天界の聖王であるミカエラ・セラフィムと、魔界の覇者であるイザーク・セラフィムが双子の姉弟であるという事は余りに有名過ぎる事実であろう。
しかしながら、彼らが天界・魔界を治めるに至った、それ以前の二人については、あまり語られる機会が無い。
天界的聖王米迦菈‧撒拉弗與魔界的霸者伊薩克‧撒拉弗是雙子姊弟這件事是相當有名的事情
然而,關於他們平定天界·魔界之前,在那時期之前的二人的事並沒有過多的談起
ある一説によれば、ミカエラの父王は階級、とりわけ主従の関係については絶対に覆るべきでないという考えを持っていた。
有此一說,米迦菈的父王對於階級、特別是主從關係絕對沒有顛覆的餘地
そして、相手と対等の立場に立ちさえすれば、交渉できないことなどない、という教えを説いていた。
並且與對方對等的立場成立以後就沒有不可交涉的,是以此教導的(掩面 不會翻)
この当時、天界は神界に存在する様々な異界のうちのひとつであり、そんな中、争うこと無く均衡を保つためには、「維持」そして「秩序」が肝要であると先王は解悟していたのである。説によれば、先王は後に続くミカエラ、そしてイザークにもそれを守るよう誓いを立てさせたとか。
在那個時候,天界是神界中存在於各式各樣的異界之ㄧ
在那之中,為了保持無爭鬥而均衡,「維持」以及「秩序」先王認為非常的重要
根據這個想法,先王讓繼承的米迦菈以及伊薩克為了守護這個而立下誓約
ミカエラとイザークは、先王から寵愛を持って育てられた。
米迦菈以及伊薩克在先王的寵愛下生長
技量や力の優劣はあれど、先王が固執したとされる先述した主従や階級に於いて、二人は完全に対等の立場にいたのである。
在本領與力量的優劣狀況,先王固執的堅持前面所說的主從階級、兩個人是完全對等的立場
これについては聖典に記録もあり、信頼できる情報であろう。
關於這個聖經也有記錄,也許是能信賴的信息吧。
しかしながら、均衡を守る天秤とて、やがてはゆらぐ。
但是,保持均衡的天秤產生了動搖
秩序の対義語に混乱があるように、平和に守られた天界は混乱の最中へと落ちていくこととなる。
無論、この姉弟も。
秩序的反義詞即是混亂,守著和平的天界向混亂的方向進行
當然,包括了這對姊弟
事件は唐突に起こる。
事件是很突然的發生
天界にて先王が崩御した際、次期聖王の座を継承したのはミカエラであった。イザークとミカエラの間に隔たりが生まれた瞬間であり、もう一人の継承者であったイザークは絶望のあまり堕天し、結果的に力が支配する世界「魔界」にて王となったとされている。
先王駕崩之時,繼承下一位聖王的是米迦菈。伊薩克與米迦菈的間隙就產生了
另一位繼承人伊薩克由於絕望而墮天,結果在力量所支配的世界「魔界」成了王者
これまで一切疑われることのなかった、叙事詩に書かれた歴史である。だが、誰もが長きにわたって信じているこの文献に、私は一石を投じたい。
迄今為止的一切沒有什麼被懷疑的,這是叙事詩寫的歷史。但是,在任何人經歷長時間相信的這部文獻,我對此有所質疑。
叙事詩の中や文献中では粗暴な面が目立つイザークであるが、こういう仮説を立てることもできる。
敘事詩裡面文獻中顯眼的伊薩克,也許可以這樣假設
仮に、先王の教えをイザークが深くまで理解していたとするならば。
先王が存命の時代、天界は神界に存在する様々な異界のうちのひとつであった。その中で争うこと無く均衡を保つためには、対等の立場に立つことが肝要である。先王はそう二人に説いていた。
如果,先王所教導的理念,伊薩克有深刻的理解的話
先王還存活的時代,天界是神界中存在的各式各樣的異界之一
在此之中,要保持沒有爭鬥且均衡的情形,處於對等的立場是相當重要的。
先王是對兩人這麼說的
イザークが聖王となった姉と、「争うこと無く均衡を保つ」ために、そして「対等の立場に立つために」魔界を治めたとするならば。
伊薩克對於聖王的姊姊要能夠「不爭鬥而保持均衡」的話,只能治理「站在對等的立場上」的魔界了
堕天という大罪を犯してまで、真に争いを諌めようとしたのは、イザークなのではないか?