創作內容

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第一部士兵的女兒 埃及文明,滿懷敬意

作者:SPT草包│2016-11-18 07:31:15│贊助:2│人氣:234
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 エジプト文明、リスペクト中
第一部士兵的女兒 埃及文明,滿懷敬意
原文連結

 さて、絶対に本を作ってやると心に決めたものの、わたしには紙が調達できなかった。
 那麼,雖說在心中決定了絕對要製作書本,但我沒辦法籌措到紙張。
 日本人としての感覚ではホームセンターにでも行けば、500枚のコピー用紙が200円程度で売られていたけれど、わたしとして生活する場では、父親の一月の給料が羊皮紙たった1片に消えてしまう。
 雖然說即便以作為日本人的感覺去到了居家用品店的話,500張的影印紙用200圓在賣著,但在作為我所生活的地方,父親一個月的薪水羊皮紙一片就消失了。

 羊皮紙の1枚っていうのは、皮を剥いで、毛も削いで、羊皮紙として売りに出された一番大きい一匹分の形のことで、使いやすい大きさに切ると1片になる。父の職場で見つけた1片はだいたいA4用紙くらいの大きさだった。
 羊皮紙一張說的是,剝下皮、毛也削掉,被拿去作為羊皮紙銷售前最大一隻份的形狀,切成容易使用的大小就成為一片。在父親的職場發現到的一片大概約A4用紙的大小
 羊皮紙一枚を何とか切って使うにしても、5~8片くらいにしかならない。簡単に言うと、高価すぎて平民には本が書けるだけの羊皮紙を買うなんてできない。
 就算設法將羊皮紙一張切開使用,也只有5~8片左右。簡單地說,太昂貴了平民根本買不起只是用來寫書的羊皮紙。

 つまり、わたしは本を作る前に紙を作る必要がある。
 也就是說,我有必要在製作書本之前製造紙張。

 だがしかし、わたしは紙の作り方なんて、本で読んだくらいの知識しかない。だって、紙はわたしにとって、店に行けば売っているものだったから。
 但話說回來,我對紙張的作法,就只有從書上讀來的知識而已。因為,紙對我來說,是去商店的話就有在賣的東西。
 スーパーやコンビニはもちろん、学校の購買でさえルーズリーフやノートが並べられていた。「よかったらどうぞ」なんて言って、粗品でメモ帳や手帳がもらえる世界で生きてきた。カレンダーなんて銀行の粗品だったし、折り込み広告や必要のないダイレクトメールなんてすぐにゴミとなっていた。
 超市或便利商店不用說,連在學校購買也是活頁紙或筆記本被陳列著。生活在能拿到說著「喜歡的話請看看吧」之類,而作為小禮品的記事本或手帳的世界。月曆之類是銀行的小禮品,夾頁廣告或不需要的廣告信之類的馬上就變成垃圾了。

 今ならどんなに不必要な広告でも隅々まで目を通せるし、どんな余白も大事に使うと宣言できる。
 現在的話即便是多麼不需要的廣告也會把各個角落都看一遍,做到任何留白都會慎重地使用的宣言。
 紙が簡単に手に入る世界は何て贅沢だったのだろう。
 紙張簡單就能入手的世界是何等的奢侈啊。
 ビバ、日本! どうせ転生するなら、日本がよかった。
 萬歲,日本! 反正轉生的話,是日本就太好了。

 おまけに、紙を作ろうにも、ここには機械が見当たらない。機械がない以上、紙を作るのも全部自分の手作業で作るしかないのだ。
 再加上,就算要製造紙張,在這裡也找不到機械。既然沒有機械,製造紙張就只能全部靠自己的人工作業製作了。

 機械がない異世界に生まれ変わったんだから当たり前だ、と思うでしょう?
 因為轉世到了沒有機械的異世界所以是理所當然的,是這樣想的對吧?
 本を読んで、知識はあるんだからやっちゃえよ、と思うでしょう?
 因為看過書、有知識所以去做吧,是這樣想的對吧?
 ……けれど、よく考えてみてほしい。
 ……不過,希望能好好地思考看看。

 読書が好きなだけで、電化製品を使った日常の家事さえ面倒がっていたダメダメ日本人が、いきなり手作業で紙なんて作れるだろうか。しかも、今は身体が幼児で、病弱で、できる範囲や許されている範囲が極端に狭いのだ。
 只是喜歡讀書,連使用電器製品的日常家事都嫌麻煩而強力拒絕的日本人,突然用人工作業製造什麼紙張嗎。而且,現在的身體是幼童,又體弱多病,做得到的範圍或被允許的範圍都極端地狹隘。

 結論。
 結論。
 できるわけない。
 沒可能辦得到。

 しかし、諦めるのはまだ早い。
 但是,放棄還太早了。
 政治的に、経済的に必要で、記録してきた長い歴史が地球にはある。ずっと記録はしてきたが、機械で作られた紙ができたのなんて、それほど昔のことではない。
 因為政治性、經濟性上的必要,而記錄起來的長久歷史存在於地球上。一直紀錄了起來,能做到用機械製造紙張之類的,並不是那麼久遠的事情。
 つまり、歴史が古ければ古いほど、今のわたしにも再現が可能かもしれない。
 也就是說,歷史越古老,現在的我越有可能再現也說不定。

 うーん、機械がない時代はどうしてたっけ?
 嗯,沒有機械的時代是怎麼做的呢?

 わたしは五歳の幼女――体格だけなら三歳児並み――の手をできるだけ大きく開いて、むむっと眉を寄せた。
 我只能做到將五歲小女孩――若只論體格跟三歲兒童並列――的手大大地張開,不爽地皺著眉頭。

 古い文明、古い文明……。古代文明と言えば、エジプト文明!
 古文明、古文明……。說到古代文明的話,埃及文明!
 エジプト文明と言えば、パピルス!
 說道埃及文明的話,紙莎草!
 エジプト文明、万歳!
 埃及文明,萬歲!

 そんな連想ゲームで、わたしはエジプト文明を手本にパピルスもどきを作ることを思いついた。古代文明の頃の発明品なら、小さいわたしの手でも何とかできるかもしれない。
 靠那樣的聯想遊戲,我想出了製作以埃及文明為範本的仿造紙莎草。如果是古代文明那時候的發明品,很有可能連小小的我的手也能設法做到。
 何か植物、とにかく、真っ直ぐな木や草の繊維を使って、作っていたはずだ……多分。ここにだって植物はある。紙の原料になりそうな植物が、森にならきっとゴロゴロしているに違いない。
 什麼樣的植物呢,總之,使用筆直般的樹木或草的纖維,應該能做出來……大概吧。因為這裡有植物。能成為紙張原料那樣的植物,肯定若是在森林裡一定是到處滾來滾去的。

 よし、森だ。森に行こう。
 很好,森林啊。去森林吧。

 わたしは本に関してのみ、恐ろしくフットワークが軽いと、家族にもしゅーちゃんにも驚嘆され、そして、嘆かれた女だ。
 我唯獨關於書本,會驚人地步履輕快,被家人與小修所驚嘆著,並且是,令人嘆息的女子。
 思いついたら即実行早速トゥーリに連れて行ってもらおうとおねだりしてみた。
 想到的話立即實行。趕快試著央求請求圖麗帶我去。

「トゥーリ、わたしも森に行きたい。一緒に……」
「圖麗,我也想去森林。一起……」
「え!? マインが!? 無理だよ」
「咦!? 瑪茵嗎!? 不可能的唷」

 全部言う前に却下された。考える余地なんてないって感じの反射速度だった。
 在全部說出前就被拒絕了。感覺像是沒有什麼思考餘地的反射速度。
 しかも、「ダメ」じゃなくて「無理」ってところが「再考の余地なし」と言われているようで、胸に痛い。
 同時,不是「不行」而是「不可能」這點就好像被說了「沒有再次考慮的餘地」,胸口疼。

「どうして?」
「怎麼會?」
「だって、マインは歩けないでしょ? 門まで歩けないのに、森までなんて絶対に無理だよ。森に着いたら、薪拾ったり、木の実探したりするんだよ? ゆっくり休憩なんてできないんだから。それに、木登りもできないでしょ? 帰りは疲れているのに、重い荷物も背負って歩くんだよ? 門が閉まる時間に間に合うように帰るんだから、いくら疲れても休憩できないよ? ほら、マインには無理でしょ?」
「因為,瑪茵走不到的吧? 走不到門的話,到森林之類是絕對不可能的唷。到了森林的話,又是撿木柴、又是尋找著樹木的果實唷? 因為沒辦法慢慢地休息那樣。再說了,也沒辦法爬樹的對吧? 明明回來很累了,卻還是要揹著沉重的行李走的唷? 因為得趕在門關上的時間回來,就算多麼累也不能休息唷? 妳看,對瑪茵來說不可能的對吧?」

 当たり前のようにトゥーリはマインが森に行けない理由を指折り数え始めた。ちょっと多すぎるけど、全ての理由が「体力がない」に集約されている。
 理所當然般地圖麗開始曲指數著瑪茵不能去森林的理由。雖然有點太多了,但所有的理由都被總括為「沒有體力」。

「それに、もう冬が近いから、森で採れる物も減ってきてるし……」
「再說了,因為冬天已經近了,在森林採集的東西也減少了……」

 疲れて森まで行って、ほとんど収穫なしになる可能性もあるとトゥーリは言う。
 累著去到森林裡,有著變成幾乎沒收穫的可能性的圖麗如此說著。

 それはさすがにきつい。
 那真不愧是很嚴厲啊。
 収穫がないかもしれない前提で森に行ってみるか、紙作りを諦めるか……。
 以很有可能沒有收穫為前提試著去森林嗎,要放棄造紙嗎……。
 難題すぎる。
 太刁難了。

「何が欲しいの? メリヤの実はもうほとんどないと思うよ?」
「是想要什麼嗎? 我想梅利雅的果實已經幾乎沒有了唷?」

 深く悩むわたしにトゥーリが首を傾げた。
 圖麗對深深煩惱的我疑惑不解。
 メリヤの実はわたしが簡易ちゃんリンシャンを作った実で、トゥーリが採ってきた実は、食べられることなく全てオイルとなって保存されている。そして、時折髪につけて、保湿に使っている。
 由於梅利雅的果實是我製作簡易潤洗劑用的果實,圖麗採集來的果實,沒有被吃掉而全部成為了油被保存著。然後,偶爾添加到頭髮上、為保濕而使用著。

 メリヤもありがたかったけれど、大事なのは美容より本だ。パピルスもどきの原料にするために必要な植物の繊維だ。
 雖然說梅利雅也值得感謝,但比美容重要的是書本啊。為了做為仿造紙莎草的原料而需要植物的纖維啊。

「えーとね、『繊維がばらしやすい植物』ってあるかな?」
「那個呢,有沒有『纖維容易散開的植物』」
「え? 何?」
「咦? 什麼?」

 怪訝そうな顔で、聞き返されてしまった。これは絶対に日本語で通じなかった顔だ。
 用詫異的表情,被反問了。這絕對是因日語而無法通曉的表情啊。
 うーん、と少しばかり考えて、なるべくわかりやすい言葉に置き換えてみる。
 嗯,地稍微想了一下,試著盡可能改換成簡單的詞語。

「……ちょっと茎が太めで真っ直ぐな草。茎だけ欲しいの」
「……莖有點粗又筆直的草。我只想要莖」

 わたしの言葉を聞いたトゥーリも、うーん、と考え込んだ。何か心当たりがあるのだろうか。じっとトゥーリの答えを待つ。
 聽到我的話圖麗也,嗯,地沉思著。是有什麼頭緒了嗎。等著圖麗的回答。
 しばらくたってから、トゥーリは仕方なさそうに首を竦めて、口を開いた。
 暫時過了一會兒,圖麗沒辦法似地聳聳肩,開口了。

「そうね、ラルフやルッツに協力してみるわ」
「也是呢,試著協助拉魯夫或路茲吧」
「え?」
「咦?」

 協力してもらうじゃなくて、してみる?
 不是接受協助,而是試著協助?

 わたしが言葉の意味がよくわからなくて首を傾げると、トゥーリはわたしの反応にちょっと驚いたようだ。目を何度か瞬いて、「今頃何を言っているの?」と首を傾げた。
 我並不是很明白話語的意思而疑惑歪頭時,圖麗似乎對我的反應有點吃驚。眨了好幾次眼睛,「這會兒在說什麼呢?」地歪著頭。

「ラルフのところは鶏を飼っているから、冬を越すための飼料がいっぱいいるでしょ?」
「因為拉魯夫的地方有在養雞,所以為了過冬的飼料滿滿一堆不是嗎?」

 いや、「でしょ?」って言われても知らないし。
 不,就算說了「不是嗎?」我也不知道啊。

 トゥーリが当然のこととして口にしているので、わたしも心の声は隠したままで、「そうだねぇ」と相槌を打っておく。
 由於圖麗作為當然的事情掛在嘴上,我也只好隱藏起心聲,附和地「是那樣呢」點頭同意。

「だから、草を取るのを手伝う代わりに茎が少しもらえないかどうか聞いてみるってこと。でも、草が多い季節は終わったから、それほど多くないよ?」
「所以,採草代替家務事多少能給點莖吧如何妳聽看看。但是,因為很多草的季節結束了,並不會那麼多喔?」
「それでもいい。ありがとう、トゥーリ」
「那樣就可以了。謝謝妳,圖麗」

 さすが、トゥーリ。イイお姉ちゃん。
 不愧是,圖麗。是個好姊姊呢。

 次の日、森に行くトゥーリと一緒に下まで降りて、ラルフとルッツにも頼んでみた。引きうけてくれたことにホッとしたが、さすがにトゥーリ達だけに任せるわけにはいかない。
 第二天,與去森林的圖麗一起下到下面,試著請求拉魯夫與路茲。雖然對得到保證而放心了,但畢竟不能只委託圖麗他們。
 わたしも自分で草を取りに行くんだ。幸い、井戸の辺りでも、石畳のところ以外は草が生えていた。あの茎は使えないだろうか。
 我也自己去採草了。所幸,就連水井的附近,石板地的所在以外都生長著草。那個莖沒法使用的吧。

「母さん、わたしも井戸まで一緒に行く」
「媽媽,我也要一起到去水井」
「あら、お手伝いしたいの?」
「哎呀,是想要幫忙家務嗎?」
「ううん。違う」
「沒有。不是」

 なんか嬉しそうなところ悪いけど、それははっきりと否定させていただく。お手伝いしていたら、草を集めるなんてできない。
 雖然總覺得似乎高興錯地方了,但是那點請讓我清楚地否認。幫忙家務事的話,就沒辦法收集什麼草了。

「草を集めるの」
「要收集草」

 そう言ってわたしはトゥーリが前に作ったという小さな籠を見せた。
 那樣說的我展示了說是圖麗之前製作的小籃子。

「そう、頑張りなさい」
「是嗎,那就請加油吧」

 バッサリとお手伝いを断ったのだが、ちょっとやる気になっているのを邪魔しない方がいいと思ったのか、動く体力が出てきたことを喜んでいるのか、母はわたしの同行を拒否しなかった。
 即便乾脆地拒絕了家務幫忙,是想說稍微有點幹勁了不要來妨礙我就好嗎,還是說欣喜於出現了行動的體力呢,母親沒有拒絕我的同行。

 洗濯物を抱えた母と一緒に、またしても階段を下りていく。今日は既に二往復目なので、それだけでやっぱり息切れしてしまって、草を取るなんてできやしない。
 跟抱著待洗衣物的母親一起,又再一次爬下了樓梯。由於今天已經是第二次往返了,只是那樣果然就氣喘吁吁了起來,採草之類的辦不到了。
 井戸から水を汲み上げて、全く泡立たなくて匂いのきつい動物性石鹸でゴシゴシと洗濯する母の隣でちょっと休憩だ。トゥーリの言うとおり、体力を何とかしないと森まで行けるはずがない。
 在從水井打水上來,用完全沒起泡氣味濃烈的動物性肥皂使勁搓地洗著衣服的母親旁邊稍微休息一下。如圖麗所說,不去設法解決體力問題應該是無法去到森林的。

「あらぁ、マインちゃんじゃない」
「哎呀,這不是小瑪茵嗎」
「おはようございます」
「早安」
「あら、カルラ。おはよう。今朝は早いのね」
「哎呀,卡露菈。早。今天早上很早呢」

 わたしに覚えはないけれど、カルラというおばさんが親しそうな様子で声をかけてきた。母もにこやかに話をしているから、間違いなく、マインの知り合いだと思われる。誰だ? というのが顔に出ないように気を付けながら、少し記憶を探ってみた。
 雖然說我不記得,但名叫卡露菈的大嬸用親切般的樣子打著招呼。因為母親也笑容滿面地聊著天,毫無疑問,該認為是瑪茵的熟人吧。一邊小心地不要表現出想是所謂誰呀? 的表情,一邊試著尋找些許的記憶。

 やっぱり知っている人だった。記憶によると、なんとラルフとルッツの母親だ。ちょっと恰幅のいい、えーと、実に頼りがいがありそうな人だ。
 果然是認識的人啊。根據記憶,竟然是拉魯夫與路茲的母親啊。稍微魁梧,呃,著實是那般值得依靠的人啊。

 この場合は「いつもお世話になっています」と言うべき?
 這種場合該說「總是承蒙關照了」嗎?
 いやいや、いくらなんでも5歳の子供らしくない。
 不不,再怎麼樣都不像5歲的小孩子。
 子供って仲が良いはずの知り合いのおばさんとどんな会話するんだ?
 該怎樣跟小孩子間應該感情良好的熟識阿姨對話啊?
 誰か助けてー!
 誰來救我啊!

 ぐるぐると思考が回るわたしに視線を向けず、カルラおばさんは井戸から重そうな様子もなく水を汲んで洗濯を始める。やっぱり臭い動物性石鹸を使って。
 沒將視線對著不停轉動地迴轉著思考的我,卡露菈阿姨從水井打起好像一點都不重的水開始洗衣服。果然是使用臭動物性肥皂。

「今日は元気なのね? 外にいるなんて珍しい」
「今天很有精神呢? 在外面多麼地稀奇啊」
「草を取るの。ラルフとルッツ、鳥のために集めてるって言ってたから」
「要採草。因為拉魯夫與路茲,說要為了鳥而收集的」
「まぁ、ウチのために? 悪いわね」
「哦,為了我家的? 不好意思呢」

 別に悪いとも思っていないような軽い口ぶりで答えながら、カルラおばさんはザカザカと洗濯をしていく。ウチの母を含めた数人の母さん集団とずっと何かしらお喋りしながら。
 一邊用著不認為是不好意思般輕輕的口吻回答著,卡露菈阿姨一邊手腳俐落地洗起了衣服來。跟包含我家母親在內數人的大媽集團一直天南地北地聊了起來。
 ちなみに、どこの母も口が動いているのに手は全く止まらない。すごいね。
 順帶一提,哪個母親都是動著嘴手卻完全沒停下來。好厲害呢。

 それにしても、やっぱり石鹸が臭い。
 儘管如此,果然肥皂很臭。
 匂い消しのハーブとか使ってみればちょっとはマシになるのかな?
 試著使用類似削去氣味的藥草的話是否能稍微改善呢?
 それとも、匂い╳匂いでもっとひどい悪臭になるのかな?
 或者說,氣味乘上氣味是否會變成更加嚴重的惡臭呢?

 改善案を頭に思い浮かべつつ、わたしは立ち上がって辺りの草をブチブチと引きちぎり始めた。なるべく茎が太くて、繊維が硬そうな草を選ぶけれど、そうするとわたしの力ではちぎれない。
 邊在腦中想像著改善方案,我邊站了起來開始將附近的草咘嘰咘嘰地撕扯。雖然說選擇了莖盡可能的粗、纖維有點硬的草,但那樣的話用我的力量是扯不開的。

 素手は無理。誰か、草刈り鎌持ってきてー。
 空手是不可能的。有誰,拿割草鐮刀來啊。

 もちろん、草刈り鎌が届くはずもなく、素手で引きちぎることができるわけもない。
 當然,割草鐮刀應該不會遞交,這並不是用空手撕扯就能做到的。
 もういいや。森に行ったトゥーリや、鶏のために頑張るラルフやルッツに期待しよう。
 夠了。期待去森林的圖麗,或為了雞而努力的拉魯夫或路茲吧。

 自分用の茎を取るのは早々に諦めて、わたしは鶏が食べそうな柔らかい葉や芽を選んで摘んでいく。これくらいなら、わたしでも問題なくできそうだ。
 摘自己用的莖是迅速地放棄了,我選擇雞好像會吃的柔軟的葉子或嫩芽摘取著。如果是這種程度,就算是我也沒問題好像能做到。

「マイン、帰るわよ」
「瑪茵,回家了喔」

 もう洗濯が終わってしまったらしい。盥にきつく絞った洗濯物を抱えた母がわたしを呼んだ。まだ小さな籠に半分ほども摘めていないが、母は今日仕事があるので、我儘を言うわけにもいかない。
 似乎已經洗完衣服了。抱著緊緊擰乾在盆裡的待洗衣物的母親呼喚了我。還摘不到小籃子一半的程度,由於母親今天有工作,並不可以說任性話。
 小さな籠を抱えて家に戻った。
 抱著小籃子回到家了。

「準備できた? じゃあ、行くわよ」
「準備好了嗎? 那麼,要走了喔」
「うん」
「嗯」

 マインになってからは、熱があったり、母が休みをとってくれたりで、ずっと家の中にいる生活だったから知らなかったが、熱もなくて元気な時は、わたしは近所の子守りのおばあさんのところに預けられていたらしい。
 自成為瑪茵以來,又是發燒,又是讓母親取得休假,因為一直在家裡面生活著而不知道,沒發燒而有精神的時候,我似乎會被委託給在附近照顧小孩的老婆婆的地方。

 そうでなければ、トゥーリが森に行くなんてできないもんね。納得。
 若不那樣的話,圖麗就沒有辦法去森林了呢。理解了。

「母さんは仕事に行ってくるけど、マインはここでおとなしくしていてちょうだい」
「雖然媽媽要去工作,但還是請瑪茵乖乖地待在這裡」
「うん」
「嗯」
「ゲルダ、よろしくね」
「葛魯達,拜託妳了呢」
「はいはい。おいで、マイン」
「好得好的。過來吧,瑪茵」

 子守りを仕事にしているゲルダばあさんのところには、わたしと同じような子供が何人も預けられていた。基本的には乳児をやっと脱出した程度のよちよち歩きが何人か。
 在做著照顧小孩的工作的葛魯達婆婆的地方,幾位似乎跟我一樣的小孩也被委託了。基本上是終於脫離嬰幼兒程度蹣跚學步的幾位嗎。
 この街では、3歳を越えて、体力がついてくると、兄ちゃんや姉ちゃんに連れられて森に行ったり、家のお手伝いをして留守番できるようになる。
 在這座城市,超過3歲,帶有體力的,就會被哥哥或姊姊帶去森林,做著家裡的家務事成為能夠做到看家。
 つまり、今のわたしの体力はよちよち歩き並みで、家族には一人で留守番をさせられないと思われているということだ。
 也就是說,由於現在的我的體力跟蹣跚學步相提並論,而據說被家人認為是不可能一個人看家的吧。

 どういうことなの!?
 這算什麼啊!?

 家族から自分への評価に愕然としているわたしの前で、床に落ちているおもちゃを口に入れようとしている男の子がいた。その隣では、ちっちゃい女の子が男の子にぶたれて泣き始めた。
 在來自家人對自己的評價震驚著的我面前,有位打算將掉到地板上的玩具放入口中的男孩子。在那旁邊,小小的女孩子被男孩子打而開始哭了。

「こら、汚いっ! ばっちぃから口に入れちゃダメ!」
「喂,很髒的! 因為髒髒不能放進嘴巴裡!」
「あらあら」
「哎呀哎呀」
「いきなりぶっちゃダメでしょ。どうしてそんなことしたの?」
「突然打人是不行的吧。為什麼要做那種事情呢?」
「まぁまぁ」
「好了好了」

 わたしも預けられている子供のはずなのに、一番大きいせいで周りの面倒を見ることになっている。
 明明我應該也是被委託的小孩子,卻因為是最大的緣故而變的得照料周圍。

 あらあら、まぁまぁ、じゃないよ!
 才不是哎呀哎呀、好了好了喔!
 ゲルダばあちゃん、ちょっとは仕事しろ!
 葛魯達婆婆,稍微工作吧!

 ゲルダばあちゃんと一緒に小さい子供を寝かしつけながら、届けられる茎でどうやってパピルスもどきを作るか考えてみた。
 一邊讓與葛魯達婆婆一起的小小孩子睡著,一邊試著思考該怎麼用被送到的莖做成仿造紙莎草呢。

 正直、パピルスの作り方なんて、覚えてない。
 老實說,什麼紙莎草的作法,記不得了。
 だって、そんなの試験に出なかったんだもん。
 因為,沒出現過那樣的考試咩。

 確か、パピルスは見た感じ結構硬そうで、繊維が縦と横になっていて、繊維の方向が表と裏で違うから、片面にしか書けなくて、折り曲げるのには向かないって注意書きがページの隅にはあった記憶が……って、どうすりゃ作れるのか、なんて当然だけど、書いていなかった。
 確實,紙莎草看起來感覺可能相當的硬,因為纖維做成縱與橫,纖維的方向因表與裡而不一樣,只有單面能夠書寫,有著不能面對面折起來的注意事項在書頁的一角的記憶……的說,該怎樣才能做到呢,雖然多麼地當然,但沒能寫下來。

 困ったことに、写真で見ただけのパピルスの作り方が全く思い浮かばない。
 傷腦筋的是,只看過照片的紙莎草的作法完全想不起來。
 何か真っ直ぐに繊維が走っていた気がするんだけど、繊維同士はどうやってくっつくの? 和紙みたいに糊っぽい何かが必要なの?
 雖然感覺傾向於相當筆直的纖維,但纖維之間要如何附著在一起? 是像日本紙需要糨糊般的什麼嗎?

 大したことが書いていなかった歴史の資料集を思い出しながら、首を傾げる。
 一邊回憶著沒寫上了不起的事情的歷史資料集,一邊歪頭不解。
 とりあえず、一番硬そうな茎の部分の繊維を使って、ひとまず布みたいに縦横にちまちまと織ってみるのはどうだろうか。これなら、糊っぽいものがなくても何とかなるかもしれない。
 總之,使用好像最硬的莖的部分的纖維,姑且像布一樣試著緩慢持續地縱橫編織著如何呢,這樣的話,就算沒有糨糊般的東西也能設法做到也說不定。
 羊皮紙だって布みたいなものだし、初めて作るパピルスもどきだし、字さえ書ければいいよね。
 就連羊皮紙也是像布一樣的東西,第一次製作仿造紙莎草,只要字能寫就好了呢。

「マイン、迎えに来たよ」
「瑪茵,我來接妳了唷」
「トゥーリィ~!」
「圖麗~!」

 夕方、森の帰りにトゥーリ達が迎えに来てくれた。
 傍晚,從森林回來的圖麗他們來迎接我了。
 助かった。迎えに来てくれて本当に嬉しい。そんな気持ちのまま、わたしはガシッとトゥーリに抱きついた。
 得救了。來迎接我真的很高興。就用那樣的心情,我撞入似地抱住了圖麗。

 ゲルダばあちゃんの子守りは面倒を見るのではなくて、危なくないところで放置しておくというような子守り方法だった。おもらししても、濡れた布で拭いて、後は放置。部屋の中が汚物臭い。
 葛魯達婆婆的照顧小孩並不是照料,似乎是所謂事先擱置在不危險的地方來照顧小孩的方法啊。就算漏尿了,也是用濕抹布擦拭,然後擱置。房間裡面穢物惡臭。
 日本の常識が頭にこびりついた状態で、ここの子守りの現場を見るのは本当にきつかった。
 用日本的常識牢牢記在腦中的狀態,看著這裡照顧小孩的現場真的很嚴峻。
 あれで、子守り代を取るなんてひどすぎる。
 在那裡,採行代替照顧小孩什麼的太嚴酷了。

 ただ、何とかしたくても、わたしの小さい手には余る問題だ。わたしの小さい手で子守りなんて思ったようにはできないし、ゲルダばあちゃんのやり方がここの普通かどうかもわからない。告発したところでわたしの方が変かもしれないのだ。
 只是,就算想設法解決,對我的小手來說是多餘的問題啊。像是想著要用我的小手去照顧小孩什麼的是做不到的,葛魯達婆婆的做法是不是這裡的普通我也不知道。因為去告發這點很有可能是我這邊很奇怪啊。
 この劣悪な環境から少しでも早く逃げ出したくて、ひたすら早く迎えが来ることだけを考える時間が苦痛で仕方なかった。
 想盡可能的早點從這個惡劣的環境逃出去,一昧地只考慮早點來迎接之事的時間痛苦又無奈。

「どうしたの、マイン? 久し振りに預けられたから、寂しかった?」
「怎麼了嗎,瑪茵? 因為好久不見地被託付,而寂寞了嗎?」
「マインももうちょっと体力があれば一緒に森へ行けるのにな」
「瑪茵也再稍微有點體力的話就能一起去森林了呢」
「春には行けるようになればいいな」
「若能在春天去的話就好了呢」

 トゥーリに頭をポンポンってされて、ラルフやルッツにも慰められて、本気で体力を付けなくてはならないと思い知った。全部体力がないのが悪いんだ。
 被圖麗輕輕拍著頭,拉魯夫與路茲也安慰著,認真地體會到了不帶有體力是不行的。一切都沒體力是不好的。

「そうそう、約束してた草の茎、採ってきたぞ」
「對了對了,約定好的草的莖,採回來了喔」

 籠の中にある茎をガシッと掴んで、ラルフが見せてくれた。その瞬間、ゲルダばあちゃんのことは頭から吹き飛んだ。
 大把地抓住在籮筐裡面的莖,拉魯夫展示著。那個瞬間,葛魯達婆婆的事情從腦中被吹走了。
 ばあちゃんより本だ。紙だ。
 從婆婆到書本啊,紙啊。

「いっぱいだね。嬉しい! あのね、わたしも今日は井戸のところで草をちょっと集めたんだよ」
「滿滿的呢。我好高興! 那個呢,我今天也在水井的地方稍微收集了草唷」

 わたしが胸を張って報告すると、何故か三人に頭を撫でられた。
 我挺起胸膛報告著,為什麼呢被三個人摸了頭。
 おまけに、上から目線のルッツに「よく頑張ったな」と生温かい笑顔で褒められた。
 再加上,被來自上方視線的路茲用溫和的笑容「很努力了呢」地稱讚著。

 ねぇ、わたし、どれだけ働かない子だと思われてるの?
 喂,是認為,我是多麼不勞動的孩子嗎?
 ……いや、確かにろくに働いてないけど。
 ……不,雖然確實是不怎麼勞動。

 トゥーリに取ってきてもらった小さい籠の中の草と、三人が採ってきてくれた茎の束を交換する。
 請圖麗採回來的小籃子中的草,交換三人所採集回來的莖之束。

 さぁ、これでパピルスもどき、作っちゃうぞ。
 來吧,用這個來製作,仿造紙莎草吧。

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紙作り、第一の挑戦はパピルスもどきです。
造紙,第一個挑戰是仿造紙莎草。

 実際のパピルスは、茎の部分を薄く削ぐ。2日くらい水につけて、細菌を繁殖させる。布の上に何重にも重ねていく。さらに布で覆って、槌などで繊維組織潰して、ローラーや圧搾機で数日かけて圧力をかけて脱水。時間かけて日陰で乾燥させる。貝や石で表面を擦って滑らかにした後、縁を切りそろえて完成らしいです。
 實際的紙莎草是,將莖的部分削薄。泡水2天左右,讓細菌繁殖。在布上重疊了好幾層上去。進一步用布覆蓋,用槌之類搗爛纖維組織,用滾輪或壓榨機施予花費數天的壓力。花時間去陰乾。用貝殼或石頭將表面摩擦到光滑後,將邊緣裁切整齊就好像完成了。

 作り方を知らないマインは布みたいに織っちゃうことにしましたけど。
 雖然不知道作法的瑪茵決定要像布一樣編織著。

 次回は、冬支度に突入です。
 下回是,闖入過冬準備。
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