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刀語 第零話 虛刀・鑢 第三章(簡易漢化)

作者:溫暖的冬天│2014-02-02 22:55:49│巴幣:2│人氣:606
刀語 第零話 虛刀・鑢 第三章(簡易漢化)


  前言,這是個人前些年刀語出時,個人就早已翻譯過的內容,所以若是有在其他地方看到應該也不稀奇才是,雖然個人沒翻譯的很好,也沒有翻譯完就是。

  現在重新發上來,只是個人一時心血來潮而已,那麼就這樣。

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朗読活劇
刀語 第零話 虛刀・鑢/第三章

腳本:西尾維新
朗読:湯屋敦子(敦賀迷彩役)

(日文,也就是原文先,翻譯在後面)
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奥州の顔役、飛騨鷹比等が天下泰平の世に巻き起こした言語道断の戦乱は、日本全土を余すところなく殺伐と巻き込んだ。
その戦争の影響を受けなかった者は、身分年齢に関わらず一人もおらず、どんな土地も、人間同士が殺し合う戦地となった。
それは、神々の住まう地としての自治区、出雲でさえ例外ではなく、むしろ彼の地は、幕府からの干渉を一切受けない自治区であるがゆえに、御上からの支援、援助を受けることが出来ず、聖地の被害は拡大の一途を辿り、結果、出雲は大乱において、最も多くの戦災孤児を生んだ地区という、とても不名誉な称号を得ることになる。
結果がそうなのだから、過程は更に酷い、筆舌に尽くし難い。
戦時中出雲は、どこをどこから眺めても、地獄絵図という形容が何より相応しい光景が広がっていた。
「はあ、はあ、はあ、はあ、っ、はあ、っ、はあ、はあ、はあ、はああ、はあ、っ、はあ、はあ、っ……」
そんな地獄絵図の中、頼りのない足取りで歩く少女の姿がある。
歩く、と言うより振らつくと言い表した方が状況に近いかも知れない。
その息の荒さから見れば、勿論、疲労もあるのだろうけど、しかしそれ以前に、死体がごろごろと際限なく転がる足元が、少女に真っ直ぐに移動することを許さないのだ。
「はあ、っ、はあ、はあ、はああ、はあ、は、は、は、はあ、は、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……」
それでも少女は、なるべく死体を踏まないように気を付け、道を選びながら、そんな無駄なことをしながら、フラフラと動く、頼りのない足取りで。
その動きにどこまで少女自身の意思があるのかは、外からは判断出来なかった。
「っはあ……」
そこで少女は、ふっと、顔を上げる。
顔を上げ、周囲を見渡す。
見渡す限り、一面の死体だった。
焼け焦げた死体だけが、遥か彼方の地平線まで広がっている。
敷き詰められた、焼けた肉の絨毯という比喩が、一番しっくり来る表現だろう。
いや、それは比喩ではなく、紛うことなき現実だ。
わざわざ確認するまでもなく、ここに、誰一人として生存している兵士はいないだろうと思われた。
「あっ……」
躓いて、死体の一つに。
もっともそれは、もう一緒くたに混ざってしまっていて、一つも二つもあったものではない。
躓いて、少女はその場でこけてしまう。
倒れた先にあった死体が緩衝材になって、怪我はなかったようだけれど、しかしそれで彼女の、かろうじて形を保っていた心は折れてしまたようで、少女はそのまま動かなくなってしまった。
「う、う、う、う、っ、うう、ううっ……」
動かなくなったかわりに、堰を切ったように彼女は涙を零し始めた。
痛みでもなく、悲しみでもなく、ただ悔しさのために、泣く、大声で、誰にも邪魔されることなく。
「ああああああああああ……」
「なんやこのけったいな子お。こんなとこで泣いてえ、どないしたん」
と、いきなり少女の真上から、そんな声が降って来る。
「折角の楽しい楽しい心踊る血い湧き肉躍る戦場やあゆうのに、何や嫌なことでもあったんかなあ、心配やわ」
「あっ……」
少女は反射的に顔を上げる。
そこにいたのは、痩せ細った棒のような男だった。
手足が長く、全長も縦に相当長いにもかかわらず、全く巨体という印象がない。
強い風が吹けば折れてしまいそうな、いっそ虚弱ささえ感じられる体型である。
そんな男が、それこそ戦場には全く相応しくないそんな男が、軽装の手ぶらで、少女の真上に、被さって来るように、居た。
咄嗟に少女は起き上がり、地面を、死体の絨毯の上を転がるようにして、その棒人間から距離をとる。
「あっ、ああ、ああっ、ああ……」
「ん? 大丈夫、大丈夫、怖あないよ。僕は可愛い女の子の味方やし」
いけしゃあしゃあとそんなことを言いながら、無遠慮に、少女の怯えや恐れを全く尊宅することなく、棒人間は歩み寄って来る。
少女は更に後ろに、這いずるように逃げようとしたが、棒人間の広い歩幅の前には、そんな行為は無駄に過ぎず、すぐに追いつかれてしまった。
「たっはっはっはっはっ。けど、ほんまに可愛いなあ、持って帰って養子にしたあなるわ。七実や七花と仲良おなれるかもしれへんなあ」
ひょいっと腕を伸ばし、縫いぐるみでもそうするように、少女の脇腹を抱えるようにして、高い高いの姿勢に持ち上げる。
「きゃあっ」
少女は、怪物でも見るような目で棒人間を見、抵抗らしい抵抗も出来ず、ただ、されるがままに固まっている。
棒人間が何を言っているのかもわからない。
ただ、怖く、涙はいつの間にか止まっていた。
今はただ、呼吸をすることも難しい。
「そおや、お嬢ちゃん、ちょうどええわ。聞きたいことがあるんやけど、教えてくれるう? 実は僕、人を捜しとってなあ、今あ、この辺のおるはずなんよお」
棒人間はしかし、少女のそんな変化を、やはり気に留めることなく、自分の都合の会話をそのまま続ける。
少女は空中のままに、
「ひとを……さがしっ……」
と、棒人間の言葉を反復し、その意味を必死で理解しようとする。
そんな風に脅されたわけでもないのに、その質問にちゃんと答えることが出来なければ、殺されるか、あるいは、殺されるよりも、もっと酷い目に遭わされるという確信が、少女にはあった。
棒人間は手ぶらなのに、少女を抱える手付きは、むしろ優しげなのに、まるで氷点下の刃物を突き付けられているようだった。
「飛騨鷹比等」
棒人間は言った。
「飛騨鷹比等ちゅう、とんでもなく悪うい嫌あな、嘘みたいにあったまええ奴が、この辺を通ったはずなんよお。全身傷だらけのひょろい色男を、見かけんかたあ?」
「っ、ひゃああっ」
途端、その名前を聞いた途端、少女は突然暴れ始めた。
空中にありながら、後先考えず、棒人間の手を振り解くように、がむしゃらに、でたらめに暴れ始めた。
「たっ、た、た、助けて、助けて、助けてえ、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けてええっ」
「おっとう」
少女のそんな行為に、棒人間はさして慌てた風もなく、あっさりと少女を手放す。
単に、動いたから放したというだけの、それだけの動作である。
空中で手放された少女は、当然そのまま落下する、ぐしゃりと、真下にあった死体を潰して、けれど少女は空中でそうしていたのと同じように、その場で手足をばたばたと駄々をこねるように暴れ続ける。
「助けて、助けて、助けてえ、助けて、助けて、助けてええっ」
うわ言のように繰り返し、そして最後に力尽きたように、
「お父さんを、助けて」
と言った。
「お父さん?」
棒人間は首を傾げる。



「あたしのお父さんは、護神三連隊の、二番隊の隊長だったの」
数刻後、水を与えられ、食料を与えられ、血と肉で穢れた体を拭われ、されるがままに身なりを整えられたところで、少女はようやく語り始めた。
「自治区、自治領出雲を守る、神様に仕える神様のための戦士、それがあたしのお父さん」
「へえ、そうなんだ。いいとこの子なんだね、あんた」
棒人間は、少女の言葉にそう答えた。
否、目の前にいるのはもう棒人間ではない、棒人間はいつの間にか、妙に肌の青い美貌の女に入れ代わっていた。
入れ代わっているというのが、はたして表現として正しいのか、それとも間違っているのかは、相手から一時も目を離していないはずの少女にもわからない。
ただ、棒人間と青白い女が、間違いなく同一人物であることだけは、少女には確信出来るのだ。
「護神三連隊の二番隊っていえば、あの千刀流だっけ、刀を持たずに戦うって意味じゃ、あたし達と同じだから、知っちゃいるよ。強いんだよね、強いんだよねえ、お強いんだよねえ」
青白い女はにやにや笑いながらそう言って、ぐるりと周囲に広がる死体の絨毯を、舐めるように見渡す。
「で、ここで死んじゃってる連中が、そのお強い護神三連隊の二番隊ってわけか」
青白い女の気遣いのないその言葉に、少女はぶるっと体を震わす、慄くように。
しかし、そんな反応にもさして気を留めず、
「全滅って、わけだ」
と、青白い女は言い、そして少女に、
「二番隊だけじゃなく、この分じゃ、一番隊と三番隊も全滅って感じだね。何があった?」
と、聞く。
「いや、大体、想像は付くんだけどね。飛騨鷹比等がここを通ったんでしょ、九州の暗黒城を落としたあいつは、飛騨城に帰るにあたって、絶対にこの街道を通らねばならなかったはずなんだ。幕府の目を逃れるためには、この自治区を通るしかないもんねえ、だから戦争になった、そういうことでしょう?」
「違うよ」
かなりの確信が含まれた青白い女の言葉に、しかし少女は緩やかに首を振った。
「戦争なんて、起こってない」
「はあ?」
きょとんとして青白い女が聞き返したのに、少女は、
「あなたの言った通りだよ」
と、言う。
「彼は、ここを通っただけなんだ。文字通りに通過しただけなんだ。お父さんたちは戦うことさえ出来なかった」
「はあ? っ、いや、でも」
「あんなのは戦いとは言えない。強いて言うなら、あれはただの」
虐殺だ、そう言った。
「だからあたしは悔しいの、あたし達が強さだと思っていたものは、全く強さじゃなかった。あたし達は、あたしのお父さん達は、弱くさえなかった。戦って負けることさえ出来なかった。あなたは道を歩く時に、蟻を踏み潰すことを戦争と呼ぶ? 呼ばないでしょ? あの人は、あの人達は単に、この自治領を通り過ぎただけなのよ、それもたったの二人で」
「二人?」
青白い女は、その言葉に反応した。
否、少女の言葉に反応したのは、一匹の巨大な斑模様の犬だった。
人間の頭部位なら、一噛みで砕いてしまいそうな鋭い牙が、裂けた口から覗いている。
牙の一本一本が、さながら闘犬のようだった。
棒人間から、青白い女に、そして斑の犬に、その印象がクルクルと入れ代わる。
「二人か、一人は飛騨鷹比等じゃとして、もう一人はどんな奴じゃった?」
「わからないわ」
犬が喋るという現象を目前に、少女は一瞬混乱したけれど、それも今更と判断したのか、それについては何も言及せず、ただ機械的に質問に答えた。
「あたしは実際に見たわけじゃないもの、あたしは彼らが通り過ぎた後、のこのことあなぐらから出て来ただけのことよ。あたしは千刀流の跡取りでありながら、一人道場の地下でぶるっていただけの臆病者よ」
「ふん。臆病でなければ剣士とは言えんわ」
斑の犬はつまらなそうに言う。
「無闇に戦い、ここで散っていった護神三連隊の連中よりも、お主の方がよっぽど剣士じゃ。まあこれは、儂がそう思うというだけで、真実からはほど遠いがの」
「聞いた話じゃ」
何を言っているのかわからない、斑の犬の、そんな言葉に眉を顰めつつ、少女は、
「聞いた話じゃ、肩の上に頭じゃなくって、刀が引っ付いてる怪人だったっていうけどね」
と、信じるに値しない噂話を話した。
しかし、
「うん、つまり真庭毒蛇か。いや、今はあやつ、ただ首と呼ばれているんじゃったかのお」
斑の犬は、益体もない少女の言葉を真に受けたように、それを噛み砕くように頷く。
そして、
「少女よ」
と、やがて顔を起こして、斑の犬は少女に向かった。
目と目が合い、少女はどきりとした。
「飛騨鷹比等についての情報をくれた礼として、お主に二つ忠告を返そう」
「忠告?」
「まず一つ、お主の父親はもう確実に死んでおる。これは儂が保証する。だからこの戦場を幾らうろついても無駄だ。犬死したくなければ、さっさと家に帰るが良い」
辛辣とも言えるその言葉に、しかし、少女は動じず、そんなことは最初からわかり切っていたとばかりに、
「家はもう焼けたよ」
と、言った。
「あたしには、もう、帰る場所はない」
「そうか、ならば頑張って自力で生き残るしかないのお」
励ましているのだか突き放しているのだか良くわからないことを言い、
「では」
と斑の犬は、さらっと第二の忠告に移行する。
「千刀流の跡取り娘よ、取り敢えず危険だから、そこからどいた方が良い」
瞬間、少女の足元が、爆発する。
「ん、今のじゃだめか。死ななかったか。寸前で気付かれちゃったってことは、避けらちゃったかなあ」
死体の絨毯が持ち上がり、その下から一人の男が現れる。
諸肌脱ぎの、傷だらけの男。
果たしてそれは誰あろう、正に今の今まで話題の主であった、奥州の顔役、護神三連隊を蹴散らして、この出雲をとっくに通過したはずの大名、個人で単独で行動することなど許されないはずの男、飛騨鷹比等だった。
「どうだあ、周囲の死体が舞い散って良く見えないけど、きまってないかなあ。ここで六枝くんが木っ端微塵になってくれたら、僕としてはすっごく助かるんだけどなあ」
「生憎のようですよ」
と、鷹比等の脇に、全身に鎖を巻いた、袖を切り落とされたしのび装束の男が、どこからともなく現れる。
彼の首から上は、頭ではなく刀になっていて、どうやって声を発しているのかは、傍目からは全くわからない。
「咄嗟にかわしたようでした。しかも、あの女の子を庇いながら」
「そっか、残念」
鷹比等はぱちんと指を鳴らし、しかし、それも最初から想定内と言わんばかりに刀を抜いて、血煙血風の方に向く。
「折角、そのためにこうやって死体の絨毯を敷いて待ってたのに、囮になりそうな六枝君の子供を連想させそうな、可愛いらしい女の子がフラフラしてるのを放って置いたのに、巧くいかないものだなあ、全く」
やがて煙は晴れていき、爆風で、替えたばかりの服が、赤色に染まった少女を脇に抱えた、老成した風の、百歳とも千歳とも取れる、小さな子供が現れる。
千歳の子供は、射抜くような目で、鷹比等を睨んでいた。
「はっはっはっはっ、今日の君はそんな感じかい、六枝くん。君は全く会うたびに、ころころと別人のようだなあ」
「あなたは相変わらず、待ち伏せが上手い。拙者達が密命を受け、あなたを狙っていることは、どうやらあらかじめ知っていたようですね、鷹比等さん」
「僕にはとても否定的な物知りな友達がいてねえ、親切にも教えてくれたよ。安心したまえ、君のことを僕は通り過ぎたりしない、君とはちゃんと戦争してあげる」
「戦場跡に地雷を仕掛けて置きながら、よく言う」
「はっはっはっはっ、なあにを言うんだ。僕達の仲じゃあんなのは挨拶代わりだろう。もとよりあんな手で君を殺せるとは思っちゃいなかったさ。万が一、うまくいったらお慰みって程度さ」
「そのお慰みのために、何人殺した」
「一万千八百四十七人、君一人を殺すための犠牲としては、この倍は欲しかったところだよ」
「なるほど、そう言われると大した数字じゃないね」
千歳の子供はそう言って、抱えていた少女を傍らに降ろし、そして、構えを取る。
虚刀流一の構え『鈴蘭』。
「虚刀流六代目当主、鑢六枝。参る」
「飛騨城城主、飛騨鷹比等。戦う」
たんっと、両者は呆気なく、それが決まりごとであるかのように、同時に名乗り、同時に動いた。
日本全土を巻き込んだ大乱における、鑢六枝と、飛騨鷹比等との、長きに亘る対戦は、こんな風に、ただ一人の戦災孤児の少女だけを観客に、先ずは口火を切ったのだった。

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奧州的首領飛騨鷹比等將天下太平的盛世掀起了荒繆絕倫的戰亂,日本全部的地方完全的捲進殺伐之中。在那戰爭中沒受到影響的人一個也沒有,不管身分年齡,不管什麼樣的地方都變成了人們都在互相殘殺的戰場了

即使是神聖莊嚴居住場所的自治區出雲也沒有例外,不如說那樣的場所因為不接受幕府的干涉的自治區,朝廷上的支援、援助也無法得到,聖地的被害只是一方面的擴大著,結果出雲在這場大亂中,產生了最多的戰爭孤兒的區域,被評論的非常不光采

結果都那樣了,那過程更不用說,非常殘酷、筆墨言詞也無法形容的慘狀。戰爭時期中的出雲不管從哪邊眺望過去,沒有比地獄繪圖更適合形容的場景在蔓延著

「(喘氣聲)」

在那樣的地獄繪圖中,有一位用著不穩固的腳步在走著的少女。比起說用走的,或許用蹣跚來表現或許會更接近現況

從那喘息的程度來看,當然是相當的疲累,但在那之前,到處無止盡的屍體倒在腳下,使的少女無法一直線前進

「(喘氣聲)」

即使如此,少女盡量注意著不踩到屍體,雖然邊選著前進路線有些沒有意義,但依然搖晃著前進,不穩固的腳步走著。那些動作還有多少是少女自身的意識,從外表無法判斷。

「(喘氣聲)」,在那裡的少女忽然抬起的臉。抬起著臉,看著周圍。望眼過去看到的範圍內,全都是屍體。只有燒焦的屍體,展現到遙遠彼方的地平線。

鋪著烤焦的肉的地毯的比喻來表現最為恰當吧。不,那不是比喻,是無法否認的現實。根本無須刻意去確認,這裡根本沒有一個士兵是活著。

「啊....」,腳被其中一具屍體絆倒。正確來說,已經混在了一起,已不是一具或是兩具的程度了。跌倒後,少女倒在那樣的場所。

在倒地前的地方有屍體這樣的緩衝物品,雖然沒有受傷,但那少女她勉勉強強保持的狀態也衰弱了起來,少女就那樣變的無法動彈了。

「(哭泣聲)」,相較於變的無法動彈的緣故,反而少女有如潰堤般的洪水般開始哭泣了起來。不是因為疼痛、也不是因為感到悲傷,只是因為感到不甘心那樣,大聲的哭泣著,卻沒有造成任何人的麻煩。

「(大哭聲)」

「怎麼回事啊,這個古怪的孩子。在這種地方哭泣,怎麼啦?」,突然從少女的正上方,那個聲音傳了下來。「難得在這令人開心到不行,雀躍的血液、湧現著肉塊,明明令人感到開心的戰場上,發生了什麼了討厭的事了嗎?擔心呢」

「啊...」,少女條件反射的抬起頭。在那裡的是瘦細的棒子般的男子。很長的手腳,全身高度非常的長卻完全沒有給人巨大的印象。被強風一吹就會折斷那樣般,倒不如說是給人虛弱的體型。

那樣的男子,那才是完全不符合在這戰場出現的人,輕便的衣服、空著手,覆蓋在那少女的正上方。瞬間少女站了起來,從地面屍體的地毯上跌著與那棒子般的人取得一定距離。

「(驚訝聲)」

「嗯?不要緊、不要緊,不要害怕喔。我是可愛女孩的夥伴喔」,若無其事的邊說著,毫不注意少女的膽怯和恐懼,完全不當其他人家裡那樣,棒子般的人走著靠了過來。

少女反而更向著後面爬著逃跑,但對於棒子般的人寬廣的步伐面前,那樣的行為一點意義也沒有,一下子就追到少女面前。

「卡哈哈哈哈。但是真的好可愛呢,真想抱回家當養子呢。或許會和七實與七花友好相處呢」輕輕的伸出手腕,有如對待玩偶般,用手抱起了少女的腹部的兩側,好高喔、好高喔,哄小孩那樣的姿勢抓了起來。

「呀啊」,少女用著如看怪物般的眼神看著棒子般的人,類似反抗的反抗動作也做不出來,只是毫不抵抗的僵硬著。棒子般的人在說什麼可能也不知道。只是感到害怕的眼淚不知何時也停了。現在純粹感到呼吸困難而已。

「吶,小妹妹,正剛好呢,有想要問妳的事情,可以告訴我嗎?其實,我正在找著人呢,現在,好像不在這裡的樣子呢」,棒子般的人,對於少女的變化果然一點也沒注意到,持續說著自己情況的話。

少女在空中,「找.....人.....」,重複著棒子般的人的話,拼命的理解著那話的意思。明明絲毫沒有威脅的語氣,不好好回答了那個問題的話,會被殺嗎?又或者是會遇上比被殺還要殘忍的事呢?少女那樣的確信著。

棒子般的人明明空著手,抱著少女的手部動作,明明很溫柔,卻好像冰點以下的刀劍被擺著眼前那樣。

「飛騨鷹比等」,棒子般的人這麼說了。

「飛騨鷹比等做了非常不得了的壞事,令人厭惡的謊話般的聰明傢伙,應該通過這附近才對。有看到全身是傷口,又高又帥的男子嗎?」

「(驚慌聲)」,正當此時,正當聽到那名字的時候,少女突然開始胡鬧了起來。明明在那空中,卻不多想,想將棒子般的人的甩開那樣,莽撞胡來的開始喧鬧起來。

「幫、幫、幫幫忙,幫幫忙、幫幫忙、幫幫忙、幫幫忙、幫幫忙、拜託你幫幫忙.....!」

「哎呀...」,少女那樣的行為,棒子般的人也不慌忙,輕易的將少女從手中放開。單純是因為少女亂動而放下來的動作,只是那樣的動作而已。從空中被放下來的少女當然就那樣的掉了下來,啪嚓的直直掉下撞上了屍體,但少女卻和空中持續的動作一樣,在那樣的場所,手腳啪嗒啪嗒固執的撒嬌著胡鬧著。

「幫忙、幫忙、幫忙、幫忙、幫忙、拜託幫幫忙....」,有如說胡話般的重覆著,直到最後力氣用盡,才這麼說,「請幫幫我的父親...」

「你的父親?」,棒子般的人歪著頭說著。

「我的父親是護神三連隊的二番隊隊長」,數小時後,喝了水,吃了食物,被血肉弄髒的身體也擦乾淨了,毫不反抗的被清理乾淨後,少女總算開始說話了

「自治區,守護著自治領出雲,侍奉著神明的戰士,那就是我的父親」

「喔...,原來是那樣啊。妳,真是好孩子呢。」棒子般的人對著少女的話這麼回答了。不,面前的已經不是棒子般的人了,棒子般的人不知道什麼時候已經被皮膚異常青色的美貌女子替換了。

說是被代替了,這樣的表現到底是不是正確,又或者說是錯誤了呢?從沒把視線離開對方的少女也不知道。但是棒子般的人和青白色的女子,確實是同一個人,只有這件事情,少女非常的確定。

「說到護神三連隊的二番隊,不就是那個千刀流嗎?相對於我們,不拿刀戰鬥的意義上,和我們很相似呢,所以知道呢。很強呢,很強呢,非常的強呢」

青白色的女子嗤笑的那樣說著,四周和周圍展現的屍體地毯,品嚐般那樣的看過去。

「那麼,在這裡死掉的人就是那很強的謢神隊三連隊的二番隊嗎?」,青白色的女子完全不在意的說著那些話,使少女感到恐懼般的顫抖著身體,打著寒顫

但不在意的那反應,說著,「全滅、了是嗎?」,青白色的女子接著對著那少女問著,「不只二番隊吧,看這數量,一番隊和三番隊也全滅的感覺呢,到底發生了什麼事呢?」

「雖然說,大致上都想到了呢。飛騨鷹比等從這裡通過了吧,讓九州的暗黑城陷落後那傢伙要回飛騨城,非得通過這街道才可以。為了逃過幕府的眼線,只有通過這自治區呢,所以才演變成戰爭,就是這樣吧?」

「才不是呢」,對於非常確信的青白女子說的話,少女卻緩慢的搖著頭。「才沒引起,什麼戰鬥」

「哈?」,呆滯的青白女子這麼反問,少女卻說,「確實就像你說的」

「他只是通過這裏而已。如文字所說的通過而已。父親他們連戰鬥也沒有」

「哈?...可是那個」

「那樣已經說不上是戰鬥了。硬要說的話,那只是....」,虐殺,她這麼說了。

「所以我才不甘心,我認為我們很強的實力,其實卻完全一點也不強。我們,我父親他們並不弱。卻連戰鬥後落敗也做不到。你走路時,踩扁螞蟻那種事稱為戰爭嗎?不這麼說吧?那個人、那個人只是單純的從這個自治領通過而已,而且才只是兩個人...」

「兩個人?」,青白的女子對那詞產生了反應。不,回應少女的話的是一隻巨大斑點花紋的獵犬。如果是人的頭,一口就可以咬碎那般的銳利牙齒,可以從裂開的嘴中看到。

牙齒一根一根宛如獵犬那樣。從棒子般的人,接著青白的女子,到斑點的獵犬,那給人的印象不斷的在改變著。

「兩個人嗎?其中一個是飛騨鷹比等的話,那另一個人是什麼樣的傢伙?」

「我不知道」,獵犬在眼前說話這現象,少女一瞬間混亂了,但事到如今對那現象也不提及什麼,只是機械式的回答疑問而已。

「我並不是實際看到,我在他們通過後,漫不經心的從地窖出來而已。我是千刀流的繼承者,卻一個人在地下道場發抖著的膽小鬼而已」

「哼...,不膽怯的話就不能說是劍士呢」,斑點的獵犬無所謂的說著。

「輕率的戰鬥,比起在這裡凋謝生命的謢神三連隊的他們,妳才比較適合稱為劍士呢。嘛..,這也只是我這麼想而已,離真實還相當遠吧...」

「剛剛問過了」,說什麼也不知道,對於少女說的話,斑點的獵犬皺著眉毛聽著,「問過了,肩上沒有頭,長著刀的怪人的事」,說著沒意義的閒話。但...

「嗯,也就是真庭毒蛇。不,雖然現在那傢伙是被稱為首。」,斑點的獵犬完整的聽取少女毫無意義的話那般,簡單易懂的解釋點著頭回答。然後

「小女孩」,不久抬起臉,斑點的獵犬轉向少女。視線對著,少女嚇了一跳。

「給了我關於飛騨鷹比等的情報,作為回禮,就給妳兩個忠告吧」

「忠告?」

「首先,妳的父親無疑的已經死了。這點我跟你保證。所以在這個戰場上再怎麼的徘徊也是沒用的。不想白白死去的話,就快點回家吧」

刻薄說著那話,但是少女不為所動,那種事從一開始就知道那樣,「家已經燒毀了」,少女這麼說著。

「我已經沒有回去的地方了」

「這樣嗎...,那就努力的自立更生的活下去吧」,是鼓勵著呢,還是撒手不管也不知道的說著,「那麼...」,斑點的獵犬爽快的開始說著第二個忠告。

「繼承千刀流的小女孩,總而言之妳那邊很危險,快從那離開比較好喔」,瞬間,少女的腳邊就爆炸了。

「嗯,剛才那個不行嗎?沒有死呢。在那瞬間察覺到閃開了啊...」,舉起屍體的地毯,從那下面出現了一位男子。赤裸著上半身,遍佈著傷口的男子。

那到底是誰呢?正是剛剛話題中談論的主角,奧洲的首領,打垮謢神三連隊,應該早已從這出雲通過的諸侯,不允許個人單獨行動的男子,飛騨鷹比等。

「怎麼了?周圍的屍體飛散開來看的不太清楚,但必定沒死吧。在這裡六枝被炸的粉碎的話,雖然那對我而言就真的是太好了呢..」


「看來真是不巧呢」,鷹比等的身旁,全身纏繞著鎖鏈,剪掉袖口的間諜服裝的男子也不知從哪個地方一起出現了。他的頭上,沒有頭卻長著刀,是怎樣說話,旁觀的人根本不知道。

「瞬間避開的樣子呢。而且還保護了那名少女」

「是嗎,真可惜」

鷹比等啪一聲的響指,但那或許從一開始就是預料之中,說完拔出刀指著飄著血煙血風的方向。

「特意為此將屍體鋪成地毯等著說,作為誘餌讓六枝聯想自己的孩子,放置著可愛的女孩無目的的行動,看來不順利的樣子呢,真是的...」

不久後,煙散開了,因為爆風,才剛換完衣服又被染成了血色的少女被抱在腋下,被老成的樣子,理解為百歲或是千歲的小孩子抱著出現了。千歲的小孩用著似乎可以射穿人的眼神,瞪著鷹比等。

「哈哈哈哈,今天的你是這種模樣嗎?六枝。你每次遇到就都不同人那般呢」

「你也是,相當高明的埋伏呢。我們接受密令,盯上你性命的事,看來是事先知道了呢,鷹比等」

「我有著否定至極的知識淵博朋友在呢。非常親切的告訴了我。安心吧,我不會讓你通過這裡的,會好好的跟你打一場的」

「在這戰場上安置著地雷,還好意思這麼說」

「哈哈哈哈,在說什麼呢。對於我們的交情,那樣只是打聲招呼而已吧。本來就沒想說那種程度就可以殺死你。萬一,順利的話,那真是解悶呢」

「為了解悶,你殺了多少人了」

「一萬一千八百四十七人,為了你一人所殺而犧牲的呢,正想加倍取回呢」

「原來如此,照你那麼說,並不是什麼大不了的數字呢」,千歲的小孩邊這麼說著,將抱著的少女放了下來,然後,擺好架勢。

虛刀流其中之一勢『鈴蘭』。

「虛刀流第六代當主,鑢六枝。參上」

「飛騨城城主、飛騨鷹比等。參戰」

瞬間,兩者沒有絲毫發楞,就像是早已決定好的事那般,同時報上姓名,同時動了。

關於將日本全土捲進大亂當中,鑢六枝和飛騨鷹比等的長期之間的對戰,就這樣,只有一名戰爭孤兒的少女旁觀,首次開頭的對決。

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damage922掏空國庫斂財無罪
看個A片卻需要被公審鞭屍?!蛟哥真是入錯行了,當個慰服部立委還可以騎馬打仗包小三吶~看更多我要大聲說昨天08:10


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