在被放下了。
 わたしは椅子に座ると、トートバッグの中から髪飾りを取り出して、テーブルに次々と並べていく。
 我坐在椅子上後,從手提包裡拿出了髮飾,在桌子上一個個排列了起來。

「前に納品した物と合わせて20個です。確認してください」
「跟之前交貨的東西合計是20個。請確認」
「……よし、これで髪飾りも売れる。次の土の日が洗礼式だから、大急ぎだな」
「……很好,這樣髮飾也能賣了,因為下個土之日就是洗禮式了,很緊急呢」

 家族の中に今回の洗礼式に関係する人がいないので、大して興味もなかったわたしは、へぇ、と聞き流そうとして、知らない言葉に気が付いた。
 因為家人裡面沒有跟這次的洗禮式有關係的人,沒多大興趣的我,哦、地打算當作耳邊風,卻注意到了不知道的詞語。

「……ねぇ、ルッツ。土の日って何? わたし、初めて聞いたんだけど」
「……喂,路茲。話說土之日是什麼? 我,第一次聽到就是了」
「はぁ!? 何って言われても……土の日は土の日だよ。なぁ?」
「啥!? 就算說是什麼……土之日就是土之日唷。對吧?」

 ルッツも説明はできないのか、話をベンノに振った。
 路茲也無法說明嗎,把話題分派給班諾。
 ベンノは溜息混じりに教えてくれる。
 班諾混雜著嘆息教導著。

「水の日、芽の日、火の日、葉の日、風の日、実の日、土の日がぐるぐる繰り返しているだろう?」
「水之日、芽之日、火之日、葉之日、風之日、果之日、土之日輪迴不斷地重複著對吧?」

 え? だろう? って、言われても知らないよ。初耳ですけど。
 咦? 就算被說了,對吧? 也不知道唷。第一次聽到就是了。
 曜日の名前だと思えばいいですか?
 可以認為是星期的名字嗎?

「春は雪解けの水の季節で芽が息吹く。夏は太陽が一番近い火の季節で葉が茂る。秋はひやりとしてくる風の季節で実が実る。冬は命が眠る土の季節だ。だから、土の日は安息日と決められていて、店も閉まっている」
「春天是融雪的水之季節而嫩芽吐息。夏天是太陽最接近的火之季節而枝葉繁茂。秋天是作為寒冷來臨的風之季節而果實結果。冬天是生命沉睡的土之季節。所以,土之日被決定為安息日,商店也會關門」

 土の日が日曜日なのは、わかった。
 土之日是星期天,知道了。
 今までも定期的に母が休む日があるので、曜日が存在するのはわかっていた。ただ、家の中にカレンダーもないし、父の仕事は不規則だし、だれも曜日の名前なんて出さなかったから、知らなかっただけだ。
 因為有著至今定期地母親的休息日,明白了星期的存在。只是,因為在家裡面也沒有日曆,父親的工作也不規則,誰也沒有提出什麼星期的名字,所以只是不知道。
 一応曜日にも名前があったのか。すっきり。
 姑且星期也是有名字的嗎。真舒爽。

「ふぅん、そんな意味があったんだ。名前は知ってたけど、知らなかったぜ」
「哼,是有那種意義啦。雖然知道名字,卻不知道喔」
「洗礼式でそういう話が出るはずだ。洗礼式は季節の初めの季節の日にあるから、冬の洗礼式は次の土の日になる」
「因為洗禮式而應該出現那種話題。因為洗禮式是在季節的第一個季節之日,冬季的洗禮式變成下個土之日」
「なるほど」
「原來如此」

 ここではゴミの日もカレンダーもないので、生活する上で仕事をしている人が安息日だけわかっていれば問題ない。わざわざ話題にするようなことではないので、知らなくても生活はできてしまう。
 由於這裡不管垃圾日或日曆都沒有,在生活上做著工作的人只要知道安息日的話就沒有問題。由於沒有能特意做為話題的事情,就算不知道也能過生活。

 約束するにも何日後という言い方しかしなかったし、その方がお互いわかりやすいので、曜日は普段の生活で使わないのだろう。ベンノの言い方では宗教に関係があるようだし、嫌でも洗礼式で教えられるなら、今は放置で問題なさそうだ。
 做約定也是只做所謂幾天後的說法,因為那種方法彼此都很容易懂,星期是在平常的生活上不使用的吧。用班諾的說法是好像跟宗教有關係,如果即便討厭也會在洗禮式上被告知,現在擱置似乎沒有問題。

「日の名前はもういいです。それより、精算を終わらせましょう」
「日子的名字已經夠了。比起那個,結束結算吧」
「まぁ、普段はそれほど使わないからな」
「也好,因為平常並不那麼使用呢」

 髪飾りの精算をしてもらって、トゥーリと母への未払い分である中銅貨は持って帰れるように、お財布に入れてトートバッグの中へ入れた。それ以外のお金はベンノとカードを合わせて貯金に回す。
 接受著髮飾的結算,作為給圖麗跟母親未支付份的中銅幣為了要帶回去,放進了放入錢包的手提包裡面。那之外的錢跟班諾合併卡片轉為存款。

「今日もお世話になりました」
「今天也多謝關照了」

 用件が終わったので、仕事の邪魔をしないようにさっさと帰ろうとしたら、ベンノにがっしりと腕を掴まれた。
 由於要件結束了,為了不妨礙工作而打算快點回去的話,被班諾緊實地抓住了手臂。

「何か商品アイデアが出てきたのか? 道でそんな話をしていただろう?」
「有出現什麼商品點子嗎? 在路上說了那樣的話題對吧?」

 どこからわたし達の会話を聞いていたのか知らないけれど、期待に満ちた目と言葉からベンノがルッツを焚きつけて新商品を作らせようとしていることがわかった。
 雖然說不知道是從哪裡開始聽著我們的對話呢,但從充滿期待的眼神跟話語裡知道了班諾似乎打算煽動路茲讓他製做新商品。

 ……まぁ、お金が必要なのは間違いないんだけどさ。
 ……算了,錢是必要的肯定的就是了。

 ここ数日のうちにも身食いの熱の活発さがどんどん増していて、押さえるのに時間と体力をかなり消耗するようになってきた。正直、お金が貯まるまで自分の身体が持つと思えない。
 在這幾天裡面身噬的熱的活躍正連續不斷地增加著,在壓制上變得好像相當消耗時間跟體力。老實說,不認為存到錢為止能保持自己的身體。
 そんな悲観的な事を馬鹿正直に言う必要はないので、わたしは軽く肩を竦めてベンノの話に乗ってみることにした。
 由於沒必要過於正值地訴說那種悲觀的事情,我輕輕聳了聳肩試著搭上班諾的話題。

「ベンノさんは何が高額で売れると思いますか? わたしはね、がっつり利益取ろうと思ったら、富豪層を相手に珍しい物か、高品質な消耗品だと思うんですよ」
「班諾先生認為有什麼能用高價來賣呢? 我呢,考慮過認為要取得豐厚利潤的話,是對象為富豪階層的稀奇東西嗎,或高品質的消耗品」
「まぁ、そうだな」
「也對,是那樣呢」

 ベンノは軽く苦笑しながら頷いた。
 班諾一邊輕輕苦笑一邊點頭。

「珍しい物はみんなが持ったら珍しくなくなるから意味なくなるけど、消耗品なら使ったらまた買ってもらえるから、ずっと稼ぎ続けられるんですよね。……そう考えたら、リンシャン、イイ稼ぎになりますよね?」
「雖然因為稀奇的東西大家都擁有的話就變得不稀奇而變得沒有意義了,但因為如果是消耗品使用了之後就會再次來購買,就能一直被繼續賺著錢呢。……那樣考慮的話,凜香,變得很好賺呢?」
「まぁな」
「也是呢」

 リンシャンの権利は全てベンノにあるので、余裕綽々の笑顔である。ついでに、高品質のリンシャンも仕上がって、これから売り始めるらしい。リンシャンのような商品なら、長く稼げると思う。
 由於凜香的權利全部在班諾那,而有著綽綽有餘的笑容。順便說下,高品質的凜香也完成了,今後似乎要開始賣了。我想如果是凜香般的商品,就能長久的賺錢了。

「わたしの感覚で思いつく分ならやっぱり美容関係かな? 美にかける女性の情熱ってすごいですもんね」
「如果依我的感覺來想到的份上果然是美容關係呢? 話說費力在美上的女性的熱情可是很厲害的東西呢」

 化粧品は高い。高くても自分に合うものを求めて、少しでも綺麗になるためにお金を惜しまない女性は多い。特に貴族や富豪層なら、効果があれば喜んでお金を出してくれると思う。
 化妝品很貴。就算很貴也會尋求適合自己的東西,為了稍微也能變漂亮而不吝惜金錢的女性很多。特別如果是貴族或富豪階層,我認為有效果的話會因高興而拿錢出來。
 わたしと同じ考えを持っているのか、ベンノが目をきらめかせて、身を乗り出してきた。
 是跟我有著同樣考慮嗎,班諾讓目光閃耀著,探出了身子。

「何があるんだ?」
「有什麼了嗎?」
「えーと……個人的に欲しいのは高品質で香り高い石鹸ですね。それから、冬の間ずっと使うんですから、ろうそくに色や香りを付けてオシャレにしてみるとか? 去年のハーブろうそくは物によってはいい感じだったんです。あとは、わたしにはまだ必要ないけど、化粧水なんかは売れ行き良さそう」
「呃……個人想要的是高品質而又香又貴的肥皂呢。然後,因為冬季期間一直使用著,要試著在蠟燭上添加顏色或香氣做得很花俏嗎? 去年的香草蠟燭是相似物感覺很不錯。還有,雖然我還不需要,但化妝水之類銷路似乎很好」

 思い当たる物を指折り数えていくと、いくつか新商品になりそうな物が出てきた。
 屈指逐漸算著想到的東西後,有幾個似乎能成為新商品的東西出來了。
 ルッツも目を輝かせて、わたしを見つめてくる。
 路茲也閃耀著目光,凝視著我。

「なぁ、マイン。全部作り方はわかっているのか?」
「吶,瑪茵。全部的作法都知道嗎?」
「うーん、大体の見当はついてるよ。紙を作った時と一緒で、材料と道具を揃えるのが大変だし、細かい割合の調整で試行錯誤は必要だろうけどね……」
「對,大致都猜測的到唷。就跟製做紙張的時候一樣,備齊材料跟工具是很辛苦的,雖然以細微的比例調整來錯誤嘗試是很必要的呢……」
「よし、やってみろ」
「很好,試做看看吧」

 ビシッと人差指でわたしを指して、ベンノがニヤリと笑った。脳内で利益を計算している商人の顔だ。
 噼地用食指指著我,班諾賊賊地笑著。是在腦中計算著利益的商人的臉。
 とらぬ狸の皮算用、と心の中で呟きながら、わたしはこめかみを押さえた。
 一邊在心裡面嘟噥著、打著如意算盤,我一邊按住了太陽穴。

「ハァ、やってみろって簡単に言いますけど、ベンノさん。春にならなきゃ、わたしは外に出られませんか……ひあッ!?」
「唉,話說試做看看雖然說得簡單,但班諾先生。不到春天,我是不能到外面……唏啊!?」

 正直、この身食いが春まで持つかな? 危ないんじゃないかな? なんて考えた瞬間、封じ込めてあった蓋が弾け飛んだように、どっと身食いの熱が噴き出してきた。
 老實說,思考著這個身噬能保持到春天嗎? 會不會很危險呢? 之類的瞬間,被封住的蓋子像是彈飛開掉,咚地身噬的熱噴發了出來。
 身体の中で火柱が立ったように勢いが強すぎて、いつものように囲い込むことができず、あわあわと戸惑っているうちに熱が全身広がっていく。
 在身體裡面像是矗立了火柱般的聲勢太強了,做不到像平常那樣圍困起來,在不知所措地躊躇著的時候熱擴散到了全身。

「おい、マイン!」
「喂,瑪茵!」

 異変に気付いたルッツが顔色を変えて立ち上がった。
 注意到異變的路茲臉色大變站了起來。
 わたしはうまく体に力を入れることができなくて、ぐらりと身体が揺れる。
 我無法做到順利地將力量注入體內,身體搖搖晃晃地搖著。

 身体が熱くて、熱が抑えられなくて、椅子から転がり落ちるのがわかっているのに、自分で自分を止めることができない。
 身體很熱,熱無法被抑制住,明明知道從椅子上滾落下去,自己卻無法制止自己。

 椅子から自分が落ちるのを視界だけで認識していた。どさっと床に落ちても、身体中の熱さが勝って痛みは全く感じなかった。見開いたままの視界には厚みあるカーペットと駆け寄ってくる二人の足が映っている。
 只是因視野認識到自己從椅子上掉下去。就算重重地掉到地板上,身體裡面的熱勝過疼痛完全感覺不到。仍舊睜開的視野映照著有著厚度的地毯與跑了過來的兩個人的腳。

「マイン、大丈夫か!?」
「瑪茵,要不要緊!?」

 ルッツがわたしの身体を揺さぶり、熱に驚いたように一瞬手を離し、また揺さぶり始める。
 路茲搖晃著我的身體,像是被熱嚇到般一瞬間放開了手,又再次開始搖晃著。
 ベンノがドアの方を振り返り、ベルを鳴らしてマルクを呼ぶ手間も惜しんで大声を出している。
 班諾回頭往門的方向,鳴響鈴鐺呼喚馬爾克的功夫也省卻發出了大喊。

「まずい! マルク、すぐにじじいへ使いを出せ!」
「糟了! 馬爾克,馬上派人過去老頭那!」
「おい! 本を作るって言っただろ! まだ負けないんだろ!? マイン! しっかり……」
「喂! 說過要製做書本的吧! 還沒有輸掉的吧!? 瑪茵! 振作……」
「マルク、……の準備……も、急げ……」
「馬爾克,……的準備……也,趕快……」

 二人の叫び声がだんだん遠くなっていく。
 兩個人的叫喊聲漸漸地變遠了。
 何を言っているのかわからなくなり、そして、わたしの意識はプツリと途切れた。
 變得不知道在說什麼了,然後,我的意識噗滋地中斷了。

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 新商品を考え中にパタッといきました。
 在思考新商品中啪嗒地去了。
 ぶっ倒れたマインより、ルッツとベンノの方が大変です。
 比起趴倒下去的瑪茵,路茲跟班諾還比較辛苦。

 次回は、フリーダとの交流です。
 下回是,跟芙莉妲的交流。
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留言共 1 篇留言

呼煙艾
加油,快超過漫畫了(5/5可能會被漫畫再度超車)

04-15 00:45

我要留言提醒:您尚未登入,請先登入再留言

1喜歡★okinadog 可決定是否刪除您的留言,請勿發表違反站規文字。

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大家好啊,歡迎您到我的小屋觀賞我的作品,如果您喜歡我的作品的話還望請打賞小弟或者是訂閱小弟非常感謝您看更多我要大聲說昨天15:16


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