乾(かわ)いた唇(くちびる) 凍(い)てつく太陽(たいよう)に 晒(さら)されて
溢(あふ)れる涙(なみだ)が 滴(したた)る眩(まぶ)しさで 僕(ぼく)をなぞるから
足(た)りない箇所(かしょ)を ただ埋(う)め合(あ)う様(よう)に 君(きみ)を求(もと)めていた
触(ふ)れ合(あ)う指(ゆび)に 伝(つた)わる切(せつ)なさだけを 掻(か)き集(あつ)めて
鼓動(こどう)の奥(おく)に 翳(かざ)す願(ねが)いを
宿命(さだめ)と言(い)うなら
残(のこ)された記憶(きおく)と 失(な)くした君(きみ)の面影(おもかげ)が
今(いま)も置(お)き去(さ)りのまま…
微(かす)かな吐息(といき)と 震(ふる)える眼差(まなざ)しに 揺(ゆ)らめいて
擦(す)れる魂(たましい)を 瞳(め)を射(い)る煌(きら)めきが ふたりを包(つつ)んで
出逢(であ)わなければ 傷付(きずつ)け合(あ)う事(こと)さえも なかったのかな?
もがれた羽(はね)の 痛(いた)みに寄(よ)り添(そ)いながら そっと睡(ねむ)ろう
戻(もど)れないから 還(かえ)れないから
命(いのち)を嗄(から)して
遠(とお)ざかるあの日(ひ)と 失(な)くすばかりのこの腕(うで)が
君(きみ)の温(ぬく)もりに 焦(こ)がれて…
誰(だれ)もが違(ちが)う 寂(さび)しさ持(も)ちよって 未来(あす)を欲(ほ)しがるけど
君(きみ)が目指(めざ)した 汚(けが)れなきその強(つよ)さで 僕(ぼく)を壊(こわ)して
声(こえ)に出来(でき)ずに 途絶(た)えた祈(いの)りを
宿命(さだめ)と銘付(なづ)けて
残(のこ)された記憶(きおく)と 失(な)くした君(きみ)の面影(おもかげ)が
餓(う)えたこの胸(むね)に 今(いま)も置(お)き去(さ)りのまま