創作內容

1 GP

第一部士兵的女兒 附近的男孩子

作者:SPT草包│2016-11-14 22:24:05│贊助:2│人氣:182
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
以下犯上的書癡~為了成為圖書管理員而不擇手段~
作者:香月美夜
第一部兵士の娘 近所の男の子
第一部士兵的女兒 附近的男孩子
原文連結

 本がなければ、自分で作ればいい。
 沒有書的話,自己做就好了。

 そう結論を出したところで、わたしの気分は前向きになったけれど、困ったことに家の中には紙自体が存在しない。それはおうち探索をした時に確認済みだ。
 雖說做出了那樣的結論,甚至讓我的心情變極積了,但傷腦筋的是在家裡面紙本身並不存在。那是在家裡探索的時候確認完畢的。
 つまり、紙を買いに行くしかないが、どこに売っているのか、わからない。困ったことに、この街にはコンビニもホームセンターもスーパーも文具屋もない。
 也就是說,就只能去買紙了,哪裡有在賣呢,我不知道。傷腦筋的是,在這座城市裡不論便利商店還是居家用品店或者超市跟文具店都沒有。

 さて、紙は一体どこに売っているのか。
 那麼,紙到底在哪裡有在賣呢。
 雑貨屋のおじさんが「本は自分で書き写さなければならない」と言っていたので、白紙状態の本が売られているのではないかと思う。
 由於雜貨店的大叔是「書是必須要自己抄錄的」這樣說著,我認為是不會有在賣白紙狀態的書的。
 けれど、それは一体どこにあるのだろうか。
 不過,那個到底在哪裡呢。
 もしかしたら、紙ばかりを扱っている紙屋があるのだろうか。
 難道說,有光只是處理紙的紙店嗎。

 日本だったらルーズリーフに書き綴るなり、ノートに書くなり、コピー用紙に書いてホッチキスで綴じるなりすれば、あっという間に完成するのに、ここでは問題が山積みだ。
 日本的話書寫在活頁紙上的,寫在筆記本上的,寫在影印紙上用釘書機裝訂起來的話、剎那間就完成了的說,在這裡問題堆積如山啊。

 家の中に紙が存在しないので、本を作るためには紙探しから始めなければならない。
 由於在家裡面紙不存在,為了做書就必須要從找紙開始。
 今日は母も朝から仕事に行ったので、家の中にはトゥーリとわたしの二人だけだ。当然、疑問を解消する相手もトゥーリしかいない。
 由於今天母親從早上就去工作了,家裡面就只有圖麗跟我兩個人。當然,消除疑問的對象也只有圖麗了。

「トゥーリ、『紙』ってどこに売ってるか知ってる?」
「圖麗,知道『紙』在哪裡賣嗎?」
「何て言ったの、マイン?」
「在說什麼呢,瑪茵?」
「だから、『紙』……あ!」
「所以說,『紙』……啊!」

 三つ編みを揺らして首を傾げるトゥーリの姿には覚えがある。わたしの言葉が日本語で理解できなかった時の顔だ。
 對搖著麻花辮歪頭不解的圖麗的身影有印象。因我的話是日語而無法理解的時候的表情啊。

 まずい。ここの言葉で『紙』を何て言えばいいのかわからない。
 糟了。用這裡的話『紙』該怎麼說才好我不知道。
 失敗した! 雑貨屋のおじさんに何て言うのかも教えてもらえば良かった!
 失敗了! 有跟雜貨店的大叔請教該怎麼說的話就好了!

「……知らない、よね?」
「……不知道嗎?」
「ごめんね。わからないみたい。面白い言葉だね」
「抱歉呢,我好像不知道。很有趣的話呢」

 ガクンと項垂れながら、わたしは深い溜息を吐いた。
 一邊急速地低下頭,我一邊深深地嘆一口氣。
 実は、本を作るための問題は紙を売っている店がわからないだけではない。鉛筆やペンを売っている店もわからないのだ。
 其實,為了做書的問題並不是只有不知道賣紙的店家。有在賣鉛筆與筆的店家我也不知道。
 この家や街の状況を見る限り、シャープペンシルやボールペンがあるわけないと思う。万年筆が存在するかも怪しい。
 就我所看到的這個家與城市的狀況,我不認為會有自動鉛筆與原子筆。鋼筆可能會存在也很奇怪。

 さて、そんな状況で筆記用具は何を使えばいのだろうか。そして、一体どうやって筆記用具を手に入れればいいのだろうか。
 那麼,那種狀況下筆記用具要使用什麼才好呢。然後,到底該怎麼將筆記用具得到手才好呢。
 何より一番問題なのが、材料を探して一人で買い物のために外に出ることができないことと、先立つ物がないこと。
 比什麼都還重要的問題是,辦不到為了尋找材料一個人買東西而外出這件事,沒有優先順序。
 ホントに困った。
 真的很困擾。

「あーっ! 父さんったら、忘れてる!」
「啊! 爸爸真是的,忘記了!」

 台所からトゥーリの声が響いた。のっそりと動いて、台所へ行ってみると、トゥーリが何やら包みを持っていた。
 從廚房響起了圖麗的聲音。慢吞吞地動著,試圖往廚房前進,圖麗拿著有些什麼的包裹。
 確か、今朝、父が寝起きのぼへーっとした顔で「今日の仕事に使うから出しておいて」と、朝の忙しい時間に言いだして、「なんでもっと早く言わないのよ!?」と母の機嫌をとげとげ状態にした物だ。
 的確,今天早上,父親用睡醒呆滯的臉說「因為今天的工作要用所以先拿出來」,在早上忙碌的時間說出來,說著「怎麼不早點說啊!?」的母親情緒達到了帶刺狀態。
 わざわざ物置をひっくり返して探していたのに、これを忘れていったと母が知った時の怒りを考えると、背筋がぞくぞくする。
 都特意去翻找儲藏室找出來了,一想到母親知道忘記這個的時候的憤怒,不禁背脊發涼。

「トゥーリ、きっと母さん、怒るよね?」
「圖麗,媽媽一定,會生氣的吧?」
「マインもそう思う?」
「瑪茵也是那麼想嗎?」

 この世界の人なのか、この家族限定なのか、わからないけれど、感情を非常にストレートに出すのだ。笑う時は馬鹿みたいに大笑いするし、怒る時は烈火のごとく怒る。つまり、怒り爆発させた母はマジ怖い。
 該說是這個世界的人嗎,還是這個家族限定的呢,雖然說不明白,但將感情非常直接地表達出來啊。笑的時候就像個笨蛋一樣大笑,生氣的時候如同烈火般生氣。也就是說,憤怒爆發的母親真的很可怕。

「トゥーリ、これ、父さんに届けた方がいいよね?」
「圖麗,這個,最好是交給爸爸吧?」
「……うーん、でも、マイン一人にするのは……」
「……嗯,但是,讓瑪茵一個人的話……」

 ちょっとお皿を洗いに行ったら、勝手に寝室を抜け出して、大泣き。母と一緒に市場まで買い物に行ったら、気を失ってぶっ倒れる。
 稍微去洗個碗的話,就擅自溜出了臥室,大哭。與母親一起去到市場買東西的話,就昏了過去趴倒下去。
 わたしに対する家族の信頼度は底辺を這っているので、トゥーリはわたしを一人で留守番させるつもりはないらしい。
 由於家人對我的信賴度是匍匐在底邊的,圖麗好像沒打算讓我一個人看家。

「父さんもないと困るよね?」
「爸爸沒有會很困擾的吧?」
「……マイン、門まで歩ける?」
「……瑪茵,能走到門那嗎?」

 トゥーリはわたしを留守番させるのではなく、同行させることにしたらしい。
 圖麗不讓我看家,而是好像要讓我同行。
 市場に行った時の道のりを考えるとやや不安だったが、後々の母の怒りの方が怖い。わたしはグッと拳を握って、頑張るアピールをしてみる。
 一想到去市場時的路程就微微不安,之後母親的憤怒好可怕。我使勁地握著拳頭,試著做出努力的呼籲。

「が、頑張る」
「我,會加油的」
「じゃあ、行こうか」
「那麼,就出發吧」

 母と買い物に行った時と同じように何枚も服を着こんで、包みを持って出発だ。
 就像跟母親去買東西時一樣穿進了好幾件衣服,帶著包裹出發了。
 何枚も服を着ると言っても、決してオシャレのためではない。完全に防寒のためだ。
 就算說是穿了好幾件衣服,絕對不是為了打扮。完全是為了防寒。
 ちなみに、わたしが持っている服は肌着2枚、毛織物のワンピース2枚、毛糸のセーターが1枚。毛糸の股引みたいなの2枚。毛糸の靴下2枚。持っている服を全部着込むのだ。
 順帶一提,我所擁有的衣服是內衣兩件、毛織的連衣裙兩件、毛線的毛衣一件。毛線的像是緊身褲的兩件。毛線的襪子兩雙。將擁有的衣服全部穿起來了。

「トゥーリ、重くて動きにくいよ?」
「圖麗,重得好難動喔?」
「でも、全部着ないと、どれも継ぎ接ぎが当たっている服だから、どこから風が吹きこんでくるかわからないでしょ? 特に、マインは風邪を引きやすいから、ちゃんと着なきゃダメ」
「但是,不全部穿的話,因為是到處都有著補丁的衣服,風不知道會從哪裡吹進去的對吧? 特別是,因為瑪茵很容易罹患感冒,不好好穿著不行」

 母は問答無用で着せられたれど、トゥーリなら懐柔できるかな? と思ったが、責任感の強いトゥーリは、わたしの体調が悪化しそうな格好では外に出せないと譲らない。
 母親是不由分說地讓我穿的話,圖麗的話算是懷柔作為嗎? 那樣想著,責任感強烈的圖麗,對於我的身體狀況若有惡化的樣子就不能出去這點不肯退讓。
 諦めて全部着たけど、おかげでものすごく動きにくい。
 雖然死心了而全部穿上,拜此之賜非常難動。

 トゥーリは丈夫なので、それほど着込むわけでもなく身軽だ。おまけに、子供達だけで近くの森に薪拾いに行ったり、母に頼まれて近所にお届けものに行ったり、外を出歩くことが多くて体力もある。
 由於圖麗很強壯,那種程度的穿著算不上輕盈。再加上,又是只有小孩子們去附近的森林撿拾木柴、又是被母親拜託去附近傳遞東西,能出去外面走動的事情很多而有體力。
 しかし、わたしは体力もスピードもない。あるのは服の重さだけだ。
 可是,我體力跟速度都沒有。有的只有衣服的重量而已。

「マイン、大丈夫?」
「瑪茵,不要緊嗎?」
「ぜぇ、ぜぇ……ゆっくり、歩けば、大丈夫」
「吁、吁……慢慢的、走的話,不要緊的」

 階段を下りた時点で、わたしが息切れしているのは、前回と同じだ。
 在下樓梯的時刻,我已氣喘吁吁的,跟上次一樣了。
 わたしは自分のペースで歩く。無理して倒れたら、さらにトゥーリを困らせてしまう。小さなところから信頼を積み上げていくのが大事なのだ。
 我依自己的步調走著。勉強去做而又倒下的話,會更加讓圖麗為難的。從小地方開始逐步地累積信賴是很重要的啊。

 それにしても、石畳って歩きにくいなぁ……。
 就算是那樣,但石板地難以行走呢……。

 でこぼこしていて、よく気を付けて歩かないと、足を引っ掛けてすぐに転びそうだ。手を繋いでくれているトゥーリに周りのことは任せて、わたしは自分の足元だけを見て歩くことにした。
 凹凸不平的,不好好地當心走著的話,勾到腳馬上就會跌倒的。周圍的事情就交給牽著手的圖麗,我決定只要看著自己的腳邊走著。

「あれ? トゥーリじゃん! 何やってんだ?」
「啊勒? 這不是圖麗嗎! 在幹什麼呢?」

 やや遠いところから響いてきた男の子の声にわたしは顔を上げた。
 對從稍遠的地方響起的男孩子的聲音我仰起了臉。
 背負子と弓を持った男の子が三人、駆け寄ってきた。赤、金、ピンクの頭がカラフルでついつい頭に注目してしまう。
 帶著揹架與弓的男孩子三人,跑了過來。因紅色、金色、粉紅色的頭色彩斑斕而不由自主地注視著頭。

 もともとはちゃんと染めてあっただろう服も、土や食べ物の染みで斑模様の薄い灰色のような色になっていて、お下がりを着回しているのか、継ぎ接ぎだらけだ。
 大概原本就好好地染著色的衣服也,因為土或食物的汙點而成了斑駁的淺灰色般的顏色,是混搭著二手衣的嗎,盡是縫補。
 自分が着ている物と大して違いがない様子から、生活レベルは同じくらいだと思う。
 因為與自己穿著的東西不大有差異的樣子,我想生活水準大概是一樣的。

「あ、ラルフ! ルッツとフェイも一緒ね!」
「啊,拉魯夫! 路茲與斐也在一起呢!」

 トゥーリが親しげなので、マイン自身とも多少係わりがあるかもしれない。ちょっとこめかみに力を入れるようにして、わたしはマインの記憶を探った。
 因為跟圖麗很親近,跟瑪茵自身多少有關係也說不定。稍微像是對太陽穴施加力量,我尋找著瑪茵的記憶。

 あ、やっぱりいた。へぇ、ご近所さんか。
 啊,果然有啊。哦,鄰居嗎。

 トゥーリと同じ年のラルフ。ラルフが赤毛で一番体格がいい。子供達のまとめ役。みんなのおにいちゃんって感じの雰囲気だ。
 與圖麗同年的拉魯夫。拉魯夫是紅髮且體格最好的。小孩子們的統籌者。感覺像大家的大哥哥的氣氛。
 フェイもトゥーリと同い年。ピンク頭で、悪戯好きそうな悪ガキの顔をしている。病弱なマインに対する力加減がわからないのか、あまり近付いてこないので、記憶は少なめ。
 斐與圖麗同年。因粉紅色的頭,有張喜歡惡作劇般惡劣小鬼的臉。是不清楚對待體弱多病的瑪茵的力道嗎,由於不太會過來親近,沒多少記憶。
 ラルフの弟が金髪で、わたしと同じ年のルッツ。マインに対しておにいちゃんぶった言動をしているのが、背伸びしたい男の子って感じで可愛い。
 拉魯夫的弟弟是金髮、與我同年的路茲。用著大哥哥般的言行對待著瑪茵,感覺是想要逞能的男孩子很可愛。

 三人はトゥーリが森に行く時によく一緒に行っているメンバーで、どうやらマインも一緒に森に連れて行ってもらったことがあるようだ。ほんの数回のお出かけが他の記憶に比べてはっきりと記憶に残っている。
 三人是在圖麗去森林的時候好好地一起去的成員,看樣子好像也有帶著瑪茵一起去森林過。僅有數回的外出比起其他記憶更清楚地殘留在記憶中。
 わたしが記憶を探る方に意識を向けている間に、トゥーリは弾んだ様子でラルフと言葉を交わしていた。
 在我將意識轉向尋找記憶的期間,圖麗用雀躍的樣子與拉魯夫交換著言談。

「父さんが忘れ物したから、門まで届けに行くの。ラルフ達は森?」
「因為爸爸忘記東西了,要去到門那邊。拉魯夫你們是去森林?」
「そう。門まで一緒に行こうぜ」
「沒錯。一起走到門那邊吧」
「うん!」
「嗯!」

 ラルフと話をするトゥーリの輝く笑顔を見れば、普段トゥーリに無理させていることがよくわかる。
 看到與拉魯夫說話的圖麗閃耀的笑容的話,就能好好地理解不適合平常的圖麗呢。
 やっぱり子守りより、みんなと森に行って採集する方が楽しいよね? ごめんね、足手まといな妹で。
 果然比起照顧小孩,跟大家去森林採集更快樂的吧? 抱歉呢,我是個累贅的妹妹。
 でもね、熱が下がって数日たったし、そろそろ、お出かけしても大丈夫だと思うんだ。具体的には、紙を売っている店を探しに行くとか、ね。
 但是呢,退燒過後數天了,我想差不多,就算出門也不要緊了。具體上,該去尋找賣紙的店家了,呢。

 ラルフ達が一緒になった途端、今までわたしのスピードに合わせてくれていたのに、いきなりトゥーリの歩くペースが上がった。
 剛與拉魯夫他們一起,至今都配合著我的速度的說,圖麗卻突然提高了走路速率。
 手を繋いだまま、引きずられそうになって、足がもつれる。
 手依然牽著,而快要被拖走,腳打結了。

「わわわっ!」
「哇哇哇!」
「マイン!?」
「瑪茵!?」

 トゥーリが足を止めてくれたので、すっ転びはしなかったが、その場に膝をついてしまった。
 由於圖麗停下了腳步,而差點往前滾,當場跪了下來。

「ごめん、マイン。大丈夫?」
「抱歉,瑪茵。不要緊嗎?」
「……うん」
「……嗯」

 痛いわけではないが、一度座り込むと立ち上がるのが、かなり辛い。このまま休憩したくなる。
 並不算痛,但坐下去一次要再起來,就相當辛苦。變得想就這樣休息一下。
 ちょっと息苦しいなぁ、と思っていると、スッと手が差し伸べられた。
 有點呼吸困難呢,正想著的時候,手迅速地伸了過來。

「……なぁ、マイン。オレ、背負ってやろうか?」
「……吶,瑪茵。要讓,我來揹嗎?」

 ルッツ、なんていい子!
 路茲,多麼好的孩子!

 マインの記憶によると、ルッツはいつもラルフやフェイに格下扱いされているので、同じ年とはいえ、病弱で小柄なマインに対してはおにいちゃんぶった言動をする。体力がなくて、すぐにへろへろになるマインを庇ってくれたり、荷物を持ってくれたり、なかなか紳士で将来有望な少年だ。
 依據瑪茵的記憶,由於路茲總是被拉魯夫與斐降格對待,雖說是同年,但對因體弱多病而嬌小的瑪茵用著大哥哥般的言行。又是庇護著沒有體力、馬上就變得軟弱無力的瑪茵,又是幫忙拿行李,相當紳士而將來很有前途的少年呢。
 おまけに、ルッツの金髪は、わたしにとってはピンクや緑より見慣れた色なので、精神的にも安心できる。
 再加上,路茲的金髮,對我來說是比粉紅色或綠色更熟悉的顏色,能做到精神上的放心。

「マイン、また熱出してたんだろ? 辛そうだし、背負ってやるよ」
「瑪茵,又發燒了吧? 好像很難受,讓我揹吧」

 ルッツの心意気は嬉しい。ホントだよ? でも、わたしより大きいとはいえ、同じ年のルッツに背負ってもらうのは、悪いし、潰れないか心配だ。
 路茲的氣魄我很高興。是真的喔? 但是,雖說是比我大,但被同年的路茲給揹著,不好吧,我很擔心不會被壓垮嗎。

 わたしがどうしようかな、と悩んでいると、軽く溜息を吐いたラルフが荷物を下ろしながら、口を開いた。
 我該怎麼做才好呢,正煩惱的時候,輕輕地嘆口氣的拉魯夫一邊放下行李,一邊開口。

「ルッツが背負うんじゃ、いつまでたっても森に着かないって。オレがマインを背負うよ。お前はオレの弓を持て。フェイは背負子な」
「路茲你揹的話,永遠也到不了森林的。我來揹瑪茵吧。你來拿我的弓。斐是揹架。」
「ラルフ兄……」
「拉魯夫哥……」

 ルッツが不満そうにラルフを睨んでいる。もしかしたら、手柄を横取りされたような気分になったのかもしれない。
 路茲不滿似地注視著拉魯夫。難道說,轉變為被強走功勞般的心情也說不定。

「ルッツが一番に心配してくれたの。優しいね。ありがとう、ルッツ。嬉しかったよ」
「路茲最擔心我了。很溫柔呢。謝謝你,路茲。我很高興唷」

 わたしはニコリと笑うと、ぎゅっとルッツの手を握って、いっぱい褒めておく。
 我微微地笑著後,緊緊地握著路茲的手,滿滿地稱讚著。
 ルッツは自分が心配したことを認められたことで満足したのか、照れたように笑って、おとなしくラルフの弓を手に取った。
 路茲是因為被承認擔心著我而感到滿足嗎,害羞似地笑了,乖乖的將拉魯夫的弓拿在手上。

 子供のこういう優しい部分はよく褒めて伸ばしておかなくちゃね。ほら、精神的な大人として。
 小孩子的這種溫柔部分必須事先好好地誇大稱讚呢。看啊,作為精神上的大人。

「ほら、来いよ」
「好了,過來吧」
「うん、ありがと、ラルフ」
「嗯,謝謝你,拉魯夫」

 トゥーリよりちょっと大きいラルフの背中に、ていっと寄りかかって体重をかける。幼女に恥じらいなんて必要ない。断じてない。
 在比圖麗稍大的拉魯夫背上,嘿地將體重靠上去。小女孩不需要什麼害羞。斷然不用。

 わたしを背負ったラルフがしっかりとした足取りで、歩き始めた。30~40センチ視界が高くなれば、ずいぶん景色が変わって見えた。具体的には、足元の石しか見えていなかったのが、ちゃんと街並みが見えるようになった。
 揹著我的拉魯夫用著堅實的腳步,開始走著。視野提高30~40公分的話,就能看見相當改變的景色。具體來說,除了腳下的石頭看不見以外,變得彷彿能好好地看到街道景觀了。
 それに、わたしに合わせてくれていたスピードが、本来のスピードになるのだから、景色の流れが段違いだ。
 而且,原本配合著我的速度,因為恢復成本來的速度,景色的流動天差地遠。

「うわぁ、高ーい! 速ーい!」
「嗚哇,好高喔! 好快喔!」
「あんまり興奮するなよ? また熱出るぞ」
「別太興奮唷? 又會發燒的」
「うん。気を付ける」
「嗯。我會小心的」

 えっへっへ~、病弱幼女ってお得~。
 欸嘿嘿~,體弱多病小女孩的福利~。
 それにしても、手伝いで薪を背負って帰ってくる男の子は力あるなぁ。子供の割に筋肉が結構かっちりしてる。
 儘管如此,由於幫忙家務將木柴揹回去的男孩子有力量。在小孩子的比例上肌肉相當結實。

 わたしの記憶にある日本人の小学校低学年に比べたら、体格がずいぶんと違う。生活環境と人種自体が違うので、比べるものではないかもしれないけれど。
 跟存在我記憶中日本人的小學低年級生相比的話,體格相當地不同。由於生活環境與人種本身不一樣,甚至沒有比較的基準也說不定。

 そして、日本と比べてはいけないのは、景色も同じだ。
 然後,無法與日本相比的景色也一樣啊。
 細い路地から少し流れ出てくる汚物とか、大通りを行き交うロバが糞を垂れ流しながら通り過ぎていくのとか……。
 像是從細小巷道稍微流出來的穢物,或者往來大街的驢子一邊屎尿噴流一邊走過去……。

 べ、別に、汚物が見たくて見たわけじゃないからね!
 並、並不是,因為想看穢物才打算要去看的呢!
 日本じゃ見ない光景だったから、あまりにビックリして、つい目がそっちに行っちゃうんだよ!
 因為是在日本沒見過的光景,太過吃驚,不由得目光就往那邊移過去了唷!

 市場に行った時と違って、職人通りを歩いているせいなのか、一階のお店の中が全く見えない。商品を扱っているだけの店は、ガラスの窓だったけれど、ここはドアのところに下げられた看板くらいしか見えない。
 跟去市場的時候不一樣,是因為走在工匠街的關係嗎,完全看不見一樓商店裡面。只處理著商品的店家,雖然說有著玻璃的窗戶,但這裡在門口的地方只能看見被掛起來像是看板的東西。
 おまけに、同じ色の同じような建物がずらっと並んでいるから、目立つ物に目が引き寄せられてしまっただけだ。わたしは悪くない。
 再加上,因為同樣顏色相似般的建築物連貫排列著,只會被顯眼的東西吸引住目光。我不討厭。

「ラルフ、大丈夫? マイン、重くない?」
「拉魯夫,不要緊嗎? 瑪茵,不重嗎?」

 心配そうにラルフと背負われたままのわたしを見比べて、トゥーリはラルフに問いかける。ラルフは一度身体を揺すってわたしを背負い直してから、少々ぶっきらぼうにちょっとだけ顔を背けて口を開いた。
 擔心似的比較著拉魯夫與被揹起著的我,圖麗問著拉魯夫。因為拉魯夫搖了一下身體後重新把我揹好,稍微粗魯地只把臉轉過去一點開口了。

「いいって。マインはちっこくて軽いし、歩かせたらお前だって困るだろ?」
「還好。瑪茵又小又輕,讓她走的話妳會困擾的吧?」

 照れているっぽい表情と言葉から察するに、困っているトゥーリを助けたい。トゥーリに感謝されたいってことですか?
 從害羞滿滿的表情與話語中推測,想要幫助困擾著的圖麗。是想讓圖麗感謝的嗎?
 ほほぉ、ラルフ少年。狙いはウチのトゥーリですか?
 呵呵,拉魯夫少年。瞄準的是我家的圖麗嗎?
 将を射んと欲すれば、先ず馬からって言うもんね。まぁ、わたしは馬でもいいよ。
 有道是射將先射馬呢。不過,我是馬也可以唷。
 よしよし、このまま育て、幼馴染ラブ!
 很好很好,就這樣培養吧,青梅竹馬之愛!

 ……もちろん、わたしの勝手な妄想だ。
 ……當然,是我擅自妄想的。
 二人とも幼くて、別にラブなんて全く感じてないんだろうけど、本という娯楽がないのだから、妄想して、脳内で文章にするくらいは許して欲しい。
 兩個人都很年幼,另外雖然完全感覺不到什麼愛的,因為沒有名為書的娛樂,所以妄想一下、希望能允許像是在腦內作文章吧。

 だって、ラルフってば、さらっと「トゥーリ、なんかお前、いい匂いするな」なんて言って、トゥーリの三つ編みを匂ったりするんだもん。
 因為,拉魯夫那傢伙,可是很輕易地就說出「圖麗,總覺得妳,有好香的味道呢」什麼的,是圖麗的麻花辮散發著香味咩。
 少女漫画のヒーローか、お前は!? ってツッコミたくなるんだよ。
 少女漫畫的主角嗎,你!? 變得想這樣吐槽了唷。
「ホント? ありがと」って、トゥーリも頬染めちゃってるしさ。
說著「真的? 謝謝」,圖麗也染紅了雙頰。

 22歳のわたしでさえ甘酸っぱい経験なんてないのに、6歳のトゥーリがこんな甘い雰囲気出してたら、背中でニヨニヨして妄想くらいしたくなるでしょ?
 明明連22歲的我都沒有什麼酸甜般的經驗,6歲的圖麗發出這樣甜蜜的氣氛的話,在背後也會變得想做出宛如痴痴傻笑著的妄想對吧?

 本ばっかり読んで、妄想ばっかりして、夢の世界にいるから、男っ気がないんだなんて言葉は受け付けませーん。
 因為光只顧著看書、淨是做著妄想、待在夢的世界裡面,而沒有男人緣不曾接受過什麼話語。
 昔っから家族ばかりじゃなく、お隣のしゅーちゃんにも言われてたことですから。
 因為從以前開始不光是家人,也沒跟隔壁的小修說過話。
 余計なお世話だ。ばーかばーか。
 多管閒事啊。笨蛋笨蛋。

 わたしがちょっと日本での苛立つ思い出に意識を飛ばしている間に、ラルフとトゥーリの幼馴染ラブはトゥーリを中心にした逆ハーレム物語に変化していた。
 在我稍微因為日本時的惱人回憶而放空意識的期間,拉魯夫與圖麗的青梅竹馬之愛變化為以圖麗為中心的逆後宮故事。

「ホントだ。いい匂い」
「真的呀。味道好香」
「どれどれ?」
「哪裡哪裡?」

 そう言いながら、フェイとルッツもトゥーリの三つ編みに顔を近付けて、匂いを嗅いでいる。
 一邊那樣說著,斐與路茲一邊將臉靠近圖麗的麻花辮,嗅聞著味道。
 これがお年頃の男女だったら、完全に逆ハーだ。
 這個是適婚年齡的男女的話,完全逆後宮啊。

「髪もすごい艶々だ」
「頭髮也非常光鮮亮麗呀」
「何したんだ?」
「做了什麼呢?」

 むっふっふ。そうだろう。そうだろう。
 姆呼呼。沒錯吧。沒錯吧。

 驚いた顔をしている逆ハーメンバーの称賛に満足して、ラルフの背中でわたしは何度も頷く。
 滿足於呈現著驚訝表情的逆後宮成員的稱讚,在拉魯夫的背上我點了好幾次頭。
 匂いきつめの花を乾燥させたポプリを衣装箱の中に入れたり、ご飯を作る時に沸かすお湯を先にもらって、トゥーリと二人で身体の拭きっこをしたり、ハーブオイルで髪の保湿をして、丁寧にブラッシングしたり、ちょっとずつ家の衛生環境を向上させている。
 又是將散發香味的花乾燥成香包放入服裝箱中,又是在煮飯時先要了煮沸的熱水,與圖麗兩個人互相擦拭身體,用精油替頭髮保濕,仔細地書洗著,稍微一步步地提高著家裡的衛生環境。
 わたしの努力の効果がもう出ているらしい。
 我的努力似乎已經有效果出來了。

 ちなみに、ラルフ達はちょっと臭い。この辺りでは普通の匂いだから、多少慣れてきたけど、臭いモノは臭い。ラルフには背負ってもらっている立場だから、口には出さないけど、臭いよ。
 順帶一提,拉魯夫他們有點臭。因為是這一帶很普通的味道,雖然多少已經習慣了,但臭的東西還是臭的。因為是被拉魯夫揹著的立場,雖然說不出口,但很臭喔。
 みんなまとめて石鹸で洗ってやりたくなる。ウチにあるのが掃除や洗濯に使うための臭い動物性石鹸ばっかりで、身体洗えるようないい匂いの植物性石鹸がないのが残念だけど。
 變得想將大家集中起來用肥皂清洗一下了。在我家只有為了打掃與洗滌使用的臭動物性肥皂,雖然沒有能用來洗澡的有香味的植物性肥皂很可惜。

 あぁ、手洗いできるような石鹸も欲しいなぁ。
 啊,想要能用來洗手的肥皂呢。

 ぼへーと思考を飛ばしていたら、ルッツがくいっとわたしの髪を引っ張った。トゥーリにしていたように、くんと匂いを嗅ぐ。
 發著呆放空思考的話,路茲迅速地拉起了我的頭髮。像對圖麗做的一樣,用力地聞著味道。

「マインもいい匂いだ。それに、髪結ったら顔がよく見えて可愛くなったな」
「瑪茵也很香喔。而且呢,綁起頭髮的話能好好地看到臉變可愛了呢」

 色の薄い緑の目がわたしを見つめたまま、無邪気に細められる。
 顏色是淡綠色的眼睛就這樣凝視著我,天真地眯起了眼睛。

 やばい! ルッツ、色素補正持ってる! 金髪緑眼ってだけでイケメン補正がかかって見える!
 慘了! 路茲,有著色素補正! 只是因金髮碧眼而看起來有著帥哥補正!
 ひやああああああっ! 相手は幼児なのに照れるっ! 何の意図もないってわかってるのに、この構図は照れるっ! お願い、止めて! いい年して、そんなことされた経験ないから、対処に困るのっ!
 咿呀啊啊啊啊啊啊! 對方是幼童卻害羞了! 明明知道沒有任何意圖的,這個構圖很尷尬啊! 拜託了,停止吧! 因為那麼大歲數了,卻沒有那種事情的經驗,難以應付啊!

 心の中でもんどりうって固まっているのは、わたしだけだ。他のみんなはすでに森で採れる物や、あとどれくらいで初雪かなんて話をしている。
 在心中栽了個跟斗而凝結著的,只有我啊。其他各人已經在森林採集東西了,或說著再過不久就是初雪了。
 わたしを悶絶させておきながら、弓が上達したなんて自慢をしているルッツが憎たらしい。
 我似乎怨恨著一邊將我窒息不顧,一邊自誇著什麼弓進步了的路茲。
 はにかみながら礼が言えるトゥーリと違って、わたしは固まる以外できなかった。
 與一邊靦腆道謝的圖麗不同,我除了凝結以外都做不到。
 まだ心臓がバクバク言っている。
 心臟還在訴說著怦咚怦咚。

 5~6歳で平然とこういうことができるって、ここでは普通なの!?
 在5~6歲能坦然地做到這樣的事情,在這裡是普通的嗎!?
 ちょっと、この世界! 奥ゆかしくて恥ずかしがりやな大和撫子であるわたしには、心臓に悪すぎるんじゃないですか?
 等下,這個世界! 對身為典雅又害臊般大和撫子的我來說,對心臟太不好了不是嗎?

 ……はい、そこ。誰が大和撫子? って言わない!
 ……是的,那邊。誰是大和撫子? 不準那樣說!

======================================================================
 やっと出てきた男の子も、ちょっとイケメン補正がかかっているだけで、王子様とかお貴族様じゃないです。
 終於出現的男孩子,也只是稍微有著帥哥補正,並非是王子殿下或者貴族大人。
お忍びの王子と出会うなんて、ないですから。
因為不是什麼與隱姓埋名的王子相遇。

 次は父の仕事場に突撃です。
 下次是突擊父親的工作場所。
引用網址:https://home.gamer.com.tw/TrackBack.php?sn=3385479
Some rights reserved. 姓名標示-非商業性 2.5 台灣

相關創作

同標籤作品搜尋:以下犯上的書癡|愛書的下克上|香月美夜

留言共 0 篇留言

我要留言提醒:您尚未登入,請先登入再留言

1喜歡★okinadog 可決定是否刪除您的留言,請勿發表違反站規文字。

前一篇:Magnetic(神裝少... 後一篇:Starry Wish(...

追蹤私訊

作品資料夾

aaa1357932大家
各位有空可以來我家看看畫作或聽聽冷門音樂~有將近六千首!看更多我要大聲說昨天23:57


face基於日前微軟官方表示 Internet Explorer 不再支援新的網路標準,可能無法使用新的應用程式來呈現網站內容,在瀏覽器支援度及網站安全性的雙重考量下,為了讓巴友們有更好的使用體驗,巴哈姆特即將於 2019年9月2日 停止支援 Internet Explorer 瀏覽器的頁面呈現和功能。
屆時建議您使用下述瀏覽器來瀏覽巴哈姆特:
。Google Chrome(推薦)
。Mozilla Firefox
。Microsoft Edge(Windows10以上的作業系統版本才可使用)

face我們了解您不想看到廣告的心情⋯ 若您願意支持巴哈姆特永續經營,請將 gamer.com.tw 加入廣告阻擋工具的白名單中,謝謝 !【教學】