戀文 (全日文)

作者：狂気なケルベロス│2013-09-30 22:40:01│巴幣：220│人氣：1430

恋文：恋の始めと終わり

雪のような美しい肌、
見れば見るほど恋しくなる。
黒枠眼鏡を掛けている姿から、
大人しくて、上品な雰囲気が漂っている。
愛しくて可愛いポニーテール、
動きに連れて揺れている。
小柄な身体はグラマーとは言えないが、
僕としては、
むしろこのような細くて、手で折れそうなのに、
微妙に絶好なバランスを持っている方がよっぽど良い。

「恋」というものは、
いつも突如に現れる。
長い付き合いから初対面の人、
途方もなく無限に近い可能性が溢れているのは、
人々が良く語る「恋」というものである。

待ちに待って、漸く来てくださった恋様は、
まさか同じクラスになって既に一年も経っていたの子に恋に落ちるとは、
思いも寄らなかった。

霜解けし、ここで意味なく、彷(ま)徨(よ)う人。
一目惚れの人が目の前に居るのに、
わざわざ見ない振りして通り過ぎた。
何故か素直に話し掛けることすらできない、

意味もなく、表情にも表せず、
ただ黙々と、迷い込んでいた - ツンデレ男。

雪積り、散った恋(おもいorこころ)は、漂った。
向かい席はいつも誰かが座っていた。
一歩遅れの人生は繰り返しつつ、
壊れたまま治せていない、
ココロの歯車は段々外れて行く。
仮面を手に取って、顔面を覆う。
誰にも見られたくない、誰も見たくない。
ココロを閉じて、次の春が来るまで。

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