■CHARACTER(角色)
ダイクン家
・ローゼルシア・ダイクン
ジオン・ズム・ダイクンの正妻。ダイクンが市井の活動家だった頃からその思想に共鳴し、物心両面で支援した。ダイクンがムンゾ政権の表舞台に立ってほどなく病のため一線を退いた。嫡子を生んだアストライアを憎んでいる。
ムンゾ防衛隊
・タチ・オハラ
ムンゾ自治共和国の防衛隊に所属。階級は少尉。クラブ・エデンの歌姫ハモンに思いを寄せている。ドッキングベイに配属されていた関係で、ハモンに協力し、キャスバル達の脱出行を手助けする。
・ドノバン・マトグロス
ムンゾ防衛隊所属。階級は少尉。ランバの部下。アルテイシアの飼い猫、ルシファ救出作戦にも参加した。後に、アルテイシアとは数奇な再会を果たすことになる。
U.C.0079
・ヨハン・イブラヒム・レビル
宇宙世紀0078年、地球連邦宇宙軍の総司令官に就任。翌年開戦したジオン公国軍との戦いでは大将として連邦軍艦隊を指揮する。しかし、ルウム宙域においてジオン軍が投入した人型機動兵器モビルスーツに旗艦アナンケを撃沈され、自身も捕虜となる大敗を喫す
・デニム
ジオン公国軍のモビルスーツパイロット。曹長。ルウム戦役では、艦隊戦に初めて投入されたモビルスーツMS-05ザクⅠに搭乗、シャア中尉の指揮下で活躍した。約9ヶ月後、地球連邦軍のV作戦を追うシャア少佐の命でサイド7に潜入し、ガンダムとの遭遇戦を展開する。
黑色三連星
・ガイア
ジオン公国軍のモビルスーツパイロット。ルウム戦役ではMS-06R-1A高機動型ザクⅡに搭乗。レビル将軍捕獲の功績で、中尉から大尉に昇進する。その黒い機体と戦果から、オルテガ、マッシュと共に「黒い三連星」の異名で呼ばれるようになる。
・オルテガ
ジオン公国軍のモビルスーツパイロット。ガイアの部下。ルウム戦役では高機動型ザクⅡに搭乗してレビル捕獲でも活躍、少尉から中尉に昇進した。以後、ガイア、マッシュと共に「黒い三連星」の異名で呼ばれるようになる。格闘戦が得意。
・マッシュ
ジオン公国軍のモビルスーツパイロット。ガイアの部下。オルテガと共にモビルスーツ開発にも協力した。ルウム戦役の功績で、少尉から中尉に昇進する。ガイア、オルテガと共に「黒い三連星」の異名で呼ばれるようになる。隻眼の男。
クラブエデン
・クランプ
クラブ・エデンのバーテン。元々はムンゾ防衛隊に所属していたが、連邦軍の下風に立つことを嫌い、退役した。防衛隊所属当時に上官だったランバを、今も敬慕している。
■MECHANICAL(機械)
U.C.0068
・民間輸送船 オーシャン・カーゴ
全長:193.0m/全高:64.5m/全幅:64.5m
サイド3と地球を往還する民間輸送会社が所有する小型宇宙貨物船。軍事用ではないため、武装や装甲は搭載されておらず、船体には会社名である「オーシャン・カーゴ」のロゴが描かれている。ザビ家から逃れようとするジンバ・ラル、キャスバル、アルテイシアの3人は、貨物に隠れることで地球への亡命に使用した。
U.C.0079
・ジオン公国軍 MS-06S シャア専用ザクⅡ 武装付
型式番号:MS-06S
全高:17.5m/全幅:9.2m
武装:MS用対鑑ライフル ASR-78/全長22.3m
パイロット:シャア・アズナブル
シャア・アズナブルがルウム戦役時に搭乗していたMS-06FザクⅡの改良型。機体はシャアのパーソナルカラーの「赤」に塗装され、頭部に角飾りを設置した指揮官機。シャア自身の指示によりリスクが高いもののリミッターが解除され、推力機能を限界まで使用することが可能になっている。その結果、高推力を駆使した一撃離脱の戦闘方法と戦場で印象に残る機体色から、「赤い彗星」と呼ばれるようになる。
・ジオン公国軍 MS-05 ザクⅠ(旧型ザク)
型式番号:MS-05
全高:17.4m/全幅:8.2m
パイロット:デニム、スレンダー他
ジオン公国軍が量産化した史上初のモビルスーツ。ミノフスキー博士の理論を採用した小型融合炉を搭載することで、人型汎用兵器として完成したMS-04をベースに、生産性や整備性を重視して再設計した機体。モビルスーツを用いた兵器運用や戦略は、MS-05ザクⅠが生産されたことで重要度が増すことになる。ジオン独立戦争に向けて生産されたが、その後さらに完成度を高めたMS-06ザクⅡが制式採用されたため、主力機としての座は奪われてしまうが、ルウム戦役をはじめジオン独立戦争の戦闘に投入され、主力であるMS-06とともに活躍した。
・ジオン公国軍 チベ級高速重巡洋艦
全長:319.9m/ 全高:92.00m (96.1m 後部の羽を含めた場合)/全幅:116.7m
ジオン公国軍宇宙艦隊に所属する、指揮官クラスが座乗する艦船。大型のエンジンを搭載することで高速移動性が高い艦船として完成している。また、大型の3連装メガ粒子砲を前後に、両舷に2連装メガ粒子砲を装備し、攻撃能力、防御能力ともにムサイ級軽巡洋艦を上回る。ルウム戦役には、コンスコン少将が座乗する赤い塗装がなされたレッドバイカウントが参加。この他、同じ設計の船体に、一部装備が異なるキシリア・ザビ専用艦のパープルウィドウが存在する。
・地球連邦軍 レパント級ミサイルフリゲート
全長:180m/全高:68.39m/全幅:77.08m
地球連邦軍宇宙艦隊が配備する、小型の護衛随伴艦。サラミス級巡洋艦よりも小型で、単装メガ粒子砲を1基のみしか装備せず、代わりに船体の各部にはミサイル発射武装を多く装備している。前方ミサイル発射管、船体上面にVLS(垂直発射型ミサイル)、側面にはミサイルポッドとミサイルランチャーを配備することで、実体弾を駆使した戦闘を展開する。
・地球連邦軍 コロンブス級宇宙輸送艦
全長:230.1m/全幅:137.1m/全高:95.6m
コロンブス級は、地球連邦軍が宇宙戦艦などの艦船への物資輸送を目的にして運用していた宇宙輸送艦である。船体の両舷に大型のカーゴスペースを配置しており、艦船の弾薬や食料をはじめとする補給物資、さらには修理用の部品などの移送に使われていた。その後、ジオン公国軍の独立戦争の開戦にあわせて、宇宙戦闘機を運用可能な艦船として改修が施された。カーゴスペースに宇宙戦闘機の搭載と運用を可能とするカタパルトを設置するなどの応急的な設備が施されルウム戦役に参加。戦場では簡易護衛空母として、マゼラン級やサラミス級などの艦船に随伴して、宇宙戦闘機セイバーフィッシュの母艦として使用された。
■SPECIAL
関係者リレーインタビュー
第8回 メカニックデザイン 山根公利(機械設定人)
今回のリレーインタビューは、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』や『機動戦士ガンダム MS IGLOO』シリーズなどで、宇宙世紀のメカニックにミリタリー的なリアル感を加味して世界観を広げてきた、メカニカルデザイナーの山根公利さん。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(以下、『THE ORIGIN』)に登場するメカデザインのこだわりどころなどを語ってもらった。